酔竜のバイク選び 2023.12.17追加 → 2024.2.29修正

私の勝手な意見ですが、バイクをこかせて一人で起こせないようなサイズは問題外。そして車庫から出すのにおっくうになるとか、両足つま先立ちだと安心して買い物とか乗って行けないでしょう。またがったあとはよくても、乗り降りは結構きついはず、傾斜地とか路面が濡れていると絶望、これでは乗る頻度が減ってしまいます。片足べったりでもう片方つま先が接地、が限界だと思った方がいいです。

そういうのを承知で大きい重いバイクを買うのは全然問題ありません。もちろん加速とかエンジンフィーリングとか長距離走行の快適さとか、大きいバイクの魅力はあるわけですが、大丈夫かなと思うのはおせっかいでしょうか。できれば1台目はサイズ的に少しきついやつ、2台目は扱いやすいやつ、と2台持ちするとよいです。

加えて最近のバイクは250cc以下でもシート高が高すぎます。レブル250の680mmは別格で、数年前に生産中止になったエストレヤが735mm、同じく数年前に生産中止のグラストラッカーが750mm。その3台はほぼ例外で、250ccオンロードバイクのほとんどが780-810mmに集中しています。モンキー125でも776mmと意外に高いですし、これでは2台体制もきついです。

昔のバイクは結構シートの低いのが多かったようです。1991年のカタログ本を見ると250ccのオンロードバイクの大半がシート高730-755mmです。それが2020年代においてはなんと平均して5cmもシート高が上がっています。これメーカーにもっと文句を言っていいです。文句を言わないとこのままです。

177cm84kgの私の場合シート高810mmくらい?でぎりぎり両足べったり、それ以上は乗りたくないですね。特に乗り降り時、平坦な場所では問題なくても、傾斜していたり雨で少しぬかるんでいたりすると怖いです。もっともこの私も四半世紀前は860mmのオフロードバイクに普通に乗っていましたが、すっかりバランス感覚が悪くなり、足も上がらなくなりました。830mmのセローが怖くなったのです。

なので身長160cmくらいの人だとシート高750mmはかなり楽になるはずです。重量についても私の場合150kg以下だと反対方向に倒しそうになってもステアリングを引っ張って引き戻せますが、167kgのMT-25だとできないかもしれません。バイクは重いものだと思い込んで200kgクラスのバイクに乗る人は多いでしょうけど、立ちゴケをたまにするような方なら軽いバイクはありがたいはずです。

私はバイクは自由であってほしいのです。重すぎるバイクをおっかなびっくり扱うのは不自由ですね。MT-25は狭い倉庫から出してしまえばまあまあ普通に扱えるのですが、ジクサー150に乗るとすっごく自由になった感じがします。

ということで、以下は酔竜本人のバイク選びになります。

まず私の場合前提条件ですが、低速走行(10-20km/h)でぎくしゃくしないこと、ゆっくり走って楽しめること、乗り降りで気を遣わないこと(シート高が高すぎない)、アップライトな乗車姿勢、この4点は絶対です。それを踏まえての選択肢ですが、

(1)軽量な単気筒125-250cc(できれば音がいいもの): ジクサー150、W230/メグロSG、など
(2)音がいいのは必須で軽量な2気筒: MT-25、エリミネーターなど
(3)350-400ccの単気筒: ロイヤルエンフィールドのハンター350など

(1)の軽量単気筒ですが、狭い駐輪場でもストレスがなく、狭い道でのUターンがきつくないように、軽くて(140kg以下希望)取り回しのいいバイクは1台は必要です。単気筒の鼓動が楽しければなおよし。スクーターが欲しくなる時期はあるかもしれませんが、今はいいです。

ジクサー150(139kg)は軽量でポジションがまあまあ楽ですが、最小回転半径2.6mはちょい気になります。エストレヤ(161kg、最小回転半径2.4m)は非常によかったですが、今だと重いと文句を言うかも。CB250R(144kg、2.3m)は試乗してピンとこなかったので却下。レブル250(171kg、2.8m)は体感重量は155kgくらいですが、ポジションが独特なこともあり普段使いのバイクとしてはきつそうです。

今年中に出そうなカワサキのW230/メグロSGですが、詳しいスペックがまだ発表になっていません。155kgくらいが限界ですが、エストレヤより重くなるかもしれません。あとはメッキが多いと錆びた時にがっかりになるので(エストレヤで経験済み)、なるべくメッキが少ない方がいいです。なので購入可能性は低めです。

(2)の軽量2気筒ですが、高速道路を1時間半連続走行できる、170kg前後の音のよい2気筒バイクも大事です。現状MT-25のライバルはあまりいなくて、エリミネーターは試乗ができなかったので衝動買いまでは至りませんでした。81.4万円に値上がりして、コミコミでキャリアを着けると90万円を超えるでしょうし多分買いません。この2台以外に軽量でポジションが楽なバイクはないでしょう。Vストローム250(191kg)がもう少し軽くなったらなあ(できれば中国製以外で)。エンジン音やフィーリングはわかりませんが、スズキだったら期待できます。

(3)は単気筒の鼓動を味わえる350-400ccのバイクです。以前SR400に試乗したあとエストレヤを買ったのですが、その時はエストレヤで十分という結論でした。SR400は175kg、ハンター350は181kgと2気筒250ccより重くなってしまうので、今のところ買う可能性は低いです。しかしMT-25をあきらめることになったら十分選択肢になります。ハンター350は本体66万円でコミコミ82万円くらいと微妙なお値段なのと、100kmほど走らないと販売店がないのがネックです。

(1)(2)もしくは(1)(3)のバイクの2台体制だとあらゆる場面に対応できそうです。排気量としては性能だけで言うと250ccで十分すぎます。もちろん4気筒もいいのですが、重量増のことを考えると音のいい2気筒で十分です。


−−−−− 以下は2022.10.30に書いたものです −−−−−−−−−−−−

セロー250ファイナルエディションが最高に合っていると思っていましたが、シートの高さ(830mm)ゆえの乗り降りの不安で手放してしまい、スーパーカブ110(JA59)を買いました。以前半年で手放したJA44の欠点が大きく改善されていて、半年あまり経過した今でも楽しく不満なく乗れています。

私のバイク人生はあと20年あるかどうかわからない状況で(75歳まで乗っていられるだろうか)、今後そんなに大きいバイクを所有することはないだろうと思います。なのでほぼ今後の方向性が見えてきました。

(1)1台所有であればスーパーカブ110のような125ccバイクか、250cc単気筒(140kgくらいかそれ以下)
(2)2台所有であればスーパーカブ110+150cc-250ccスクーター
(3)もしくはスーパーカブを買い換え125ccバイク+250cc-400ccバイク(いずれも普通のトランスミッション)

当初はスーパーカブ110だけ所有して、新幹線とかで遠出してレンタルするのがいいと思っていましたが、カブ系のロータリーミッションと普通のバイクのトランスミッションとの相性が心配になりました。2度ほどカブで2速で走行中シフトアップするはずがシフトダウンしてしまったことがあり、オーバーレブの危険があります( 30キロ以下だったので大丈夫でした)。まあ遠出してカブ系かスクーターをレンタルすればいいだけですが。

1台所有前提の250ccバイクですが、ポジションが楽、シート低い、軽量(マックス140kgくらい)、この3つを満たす250ccバイクが今はゼロです。今後そういうバイクが出てきたら1台にまとめることができるかもしれませんが、いずれ買い換えたくなるのは間違いないでしょう。

2台所有の場合、1台目が125ccクラスであれば2台目のバイクに求めるものは高速を走れること、エンジンの味、ほぼこの2つになります。多分そんなに頻回に遠くには行かないでしょうから、主な目的はスーパーカブと交互に乗って気分転換です。先日ADV150というスクーターに乗り衝撃を受けたばかりで、思いもよらなかった150ccスクーターとの2台体制が一番現実味が出てきました。今度出そうなADV160が有力候補です。エンジンの味はあきらめないといけませんが。

カワサキから250cc4気筒でポジションがMT-25以上に楽なバイクが出たら買いですが望み薄、CB250Rがもっとポジションが楽だったら買い、レブル250は170kgと重いのが残念、とか思うところはいくつかありますが、現状普通のバイクであればGROM+MT-25が一番可能性があります。股間がタンクに当たってきついという問題が起きなければ、ですが。

ということでスーパーカブ110+150ccクラスのスクーターが大本命になります。150ccスクーターと言えば、以前ベスパPrimavera150を購入した時はかなり満足していたのですが、高速100キロ巡航ができないのとシフトチェンジの楽しみが欲しい、この2点がネックとなりました。その後Ninja650の二台持ちにしたのですが、これは重すぎて4ヶ月で手放してしまいました。なので普段遣いが快適なカブと100キロ巡航が問題なくできるADV/PCXの組み合わせって最強かもしれません。

−−−−−−−−−− 以下は2021.12.2に書いたものです −−−−−−−−−

1988年冬(20歳)に普通自動車免許と一緒に普通二輪免許(昔の中型限定免許:400cc未満)を取り、250cc中心のバイクライフをしばらく送ったあと、1999年秋(32歳)に大型二輪免許を取りました。そのあとしばらく大型バイクを中心に乗ってきましたが、選択基準となったのは「400ccサイズで600-750ccのエンジン」でした。

並べてみるとBMW R80、スズキGSX750F、BMW F650ファンデューロ、ヤマハXTZ660テネレ、ホンダトランザルプ600V、モトグッチネバダ750、ヤマハXT600E、カワサキZR-7(2台)、ドゥカティムルティストラーダ620、モトグッチブレヴァ750、カワサキNinja650、です。おおむねそんな感じですね。

その頃に大型バイクに求めていたものはやはりエンジンの味わいでした。特にモトグッチの2気筒750は非常によかったです。しかし47歳の時のNinja650で重さに負けてしまいました。その後は封印、じゃなくてグラストラッカー250を買う時にモトグッチV7stoneを買う気になってしまって、レンタルで借りたら重すぎて一瞬で断念。それ以降はきっぱりと大型はやめました。

つい最近もNinja250を2ヶ月ほどで手放してしまいましたが、これは重さに負けた面もあるのですが何か「これじゃない」感があったのが一番の理由です。セローとの2台体制だったので、たまに乗ることにしておけばよかったのですがそうもならず。セローに乗ると妙に自由な感じがありました。なのでおそらく今後は250ccの単気筒がメインになると思います。

このカテゴリーで今までで一番よいなと思ったバイクはホンダAX-1です。1988年頃デビューのモデルですが、オンロードとオフロードの中間のようなスタイリング、軽量コンパクトなボディ(乾燥重量116kg、車両重量は126kgらしい)、キャストホイール+チューブレスタイヤ(前19インチ後16インチ)、そして250cc単気筒エンジン、と最高です。

この組み合わせは今後出るかどうかわかりませんが、そうなるとセローが一番好みに近いバイクになります。私の場合加速はあまりよくなくてよい(よすぎるのはNG)、神経質でないエンジンとトランスミッション、軽量コンパクトなボディ、そしてゆっくり走って気持ちいいというのが条件です。

味についてはまだ未練はあったりしますが、味の濃いバイクに乗っていた時は今のセローの味は感じられなかったと思います。しかし150ccバイクをレンタルした後だとセローの味がいいなと思います。ただジクサー150はセローより薄味ながら味的にもかなり好みで、このエンジンでオフ/アドベンチャーが出たら面白そうです。

モンキー125も非常によかったのですが、確かにギアチェンジが多すぎるわけでもなく加速にも特に不満はなかったのですが、エンジンフィーリングがふくよかな感じまではなかったので今5速になった新型を買ってもどうでしょうか。

やはり1台だけなら250ccがオールラウンドでよいです。今後セローの後継も出ると思いますし、150ccクラスが大人気になるかもしれません。軽量(140キロ以下)のアドベンチャーモデルが出てほしいですね。


−−−−−−−−−− 以下は2015.8.16に書いたものです −−−−−−−−−

 私がバイクに求めるのは、手ごろなボディサイズで、ゆっくり走っても楽しめ、加速するとそれも楽しいという、一粒で二度おいしい(古い!)ことです。実はこれが難しいのです。この条件に合ったバイクがどれだけ少ないことか。モトグッチBreva750(ネバダ750も)、ZR-7、トランザルプ600、GSX750F、XT600Eあたりはよかったと思いますが、やはりモトグッチが頭ひとつ抜けていました。

 それを実現するための要素としては、

1、取り回しがいいボディサイズ
 リッターバイクのように大きいと大変です。小さい駐輪場なんて全く入れる気になりませんし、Uターンも大変です。私としては400ccクラスのボディサイズ(おおむね180kg前後)が一番好きです。ZR-7もそのサイズですが、乾燥重量200kgはちょっと重かったです。ビッグオフはハンドルが切れていいのですが、シートが高く重心も高いので、プラス20kgくらいに感じてしまいます。

2、ある程度大きい排気量とそこそこのパワー
 オンロードバイクですと400-750ccくらいに行き着くと思います。ただ400ccだと少し味が薄いかもしれませんので、600-750ccくらいがいいと思っています。それ以上大きいとパワーがありすぎて、回す楽しみがなくなってしまいます。

3、官能の排気音
 やはり音がいいと最高の気分になります。最近は規制が厳しくてマフラーを換えるのも一苦労になりますね。私は換えたことがありませんが。音が大きいと近所の目が気になりますので、音量控えめで音質がいいのがいいです。

 で、過去を振り返ると単気筒に乗っていると4気筒に乗りたくなり、4気筒に乗っていると軽くて小回りの利くバイクに乗りたくなります。贅沢ですがやはり2台体制がいいです。4気筒600-750ccと単気筒125ccの2台が最強でしょうか。

以上を踏まえて、今後買うかもしれないバイクを並べてみます。

・600ccクラスの4気筒 : 大本命のひとつで、ゆっくり走って楽しければ購入対象です。結局XJ6ディバージョンを買いました。
・モトグッチの750cc : これも大本命のひとつです。独特のフィーリングは他のバイクでは味わえません。
・ハーレー883 : 200kgオーバーはかなり重いが、2台持ちであればこれもありです。北海道で走らせたい。
・125ccのオフ : 600ccとの2台持ちに最適です。以前試乗したカワサキKLX125が大本命です。
・125ccのベスパ : こちらも600ccとの2台持ちの相棒にはいいですね。LX125の3Vをひそかに狙っています。