車バイク関係(合計100台超え!)

 20歳の時に車とバイクの免許を取って以来30年以上経過しましたが、買った車がワゴンRで46台目、バイクもジクサー150で65台目、なんと合計111台。自分のど真ん中ストライクは軽自動車ターボなしMTと250ccバイクで間違いないと思っていましたが、意外と110-150ccクラスがいいです。

1、現在の愛車、  ワゴンR 4WD  ジクサー150

2、私の体を通り過ぎていった(特に意味なし)車たち
3、私の股間を熱くした(特に夏場は熱い)バイクたち

4、なぜ軽自動車に乗らない?   バイク選びについて   5、試乗した車   試乗したバイク

6、道路交通とは空気の読み合いである   7、慣らし運転について  8、こういう車バイクを作ってほしい

9、MT車ノススメ
 最近は乗用車の98%がAT車と言われています。私の若い頃は半々に近いくらいだったと思いますが、こうなってしまいましたね。AT車は渋滞で楽だとかシフト操作がないので運転に集中でき安全性が高まるとか言われていますが、果たしてそうでしょうか。

(1)渋滞とAT車
 大渋滞の時は確かにMT車だとクラッチペダルの操作が楽じゃありません。ただし渋滞が問題であれば渋滞のない地域はもう少しMT車の比率が増えてもよさそうです。しかしそうではないので渋滞は単なる言い訳(セールストーク)でしょう。個人的には通勤路の平均時速は15キロ前後で自転車の方が早いかも、ですがMT車が辛いとは感じません。5キロ進むのに1時間かかるような通勤環境だったら多分AT車を買うと思いますし、そもそも車通勤をやめるかそんな所には住まないと思います。

(2)交通安全に対してAT車は有利か
 まずシフトやクラッチペダルの操作で安全確認がおろそかになるかというと、眉唾です。近年死亡事故の確率が下がったと言われますが、車の安全性が上がったのと飲酒運転の厳しい取り締まりの効果かもしれません。
 一方でMT車だったら運転しないという層がAT車を運転しているとしたらどうでしょうか。最近気付いたのですが、若い女性(20歳代から40歳代)の運転する車で、車間距離が妙に短くてあおってるんじゃないかということがあります。あおりそうな怖い顔はしていないので多分違うと思います。すると運転技術や知識が恐ろしく足りないということです。
 またスマホをいじりながら(通話ではない)運転するという恐ろしいこともAT車ではできてしまいます。こういう人たちはたまたまではなく常習で、運転してはいけない人たちです。本当は飲酒運転と同等の扱いで検挙してほしいのですがそうでもないので、そういう人を排除するためにもMT車は有用でしょう。
 踏み間違い事故についてもMT車は明らかに起こりにくいと言えます。まずクラッチペダルを踏む関係上、変なポジションはとれません。アクセルペダルを急に操作すると急発進するので、普段からじわっと踏む癖がつきます。
 逆にAT車、特に軽自動車の場合、無意識に普段からアクセルペダルを強く踏む癖がついているかもしれません(そういう怖い運転をする人、少なくありません)。そうするとブレーキペダルの操作も雑になり、普段から急発進急停車に近い運転をすることになります。そういう人にMT車を運転してほしいです。

(3)MT車は脳の前頭前野を活性化し、認知症予防に有用かも
 東北大学の川島教授はバイクに乗ると脳が活性化されるとか、車でもMT車がよいとか発言されておられ、論文もあります。マツダの方も以前認知症関係の講演会で同様のことをコメントされていました。
 ギアチェンジするということは、現在の速度でのエンジンのフィーリングからギアが最適ではないと判断し、ギアを上げるか下げるか選択するということです。間違いなく脳を余分に使っていますね。無意識のうちに操作していたとしても、脳は活用されています。

(4)安全性に優れ、認知症も予防できるMT車がなぜ流行らないのか
 車を作り販売する側は効率よく売りたいので、MT車を作ることでコストアップするのは嫌なはずです。そのためAT車は高級、安全、などと言ってきました。しかしそういうイメージ上の高級とか怪しい安全とかを上回るメリットがあるとしたらどうでしょう。ただ人間は今までのやり方が最善だと誤解する傾向にあります。AT車が普通だと思っていたらなかなか変えられません。よほどの何かがないと難しいですね。。

(5)運転しにくいMT車が近年増殖中?
 1速で発進し2速にシフトアップしてクラッチをつなぐまでの過程でシフトショックが出る車はなかなかのストレスです。JB23ジムニーでは問題なかったのに、JB64ジムニーではシフトショックを出さないように運転するのが難しく、11ヶ月も納車待ちしたのに3ヶ月で手放してしまいました。この例から考えると電子制御スロットルでこの問題が出てきたかもしれません。

 そしてあまり気にする人はいないかもしれませんが、交差点を左折する際とか時速10km/h以下で走りたい場合(私は7-8km/hを希望)、2速のギア比が高いと半クラッチが必須になりこれもストレスです。2速1000回転での速度が参考になりますが、これは変速比やタイヤサイズから計算できます。

ワゴンR4WDは8.6km/h(FFは9.4)、ジムニーはJB23もJB64も7.5、1200-1600ccあたりだと14前後から15が多いです。そしてこの数字に0.7か0.8をかけると2速の最低速度(アイドリング回転での速度)が出ます。これを下回るとエンストするか、車によってはエンスト回避のためエンジン回転が自動的に上がり加速します(もちろんストレス)。

2010年式ミラの11.0(0.8をかけると最低速度8.8km/h)は私にはちょいストレスでした。プジョー208(1200cc3気筒)は14.3(最低速度は11.4km/h)、もちろんゆっくり走るために半クラッチ多用でストレスでした。ワゴンR4WDは最低速度6.9km/hと合格、FFでもぎりぎり合格。


10、急発進(踏み間違い)事故について
 最近ちょくちょく報道されるようになった「急発進して建物や人に突っ込む」事故ですが、一部では高齢者だから、みたいなとらえ方をされているようです。もちろん高齢者になればなるほど確率は上がるでしょうけども、若者も起こしています。

(1)なぜアクセルペダルを踏みすぎてしまうのか
 ゆっくり走るべき場所ということがわかっていながらアクセルペダルを急加速するくらい踏み込むということは、自分はブレーキペダルを踏んでいると思い込んでいるものの、実はアクセルペダルを踏んでいた、ということです。これ以外に説明はつきません。

(2)駐車場でなぜ急加速を起こしやすいのか
 自分の意図に反してアクセルを奥まで踏み込む、ということはゆっくり走るのが普通の場所です。多いのが駐車場。
 例えば駐車場だと普通はクリープ現象(アクセルもブレーキも踏まないでも車がゆっくり動く)のみで移動できるはずです。右足はブレーキペダルを踏んだままシフトをDとかRに入れ、ブレーキペダルを離すだけで操作して右足はそのままペダルに乗せておくと、間違ってもアクセルペダルを踏むことはありません。
 そこでアクセルペダルを踏む癖がついている人だとやっかいです。クリープ現象が弱い車(例えばCVT方式のオートマ)だとアクセルペダルを踏まないとゆっくりすぎるのかもしれません。
 完全にブレーキペダルから足を離してしまう場合、それ以外に駐車場での急発進事故は説明が付きません。
 またオートマ車、特に軽自動車の場合、無意識に普段からアクセルペダルを強く踏む癖がついているかもしれません(そういう怖い運転をする人、少なくありません)。そのような癖が積み重なると事故のリスクがグーンと上がります。

(3)踏み間違い事故を防ぐための対策
 マニュアル車はクリープ現象がないので、駐車場で動く際は必ずアクセルペダルを踏む必要があります。しかし一気にアクセルペダルを踏むと急発進/急加速になりますので、普段からアクセルペダルはクラッチペダルと同調させてゆっくり操作するようにしています。
 そして駐車場内の速度ではたいてい半クラッチで移動します。左足は必ずクラッチペダルの上にあり、右足はアクセルペダルの上、いつでも右足はブレーキペダルに移動できるようにしています。速度が上がりすぎたらクラッチペダルを踏んで駆動力を一旦外します。このような環境では急加速は非常に起きにくいでしょう。
 マニュアル車は脳の前頭前野を活性化するという論文もありますので、おそらくこれだけでも事故率が下がるでしょう。認知症予防にもなるはずです。オートマ車ではほとんどこの部位は刺激がなく、眠くなったり集中力が落ちたりしやすいのかもしれません。
 マニュアル車がどうしても嫌であれば、トルクコンバーター(トルコン)式のオートマ車で、右足を必ずブレーキペダルの上に置き、クリープ現象のみで駐車場内を移動するのがいいです。
 どうしてもCVT式オートマがいいのであれば、必ず急加速抑制装置付きにしましょう。どのくらい効果があるのか私は知りませんが(汗)。


11,自分が高齢者になったら、なるべく迷惑をかけたくない
 自分が高齢者になって、周囲の車や歩行者に迷惑をかけるようになったら、いさぎよく免許を返納するのが一番いいと思います。しかしその一歩手前、まだ運転できるけど、という状況では違う考え方をしないといけません。交通に配慮した運転というのは最低限ですし、前の車についていけず交通の流れを乱すようではいけません。でもそれができている状況では、何かあった時にどうなるか、自分のできることは何か、と考えます。

 車選びはどうでしょうか。AT車は周囲の車にわかりやすい、信頼度の高そうな運転をすることが難しいので、MT車はおそらく必須です。減速する時に必ずブレーキペダルを踏むようでは後続車はストレスがたまるでしょう。

 ボディサイズはどうでしょうか。大きい車は衝突エネルギーが高いです。車両重量700kg弱のアルトと比較すると1400kgのプリウスは同じスピードで衝突すると衝撃が2倍になります。若い人と比べて事故を起こす確率が上がるのであれば、なるべく衝突エネルギーの小さい車に乗るべきだと思います。

タケオカ自動車工芸のアビーという一人乗りの50ccエンジンの車なんかもっといいです。車体は軽自動車よりかなり小さく、160kgと中型バイク並の重量で、60km/hしか出ないので安心です。

 高齢者になればなるほど、自分はまだまだできるという気持ちが強くなるようです。そして他者から見た能力評価と自己評価がかけ離れてくるらしいです。そして運転さえできれば事故処理ができなくても構わないとか、負傷者の救護ができなくても構わないとか、そういう考えになってはいけません。常にそういうことを自分自身に問いかけていきたいです。