ヒ素汚染と毒ガス

6 大久野島でヒ素汚染が問題になっていますが毒ガスと関係あるのですか。

【考えられる砒素汚染】戦後の毒ガス処理で現在の大久野島の環境汚染に影響を及ぼしていると考えられる点は三つ考えられます。

①毒ガス及び毒ガス施設を焼却したとき砒素などの毒物が飛散し環境を汚染している可能性がある。

②島内の防空壕やトンネルに埋没した大量の赤筒などが腐食し土壌汚染を引き起こしさらには地下水脈に砒素など有害なものが流れ込んでいる可能性がある。

③敗戦時、進駐軍が大久野島に来る前に日本軍の命令で証拠隠滅のため急いで、大久野島の周辺の海に投棄した毒ガス弾や毒ガス施設の残骸が海底に埋没し海底の土壌汚染 を引き起こしている可能性がある。

このように戦後の毒ガス処理の時、現在の環境汚染の原因となる可能性が残されたと考えられます。現在も島内に埋没されていると考えられる約65万個の大・中・小の赤筒はその原料に砒素が含まれています。大量の赤筒を島内の防空壕に埋没させたままにしていて本当に安全と言えるでしょうか。埋没された時の様子などから考えても将来、さらに砒素による環境汚染の問題が生ずる可能性はきわめて高いといえます。です。