旅の記録 (南京~北京~河北省北坦村~上海)
(2004.8.17~22)
毒ガス島歴史研究主催の日中友好の旅は今回で3回目である。前2回は中国黒竜江省で遺棄毒ガス被害者の証言を聞き、中国で毒ガスがどこに遺棄されたか、どんな被害が出ているかを訪ねる旅であった。今回は、遺棄毒ガスではなく、実際に日本軍が侵略戦争中、国際条約に違反した毒ガスを使用し、たくさんの中国国民を虐殺した北坦村を訪ねる旅であった。
今回の旅の目的は日本軍が毒ガスを使用してたくさんの中国人を死傷させたことに対する日本国民としての謝罪と、日中友好交流一歩になればという思いがあった。合わせて、大久野島で毒ガスを製造した加害者であり、自らも毒ガス被害の後遺症に悩む元毒ガス工場の工員と北坦村毒ガス虐殺事件の被害者との交流の実現。さらに、一人でも多くの日本人に日本軍の毒ガス戦検証の旅に参加してもらい、毒ガス使用の事実を自分の目で確かめてもらいたい、というねらいもあった。
・旅の記録 (南京~北京~河北省北坦村~上海)
・北担村毒ガス虐殺事件幸存者 李慶祥さんの証言
・南京大虐殺幸存者 常志強さんの証言
・歩平 「お互いに一番正しい情報を伝えよう」
・参加者の感想
「眠れぬ大地」への旅 山内静代
「日中友好交流の課題」 藤本安馬
「第3回日中友好平和学習の旅を終えて」 藤本 緑
「スタートは大久野島」 今関信子
「正しい歴史教育をしないと侵略戦争は再び起こる」
都築 寿美枝
「上海抗日記念館」 都築 勤
「第3回日中友好平和学習の旅に参加して」 藤川 末子
「取材ノートから」 広田 恭祥
「北担村陵園修復募金活動と清明節への参加」山内正之