酔竜的バイク試乗
2023.12.10 ホンダCB250Rを試乗
(1)車体: 車両重量144kgで最小回転半径2.3m、取り回しは軽いです。133kgのセローと同程度の重量感というインプレをどこかで見ましたが、そんな気がします。
(2)乗車姿勢: 下半身は直立ポジション、と思ったらステアリング位置が低めでオフロードバイクに近いほぼまっすぐなので上半身は少し前傾、なんか不思議なポジションです。とはいえ明確にNoを出す感じではありません。グリップ付近がもう少し絞られたステアリングで、少し位置を高くしたら私好みかも。足つきはMT-25とほぼ同じで両足かかとまでべったり、しかし降りる時に足をひっかけそうになるのもまた同程度。
(3)エンジン: 速すぎない加速はよいです。甲高い音で鼓動感もまずまず。渋滞路走行をすると2速20キロ弱でギクシャクしますが、これは仕方ないでしょうか。それ以外ではスムーズでした。
たくさん渋滞路を走ったせいか肩がこりました。前傾ポジションのせいかどうかは不明。あとシートがめちゃくちゃ硬く感じましたが(XSR155レンタルを思い出しました)、試乗の範囲では特に問題はなかったです。
来年春あたりにモンキー125を買い換えてやろうかと悪いことを考えていたのですが、CB250Rは衝動買いしたくはなりませんでした。もちろん万人向けのよくできたバイクだと思います。
2022.10.23 ホンダADV150をレンタル
今朝ホンダADV150をレンタルし、しまなみ海道の高速部分を走り愛媛県今治市に上陸、瀬戸内海沿い(海が見える部分はわずかですが)の国道を走り香川県に入ったあたりでもう一度高速に乗り、瀬戸大橋経由で帰ってきました。合計280kmあまり、仕事で疲れた体で頑張りました。
行きのしまなみ海道では流れに乗って走り、たまに追い越し区間で遅い車を抜かすくらいのペースで燃費は41でした。その後の国道はすいているとは言えないが自分の通勤路よりはましという状況で燃費50、香川県の大野原ICから福山西ICまでとお店までの短い距離で燃費35でした。
帰りの高速はほぼ100キロ制限なのでメーター読み102キロ前後で走るようにしました。途中遅いトラックを抜かし、走行車線に戻る前に速すぎる車に迫られ、仕方なく出した最高速度が115キロ(リミッター効きました)でした。
ADV150はアイポイント高目でハンドル幅広くゆったりしたポジションで走るとなんかいい気分。見た目かなりでかく、またがって前方を見ると600ccくらいのバイクに乗っているような感じ(大げさかも)。乗り味もなんかおおらかで、以前乗っていたベスパPrimavera150では感じたことがなかったと思います。
町中走行でもエンジンブレーキもほどほど効きストレス最小限、乗り心地はカブ以上、ブレーキすごく効きました。高速100キロ巡航でも風は強く感じるのですが走行は安定していました。なおシートが私のお尻にはきつく、40分で痛くなりはじめ60分で限界に達してお尻をずらして走りました。
しかしこのエンジンパワー、とても150ccとは思えません。200ccと言われても信じます。カブの40cc増し(しかも30kg増しなのに)なんて絶対嘘です。いやあいいバイクでした。今すぐ買ってもいいですがしばらく考えます。
2021.10.17 ジクサー150と250をレンタル
まずジクサー250をレンタルし琵琶湖の右下を走り、1週間後に150をレンタルして福岡から佐賀県唐津市まで走りました。
車体はほぼ共通のはずですが、150は139kg、250の方はフレームとか補強してあるようで154kgとプラス15キロです。取り回した感じはやはり250はずっしり、嫌になるほどではなかったですが気にはなりました。乗車姿勢は150の方が若干ステアリング位置が高い?気のせいかなというくらいで、どちらも前傾が嫌になるほどではなかったです。
エンジンは対照的ですね。250は本当に単気筒かと思うくらいスムーズな新世代エンジンで、各ギアの守備範囲が広く非常に乗りやすかったです。ただ薄味ですね。燃費はセローよりちょっといい感じで実測40.1、ただし乗り出し時より多く給油したので実際は41-42かも。
150の方は古き良きエンジン、癒やし系で小粒ながら鼓動感を楽しめるという絶妙の味です。もちろんセローよりは薄味。乗りやすさも十分、ゆっくり加速すると気持ちよいです。燃費はなんと63.4と出ました。モンキー125やスーパーカブ110にちょっと負けるくらいでしょう。
私としては150の方にかなり惹かれました。センタースタンドも付いてますし税込み35.2万円は激安ですね。燃費計がないのは残念(250も)。ただし私だけなのか股間(恥骨あたり?)が痛くて、やはりセローがいいです。Vストローム150なんて出たら買ってしまうかもしれませんが。
2021.7.22 ヤマハXSR155をレンタル
155ccという排気量は実はオールマイティなんじゃないかと思い、今後のバイク選びの参考にとレンタルしてみました。
(1)車格は多分250cc単気筒相応、足つきは両足べったり(177cm82kg)。シートがありえないくらい硬い。そこまでお尻にはきつくないのは不思議。
(2)ポジションは軽い前傾で特に私のデリケートな首でもきつくない感じ。
(3)エンジンパワーはおそらく155ccなりだが、低回転でのトルク感が乏しいのか速く感じない。モンキー125の方がずっとトルクフルに感じる。市街地では5000回転リミットで十分走れるが、山道ではもっと回したくなる。ちなみにレッド11000回転。
(4)クラッチレバーは非常に軽い。シフトフィールは非常に軽く節度感あまりない。ギア抜けはしなかった。変速ショックは最小限でこれはよい。
(5)乗り心地は問題だなあという記憶はないのでまあまあか。
(6)メーターは燃費/オドメーター/トリップメーター/時計のいずれか1つしか表示できないのでかなり不満。
(7)燃費はそこそこ混んだ市街地中心で45くらい、その後すいた道を走ると上昇して最終的には55になった。セローとモンキー125の中間くらいでよい燃費。
3時間ほどで一般道+山道を95kmほど走ってこんな風に感じました。私としてはもう少し車格は小さくてもいいかな。モンキー125サイズでもいいし、このXSR125とモンキー125の中間サイズでもいいです。例えばモンキー155(もちろん5速)が出たら十分購入対象になります。
2020.9.6 ヤマハMT-25(2020)試乗
モンキー125との2台体制を画策して試乗しました。2020年のモデルチェンジによりステアリング位置が45o上がり、乗車姿勢がアップライトになるはず、そして私が大好きなフルデジタルメーター。
まず車体を垂直に立てた時点でかなりのずっしり感、またがった時点で「400cc並の車格になった?」と結構びびります。前回の旧型MT-25ではこうは思わなかったはずですが(汗)。モトグッチV7の第一印象ほどの敗北感はなかったのですが、ここでちょっと暗雲。
乗ってみると発進トルクは弱めですがエンストの恐怖はなく問題なし、加速していくといい音!四気筒に乗っているみたいです。6000回転手前までしか回しませんでしたが普通に走れます。5000回転かもうちょっとでシフトアップするくらい。2速30キロ、3速45キロ、4速60キロちょっとでシフトアップくらいだったか。ギアのつながりには問題なし。
ステアリング位置は明らかに上に上がっています。前傾姿勢は当初問題ないくらいかなと思ったのですが、ちょっとめがねが下にずれると気になります。もっとアップライトがいいかな。全行程の3/4くらい走ったあたりから首がこりだしたので、これはちょっとまずいか。
お店に戻り、降りるときにも気を遣いました。このずっしりは多分いつかこかすんじゃないかと思うくらいです。すっかり軟弱になってしまいました。105kgのモンキー125に慣れすぎたからかもしれませんが、それだけとも言えないかも。
やはりこの私には250cc単気筒の140キロ台くらいまでにしといた方が安全です。アップライトなポジションまで考えるともうセローくらいしかないかもしれません。これはかなり寂しい。
2019.7.14 BMW G310GS試乗&ヤマハMT-25試乗
前の週に引き続いて3台目の試乗はBMW G310GSです。見た目かなりでかいです。ヴェルシス250と同じくらいかもしれませんが。なんとかまたげて、片足べったりもう片足つま先が接地します。まあそれでも街中の信号ストップで苦痛なほどではありません。ハンドルが幅広で、結構手を広げて乗る感じ、車高が高くて見晴らしはいいです。
エンジンは薄味ですね。加速はすごいかと思うと普通で、せかされる感じがないのでいいです。4000回転以下がほとんどだったはずで、もっと回せばすごい加速をすると思います。乗って怖いとまでは思いませんでしたが、特に楽しいとは思わず、購入対象にはなりませんでした。
4台目はヤマハMT-25です。エンジン最高です。3000回転以下ではツインのドコドコ(とまではいかないか)、4000回転キープで4気筒のようなフィーリング、5000回転以上だと「ブイーン」とまたツインの感じ。6000回転以上は回していないと思いますが、加速は私には十分でした。
車体はコンパクトで私にぴったりフィット、Z400とほぼ同じ重量なのにあまり重さを感じなかったのは錯覚でしょうか。シフトダウンしても過剰なエンブレなく乗りやすい。そしてウエット路面のカーブでも不安なし。
唯一の問題はポジションが少し前傾で私のデリケートな首にやや負担がかかったところです。Z400も同じ感じがしましたが、世間的にはあまり前傾でない部類のはずで、普通の人にはデメリットにならないでしょう。ポジションばっちりであったら間違いなく買ってました。
今回4台に試乗してみて、どうやら私には超アップライトなポジションは必須と思いました。オフロードかアメリカンかトラッドか、その中で軽量コンパクト、シート高低め、ということでグラストラッカー(無印)を買うことになりました。
2019.7.8 カワサキZ400試乗&モトグッチV7レンタル
まずはカワサキZ400です。250ccと共通の車体で400ccのパワーというのが売りです。試乗したのですが思ったほどコンパクトではなく、普通の400ccという感じ。エンジンパワーは十分以上で音はすごくいい感じで4気筒いらないかなと思うくらい。以前乗っていたNinja650をコンパクトにした印象です。
しかしちょっと重いかな。細いくねくねの田舎道を走っていてバランスを崩しそうになりました。駐車場での取り回しも重いな、と。166kgと世間的には「すっごく軽い400cc」なんですけど、軟弱です。
2台目はモトグッチV7 II stoneです。神戸でレンタルし3時間ほどツーリングをしました。こいつは車両重量205kg(カタログ値189kg+ガソリン22Lの重さ)というナナハンとしては軽いわけですが、166kgに苦しむ私にはもはや苦行でした。サイドスタンドを払ってボディを垂直にする時点で「これ無理」と思いました。
エンジンはさすがに濃厚でした。Breva750よりは薄味だろうと思いましたがおそらく同じくらいでしょう。アイドリングでこんなに音大きくていいのか、と思いました。そして自分には「速すぎる」と思いました。
これは実は実物を見ずに契約してしまおうかと思ったくらいですが、レンタルして正解でした。ボディ自体のサイズはZ400より多少小さいような気がしたくらいなのでちょうどいいのですが、重すぎるだけでも却下、そして足つきはZ400と同様177cm84kgが両足べったりで余裕なしという感じです。降りるとき右足をシートに引っかけたら立ちゴケ待ったなしです。
2018.12.2 カワサキZ125proをレンタル、しまなみ海道へ
同じ125ccの4速ミッションということで、カワサキZ125proをレンタルしてみました。まず跨がった瞬間に「これダメかも」と思いました。想像以上に小さくておもちゃみたい、とてもツーリング向きとは思えません。走り出してもややふらふら。ただしポジションは特に窮屈とは感じませんでした。
エンジンパワーは十分というか、ひょっとしてエストレヤ以上?、もっとパワーがほしいという場面は皆無でした。シフトはクラッチレバー付きですが、おそらくカブと同じような速度感覚でシフトチェンジし、乗りやすかったです。4速で60km/hは5500回転あたり、速度が落ちて3000回転あたり(30km/hちょっと)からゆっくり加速すると鼓動感が感じられていいです。
残念なのはシフトの節度感が今ひとつだったこと、ニュートラルに非常に入りにくいところです。そしてブレーキは効きは十分なもののちょっとカックン気味です。下り坂で2速でアクセルオフした時のぎくしゃくと合わせて渋滞路ではちょい乗りにくいかなと感じましたが、大丈夫な範囲かもしれません。
燃費は111km乗って2L給油、55.5km/Lと出ました。全体的には買っていいレベルです。来年春にこいつを買って、2年後にスーパーカブに買い換えるとか、逆がいいかなとか、妄想しています。
2017.6.8 カワサキVersys-X 250試乗
エストレヤのオイル交換の待ち時間の間にVersys-X 250を試乗させていただきました。
スタイリングは: めっちゃ大きくて400-600ccクラスみたい。かっこいい。
跨ってみると: すっごく直立したポジションです。エストレヤも直立ですが、さらに膝が伸びた感じ。セグウェイにでも乗ってるみたい。どう見ても400-600ccクラスの感じです。
足つきは: 177cm84kg(足の長さ普通?)の私でも両足かかとべったりとはいきません(シート高815mmとそんなに高くないはずですが)。停車する時無意識に足を降ろそうとすると「あれ、地面がない」とびっくりしました。バイクを降りる時も結構足を上げないといけなくてこけそうです。
走り出すと: 弱いながらもかすかに鼓動感のあるエンジンで、大柄な車体をエストレヤと同じ250ccとは思えないパワーで引っ張ります。数百キロしか走ってなくてあまり回しませんでしたが、もっと回すともっとすごいはずです。まあ多分今時の普通の250ccはこんな感じで、エストレヤが遅すぎなんでしょう。クラッチは想像を絶する軽さで、50ccでもこんなに軽いかなというくらいです。
重さは: ツアラーという装備満載のグレードなので車両重量がベースモデルより8kg重い183kgもあります。重心が高いこともありエストレヤよりだいぶ重く感じます。Uターンの時ちょっとぐらっときてうーむ。エストレヤがよいな。
装備は: ギアポジションインジケーターなんてあったりします。デジタルメーターはいいなあ。タイヤがオンロード向けなのはいまいちかも(交換すればいいだけですが)。
まとめると: 市街地をちょこまか走るにはボディサイズが気になりますが、北海道ツーリングなんてしてみたくなります。スムーズなエンジンですから高速も多分エストレヤと違って楽勝なんでしょう。ただエストレヤに乗り替えると「自分はやっぱりこっちだな」とほっとしました。
2016.11.12 カワサキエストレヤを4時間レンタル
大本命のエストレヤです。SR400の記憶が薄れないうちに比較したいのと、そして買ってから後悔しそうなポイントがないかどうかのチェックのためレンタルしました。3時間ちょいで107km走りました。
第一印象はかなりコンパクトで、SR400よりもう少し小さい印象です。大柄な私が乗ると125ccとかに見えることは間違いありません。
まず走り出すと・・・遅い(汗)。SR400と同じくスロットルに対しての反応がすごく穏やかで、少し余分にスロットルをひねればそれなりに加速してくれます。流れの速い国道なんかはスロットルを開け気味にして4500-5000回転くらいまで回してシフトアップしないと後続車が気になります。
でもそうでない普通の道だと4000回転くらいまでゆっくり回してシフトアップしたいです。シフトはあまり忙しく感じなかったのでOK、シフトショックはかなり少ないです。シフトアップの時はほぼショックゼロ。
クラシカルなまろやかな音がします。もちろんSR400より鼓動感は弱いでしょうけども、私には十分いいというか、むしろSRよりエストレヤの方が好きかも。5速60km/hは3800回転くらいでしたが、もう少し低めの回転数で流すと心地いいです。
ポジションがアメリカンっぽいかもと思いました。ほぼ直立姿勢でややハンドルが遠いかなと思いましたが特に問題なし。普通の体格の人だと普通に前傾してそんなにハンドルが遠く感じないかもしれません。
足つきはめちゃくちゃいいですが、足が窮屈というような問題は感じませんでした。177cm84kgの体格でもジャストフィット。車両重量161kgは特に重くは感じず、おそらくぐらっと来ても大丈夫です。
さてエストレヤは買いかどうかというと、間違いなく買いです。私にとってはぴったりの性能で、欠点がほぼありません。ひょっとしたら高速を走って泣くかもしれませんが(汗)。何とか春まで我慢したいと思います。
2016.10.20 ヤマハSR400を4時間レンタル
ヤマハSR400、私がバイクに乗り始めたころから存在してましたが一度も乗ったことがありませんでした。アルティシア400というオフロードには乗っていたことがあるのですが、エンジンの基本設計は同じはずなのにそんなに味はよくなかったはずです。
ということでレンタルしてみました。現行型のインジェクションです。車体は250ccかと思うようなくらいコンパクトです。タンクも細く大丈夫かなと思いましたがポジションはしっくりきました。
街乗りでトコトコ走ると心地いいです。加速時に3500回転とかそれ以上回すと結構な振動がきて、手も足も(ステップまで振動がくる)そして股間もしびれます。私の走り方だと一般道は3000-3500回転マックスで十分やれそうなので、そこまで問題じゃありません。
高速道路を100km/hで走ると4500回転になります。当初は普通の感覚でアクセルをひねっていて、なかなか100キロまで行かないなと思っていましたが(Primavera150並か?)、もっともっとアクセルをひねったらちゃんと100キロ出ました。多分もっと出るはずです。なお30分走ったら結構手がしびれてました。
キックスタートについてはお店では手こずりましたが、しばらく走ったあとだと一発ですんなりかかるようになりました。ただ手順がめんどくさいです。
(1)デコンプレバーを握る(2)キックペダルを軽く踏み下ろして「キックインジケーター」がシルバーになることを確認(3)デコンプレバーを離す(4)キックレバーをキックできる位置に戻す(5)キックする
エンストは幸い一度もしませんでしたが、信号待ちのスタートでエンストしたことを考えると、頭が真っ白になってしまいそうです。とはいえインジケーターを使わないでキックする方法もあるようなので、慣れたら大丈夫なんでしょう。
広島から山口県に入って特に観光もせず走りまくりました。高速を50km含み160km弱走り、燃費は30.6km/Lと出ました。まずまずですね。
おそらくですが、私にはエストレヤの方がいいような気がします。
2015.12.17 カワサキNinja650とW800試乗
1週間前の第一印象が悪かったのですが、ネットとか雑誌のインプレを参考にすると、どうもER-6系(Ninja650含む)が自分に合うような気がしてなりません。レンタルショップの有料レンタルで8時間くらい乗り回せばよさがわかるかも、と思ったのですが、もしかしてと思ってもう一度同じ車体を試乗させていただきました。
この日のNinja650は試乗コースが違ったせいか(前回は坂道だらけ、今回はややすいた国道中心)、前回が嘘のような好印象でした。4000回転あたりに結構な振動が出るポイントがありましたが、その付近まで回してシフトアップしていくだけで十分走れました。巡航回転数は2500-3500回転くらいでしょうか。しかもバイクからせかされるような感じがなく、ゆったりのんびり走れました。2気筒はぎくしゃくが、と心配していましたがそれも十分許容範囲。
前回と共通の印象としては、2気筒の鼓動感はアイドリングの時から結構あって好印象、大柄な私でもハンドルがやや遠い(少し前傾姿勢をとれということ)、このあたりです。
その後少し未練があったW800も試乗させていただきました。同じ2気筒ですが全く感覚が違います。W800のエンジンフィーリングはぬるぬるという感じで、一番近いのがBMW
R80(古いしわかりにくい!)、と独特です。2500回転くらいでシフトアップして2000回転前後で巡航するのがよさそうです。
これまたNinja650以上にむやみに飛ばしたくならない性格のようで、Uターンするために片側2車線の右側を走っていたのですが、制限速度をちょいオーバーしていたものの一般的な流れより遅く走ってしまっていて、後ろの車が左側に車線変更して抜いていきました。うーむさすがの「飛ばさない快感」バイクです。
もう少し鼓動感があるかなと思いましたが、所有したら感じられるのかもしれません。もしかしたらマフラー交換で本来の味になるとか。全体的な印象としてはNinja650の方が好みですし、長距離ツーリングのためカウルを付けるのも躊躇するスタイリングです。ハンドリング、取り回しともにNinja650よりW800の方が軽快だったのは好印象。これは重量がやや軽いのとネイキッドだからでしょう。
2015.12.10 ヤマハMT-07試乗
ボディもエンジンも新設計のようで、700cc前後の2気筒クラスの標準より20kgも軽い車体と、私の常識を打ち破る低価格、しかも日本製とのことで素晴らしいと思い試乗してみました。4500km走行の試乗車です。車体は思った通りのコンパクトさでちょうどいい感じ。ポジションはやや前傾、XJ6ディバージョンもこのくらいだったかも。タイヤはミシュラン。
まずクラッチレバーを握ってギアを入れると結構な衝撃。以前所有していたXJ6ディバージョン(200km走行程度で購入)のことが頭に浮かびました。購入当初はもっとすごかったはずですが2000kmに近づくにしたがってだんだんスムーズになっていったような気がします。それを考えるとMT-07はこんなものかも。
発進すると、結構レバーを離したところでクラッチがつながるのでかなり違和感。エンストしそうな感じがしましたが頑張りました。1速から2速、2速から3速へのシフトアップはちょっとぎくしゃくします。回転数控えめでこんな感じなので、4000回転オーバーでシフトアップしたらもっとかも。
それからアクセルに対する反応がよすぎて、思った以上に加速します。なのでアクセルを開ける時は手加減が必要です。
エンジンの味はまずまず、低回転のドコドコもまずまずいい感じ。ただ回さないと(飛ばさないと)楽しくないタイプかなと思いました。もしくはシフトアップ/ダウンが忙しいタイプ。ただしモーターサークリストの記事ではゆっくり走って楽しめるようなことが書いてありましたので私の感覚が違うかもしれません。
あとウインカースイッチが妙に下にあって、一度グリップを離さないと(ごついスキー用手袋のせいかも)操作できないような感じがありました。
10kmほど乗りましたが燃費は4.8L/100km、つまり20.8km/L。小雨で結構混んでましたしまずまずでしょう。XJ6ディバージョンだったらもっと悪そうです。13-15くらい?
決定的に悪いところはないのですが、遠くに出かけたくなるような感じとか、ピピっとくる感じとか購入意欲を刺激する部分がありませんでした。しかしこのあとNinja650の試乗をしたのですが、そちらの印象が悪くてMT-07の方が少しいいかも、と思ってしまいましたが(汗)、どうもこの日の印象はあてにならないかもしれません。
2011.4.23 ヤマハセロー250試乗
次期バイクの(気が早すぎ)筆頭候補であるセロー250(インジェクション)を試乗しました。セローと言えば十数年前に225ccのくたびれたやつに乗っていたのが最後で、当時はあまりいい印象がなかったです。本当に久々です。
車体はコンパクトですが、乗車姿勢は窮屈ではありません。トライアルバイクに近いポジションゆえに大柄な人だと膝が窮屈というインプレがどこかにありましたが、大丈夫でした。足が短いのか?
足つきは車高高めの250オフでも困ったことがなかったので、セロー250は極楽です。両足の裏がべったり付いて、少し余裕があります。膝を伸ばしてもお尻は浮きませんから、いい感じにリアサスが沈み込んでいるようです。絶妙サイズです。
走り出すと、不安定さをわずかに感じるくらいで全く不安なしです。発進はスムーズで、ちょうどいい加速感です。トコトコという音が心地よいです。あまり回さなくても国道2号線で困ることはありません。シフトチェンジを少しサボっても大丈夫なくらいの余裕もあります。
40km/hで走り続けてもストレスはたまりません。前が開くと少しアクセルを開けて控え目に加速する、その感じもまた心地よいです。アンダーパワーは私には全く感じられませんでした。シフトもカチカチと節度感があり、停止時のニュートラルにも入れやすいです。ハーレー883でかなり苦労したのを思い出しました。
ハンドルに振動が伝わってくるのが気になりますが、高速だと辛いでしょうけど街中の20-30分では問題ないでしょう。
250cc単気筒でも、もっとスムーズに高回転まで回ってパワフルなものはあると思いますが、これはこれで心地よくていいです。今の私はバイクにも癒しを求めますからぴったりです
。待てよ、breva750は癒し系ではなかったっけ。まあかなり違う方向性の癒しということにしておきます。本当は2台とも持っていると最高でしょうけども。
忘れかけていたバイクに乗る新鮮さを思い出させてくれました。KLX125に試乗した時も同じような感覚がありましたが、その時にセローもこんな感じなのかなと思いましたが、ぴったり一致しました。
これは買いです(爆)。
2011.4.21 ハーレーXL883L試乗
私の華麗な?バイク暦の中でぽっかり穴が開いているのがハーレーです。モトグッチのエンジンが好きであれば、ハーレーのエンジンが嫌いなわけがないです。アメリカンな野性味と、長距離を流したくなる穏やかな鼓動、今までのバイクにはない味です。そういえばまともなアメリカンバイクに乗ったこともありませんね。スティードとかビラーゴとか。
で、そのハーレーです。1000ccを超えるやつは以前試乗もしましたが、大きさといい重さといい全く対象外でした。しかし883なら何とかいけるのではないか、いや多分ダメだと思うけども、今はダメでも将来ツーリング用に買うということもできるでしょうし、今試乗してイメージをつかむのは重要だと思いました。
エンジンをかけていただくと、こんなに音が大きくていいのかというアイドリングです。始動直後で回転数が高い時ではありますが、モトグッチ750とは存在感が全く違います。ワイルドです。ちょっと近所迷惑かも、と思ったくらいでした。排ガス規制なんのそのですね(いい意味で)。
そして走り出しました。発進は力強いです。Brevaのつもりでアクセルを開けたら急発進に近い感じになりました。シフトアップしていきます。1000kmも走っていない新車同様のせいかシフトは若干渋めですが、入りにくいことはありません。しかし雰囲気あります。どるるるるといい感じです。ポジションはやはりアメリカンのもので、かなり違和感がありますが慣れると思います。
停止するときはちょっとブレーキが効きにくいでしょうか。Breva750のつもりでブレーキをかけると止まりません。止まると足つきはかなりいいのがわかります。スーパーローという少しローダウンしているモデルですし。アイドリングではかなりエンジンが振動していて、前後に動くのが見えます。しかしグリップには振動は伝わってきません。
あとシフトを1速に入れる時はドガッシャンという(大げさ)強い感触になりますが、壊れそうというような感じではなくこんなものなんでしょう。そしてステップの幅が広く、停止状態から右足を持ち上げてステップに乗せようとしたら2回ほど激しくぶつけました。痛かった。
少し困ったのが、30kmを少し切るくらいの速度だとどのギアで走っていいかわからないことです。2速でもでも結構振動がきて、不快と言えるくらいでした。よって渋滞路はかなりきついでしょうし、通勤路で速度が低めの時も厳しいでしょう。
コーナリングというようなものはやりませんでしたが、交差点で何気なく曲がるとサイドスタンドを軽くこすりました。全然倒してないのに、峠道なんか行ったらどうなることかと思いました。
車両重量は260kgとかなり重いです。取り回しはお店の駐車場でやってみましたが、結構辛いと思いました。もう少し楽かと思ったのですが・・・。
ただやはり60km/hくらいで流せる状況ですとかなりいいです。ワイルドな気分にひたれます。それ以上の速度は出しませんでしたが、高速を走るとか、北海道ツーリングとか、ぜひ一度やってみたいと思いました。やはりハーレーです。モトグッチで代用はできません。これはこれで素晴らしい世界です。
2011.4.14 カワサキKLX125試乗
Breva750を手放し、次のバイクを買う気にはなれずにいましたが、次のバイクはきっと軽量な小排気量だろうと思い、たまたま見つけたKLX125に試乗してみました。
カワサキと言えば男っぽいイメージですが、以前乗っていたことのあるスーパーシェルパ250(オフロード)はKDX(当時かっこよかった2サイクル)なんかとは正反対の、かなり穏やかなバイクであったことを今(書いている瞬間に)思い出しました。
乗ってみると、とんでもなく細い車体とシートで違和感が非常に大きく、発進時はまっすぐ走れませんでした。もっともすぐに慣れて、いい感じになりました。このたったの10馬力ほどのエンジンはスーパーカブかセローかという穏やかなもので、フィーリングもまずまずよく(ドコドコとは言わずシャカシャカです)、低回転でトコトコ走っても全然嫌ではありません。結構いいと思いました。
また装備も充実です。前後ディスクブレーキ、メーターはタコメーター付きのデジタルメーターです。もちろんインジェクション。製造国はタイですが、今時あまり問題になることはないでしょう。カワサキの正規ラインナップのバイクですし、問題があるものは売らないでしょう。
おそらく高速には乗ることはないだろうから、125ccで十分だろうと思いました。しかしよく考えると、瀬戸内の島に行くにはしまなみ海道に乗らないといけません。やはり最低でも高速に乗れるバイクを買うしかないかなと、これを書いている今思いました。
2008.1.26 モトグッチブレヴァ750&1100試乗
ネバダを購入したオートショップカメイに試乗車があるとのことで、今日行ってきました。最低気温氷点下、最高気温は6度ということで、かなり寒かったですが、何とか乗れました。エンジンのかかりは問題なかったですから、インジェクション万歳ですね。
まずは大本命のBREVA750です。車体はすごくコンパクトで、ZR-7よりも小さいようです。軽くて取り回しも楽々、ハンドルも切れます。エンジンをかけると、モトグッチらしく車体が揺れます。素晴らしい。アイドリング音はやや大きめ。走り出そうとすると1速になかなか入りませんし、入った感触がすごく薄いです。そしてストロークがZR-7の1.7倍くらいあります。走ってみると・・・予想通り薄味で、いいのかどうかよくわからないという感想です。トルク感はあまりなく、スムーズですが物足りない。ひらひらと少し安定感が足りないような印象もありました。ただバンクさせるのがあまり怖くなかったです。うーむと思いましたが、レガシィで感じたように、エンジンの味は乗れば乗るほど感じられるようになるかもしれない、とひとまず保留です。
次にBREVA1100に乗らせていただきました。これが大型グッチの評価基準になるようなモデルとのことです。車体はかなり大柄で、ちょっと無理っぽいと思いました。しかし走り出すと、私が思っていたグッチはこちらでした。ぶるぶると加速し、馬という表現がふさわしいというあのネバダの時に感じた印象がそのまま当てはまります。加速感も速すぎず遅すぎず、正直1100ccもあるようには思えませんでしたが私には問題なしです。しかし軽い下り坂道でのU
ターンの時、こかしそうになりました。腕力がなければ倒れていたでしょう。北海道ツーリングにはぜひこれで行きたいというように、いいバイクだと思いましたが、やはりこの大柄ボディはちょっと無理です。
さあ困ったと思いましたが、しばらくカメイさんとお話をしたあと、もう一度BREVA750に乗ってみました。ところが、印象が一変しました。2回試乗して体が慣れたのか、エンジンの味がはっきりと感じられるようになりました。すごくよかったです。確かにネバダよりは薄味ですが、1回目の試乗での印象がネバダの濃さの50%だとすると、2回目は85%くらいに感じました。十分合格です。これは買いだ。
その他、スピードメーター内に液晶表示があり、オドメーター、トリップメーター、温度計、時計と表示されました。素晴らしい。全部同時に表示されたら完璧なのですが、まあそこまでは求めません。あとブレーキペダルがいつでも踏めるようにするには足首をかなり曲げないといけませんが、これはかなり窮屈で、要改善です。ちなみに1100の方は問題なかったです。カメイさんいわく調整はある程度可能とのことでした。あとネバダではエンジンで膝をやけどしそうなポジションでしたが、両方とも大丈夫でした。
ネバダは試乗しなくて買いましたが、納車されて初めて乗ったとき、「何じゃこりゃ」と思いました。ちなみにBMWのR80では「壊れとるんじゃないか」と思いました。しかし今回BREVA750は当然としても1100の方にもそうした印象はありませんでした。新しいグッチは間口が広くなっているということでしょうか。ちょっと寂しい気もしますが、少し薄味の方が乗りやすくて飽きにくいという可能性もありますので、好意的に捉えようと思います。
2007.7.1 ハーレーのでかいやつ(1580cc)
もうZR-7の到着待ちという状況でしたが、どうしてもハーレーというものに乗ってみたかったので近所のディーラーに行ってきました。狙い目はほどほどの排気量であるXL883なのですが、そのお店には試乗車がなく、ものは試しと最大排気量である1580ccのに試乗してきました。
非常に大柄のボディで圧倒されそうでした。またがるとかなりすごいポジションです。普通のロードバイクのポジションからいすをリクライニングさせた状態と言っていいでしょうか。ハンドルは手元に、足はかなり上に上がったような気になります。こんなのでまともに走れるのか、まともに曲がれるのか不安になってきました。
エンジンの方はすごい振動が伝わってきます。走っていると鼓動感以外の不快な振動は感じませんが、止まっていると足にすごい振動がきます。また肩甲骨の背中側あたりに振動がひびいてきます。渋滞した道でしばらくいるとおかしくなりそうです。発進はさぞかしすごいかと思っていましたがスムーズです。アイドリング発進もできますがちょっとひねるといい感じです。走っているとドロドロというかヌルヌルという感じで、穏やかな気持ちで乗っていられます。結構心地いいと感じました。
本命の883は展示車があっただけで、またがったり押し歩きをしてみたりしました。またがると試乗車よりはるかにまともな(失礼)ポジションでした。押してみると少々回転半径が大きめかなと思いましたが、重さ自体は低重心のせいかそれほどでもありませんでした。そうは言ってもZR-7よりは重いでしょう。エンジンについては全くわかりませんが、試乗車と方向性は大きな違いがないとの説明でしたので、もう少し薄味と考えていいでしょうか。
ちなみに今年からインジェクション化されました。883が一番恩恵を受けたとのことで、エンジンが冷えていると調子がでないのがかなり改善されたとのことです。そうなると883は中古は買わない方がよさそうです。近い将来の買い替え候補として残りました。
2007.6.23 カワサキヴェルシス
近所のショップにカワサキVersysがあったので試乗しました。650ccツインエンジンは雑誌やホームページなどで評価が高く、いい感じの鼓動感があって楽しめるとのことで、次期愛車として期待している一台です。
ムルティストラーダに慣れた体にはVersysはもう少し視点が高く、ハンドル幅が狭いというポジションで、ちょっと独特に感じました。ツインということでスリムな車体を想像していましたが、意外とボリュームがあります。私の大きな体では細身のタンクはニーグリップしにくいのですが、これはぴったりでした。
走り出すとエンジンは軽くスムーズに回ります。低回転時の鼓動感はさすがにムルティよりは弱いですがまずまずいい感じです。アクセルのレスポンスは控えめで、少し開けるだけでどかーんと発進ということはありません。回していくとすごくスムーズで、新世代のエンジンであると感じました。6000回転まで回すくらいで坂道をぐいぐい登っていきます。パワーあります。エンジンブレーキはやはりツインでありますから強めで、慣れないとギクシャクします。私はちょっとこれが苦手です。
車体はひらりひらりと軽快ですが、ちょっと曲がり過ぎるセッティングのようにも感じました。取り回しは軽いですし全く問題なしです。Uターンも楽でした。
総合評価ですが、北海道ツーリングには最適のバイクかもしれません。完成度は高いです。ただエンジンの味という面では私にとってはもう一つで、購入対象からは外れてしまいました。エンジンブレーキのことも含めて、やはり私は直4が好きなのでしょうか。