酔竜的自動車試乗記


2023.8.12 マツダ2をレンタルし東北半周ツアー

マツダ2をレンタルして、8/9-12で東北半周をしてきました。1日目は新潟入りしただけ、2日目は9時にレンタル開始、日本海側を走って、途中ちょこちょこ高速も使って弘前泊。3日目は奥入瀬から十和田湖を回り、あとは適当に道の駅に寄るくらいで由利本荘泊。4日目は雨の中道の駅に寄りおみやげを買うくらいで新潟入りしてマツダ2を返却、新潟-伊丹空港-新幹線で帰宅、でした。

2日目は470q、3日目は330q、4日目は260q、合計1060kmと走ってばかりの、とても家族は連れていけない弾丸ツアーでしたが、マツダ2はいい車でした。エンジンは静かで高級車みたい、坂道ではATのシフトショックが気になりましたがパワーは十分。4000回転あたりから音がよくなりますが、それ以上上がったことは多分ありません(もったいない)。ステアリングフィールも申し分なし、乗り心地も良好、気持ちいい横揺れもあり(これは一般受けしないか)。

高速(ほとんど片側1車線で70キロ制限)も一般道も燃費は同じくらいで、最終的な燃費は21.4でした。巡行回転数は60キロだと1000回転(!)、100キロでも2000回転、と超低回転なのが燃費に効いていそうですが、なんか寂しいような。

そしてワゴンRに乗っている身としては必要以上に大きさを感じるのが気になりました。駐車スペースにきっちり停めるのが難しい、「日本海東北自動車道」の片側1車線のかなり狭い車線(こんなに狭い自動車専用道路のは初めて)の間をキープして走るのが難しく、ちょくちょく左に寄りすぎ(車線踏みましたよ)アラームが鳴りました。途中でこれは目線の問題(白線を見ると白線方向に寄っていく)だと気づきましたが、車が大きく見えるのが原因なので、多分ワゴンRだと何も気にせず走れたでしょう。

そして市街地で道を間違えた時のUターン、ワゴンRが楽々Uターンできる片側2車線でもきついです。まあ軽自動車以外の車はそんな感じだと思いますのでこれは求めすぎですね。帰った時のワゴンRはステアリングの安定感がない、ブレーキ効かない、アクセルペダル軽い、でしたが全然嫌じゃありませんでした。


2022.8.31 ホンダN-BOXで栃木群馬新潟福島一周ツアー

(日)新幹線で東京まで、浅草から東武特急で日光東照宮行き、宇都宮泊
(月)N−BOXをレンタル、高速で伊勢崎まで行き国道17号を激しく走り新潟泊
(火)新潟から一般道を30kmほど走り高速で会津若松経由、那須高原SA以降は国道4号で宇都宮に戻りN-BOXを返却、新幹線で帰宅

こんなスケジュールで夏休みを堪能してきました。N-BOXですが3年弱経過で走行距離5万キロ弱。この状態でボディの剛性感がばっちり、ハンドリングも乗り心地も明らかな不満なく、シート上質感あり、車重890kgと重いのにターボなしでパワーは十分(高速の登りだけきつい)、エンジンめっちゃ静か(アイドリングは無音)と、こりゃ売れるわけだと思いました。

タイヤは純正装着用のダンロップエナセーブEC300(妻のワゴンR2号と同じ)と特別じゃありません。3年5万キロ分の本体とタイヤの劣化を考えると新車時はもっと印象がいいのかも。全行程618kmで燃費は23.4と出ましたが(誤差ゼロ!)、高速を100キロで走ると20-21という感じで高速燃費はあまりよくありません。

17号線の途中でどえらい峠道に入ってしまいましたがN-BOXはストレスなく走れました。途中でどうやらここは三国峠らしいと気づき、その後新潟の県境を越えると「Naeba」という文字が目に入るようになり、ああこれがユーミンでおなじみの苗場か、そして巨大な苗場プリンスがありました。なんか17号線いいですね。

N-BOXは全高1790mmと高いのですが、身長177cmの私がアップライト気味にポジションをとっても頭上に20cm以上のスペースがあります。ワゴンRは全高1680mmと低く、助手席シート高も60mmほど低いようです。残る50mmは頭上の空間がプラスされたようですが、サイドウインドウの下端はN-BOXの方が5-10cmくらい高くあまり御利益がないかも。結論としてはN-BOXは私にとっては無駄に全高が高い(汗)。

良くない点を3点ほど。(1)エンジンブレーキがほとんど効かないので、前の車について行こうとすると頻繁にフットブレーキを踏むことになり、後続車にストレスをかけそう。(2)エンジンが静かなせいか速度感が希薄で、ちょっと加速すると70キロ出ていてまずいまずいという感じで、終始スピードメーターとにらめっこです。(3)全高が高いせいか左に寄る感覚がつかみにくいです。結構寄ったと思っても全然寄ってない。着座位置がN-BOXより60mm高いジムニーでもそれは感じました。

帰って自分のワゴンRに乗ると「やっぱりいいなあ」でした。エンジン回転(音)と車速がリンクするので速度制御が簡単で、ほとんどブレーキを使わずに走れます。エンジン音もいい感じでもちろんMTですし運転している実感があります。ボディの剛性感については5万キロ走行のN-BOXと比べても明らかにペラペラした感じはなく十分です。

しかしワゴンR(4WDMT)は車重780kgと軽いのに(FFは730kg)、N-BOXの方が加速時に車が軽く感じるのはどういうことなんでしょうか。なおN-BOXで70キロ出たシチュエーションを再現したら50キロ(汗)、エンジン音は大きいです。もちろんワゴンRの方が好き。


2020.2.1 スズキスイフトRSの5MT試乗

走行数十キロの新車を試乗。ポジションはなかなか決まらなかった。ステアリングを一番上まで上げてもメーターが全く隠れないように調整はできない。そこそこシートを上げて頭上にこぶし1.5個分の空間があるくらいで、右のスピードメーターは120km/hまでは見える(120キロが真上より左に来るのはどうかと思うが)、左のタコメーターは両目でぎりぎり数字が隠れないくらい(片目をつぶると隠れるのでNG)。

クラッチペダルは重さは普通でストロークがかなり短く、少し離しただけでつながる。1回エンストした。その後はエンストはしなかったがエンストしやすいだろう。アクセルペダルは最初の一瞬無反応なところがあるように感じたが、問題があるようなないような。反応自体はシエラさんよりは敏感。ブレーキペダルもポロレベルに敏感。

そしてペダル間が狭く、ブレーキペダルとクラッチペダルを左右の足で同時に踏む時が両足をくっつけてもぎりぎり。アクセルペダルからブレーキペダルに踏み換える時には、右足のつま先を左方向に向けるような感覚で操作した。オフセットが強いのかどうか。とにかくシエラさんでもマツダ2でも感じない狭さで、アルトと同等か負けているかも。

シフトフィールは全体的に軽いがシエラさんより感触はよい。2速シフトダウンの感触なんか結構気持ちいい。シフトアップは軽いとしか思わなかった。

ステアリングはやはり「常にゆする」感じはあり、マツダ2よりおそらく強め。185/55-16タイヤの乗り心地は特に悪いとか硬いとか感じなかった。175/65-15のXGリミテッドと最小回転半径は同じ4.8mだし、絶対15インチじゃないと、というほどではないか。そしてシエラさんより小回りが利く印象(シエラさんは4.9mとたった10cm違いだが)、片側2車線のUターンは普通にできるんじゃないか(確認せず)。

エンジンは4000回転以上はフオーン系のすごくいい音。多分マツダ2以上。耳を澄ませば2500回転より上でもそんな感じの音が聞こえる時があるが、なぜか常時ではない。4000回転以下は全然だなあと思う時もあった。加速はよすぎて自分的には過剰。1000ccくらいがいい。10km/h付近のぎくしゃくは微妙。エンストの心配は必要だしおそらくマツダ2の方が乗りやすいだろう。

燃費は混み混みの道でも13台前半といいなと思ったが(シエラさんだと9行かないかもという状況)、その後すいた道(山道、バイパス)を走るとぐんぐん上昇し、最終的に23.5になった。パンダツインエアMTレベル。これはすごい。

グレードがRSでなくてXGだとしても、こんな感じだとマツダ2の方がいろんな面でよい。いい車だし合う人は買ってもいいんじゃないだろうか。


2020.1.26 マツダ2のMT試乗

妻のポロの買い換えにあたり、走行十数キロのほぼ新車を試乗した。まずはポジション。電動シートの調整はすごくやりやすい。そこそこシートを上げて頭上の隙間がこぶし1個分あるかないかくらいにして、まあまあ。これでメーターもぎりぎり隠れないくらいでストレスなく見える。かなり大きい車に乗っている印象だがまあこれは慣れるか。

ペダルレイアウトは全く問題なし。フットレストがあるのはよい。クラッチ操作も拍子抜けするくらい最初からなじめた。発進やりやすくシフトショックはあとで「あれ、あったかなあ」くらいで全く意識になかった。2速11-13km/hくらいでもぎくしゃくしなかった。

シフトフィールはやや軽い感じでもうちょっとかなあという感じ。1500ccのエンジンは非常にスムーズで、低回転も扱いやすくエンストの気配ゼロ。一度だけバイパスでそこそこ(3000回転かもうちょっと?)回したら音がフオーンという感じで結構よかった。しかし街中ではほとんど回すことはないだろう。自分としては1300ccくらいがいいかも。いや1000ccがいいか。なんか適正排気量の基準がどんどん下がっている。

ステアリングフィールは「常にゆする」感じはあるような気がするが、ジムニー以外はまあこんなものだろう。特に不快というほどではなかった。16インチ(185/60-16)トーヨータイヤであるが乗り心地はよい。うちのポロより大きく上回るか。できれば185/65-15に乗りたかった。あと燃費を測るのを忘れた。

スペック的には2WDのMTは車両重量1040kg(6ATはプラス20kg)となかなか頑張っている。小回りは4.7mとまずまず。4WDにしてもうちょっと(プラス25mm)車高を上げたらどうだろうかと思ったが、4WDのMTは設定がないのが残念。

全体的には「ここがもうちょっと」という感じが特になく、ストレスなく走れた。高級車みたいで家のポロより高級だと思った。ポロの代わりとしては結構いいんじゃないだろうか。買ってもいいと思った。


2020.1.18 アルト5MT試乗

走行数十kmの新車同様で、新車のにおいがすごい(ちょっと嫌だったがすぐ慣れた)。ポジションはそこそこ決まり、視界はまずまずいい感じ。走り出すとクラッチの感じがシエラとかなり違って乗りにくいなと思ったが乗っているうちに慣れた。

加速は想像以上。もしかしたらジムニーシエラよりはレスポンスがよくセッティングされているだけかもしれないが、遅いなと感じる場面は皆無、意外に回転数を上げなくてもスピードが出る。3000回転くらいしか回していないと思うが、エンジン音は思った以上にしょぼい。

ハンドリングはアルトと比べてしっかりしていると感じた。セッティングは同じとのことだが別の車みたい。楽しいとまではいかなかったが、ほぼノーストレスで走れた。エンジンブレーキも適正で変なショックなし。乗り心地も特に何も思わなかった。

5速に入れることはなかったが、燃費は17.3と素晴らしい。いつもの通勤コースでも15くらい出そうな感じがする。ちなみに4速2500回転で計算上53キロ、メーター読みだと55キロくらいか。なので巡航回転数は低い。5速2500回転だと計算上64.5キロなので、市街地では5速はほぼいらない。

ほぼ唯一の大きな問題はペダルの間が狭いと感じたことだが、もしかしたら問題ないくらいかも。その他シートヒーターの設定がないのは微妙にきつい。もしアルトのMTが生産中止になるようなら絶対にアルトかワゴンRかどちらかは買わないといけない。

結論としてはここがダメという部分がペダルレイアウトしかなかった。シエラさんから買い換えたらどうなるかと考えると、意外に大丈夫なんじゃないかと思ったのが怖い。でも多分そうはいかない。さて本命のワゴンRはどうだろうか。


2018.8.1 レンタカーの現行デミオ4WD

北海道旅行の3日間はデミオで激走しました。568km走って32Lちょうどの給油、燃費は17.75km/Lとなりました。パンダさんで同じルートを走ったら20は越えるだろうという条件ですが、4WDの6段トルコンATであることを考えるとまずまずでしょうか。
運転してみるとポジションは自然、妻はもう少しシートを上げたいが上がらなかったと言っていました。そしてメーターはきちんと見えます。旧型デミオ4WDを代車で借りているのですがそちらはかなり隠れます。

エンジンパワーは登り坂でもう少し、と思いますが5MTだったらノープロブレムでしょう。高速走行も特に問題を感じず、1300ccで十分です。乗り味もしっかりしていて妻の旧型ポロに近い感じがしました。直進安定性は時々もうちょっと、と思うことがありましたが、冬場にできた轍に影響されたかもしれません。おおむね満足でした。

自分が乗るとするとなんか大きすぎるなと思いますが、妻の車としては十分候補になります。ただもう少し着座位置が高い方がいいということで、イグニス(全高1595mm、ただしCVTのハイブリッドなのが難点)とかクロスビー(全高1705mm、6段ATのハイブリッド)とかがいいかもしれません。デミオも全高1525mmとそこそこあるんですが。


2018.7.26 新型ジムニーシエラ5MT試乗

クラッチペダルの感覚は旧型シエラと同じくらいかちょい軽いくらいでしょうか(忘れた)。ステアリングは割と重いのですがもちろんOK。新型660と同じような切れ方としっかり感。

ギアは1速から2速へのシフトで少しぎくしゃく、しかし慣れの問題か、そうでなくても1速で回転をあまり上げなければ問題ないでしょう。2速10km/hは問題なし。シフトフィーリングも新型660と同じくしっかり感がありますが、1速だけ硬すぎです。まあ入りが悪いわけでもなく、しばらく乗ればOKかもしれません。

ブレーキは同じ日に乗った旧型シエラよりはましでしたが、やはり効かないと感じました(もっと踏めばいいだけかも)。乗り心地は旧型シエラよりはよいです。適度にボヨンボヨンします。運転ポジションもOK。メーターの隠れ方は660と同じで大きな問題はないくらいですが旧型ほどすっきり見えません。

エアコンのせいか加速はいまひとつで、本当に1500もあるの?ですが、決して嫌ではありません。エンジンはやはり旧型シエラと同じく黒子に徹している感じで無味無臭です。あと駐車時のバックが遅いスピードでできてよかったです。

全体的にはほとんど嫌なところがなくいい感じで、乗っていて緊張感がありません。これなら1年待ちで注文してもいいレベル。しかしせっかくなのでまず旧型シエラを味わってからがいいかなと思い、旧型契約を決意しました。


2018.7.13 新型ジムニー5MT試乗

(1)ポジション: チルトステアリングを目一杯上げて、背もたれを立ち気味にしてシートは結構前に、というポジションはぴったり決まりました。メーターは数字は全部隠れませんが上部はちょい隠れるというぎりぎりです。旧型は全く隠れず余裕がありました。シートリフターがないのが今時は不思議なくらいですがノープロブレムです。

旧型は右足が内装の出っ張り部分(パワーウインドウスイッチのあるところ)に当たって痛かったのですが、新型はパワーウインドウスイッチはエアコンの下にあるので痛くなくていいです。ペダルが妙に右寄りに感じましたが、パンダさんが左寄りということかも。見晴らしはいいですね。

(2)エンジン、トランスミッション: 660ccのR型エンジンは最初の加速で「もう少し」と思うくらいで、旧型ほど非力な感じがしませんでした。少し静かになったかも。トランスミッションは旧型はふにゃふにゃでしたが新型はカッチリした感じです。ただフィーリングはあまり好きでない感じでした。1速から2速へのシフトアップでちょいぎくしゃくしましたが(旧型はぎくしゃくしなかった)許容範囲かもしれません。もしかして電子制御スロットルのせい?それとも運転に慣れていないだけ?

(3)ハンドリング、乗り心地: 旧型でびっくりした「ハンドルをかなり切らないと曲がらず、戻すのも大変」という部分を全く感じませんでした。ステアリングの剛性感も向上。乗り心地は旧型のいい意味での(普通の人には悪い意味?)ふわふわ感がとれて普通の車になりました。ブレーキングの時に派手に揺れる感覚もほぼなく、乗り心地が悪いとも感じませんでした(舗装状態がいいからかも)。

(4)欲しいか?: 旧型のゆるさが好きだったので、カッチリした新型は残念ながらそこまで欲しくありません(気が変わるかもしれませんが)。旧型ジムニーシエラの中古を狙おうかと思ったくらいです。


2016.3.21 JB23ジムニー4AT試乗

気になっていたジムニーを試乗してみました。ランドベンチャーの4ATという、素のモデルの5MTが希望なのでやや離れたグレードですが、茶色がかった?緑メタリックという色はかなりよかったです。ほぼ新車、18キロとかそんなんだったような。シフトレバーが皮巻きでジグザグゲートと高級車みたい。

ポジションですがやはり高い位置にあるものの違和感はゼロです。視界はかなりいいです。高い位置から見下ろすような、ということもなく自然、そして横幅感があり大きい車に乗っているような印象です。運転席の収まり具合は全然狭く感じません。降りる時は年寄りにはちょっと辛いかなという感じで、もちろん自分としては若干違和感を感じる程度でノープロブレム。

ドアを閉めると軽自動車とは思えない剛性感がありました。イプシロンのつもりで閉めると半ドアになってしまいます。

アクセルを普通に踏んで発進すると、びっくりするくらい進みません。踏み足すとまあまあ走ります。いい意味で遅い。低速時の速度管理はしやすそうです。鋼管病院方面に行く坂道はどうかなと思ったのですが、過不足なく、そして変速に注文をつけることもなく、意外にすんなり登りました。これはありそうでなかなかないことです。回転数はよく見ていなかったのですがおそらく3500-4000回転くらい?、それでエンジンがうるさくて、ということもなし。

ブレーキは普通に踏むと若干効きが悪いかなという感じで、踏み足すと特に問題は感じませんでした。カックンブレーキの反対で問題なし。ただあまり踏まなかったので、もう少し速度が出ている時に効きがいいか悪いかは判断できませんでした。

ステアリングは遊びが多い感じで20年前の車みたいです。往診車のアルトに近いかも。アルトと違って直進安定性は特に問題は感じなかったのですが森さんのインプレほどはよくないかも。パワステの具合は意識になかったのでおそらく自然だったのでしょう。

エンジンの音はアルトそのまんま、これはちょっと残念、いやでも全然嫌ではなかったです。最後に2号線を4000回転くらいまで回して65km/hくらいで走ったのが最高速ですがノープロブレム。

乗り心地は舗装状態の悪い道だとよくないです。タイヤはBSの何とかでしたがパターンは乗用車的なもので、そんなにオフに振ったタイヤでもないはず。うーむ。新車同様でサスペンションがあまり動いていないのかもしれません。

トランクスペースはウッドもUTも抜いたバッグが入るかもしれない程度。びっくりするほど容量は少ないです。シートを倒してもフルフラットになりません。自分が運転席でポジションをとったその後ろの席は子供だったらOKかも、というくらい狭かったです。

全体的な印象ですが、乗って「おおっ」と思ったわけでもピピッときたわけでもありません。アルトが乗りやすくなってかっこよくなったという感じに近いでしょうか。ただいやな部分がほぼゼロですので、視界のいい軽自動車という意味も含めて家に1台あってもいいとは思います。5MTは果たしてどうでしょうか。1速が低いので実は4ATの方がいいかも。


2015.7.9 ルノールーテシア、クライスラーイプシロン試乗

まず午前中にルーテシアの試乗です。フランス車のMTってどうなんだろう、というのが最重要ポイントです。市内のディーラーに0.9ゼンの試乗車を見つけて飛んで行きました。
エンジンをあまり回さず普通に2速にシフトアップしたのですが、パンダさんと違ってほとんどぎくしゃくしません。こんなに鈍くていいんだろうかというくらいです。もちろん鈍すぎて困るというほどではありません。そこからの加速はターボが効くまでは?意外ととろかったです。もちろん困るほどではなく。
舗装状態の悪いところの乗り心地は明らかにC3より上でした(195/55-16のコンチネンタルだったか)。逆に舗装状態のいいところでの50-60km/hあたりの印象は普通。ちなみに低回転時に3気筒ならではの微振動を感じましたが(意外とフィーリングよくないな)、その他はほぼ3気筒を意識せず、おおむね静かで薄味。
普通にいいクルマですが、趣味性という部分はいまいちでしょうか。特にいいなあと思う場面はありませんでした。そしてMTだからこそよかったという場面もなし。それから大きな車に乗っているという感じもあり。うーむ微妙。 同乗していただいた営業の方にそんな話をしたら、じゃあ1.2のATも乗ってみますかということでありがたく試乗。同じ試乗コースを走りましたが私にはATの方がなじみました。17インチ仕様(205/45-17)のせいか乗り心地が硬くて少しめまいがしたのが残念。
デュアルクラッチはおおむねスムーズでした。赤信号の手前でブレーキをかけて停止しようとする場面でもエンジンブレーキが必要以上にかからずいやなショックがなく好印象。とはいえ完璧かというと2回くらい低速走行時少しガクガクしたような。もちろんETGの比ではありません。 あと最後の最後でECOモードにしてみましたがアクセルのレスポンスがかなり悪く、結構遅くなりました。これは慣れるとちょうどよくなるかもしれません。全体的にアクセルに過敏ではなくこれはいい傾向です。
全体的にはすごくよくできた車です。ゴルフと比べてこっちという選択も十分ありです。ただフィエスタもそうでしたが私はあまり惹かれませんでした。薄味エンジンのせいと言い切っていいのかどうか。

午後は岡山までクライスラーイプシロンのところに行きました。まず目に入ったのが赤のイプシロンに商談中の札。その隣に白のイプシロンプラチナ豪華仕様あり。がーん。それに赤はやっぱり微妙。まあとりあえずどちらか試乗させてもらえないかなとお店に入りました。すると白の方が売れて赤はまだの様子、よかった。試乗もさせていただきました。走行は66kmくらいだったかほぼ新車。
ツインエア+デュアロジックは懐かしい感じまではしませんでした。やはり500の時より薄味になったのでしょう。適度にぶるぶるですが強烈な印象ではありません。走り出すとやはり変速時にぐにゃんという感触。シトロエンやプジョーがぐにゃーんとするとこれはぐにゃん。でも全然嫌ではなくむしろ面白いと感じました。
185/55-15のグッドイヤーですが乗り心地は全く問題なし。さすがにうちのC3のような50-60km/hの気持ちよさまではありませんが、ぶるぶると小さく言いながらまっすぐ走るのは悪くありません。振動はもちろんハンドルに伝わることはありません。
坂道でマニュアルモードにしたら軽ーく3000回転を超えて3500回転くらいになりおっとっと。その後駐車場で引き返し(ハンドルよく切れて感動)、下り坂はオートマモードで問題なくちょうどいい感じ。行きも帰りもマニュアルモードにしたいなという場面は皆無。そしてこれは全て非エコモード(多分)。
小さい車に乗っているという感じは大いにありジャストフィット。乗り味はものすごく好印象で、1200cc3気筒のC3でもこうは感じなかったウキウキ感。帰りにC3に乗っても特に違和感なく、つまりイプシロンはC3と比較して明らかなマイナスポイントがなかったということになります。
C3を買うということはほぼ決定していたはずですが、昨日何かの検索で偶然イプシロンがヒットして急に購入検討リストに入りました。C3はちょっと大きすぎるしETGとか大丈夫かなと思っていましたが、イプシロンの乗り味さえ気に入ればC3の50-60km/hのあの感覚を忘れられるかもしれません。もしくはあと2年イプシロンに乗ってC3の中古に乗り換えることもできます。
これはひょっとして運命の出会いか。それとも失敗したとなるのか。



2015.5.10 プジョー208試乗

現行シトロエンC3との比較も含めてプジョー208に試乗しました。

グレードはPremiumという(汗)5ドアの中では一番安いグレード。タイヤは195/55-16(展示車はミシュランでしたが試乗車は確認せず)、1200cc3気筒でMTベースの5段AT(以下ガチャコンシフト)、というものです。装備は今時の車らしくてんこ盛り。

シートに座ってまずおやっと思うのが小径ステアリングと、ステアリングより上に見えるメーターです。ステアリングとは干渉しない位置ではあるのですが、遠くに小さいメーターがあるという感じでやや気になりました。その他内装はいまどきの車っぽくてうちのC3初代の方がいいかも。

走り出すとエンジンはいい感じです。C3の1200の方が少し高級感があったような気もしますが、これはこれでいいです。加速はやはりかなりよく、あっという間に制限速度をオーバーしそうになります。シフトアップは2500回転あたりと結構回す設定です。エコモードというのはないようですので、この設定で燃費がいいということなら素晴らしい。気のせいかもしれませんが回しているという実感があまりなかったような。

しかしこのガチャコンシフトがくせ者で、C3の1200に乗った時と比べて明らかに気持ち悪いです。変速の瞬間ビヨーンと何かゴムが伸びるような感じ、もしくは巨大なゴムバンドでぐにゃーんと引っ張られるような感じ。これがホントのラバーバンドフィール(違うか)。そんなにアクセルは踏んでなかったと思うのですが。またお店の駐車場で動かす時、つまりかなり低速で一瞬ガクガクした動きが気になりました。

ステアリングについては走り出すと特に小径であることは意識しませんでした。駐車場の移動の時は結構軽いなと思いましたが、走っている最中は特に思わず。あとウインカーを出す時にクルーズコントロールのスイッチが付いたレバーに当たるのがちょっといやだったかな。

それからシートはちょっと硬めでした。これはうちのC3の方が好み。舗装状態のよい大きな道中心の乗り心地はうちのC3より少しいいと思いましたが、現行C3と比較するとどうでしょうか。同じくらいかもしかしたら現行C3の方がよかったりして。

ブレーキは全く違和感なく、シフトダウンが重なって意図するより大きなエンブレがかかることもなくノーストレスでした。これはうちのC3、大きく負けてます。

試乗時間が短めだったのでわからない部分も多かったと思いますが、今のところプジョー208は特に惹かれませんでした。うちの初代C3の方がいいですし、現行C3と比較しても同じです。外観はかっこいいですしトランスミッション以外は悪くないと思いますから、6段ATが追加されたら要注目です。


2015.4.9 フォードフィエスタ試乗

外見はかなりかっこいいです。実物を見るとネットや雑誌の印象よりさらにいいです。ただエアロが標準装備なのと45タイヤは個人的にはかなりマイナスです。ちなみに17インチと思っていましたがカタログには195/45-16と書いてありました。ハンコック製なのもかなり微妙。本国モデルは同じ100馬力のグレードで195/50-15、ノンターボ65馬力だと175/65-14もあるので45タイヤは日本向けでしょうか。

インテリアは電子装備満載という感じです。バックするときにリア回りがモニターに映るやつが標準装備とは。そのモニターにはカーステレオの今聞いている曲のタイトルなどが表示されるようです。素晴らしい。プッシュスタートエンジンとスマートキー、自動ブレーキ、クルーズコントロール、オートライト/ワイパー、など装備はコンパクトカーのレベルではありません。もう少しギラギラしていない方が好みではありますが。

あとフロントウインドーに熱線が張り巡らされていて、冬に凍結したら、つまりリアウインドーの熱線がフロントにまであるというやつです。若干運転時に気になるような。それからステアリングの上部でメーターが結構(私としたらこれだけで買うのをやめる)隠れるのも気になりました。座高が高いからか?

走ってみるとエンジンはアイドリングを含めて3気筒1000ccとは思えません。高級感すら感じます。加速は必要十分プラスアルファ、少しアクセルを踏み込んだ時の音は低音のちょっといい感じ。それ以上踏み込むことはあったと思いますがあまり印象に残らず。足回りはやっぱり硬めですが思ったほどではありません。ハンドリングはいい感じ。

デュアルクラッチ搭載とか装備の充実とかも含めると、すごーくいい車です。少し趣味性がプラスされたポロという感じ。

10分乗ったかどうかの試乗でしたので、もっともっと乗らないと何もわかりませんが、妻のポロを売り払ってこっちにしたいとは思いました。でも私は自分のシトロエンC3初代の方が好きかな。剛性感満載というのもよしあしということで、ゆるーいC3がいいです。

最近の車はどれもこれも個性が薄まり、無国籍な感じがだんだん強くなってきているようです。シトロエンC3もポロも。快適性能を追求したらそうなってしまうのは仕方ないのでしょうけども、だからこそ今のうちに乗れるものは乗っとこうと思います。

その点パンダさんはツインエアがあるうちは安泰でしょう。


2015.3.12 シトロエンC3(2代目後期型)に試乗

初代C3でシトロエンの素晴らしさに気付き、2代目はもっと素晴らしいかなと思って試乗してみました。ベーシックグレードであるセダクションで、タイヤはミシュランエナジーセイバーの185/65-15というど真ん中ストライク。

1200cc3気筒のエンジンは、感覚的にはうちの1600ccと同等か少し速いかもと思いました。MTベースのセミATの伝達効率も加味して、でしょうけどもかなり意外でした。全体的に静かでスムーズ、アイドリングも静かで3気筒とはわかりません。パドルシフトで1500回転(かもう少し下)まで落とすと荒いフィーリングが味わえましたが、ATモードで普通に運転する限りはスムーズでした。あと3000回転ちょっとまで回した時の音はなかなかよくて好印象、3500回転以上については未確認。

5段セミATについては普通に運転する限りは予想外にスムーズでした。立体交差のアップダウンも特に問題なし。ただすいている道のみ走ったので渋滞路についてはわかりません。ちょっとだけ低速で走る時があったのですが若干ぎくしゃくするような感じがしたような。そしてアクセルを踏み気味にした時は変速時に例のグニャーンとした感覚が味わえます。慣れればアクセルを抜くことで緩和されるようですが、30-40分くらいの試乗では慣れませんでした。うちのC3でも少しありますが、アクセルを踏み足すと少し想定外に燃料が噴射される癖?があるのかもしれません。

乗り心地はかなりよかったです。うちのC3よりは硬いセッティングとのことですが、硬いなと感じることは皆無で、高級車のようです。もちろん悪い意味でのふわふわ感はありません。この小さいボディで素晴らしい。もっともうちの近所のような、舗装状態の悪いところを30-40km/hで走るという場面はありませんでした。

ステアリングフィールは重すぎず軽すぎず、というか印象に残らず。うちのC3の結構重い方が好きですがこれでもOK。あと狭い道を通らなかったせいか、大きい車に乗っているという感じはしませんでした。2011年11月のC3前期型のインプレでは「大きく感じる」と書きましたが、この時はガードレールのない川沿いの狭い道を走りましたので、同じ道を走ると印象が変わるかもしれません。

ブレーキは最初の一発目が少し強く効いた感じがしましたが、それ以降は全く気にならずノーストレスでした。一発目の感じは気のせいだったのか、修正が入ったせいなのか。いずれにしてもうちのC3のような初期制動が甘くて少し踏み足すとやや唐突に効くパターンではありません。いい感じ。

アイドリングストップはONになっていたはず(OFFのランプが点灯しない状態)ですが全く働きませんでした。気温は10度くらいだったはずですし、エアコンも付けませんでしたから少し意外。まあ止まって5秒で再始動するよりはいいです。あとゼニスウインドウ、異次元の見晴らしです。素晴らしい。

個人的にはゴルフやポロよりこのC3の方が好きです。全く面白くない妻のポロをC3に買い換えるとすると大賛成ですが、自分の車として買いたいかというと「うーむ」です。高級なのはよいのですが、薄味になることもまた事実です。あと私のように渋滞路ばかり走る場合はセミAT(ETG)がぎくしゃくするという悪い面ばかり出てくるかもしれないと思いました。この車はMTで乗ったらいいかも。

今のところうちの初代C3の方が好きという結論ですが、例によってファーストインプレッションは当てになりません。とりあえず買ってみて、慣れたらいい感じになるのかもしれません。次のモデルチェンジ(2年後くらい?)でボディがもう少し大きくなるようであれば、この2代目C3の最終型を買うという選択は十分あると思います。


2015.1.29 VWゴルフ4に乗ってみる

妻のポロの車検の代車です。2002年式、走行81000kmあまり、エンジンは2Lです。

ハンドルが結構重いのが気になりました。個人的に重いのは好きですが、何か不具合に近いような感じの重さ。ブレーキ、アクセルはやや過敏です。まあ問題になるほどではないのですが、パンダ以上ポロ以下。オートマは悪くない変速ですが、やはりエンジンブレーキが効かないのは気になります。信頼性は別として、機能としてはAL4に全ての点で負けているような。

ただボロくて評価が難しいです。特にサスペンション、かなり痛んでます。少し路面の悪いところを通るとガタピシと。シトロエンC3も結構ボロいとは思うのですが、次元が違います。13年落ちと7年落ちの違いとしてもこれはなかなかのものです。しかも片やフランス車。ただしばらく乗っているとそんなにボロさは気にならなくなったのが不思議。

いずれにしてもゴルフ4は乗って楽しいという感じではありません。やっぱり私にはVWは合わないのでしょう。ちなみに4年前に同年式11万キロ走行のゴルフ4の試乗記がありますが、そちらはさほどボロくなかったようです。


2014.9.4 ローバーミニ試乗

97年式のメイフェア、色は白、1300ccインジェクションの4速MT。ハンドルが若干手前に傾斜させていること(バスと普通の車の中間くらいのポジション)、マフラーが細いパイプが長く伸びた社外品(純正は高いのでお勧めの品らしい)、タイヤが165/70-10で幅広ホイール+オーバーフェンダー、このあたりがカスタム部分です。

このままでも十分乗れてあとで手を加えるということもできる、という程度で、実際乗ってみて年式なりの程度と感じました。走るとダッシュボードとかにびびりがありますが、と言われても全く気になりませんでした。内外装も特にこれじゃなあ、という点はなし。適度にボロくて問題なし。ベージュ基調+ウッドパネルの内装はいい感じ。シートの座面のチェック模様もいいです。世間的にはレザーシートが人気らしいのですが自分はこれがいいです。緑外装を選ぶと黒内装になってしまうのが残念。

まずは私は助手席で。エアコンが寒いくらいに効いていたのはびっくり。コンプレッサーの容量が大きいためとのこと。しかしこれにはデメリットがあって、エンジンのパワーを結構とられるらしいです。スムーズな運転だったので全くわかりませんでした。マフラーの音についてははっきりと社外品であることはわかるものの、いい音って感じで全くうるさくなく十分このままでOKです。

運転を交代して乗ってみると、やはりアクセルとクラッチには癖があるのですがこれは当然。クラッチが重いと感じましたがまあロードスター並みだったかもしれません。ストロークは短いので余計にそう感じたか。エンストしそうな雰囲気はありましたが低回転で粘るのか大丈夫でした。

発進加速はパンダさんよりいいです。ただエアコンはずっとOFFにしていたのでONの状態は不明。エンジン音はパンダさんとは全く違い、まあまあいいがとりたてて、という感じです。ロードスターより少しいいかな。4速1500回転で42-43kmくらいだったでしょうか。あまり回さなかったと思うので回した時のフィーリングは未確認。高速では100km/hで走れるとのことで、さっきの数字で計算したら3600回転くらいだからそんなにうるさくないかも。

シフトはリターンスプリングがなくH型ゲートを意識しながらのシフトが必要で、2速からのシフトアップは気を抜くと1速に入ってしまうとのことで注意しました。ストロークは長く入った感触はやや薄いが節度感は必要十分。入り自体は良好で、特に問題なくシフトアップ/ダウンはできました。

かなり問題だと思ったのはペダル配置とブレーキの効きです。まずブレーキペダルを踏もうとするとアクセルペダルに足が当たってしまい、エンジン回転が上がってしまったことが数回ありました。靴底も幅も厚めの靴だったのですがこれはかなり問題。普通の人だとペダル配置はぎりぎりOKかもしれませんが私のでかい足には無理かな。

ブレーキはびっくりするほど効きません。10インチ仕様のブレーキはかなり怖かったです。これだけで却下レベルと思ったのですが、普通の感覚で踏んだから効きが弱かっただけで、もう少し力を入れて踏み込んでみれば効いたかもしれません。ただ整備するともう少し効くとのこと。そして12インチ仕様(145/70-12の軽自動車サイズ)だともう少しいいようですが不明。

乗り心地については、舗装状態の悪いところはなかったので問題は特になかったです。うちの近所を走ってパンダさんと比較するとはっきり悪いかもしれません。重ステについてはかなり重いなと思ったものの、まあ何とかなるかという雰囲気。ラバーコーンですがショックアブソーバー+スプリングに変更することもできるとのこと。

帰りにパンダさんに乗ると何じゃこりゃというアクセルとクラッチの感触。ロードスターから乗り換えた時の比ではありません。しばらく違和感があったのですが5分くらいで慣れたかもしれません。これもちょっとうーむと考えてしまうところ。

全体的には設計が40年以上前の車というのは信じがたいほど違和感なし。ゴーカートフィールという表現がありますが、普通に道を走るという状況ではよくわからず普通でした。エンジンはパンダさんと違う味で少し濃いので、もしかしたら好き(になる)かもという感じがあるのですが、ネガティブな面を考えると買いたいという気持ちにまではなりませんでした。もう少しポジティブな面があればよかったのですが。


2013.7.25 シボレーソニック試乗 

一番近いディーラーが岡山なので、147で走って試乗に行きました。100kmも走っていない新車同様の車でビニールをかぶっているほどです。スタイリングは「うーむ・・・」という感じで全くひかれません。おまけにスポーツ仕様と称してボンネットに黒いシールを貼っています。しかもさらにありがたくない205/55-17というタイヤサイズ。

乗るとこれがまた何もかも普通で全くストレスなし。乗り心地は17インチの50とは思えないもので、あまり悪い路面はありませんでしたが、うちの147(195/65-15ほぼ新品)よりいいんじゃないかと感じました。ステアリングはやや重めで私にはちょうどいい感じでしっとり感あり。6段ATはほぼストレスフリーの変速。

ほんの少し感じた違和感と言えば、止まってから発進する時のアクセル操作に対してやや過敏に加速したこと(147と比べてなので慣れれば全く問題なしか)、ブレーキを踏んで減速する際に自動的にシフトダウンして思ったより減速Gがかかったこと(これも大きな問題とまでは言えない)、このくらいです。

妻のポロと比べると、明らかにこっちが好みです。森慶太さんが書かれていた「人間でいうと、情緒が常にドシッと安定してて性格朗らか」、まさにそんな感じで良妻賢母タイプです。ポロを売り飛ばしてこれを買いたいです。ただ自分の愛車にしたらそのうち何か物足りないと感じてしまう可能性大です。


2013.7.25 ゴルフ7試乗

シボレーソニックに試乗して、高速で福山に帰ってそのまま市内のディーラーに向かいました。2台の違いを体感するにはやはり同じ日がいいかも、というより思い立った時に試乗しないとめんどくさがって結局乗らない可能性があるということで。

見た目は大きくなったポロですが、インテリアはポロとはまるで違い高級感たっぷりです。ちなみに1.2Lモデルでタイヤは195/65-15のミシュランエナジーセイバー。素晴らしい。

50km/h前後で流れる道を走った程度ですのでたいしたことはわかりませんが、ソニックより少しずつ軽い操作系で、乗った感じも高級感たっぷりです。ステアリングは駐車場では結構軽いなと思い、スピードを出した時もソニックより軽めでした。ただ頼りないわけではなく悪い印象はなかったです。ブレーキも違和感なし、変速も特に違和感なし。

気になった所はというと、交差点を曲がり終えた時の加速がややかったるいか、そしてアクセルを少し踏んだ時に唐突にトルクがかかるような感じが1回あったようななかったような。アクセル操作に対してリニアでない反応なのか、単にアクセル操作が悪かったのかはわかりません。あとボディの幅広感はやはりあります。狭い道を通る時はどうでしょうか。

ポロと同じエンジン、同じトランスミッションですが、こんなに違うものかと思いました。エンジンも1.2で特に不足は感じません。ただ運転して楽しいか嫌にならないかという面では、ポロと同じシチュエーションで比較しないといけません。通常の試乗コースでは難しいです。

はっきりと高級感は感じましたが、147に乗り換えるとやっぱりこっちだなと感じたのもまた事実です。やはりイタリア車しか受け付けない体なのか。


2013.4.6 アルファMiToターボスポーツ試乗

久々のMiToの試乗です。155馬力エンジンは先日のジュリエッタとどう違うのか、また6速マニュアルのフィーリングはどうか、など一度試乗してみたいと思っていました。あいにくの雨と結構な風の中でした。

乗ってみるとポジションがやや決めにくいと思いましたが、ステアリングのチルトもテレスコも使わなかったので問題ないかもしれません。車幅感覚は147より狭いと感じました。車幅自体は10mm147が広いだけですが、室内寸法の違いかもしれません。サイドミラーは縦にも横にもかなり大きいです。

まずはNモードで普通に発進してみました。1速でアクセルをいつものようにゆっくりと踏み込み、2000回転を超えるまで回転を上げてもこれ本当に加速するのかなというような感じです。先日試乗した2代目パンダ4×4よりはるかに遅かったです。2500回転にさしかかるあたりでやっとまともな加速になります。もっとアクセルをぐっと踏み込む人にはいいのでしょうけども、私には合いません。

もっとも以前の試乗記を読むと、ジュリエッタもMiToも135馬力マルチエアターボのTCTですがNモードで特に悪い印象はなかったようです。ですからこの155馬力ターボスポーツのみの問題なのか、それともノンターボを含む初期型全般の問題なのか、どちらかの可能性はあります。

次にDモードです。これでやっと147とほぼ同等(かやや遅いか)のフィーリングです。なぜかジュリエッタの135馬力で感じた過剰なパワーは感じませんでした。この私でもこんな感じですから、世の中の人には物足りないかもしれません。いやアクセルをがばっと踏む人ならいいのかもしれません。ともかくNモードがいまいちな分、Dモードで必要十分のパワーが得られたので大きな問題はないと言えるかもしれませんが、もしかしてエンジンをかけるたびに毎回Dモードに入れる必要があったりして。

音は3000回転以下ではいまいちです。3500回転を超えるといい感じの音がしますが、やはり147より低めの音です。雨と風の中窓を閉めてエアコンをつけて走ったせいかもしれませんが、こもった感じが強かったです。

ステアリングはDモードではかなり重く147以上かなと感じました。また切り始めにやや敏感で、中立に戻る力が妙に強いような、少し不自然なフィーリングかも(気のせいかも)しれないと思いました。乗り心地は荒れた路面がなかったせいもあり特に問題を感じませんでした。

6速マニュアルは147と比較すると入りが軽い割にニュートラルに戻る力(おそらくばねの力)が強すぎて妙なフィーリングでした。結構微妙。ストロークは147譲りの大きさですがこれは問題なし。5速MTだったらフィーリングがもう少しいいのかもしれませんが、これはノンターボの本国仕様にしかありません。なおシフトアップしてクラッチをつなぐ際のぎくしゃく感については特に感じませんでした。

このMiToターボスポーツは1万キロ未満の低走行車ではありましたが、全体的に147のような素直さが感じられず、チューニングカーのような感じと言っていいのか、もしくはダイレクト感の不足によるものか、いまいち感が強かったです。ちょっとこれでは私は満足できそうもありません。

ではQuadrifoglio Verdeだったらいいかというと、以前のジュリエッタの試乗記を読む限りエンジンは満足できる可能性はあるもののDモードはオーバーパワーと感じることは間違いないでしょうし、Nモードが使えるという保証はありません。また6速マニュアルは共通ですから問題は大いにあります。そして18インチタイヤ、皮シート、オートエアコンなど私が欲しくない装備満載です。そもそも基本的なフィーリングがよくないと私はダメですし、望み薄です。

相当厳しい評価となりました。フィーリングも音も147の方がはるかに上です。一時期並行MiToのノンターボ78馬力も検討しましたが、注文しなくてよかったと思います。ただ1400ノンターボの場合、このターボスポーツのNモード並みのパワーだったら即座にNGですが、さすがにDNAシステムがない場合はもう少しましでしょうか。5速マニュアルはフィーリングが違うかもしれませんが、試乗して確認するわけにはいかず、相当なギャンブルです。

そうは言っても私の好きな評論家である河口まなぶさんが愛車として購入されたという事実は大きいです。ハンドリングが素晴らしいとのことですが、今回は渋滞路を含むワインディング全くなしのコースですからその部分は評価できませんでした。郊外ドライブをすると印象が激変する可能性は大いにあります。

あとENGINEでこのMiToターボスポーツが長期レポート車になっていました。5000回転を超えた時のフィーリングはQuadrifoglio Verdeよりターボスポーツの方がいいと書いてありますし、どうやらMiToはもう少し回して楽しまないといけない車のようです。普段は3000回転以下、たまに回して4000回転という私なんてお呼びでないってことです。

帰りに自分の147に乗ったところ、あまりの違和感にびっくりして初のエンストをしそうになりました。特にクラッチのフィーリングが全く違います。重かったか軽かったかは忘れましたが、MiToに乗ったときは特に重いと思わなかったのでおそらく重さはそれほど変わらずフィーリングが違ったのでしょう。これは2代目パンダ4×4から乗り換えた時にはあまり感じなかったことです。

現在並行パンダ3代目を注文中ですが、やはりこれでよかったと思います。MiToは好きな人にははまる車だと思いますので、以上のコメントはMiTo自体がダメなのではなく私には合わないという意味で捉えてください。


2013年3月7日 フィアット パンダ 2代目4×4 試乗

2006年式のパンダ4×4を試乗しました。1.2L左ハンドルマニュアルです。走行距離は4万キロちょっと。さすがに左ハンドルは慣れなくて怖かったです。

500スポーツとか本国のパンダとかに載っている1200ccの5速ですが、この4×4では車重のせいか結構重く感じました。おそらく普通のパンダだと必要十分のパワーなのでしょう。エンジンはスムーズでよく回り、ロードノイズが大きかったせいもありますが気が付くと4000くらい回っていて60km/h出ていたという感じです。

最近注目している2000-3000回転あたりの音とフィーリングですが、ロードノイズ(ヨンクのノイズってのもあるのかな?)でかなりかき消されてよくわかりませんでした。3500回転くらいではなかなかいい感じでした。タイヤが終わってそうな感じだったので、普通のパンダで普通のタイヤだと3000回転あたりでもいい感じが味わえるかもしれません。

トランスミッションは全体的に節度感がありまずまずいいフィーリングでした。アルファ147よりはシフトストロークは短いですがフィーリングはちょいと落ちるくらいでしょうか。シフトダウンの際たまに入りにくいことがあったのが気になりました。今日は3月上旬にしては暖かく、15度くらいあったはずです。冬場のギアが入りにくい時に無理やり入れてたのかもしれません。ギアの入りやすさはうちの10年落ち147の方がいいです。そういえばバックギアは試しませんでした。

足元はさすがに左ハンドルだけあって左足は楽々でした。アルファ147のペダル配置とフットレストについては全く不満がありませんが、フィアット500とかパンダの右ハンドルではスペースが狭くて踏みたくないペダルを踏んでしまうケースがないかと心配しています。まあイギリス人が乗るんだから心配しなくてもいいかな。

MTの車を乗る際にもう一つ気になる部分であるぎくしゃく感ですが、これは実は注意してチェックするのを忘れてしまいました。でも特に悪い印象は残らなかったのでおそらくまずまずよいのでしょう。とはいえ体調が悪いととたんに気になるものかもしれませんが。

このぎくしゃく感というのは以前買った並行プント5MTでかなり気になっていました。クラッチペダルを踏んで変速してクラッチをつなぐ時にショックが強めに来ることを指しますが、森慶太さんによると「エンジンマウントがアレなので」とのことです。そういえば私は147でも特に気になりませんし、改良されたのでしょうか。

今回の試乗は3代目パンダの並行を買ってもいいかどうかのチェックが目的でした。さすがにエンジンは147より薄味ですが、大丈夫かもしれないと思いました。車幅が狭い点については左ハンドルでしたので怖い怖いとなって恩恵をチェックできませんでした。さあ、どうしますか。500の1.2スポーツを試乗するのがベストですがどうしましょう。


2013年02月14日 アルファロメオ ジュリエッタ試乗

ジュリエッタの初めての試乗です。SprintなのでTCT、16インチタイヤのモデルです。パドルシフトはなし。アバルト595(フィアット500ベース)のあとに試乗したので、少々おかしくなっているかもしれませんが・・・。

まず乗り込むと、えらい大きい車に乗っているような印象で、1800mmという数値以上に車幅を意識します。シートをその後高くしてみましたがほぼ同じでした。うーむこれだけでやばい(悪い意味)。内装については感慨は特になし、強いて言えばルームミラーが大きくてよいな(爆)。

Nモードで走り出します。私にはこれで必要十分のパワー。変速ショックはデュアロジと比べるのが失礼な感じで、ノーストレスです。停止の際に1速へのダウンが重なったせいかカックンブレーキのように感じたことが唯一の違和感でしょうか。しかしこれも最初のうちに2回感じただけで、不慣れだったのかたまたまだったのか、試乗後半に再現しようとしましたができませんでした。

ほとんどをNモードのマニュアルモード(手動変速)で走りましたが、シフトの感触はどうもいけません。手前に引いてのシフトアップはぐにゃっという感触で、最初のうちは中途半端な位置で寸止めして、「あれ、変速しない」となったこともありました。シフトダウンの方は今度は何も感触がなくこちらもあれっという感じでした。アップとダウンでフィーリングが違うのもどうかと思いますが、私としては重厚感とまではいかなくても節度感がほしいなと思いました。

先に試乗したアバルト595にはステアリングにパドルスイッチがあり、デュアロジであることを感じさせないスムーズさと結構いい感じの節度感がありました。今まで必要性が理解できませんでしたが、どうやら食わず嫌いで、ぜひこのジュリエッタにもほしいなと思いました。

で、ほどほど混んだ国道を中心にNモードで特に感動もなくストレスもなく走れました。オートマモードでおとなしく走ると2000回転くらいでシフトアップし、巡航回転は1500回転あたりでしたが、ロードノイズなのか風切り音なのかエンジン以外があまり静かではありませんでしたので快適とは思えませんでした。ドアは閉めていましたが外の騒音が関係しているかもしれませんし、すいた田舎道ではもう少し何か感じられたでしょうか。路面状況がよかったせいか乗り心地は良好でした。

エンジンの味としてはマニュアルモードで2000回転から3000回転までゆっくりと上げていく感触を中心に感じてみましたが、時々いい感じがありました。時々というのはエンジン以外の音が少なめになった時に感じ取れたということかもしれません。間違って3500回転まで回った時はもう少しいい音がしました。147よりは確実に薄味で、音も若干低音寄りと感じましたが、十分満足できる可能性はあるなと思いました。

この2000-3000回転のフィーリングというのは、アルファ147もMiToも試乗の際にはわからなかったもので、147に乗っているうちに結構よいフィーリングを感じ取れたため今回初めてチェックしてみました。147の2Lツインスパークも当初は3000回転からしかいい音は味わえないかなと思っていたので、慣れればこの1.4Lも通勤時に普通に加速する時にいいフィーリングを感じ取れるようになるかもしれません。

3000回転リミットと書いてあったのでDモードはちょっとしか試しませんでした。Dモードだとすぐに3000回転に到達しますし、私には過剰なパワーですので不要です。アクセルを遠慮がちに踏む状況ではNモードは1800ccセダン並、Dモードは2300cc並という感じでした。遠慮気味にしたのはターボのアシストを最小限にして1400ccノンターボのパワーを推測するという目的もありましたが、ノンターボでも十分ではないかと思いました。

ジュリエッタの車両重量1400kg(結構重いな)と比較してMiToはQVで1250kgですから1割ほど違います。イギリス仕様のカタログを見ると1.4L78馬力Progressionは1080kg、QVに相当するグレードは1145kgとなっていました。測定方法が違うのでしょうけども65kgほど違いがあるので、日本方式だと78馬力仕様は1185kgに相当します。ジュリエッタの85%の重量で、排気量は同じ。ターボのことを考えると3000回転以下の部分は今回試乗した感覚と同じくらいでしょう。十分十分。

あと、私がオートマモードを多用するなら、NモードのパワーでDモードの変速パターンというモードがほしいです。Nモードのオートマモードですとゆっくり回転を上げてエンジンを味わうということができませんので。もっとも、ゆっくりアクセルを踏んで3000回転くらいまで上げていきたい時はマニュアルモードを使えばいいだけです。本来は(汗)。

あれやこれや書きましたが、今回の試乗の目的はジュリエッタを買いたいからではなく、MiToを買うという可能性はあるかどうかの目安をつけるためです。エンジンは十分可能性を感じましたから妄想を継続します。次はスポーツに試乗してみたいですね。

ちなみにMiToの以前の試乗記があります。もう1年半も前の話になるようですが、当時のインプレを信用すると今回試乗したジュリエッタより楽しめそうで、期待がふくらみます。


2012.10.6 BMW MINI COOPER S 6MTを試乗

先日のCROSSOVERに続き、MINIの試乗です。大本命はONEの6速MTですが、試乗車はもちろんなく、クーパーSの6速の中古に試乗させていただきました。

排気量はONEと同じ1600ccながらターボですのであまり回すとすごいことになりそうで、ほとんど3000回転以下だったでしょうか。その領域では加速はほどほど、乗り心地は17インチのランフラットタイヤですので舗装状況が悪いと結構突き上げがひどく、お店に帰ってからめまいがしました。エンジンの味についてはなぜか前回の方が感じられました。

マニュアルトランスミッションの感じは、シフトストロークは結構大きめ、シフトフィールは軽い感触でしたが悪くはありません。アルファ147の2台はシフトストロークはもう少しありましたがフィーリングではMINIより上だったと思います。

気になったのは着座位置の低さです。COOPERだけかと思えばONEも大差ないそうです。低い位置で座るとスポーティーではありますが、ボディサイズが大きく感じます。バックする時後ろが見えにくく怖かったです。一方先日試乗したCROSSOVERは着座位置が高くあまり大きい車とは感じませんでした。

試乗した感じでは、強烈に欲しいとは感じませんでした。ONEを新車で買うのも視界の問題でちょっと勇気がいります。以前乗っていたBMW318tiも取り回しの悪さが原因で手放したのですが、同じような感覚があります。

買うならCROSSOVERがいいのでしょうけども、横幅が1790mmと広く、最小回転半径が5.8mと(3ドアは5.1m、クラブマンは5.5m)小回りが利きません。ただミラー幅はそれほど広くないように見えましたし、可能性は十分あります。インテリアもベージュの皮シートを選べば結構いい感じになります。早くても2年後ですが・・・


2012.10.5 アルファ147の2.0を試乗

1.6を試乗した時に気になっていた2.0を試乗できました。前期型右ハンドル3ドア5MTという、中古車市場では非常にレアなモデルです。今カーセンサーを見るとアルファ147は249台ありますが、そのうち5速MTは63台(1.6が14台、GTAが15台、2.0が34台)です。

そしてその34台の2.0のうち前期型右ハンドル5MTの無印(TIとかでない16インチホイール&ノーマルサス)は・・・何と9台です。そのうち外装もホイールもノーマルで色まで指定すると多くて2-3台しか選択肢がないのです。そういう稀少な1台に試乗させていただきました。

外装は少々の傷のみで前期型(2002-2004年)としてはきわめて良好、エンジンルームも未洗浄で(素の状態がわかるので好ましい)良好な外観です。内装も前回試乗した2005年式の1.6よりきれいでした。

運転してみると、拍子抜けするくらいスムーズです。1.6で感じた結構ボロいなという感覚は全くありませんでした。2.0はバランサーシャフトがあるのでその影響でしょうか。4500回転まで1回上げ、その他は3500-4000回転くらい回しましたが本当にスムーズ、音はあまり官能的とかいう感じではなく普通でした。

タイヤのせいか(2009年製造ルマン703)乗り心地も良好、1.6との違いがわかりませんでした。シフトはやはりストロークが長かったのですが入りは良好でフィーリングよし。そんな具合で全体的に程度がよく、5年落ちと言われてもその割には程度がいいと言ってしまいそうなくらいでした。

意外な薄味ではありましたが、私の場合第一印象はあてになりません。フィアット500ツインエアでも同じように薄味と感じましたし、数日乗るとまた違った印象になるかもしれません。 <注釈>その後この車を買いました。


2012.9.29 アルファ147の1.6を試乗

ツインスパークエンジンが姿を消した今、非常に気になっているのが中古のアルファ147です。エンジンとしては非常に官能的と評される2000ccと、バランスがいいと言われる1600ccの2種類があり、両方とも右ハンドル5速マニュアルの選択ができます(2.0は前期型3ドアのみ)。

たまたま500を買ったお店に1600があったため試乗させていただきました。2005年式の後期型、走行60000km弱のものです。タイヤは結構くたびれたレグノ9000で、サイズは確認しなかったのですが195/60-15のはずです。

久々の5速マニュアルですが、なかなか楽しめました。ストロークはかなり大きくゆるーい感じで入りますが、全然嫌ではなく、これはこれで心地よいと感じました。ボディサイズもあまり大きいとは感じず、意のままに動かせると書くと大げさですがいい具合に一体感が味わえました。着座位置も低すぎず違和感なし。シートのサイドサポートが大きいせいかメタボの体には包まれ感が結構強いかな(車のせいではないよ)。

エンジンは3500回転を超えるとやっといい音がし出すという感じで、4000回転までは回したいなと思いました。2速で頑張って回すのがせいぜいでしょうか。オイルが劣化しているといけないので4500回転まで1回だけ回したのですが、スムーズに回りました。

街乗りではほとんど2500回転以下になるでしょうから、3500回転というのは相当頑張らないといけない感じです。楽しもうとすると疲れます。もちろん2800回転だから静かであるかというとそうではないです。

しかしながら、メーター周りのクラシカルな感じ、エンジンもやはりクラシカル、これはこれでいい味出してます。欲を言えば色は赤が好みですし、モデルチェンジ前の顔の方がよかったですが。500の横に置いて週1-2回乗るにはいいかもしれません。セレスピードでなければ立ち往生するトラブルも最小限でしょうし。。

ただ予想以上にMINIのエンジンがよかっただけに、そして同じツインスパークでも2000ccだったらもっといい音がするかもしれないと思うと、さらに悩みは深くなりました。7年落ちの車で車検込み100万円オーバーのお値段も微妙で、結構勇気が必要です。。


2012.9.29 BMW MINI CROSSOVERを試乗

初めてMINIに乗りました。というよりMINIはBMWになってからの初期型も含めてシートに座ったこともなく、内装をまともに見たのも初めてでした。大本命のONEの6MTの試乗車はどこにもないようで、同じエンジンを積んだCROSSOVERを試乗させていただきました。

内装はかなりデザインに凝っています。丸をモチーフとして飛行機のコックピットを思わせるものです。エアコンなんて縦のダイヤルとなっていたりして、よくよく見ないと使い方がわかりません。黒基調の落ち着いたデザインで、もう少しイギリス風のインテリアだったら完璧ですが、まあ十分です。

乗ってみると、ONEより200kgほど重いCROSSOVERのボディでもこの1600ccエンジンでパワーは十分と感じました。坂道も通りエンジンを3000-3500回転くらい回して結構いい音がしました。こんなに音を聞かせる設定で大丈夫かと思ったくらいで、私にとっては好都合です。

このCROSSOVERは全長4105mm全幅1790mm全高1550mmと幅広で背の高いSUVスタイルですが、あまり大きいと感じませんでした。普通のハッチバックは全長3740mm全幅1685全高1430mmですので、CROSSOVERは幅が10cmほど広くなりますが、ミラーとミラーの幅はほとんど同じくらいかもしれません。あまり大きいと意識せず乗れましたし、アイポイントが高い分違和感なく運転できました。普通のハッチバックだと着座位置が結構低く、スポーツカー風の視界になるかもしれません。

もちろんATはスムーズでしたし乗り心地も十分よかったです。お値段としては47万円も違いますので、このCROSSOVERを買うのはちょっと勇気が必要ですが、十分候補になる車でした。予想以上によかったです。


2012.1.30 VWポロ1.2TSI試乗

現在妻が一つ前のポロに乗っていて、私のがアレですから、家族で遠出するときには必ず妻のポロで出かけます。しかしこのポロ、ドイツ車っぽい雰囲気はある程度残しているのですが、乗り心地がイマイチで(以前はもっとよかったかな)、さらに運転しても楽しくありません。

しかもオーディオがMP3なしのCDのみで私がiPodの操作をさせられます。しかもFMトランスミッター方式なので音が最悪、ナビがありませんから私が必ず道案内、と、長距離の疲労が少なめである以外はいまいち好きになれません(車本体以外の要素が多いか)。

新車から5年半経過しましたし、当初予定の9年には全然及びませんが、早く買い換えて欲しいです。そしてこの1200ccターボエンジンとツインクラッチ搭載の現行ポロの評判がかなりいいので、昨日試乗してみました。

発進はスムーズで、アクセル操作に対して過敏ではなくいい感じでした。加速は踏んだ分だけ加速するという感じで、いつもの通り運転したら、これはそんなに速いのだろうかと思ったくらいで、踏むといい感じの加速をしてくれます。

このポロのトランスミッションはDSGというツインクラッチシステムで、クリープがあって(弱めですが)、変速ショックは気にしていないと全く感じられないという素晴らしさでした。フィアット500のデュアロジック(シングルクラッチ)とは比較するのが間違いです。しかも7速!

音は、というと静かさが際立ちますが、一度マニュアルモードにして2速で4000回転くらいまで回したのですが、ドイツ車の重厚さというより無国籍という感じの、下手をするとフィアットの4気筒にも通じるような感覚でした。私は嫌いではありませんし、旧型ポロよりはいいです。

乗り心地は洗練されていると思いました。高級車とまではいきませんがそんな感じです。

そんな具合で、ぜひうちのポロをこいつに替えたいと思いましたが、妻は絶対だめと言うんでしょうね・・・

<2013.1.3追記>結局強引に買わせてしまいました。エンジンはまるでイタリア車というようにいい感じで吹けますが、なぜか運転していて楽しくありません。スポーツモードでもたいして変わりません。乗り心地は購入してすぐは何とも思いませんでしたが、1-2ヶ月経ったころからかめまいが起こりそうな感じがありました。1年以上経過してからは特に問題を感じていないので、サスペンションがちょうどいい具合にへたったのかなと勝手に思っています。あと一番の不満点はブレーキが過敏なことです。パンダ3代目をずっと乗っていて急にポロに乗ると急ブレーキ一歩手前になります。


2011.11.17 シトロエンC3試乗

今日フィアット500ツインエアを3000km点検に持っていって、エンジンオイル、オイルフィルター、ミッションオイルを交換していただきました。その待ち時間でシトロエンC3がたまたま試乗車であったので試乗させていただきました。

シトロエンは、というかフランス車は今まで乗ったことが一度もありません。助手席にさえ乗ったことがありません。運転の楽しさで選べばおそらくイタリア車になるでしょうし、安定感はドイツ車、というように、積極的にフランス車を選ぶ場面がありませんでした。

このシトロエンC3は全長3955mm全幅1730mmと、デミオやポロと同じくBセグメントのサイズになります。エンジンは1600ccで4速の普通のオートマです。フロントウインドウが屋根の前半分まで回りこんでいて、開放感がとんでもなくすごいです。

乗ってみると、すごく幅が広く感じました。500より10cmほど幅広なだけですが、50cmくらいでかいような印象でした。着座位置のせいなのでしょうか。狭い道ではかなり不安に感じました。エンジンはシュイーンという感じでスムーズでまずまずいい感じです。

このエンジンはプジョーシトロエンとBMWの共同開発のようで、MINIと同じもののようです。加速はややアクセルが過敏と思いましたが、それを除いても十分速いと思いました。比較対象がツインエアのエコモードですが・・・。4000-5000回転まで回すのはすっかり忘れていました。

ツインエア乗りからすると高級車でした。乗り心地は不満なく気持ちよく走れました。ENGINEでは各評論家がかなりほめていたようで、いい車なのでしょうけども、強くは惹かれませんでした。帰りの500は非常にほっとしました。

もう少しフランス車ならではの味があったらいいのですが、今時そんなものは求めてはいけないのかもしれません。

妻のポロが今年5年経過して車検を受けましたので、おそらく4年後に買い替えになるはずです。今のうちに候補車選びと称して試乗しないといけません。ただ何となく今のポロになりそうな気がしますが・・・


2011.9.15 アルファMiTo試乗

今日の1ヶ月点検の待ち時間の間に、ひそかに狙っていた?アルファMiToを試乗させていただきました。グレードは確認しなかったのですが、1400ccの17インチタイヤのモデルということで、Competizioneだと思います。1400ccターボというエンジンがどうなのか、TCTというデュアルクラッチがどれだけスムーズなのか、興味津々でした。渋滞もあって、それを除くと正味10分も味わえなかったのが残念です。

内装はブラック基調、ダッシュボードにカーボンを織った模様がついていて斬新です。さすがアルファというような精悍なかっこよさで、うちの500ツインエアとは正反対の味わいです。エアコンは左右独立調整式、メーターはかなり豪華装備です。

車体はそれほど車幅(500より10cmほど大きい1720mm)の広さを感じさせなく、あまり違和感なく運転できました。ゆっくり走るとスムーズです。トランスミッションは非常にスムーズで、タコメーターの針の落ちを見なければ変速したことがわからないほどです。速く走るとさすがに変速ショックは大きくなるでしょう。

アルファ147の時も思いましたが、3000回転を超えないとエンジンは薄味です。とはいえそれでも普通のエンジンとは違う、ちょっとだけエキサイティングな音がします。アイドリング状態でも小さい鼓動感のある音がしました。4000回転ほどしか回しませんでしたが、その領域ではツインエアは完敗です。

以上のインプレはノーマルモードで、これでは正直あまり速いとは感じませんでした。2号線に入り少し速度が出せる状況になり、加速しながらスイッチをダイナミックモードに変えました。すると急にパワーが出てきて、これはすごいと思いました。ここではエンジンはあまり回さなかったので、本気になればどれだけすごいのかは不明です。

私としては、このエンジンとトランスミッションで乗り心地のいいワゴンが欲しいです。アルファ156ワゴンくらいのボディサイズ(4440×1755mm)だといいです。タイヤは205/55-16かできれば195/65-15。

私のようにゆっくり走るタイプは500ツインエアの方がいいですが、速く走りたい人にはお勧めになるでしょう。エンジンもおそらく147のツインスパークの方が濃い味でしょうけども、こちらも悪くないと思います。



2010.9 デミオ3台試乗

マツダデミオ15C試乗【2010年09月11日(土)】

今日デミオを試乗してきました。グレードは15Cという1500ccのCVTです。

エンジンは静かです。エアコンをかけて窓を閉めていたせいもありますが、あまり存在感がありません。ちょっと心配。加速はいい感じです。必要十分より少し強力で、1300cc(実際は1350ccくらいあるので1500ccの1割減)でもいいかもしれないなと思いました。

ちょっと発進加速がよすぎる(ガソリン噴射量を意図的に多くしてある)感じはありますが、おそらく許容範囲です。そーっとアクセルを踏んでの発進も十分普通にできます。フィーリングの方はかなり自然ですが、道が混んでいてあまりアクセルを踏まない運転しかできなかったので、アクセルを踏み気味にするとエンジンの回転だけ上がってワンテンポ遅れて加速することになるのかもしれません。

ただカローラアクシオで感じた不自然さは全く感じませんでした。CVTは十分いい感じにセッティングできていると思います。右足とエンジンがつながっているようなダイレクト感についてはちょっと感触が薄いと思いました。まあ比較対象の2台が濃いですから・・・

ハンドルは軽いですが不自然ではなく、交差点を曲がる時のフィーリングは十分よかったです。乗り心地は柔らかくも硬くもなくちょうどいい感じで、舗装状態の悪い道を通っていないので何とも言えませんが318tiよりいいかもしれません。タイヤを替えるとさらによくなりそうです。

非常に困ったのがトランクです。ゴルフバッグが入りません。ドライバーもFWも抜いて、最長40インチのクラブしか入っていなくても載りませんでした。すぐにあきらめたので、入れ方を工夫すれば入ったかもしれませんが。

結論ですが、ニューパンダさんの次の車としてはありだと思います。乗り心地は十分満足できそうですし、癒しを求める私にはいい感じです。エンジンの味が薄いのは慣れるかもしれませんが、ちょっと不安材料ではあります。1300ccにするとエンジンを回し気味に走れるのでいいかもしれませんが、それはまた次回に。

レンタカーでも借りて1日乗り回せばもう少しよくわかると思いますので、ひょっとしたらやるかもしれません。現時点ではちょっと新車で買うには勇気がいるかな、という感じです。

デミオ試乗今度は13C-V【2010年09月12日(日)】

デミオ15Cの印象がよかったのですが、もしかしたら1300ccでちょうどいいかも、というのがありまして、暇だったので13C-Vを試乗しに行きました。こちらは1300ccのミラーサイクルエンジンのCVTです。

結論から書きますが、1300ccで十分というか、こちらの方がエンジン回転が高めになるので楽しめそうです。とは言っても低回転で普通に走りますし、坂道でなければ3000回転まで回す必要はありません。CVTのメリットでしょう。

一度ちょっと意識的にエンジンを回して加速してみましたが(多分3000回転ちょっと)、いい感じの音がして、アクセラの音だ、と懐かしくなりました。今回は窓を開けて音を聞いてみたのでよくわかりました。

CVTの違和感はちょっとだけ感じました。15Cとほぼ同じくらいでしょうけども、エンジンを回し気味に加速すると、「ぐにゃり」という感じでエンジン回転と加速のタイミングがずれます。気にならない人には全く気にならないと思うほどわずかですが。

乗り心地の方は、家のそばの舗装状態の悪い道を通ってみましたが、明らかにニューパンダさんよりはよく、318tiより上のような気がします。新車装着タイヤ(175/65-14、ヨコハマアスペック)のようですから、ミシュランでも履かせればもっとよくなりそうです。

エンジンは1300がいいと思いました。でもミッションは4速ATの方がいいかもと思いました。あるホームページで4ATはダイレクト感があると書いてありましたし。レンタカーでも借りて1日くらい乗ってみたいところです。

相当印象がよくて、すぐにでも次期愛車にしたいところですが、ゴルフバッグが積めないのはかなり困ります。318tiと2台体制なら問題になりませんが、デミオなら1台にまとめてもいいかなと思うくらいなので残念です。

<追加>書き忘れましたが、低速走行時にブレーキを踏むと、意図したより強く効いてしまったことを思い出しました。まあ許容範囲内だとは思いますが。

デミオ13Cレンタカーに乗る【2010年09月30日(木)】

デミオ試乗の総仕上げとして、本命グレードの13C(1300cc4速AT)のレンタカーを借りました。試乗レベルでは高速に乗れるわけでもなく、限られた時間とコースではわからないところもあるからです。

アクセルワークはそれほど神経質でなく、欲を言えばもう少し反応を鈍くしてほしいですが、大きな不満はありません。一つ気になるのはあまり踏まない時と少し多めに踏んだ時で、それほど加速の具合が変化ないというところですが(大げさに言うと加速力はあまり変わらずキックダウンするだけ)、これもさほど大きな不満ではありません。

エンジンは静かです。高速で100km/hで走ると回転数は2400-2500回転と、4速ATにしては意外と低い回転数で、エンジン音は気にならずロードノイズだけ気になるという感じです。さすがに登り坂では3速にキックダウン(もしくはホールドボタンを使ってシフトダウン)しなければじりじりと速度が落ちる場面もありますが、この排気量では仕方ありません。

一般道では60km/h弱で4速に入り、1500回転あたりを使いながら走れます。私としてはもう少し回転数を高めにして走りたいところですが、一般的な使用状況と燃費のことを考えればこのくらいがちょうどいいのでしょう。変速ショックはほぼゼロといっていいくらいですし、頻繁にシフトアップとダウンを繰り返すわけでないので十分満足です。

ハンドリングはいい感じです。いい意味の軽快さと、意外にしっかりしているという感触が同居しています。乗り心地も十分いいです。純正タイヤ(ヨコハマアスペック、175/65-14)でこの乗り心地なら文句ありません。

直進安定性はもう少しあったらなあと思いますが、大きな不満ではありません。タイヤが燃費仕様になっている可能性がありますし、純正ですからかなりコストを削っているはずなので、いいタイヤに替えるとよくなるかもしれません。

装備面では、最近の13Cにはタコメーター標準装備で特に不満はありませんが、間歇ワイパーの速度調整が欲しかったです。ただニューパンダさんのやや早めの間歇に比べるといいタイミングですからこれでも悪くありません。欲を言えば燃費計とか温度計とか、他の車にはよく付いている装備がないので寂しいです。海外仕様には付いているので、せめてオプションで選べるといいのですが。

ところで今回車幅が気になっていて、カタログに載っていないミラーからミラーまでの幅を計測してみました。デミオは194cmで、何とBMW318tiとほぼ同じです(194.5mm)。ニューパンダさんは179mmと、デミオより幅が11cm狭いのですが、ミラー幅は15cmとさらに差が付きました。実は初代アクセラはこれをカタログに載せていて、193.5cmとなっています。デミオとほぼ同じです。まあデミオはミラーがかなりでかいですから仕方ないでしょうか。

いつも気になっている狭い道を通ると、やはりニューパンダさんの安心感にはかないません。318tiでは通らないようにしていますが、少しデミオの方が怖くないくらいだと思います(でもあまり通りたくない)。ただ着座位置によるものでしょうけども、デミオは318tiと比較して寸法以上にコンパクトに感じられます。

全体的には、癖がなく扱いやすく乗り心地も十分で、かなりの出来という印象です。以前初代デミオに乗っていましたが、同じ名前の車とは思えません。グレードはやはりこの13Cが一番いいと思いました。

ではすぐに買うか、というと、そこまで強くは惹かれなかったのもまた事実です。ニューパンダさんから乗り換えると、狭い道はあきらめて、ゴルフバッグはあきらめて(4本入りくらいのを載せるかな)、その代わりに渋滞路を快適に走れることになります。楽しさについては今の走行パターンから考えるとそれほどマイナスにはならないでしょう。さあどうしましょうか。


2010.6.23 カローラアクシオ

BMW318tiが車検で、代車のカローラアクシオを借りました。古いBMWだったらいいなという淡い期待もむなしく(大げさ)、国産車となりました。しかしやけに新しそうだと思いきや平成19年式というシロモノ、果たしてどんなものかと興味津々で乗って帰りました。

走り出すと、やはり想像通りアクセルをちょっと踏んだだけでもバビューンと加速します。ゆっくり加速するのは難しいので、普通のドライバーはこうやって加速しているのでしょう。ためしにアクセルを踏み込んでもあまり加速しません。

1500ccという排気量と、1140kgという318tiより16%くらい軽いということを考えても、もう少し加速してもよさそうでしたが、これはCVTの特性で、まず回転数が上がってから加速に入るというような感じなのでしょうか。

国道を直進するときは、大げさに言うとハンドルを小刻みにゆすらないとまっすぐ走りません。また頭が小刻みに揺れるせいか、自分で運転して車酔いをするという、古いタイヤの318tiで路面の悪いところを走って感じた、いやそれ以上の不快感がありました。今これを書いていてもまだめまいがしています。

185/70-14のENASAVEタイヤですから、タイヤのせいなのか、しかしこの扁平率ではそれほど悪い面が出てこないような気がします。しかも5万キロも走っていない、ぱっと見新車のような車なのですが・・・

走っていても全く楽しくないですし。車にあまり興味のない方々にはいいのかもしれませんが、私には無理と思いました。そもそもめまいがする時点でNGですね。貸していただいてこんな散々に書くのも申し訳ないのですが。< br>


2010.5.25 フォルクスワーゲンゴルフ(4代目)

昨日VWゴルフ(4代目)がやってきました。買ったわけではなく(汗)、妻のポロ(先代)の代車です。このゴルフは1998年デビューで318tiと同じ年、年式も2002年と1年違い、排気量も2000ccと、318tiと比較するにはもってこいです。大きな違いは走行距離が11万キロというところです。

ちなみにボディサイズは全長4155mm、全幅1735mm、全高1455mmと、318tiより10cm短く、幅はほぼ同じという、よく似たサイズです。タイヤサイズも195/65-15と同じで、しかもミシュランパイロットプライマシーです。

第一印象は「意外といい」です。ポロの印象がいまいちだけに(ドイツ車らしい雰囲気はあるが、運転して面白くない)、ゴルフもそうだと思っていたら結構違います。

重々しさは318tiより薄いですが、ちょうど318tiとニューパンダさんの中間という具合です。ポロと同じくらいでしょうか。乗り心地は318tiよりよく、発進時のアクセルの反応がちょっと過敏かなと思ったくらいで乗りやすいです。エンジンの感じもちょうどポロと318tiの中間です。パワー感はほぼ同等(車重が100kg余りゴルフが軽い)。乗っていて嫌になるということは今のところありません。

走行11万キロという印象は時々外から聞こえてくるギシギシという音くらいで、その他にはありません。へたり方は7万キロ弱のうちの318tiと同じくらいに思えました。

小回りはFFのせいで318tiの勝ちです(カタログ値5.1mと4.9mの違い)。トランクスペースはゴルフバッグがぎりぎり乗りません。ドライバーを抜けば楽に入るので、それでもぎりぎりな318tiより勝っています。また高速を走るとゴルフの方が快適かもしれません。

3代目の評判がよかったため、あまり人気の高くない4代目ゴルフですが、私の用途ではベストマッチで、ひょっとしたら318tiよりいいかもしれません。でもやはり318tiは運転する心地よさはなかなかのものですから、今のところ「どっちもいい」です。もうしばらく家にあるのでたくさん乗ってみます。

翌日
結局2日間ゴルフに乗って、昨日チャイルドシートを付け替えて妻に返しました。

今朝通勤で318tiに乗って、あれ、こんなにもっさりしてたっけ、と思いました。重いボディをよっこらしょという感じで押していくような雰囲気です。確かにアクセルペダルが重かったり、発進時のアクセルの反応がおそらく意図的に鈍く(その方が運転しやすい)設定されていることもあると思うのですが。

ゴルフのエンジンは2000ccSOHCでボディは1260kg、対して318tiは2000ccDOHCでボディは1380kgと、318tiの方が10%重いです。カタログ上の馬力の数字は役に立たないとしても、トルクはゴルフが17.3/2400回転で318tiが20.4/3750回転です。一見318tiの方がトルクが1割以上大きいですが、SOHCの方が低回転でのトルクが出ているかもしれませんから、2000回転あたりでは数字が逆転していてもおかしくありません。

しかし318tiのエンジンはなかなかいいです。今日カーステレオを切ってエンジン音だけ聞いてみました。すると音が3つの成分に分かれているのに気付きました。まず普通のエンジンの「ブーン」に近い音、そして「ヒュイーン」という高い音、3つ目が「ミーン」というか細い小さ目の音、これが混じり合っています。

通勤で乗る限りはほとんど2000回転近辺くらいしか回っていないでしょうし、刺激的な音なんて出ようもありませんが、4発エンジンの中ではなかなかいい音ではないかと思います。ゴルフの場合は「ブーン」だけだったと思いますが、もう一度乗って確認してみます。

で、今のところの結論ですが、今の自分ならゴルフでも満足できているかも、と思いました。パンダさんがいなければちょっと寂しいでしょうけども。


2010.1.28 BMW318ti再試乗とおまけの525i試乗

一度はBMWの世界を垣間見てもいいかなということで、購入に傾きつつあります。ハッチバックであることは非常に重要な要素ですから(犬を乗せる、トランクが突き出ていないのでバック時に安心)、316/318tiがベストの選択です。しかし6気筒エンジンの素晴らしさが脳裏に焼き付いていますので、6気筒をとるならセダンの320iかワゴンの325iツーリングになります。

二度乗ればまた違うかも、ということでもう一度同じ318ti(2000cc4気筒)を試乗しました。今回の印象はよかったです。ドイツ車らしい重厚感を感じつつ、ゆっくり走れば癒し系の乗り味で、乗り心地も(舗装状態がよかったせいか)よかったです。3000回転くらい回すと少しいい音がして、これならしばらく付き合えるかも、と思いました。

加速があまり速すぎるとは思わなかったのは、体格のいい(ひょっとして私より重い?でもメタボではなさそう)お店のお兄さんのせいだったかもしれません(失礼)。いずれにしても、妻のポロのような質実剛健一辺倒ではなく、運転する楽しさはある程度感じ取れました。

そしてお店に525iがあるのを目ざとく発見して、6気筒への未練を断ち切るという言い訳で、こちらの試乗もお願いしました。このエンジンはおそらく325iツーリングと同じでしょうから、速すぎて困るという要素を見極めたかったのです。

この525iはやはり318ti以上に重厚なフィーリングです。エンジンは素晴らしかったです。アクセルを踏み込むと、2200回転あたりからいい感じのバイクの4気筒エンジンのような音がします。カタカナにすると「フォーン」に近いでしょうか(ほめすぎ?)。3000回転をちょっと超えたところまでしか回さなかったのですが、音はとにかく素晴らしかったです。

ハンドリングはやはり重量を感じます。大げさに書くとハンドルを切ると「どっこいしょ」と車体が付いてくるという感じですが、悪いというわけではありません。8万キロほど走っていますが全くヤレは感じられません。ただハンドリングは318tiの方が好みです。

やはりこの直6の2500ccは少しパワーがありすぎと感じました。318tiでも気がつくと70km/hくらいすぐに出てしまいますので、この直6エンジンだと回したくなって免許がなくなりそうです。ましてや525iより軽い325iツーリングだったら・・・結構危険です。

というわけで、今は318tiに惹かれています。アルファ156スポーツワゴンV6への未練が断ち切れれば、購入にかなり前進です。VWパサートのV5エンジンはあまり面白い感じではなさそうですから(在庫車に乗ったあるショップの方のお話)、今のところこちらは本命ではありません。

普通に考えれば、ニューパンダさんとの2台体制ですから全く問題なさそうですが、私は普通ではないのでどうなるでしょうか。


2010.1.10 マツダロードスター試乗

またまた試乗しました。マツダロードスター(2代目)です。もしかしたらいい相棒になってくれるかなと思っていたのですが、私なんぞには手をだしてはいけないシロモノということがわかりました(大汗)。

乗り込む時にすでにタダモノではない予感でした。体をくねらせてコックピットの隙間に押し込むという具合です。着座位置も低くて、もろスポーツカーの雰囲気です。この時点でかなり引き気味です(汗)。

走り出すと、昨日のBMWとは逆に、スピード感がかなりあります。50km/hも出していると60km/h以上出している気になりました。しかしこれ自体はすぐに慣れました。

シフトフィールは最高です。短いストロークと、やや渋めではありますがスコンと入る感触は過去最高と言っていいでしょう。エンジンはまあ普通ですが、昨日のBMWよりは存在感はありました。十分満足です。

しかしながら乗り心地はきついです。普通の人ならまあこんなもんだろうとなるでしょうけども、いかんせんめまい持ちで、そのせいでいくつかの車を断念した私です。標準のサスペンションと185/60-14インチタイヤ(ポテンザGなんとか、多分GIII)の組み合わせでも私には無理でした。途中でめまいが出て、とても「いつまでも運転していたい」という気分にはなりませんでした。

途中でオープンにもしてみましたが、やはりこれは格別です。ガンガンにヒーターをかければ、窓を下ろさなければ十分走れます。でもお店の方が同乗されているので3分で閉じました。

山道も少し走りましたが、パンダさんのぐにゃりという曲がり方(これはこれで私は好きですが)とは全然違って、すごく自然に曲がってくれました。いい感じでした。

8万kmほど走っている車でしたが、へたりは感じませんでした。マフラーは交換されていますが、かなり常識的な音で、ノーマルだと言われても信じたくらいで、ちょうどいい音でした。

帰りにパンダさんに乗るとものすごく癒されました。ロードスターは好きな人にはすごくいいのでしょうけども、すっかり軟弱になってしまったひ弱な私には無理です。参りました。


2010.1.9 BMW318ti試乗

ニューパンダさんは気に入っていて手放すつもりはないのですが、もう1台欲しくなっています。2台体制であればパンダさんの欠点をカバーでき、結局買い替え頻度が少なくなり安上がりではないかと勝手な理屈を考えています。

もう1台は大きめの車がいいです。静かに高速を走れて疲れにくく、それでいてエンジンが心地よいというのが理想です。レガシィでもよかったかもしれませんが(汗)、もう少しエンジンの主張がほしかったです。

で、今のところ候補がBMW(一つ前)のセダンかコンパクト、アルファ147、そして7人乗りのストリームなどです。そのうちの候補の一つであるBMW318tiに試乗しました。

BMW318tiというのは3ドアハッチバックで、コンパクトと呼ばれているものです。318tiは2000cc4気筒、316tiは1800cc4気筒とややこしいです。すでに1シリーズが後継として出ているのですが、以前試乗した時どうもピンとこなくて、国産車とあまり差がないと思いました。3シリーズコンパクトは5ドアでないのが悪かったのか、いまいち人気がないようです。

走り出すと、何もかもが重く、これぞドイツ車というタッチでした。1シリーズや現行3シリーズの試乗ではこう感じませんでしたし、以前同じ旧型の320iセダンを試乗した時もなぜかそういう記録がありません(同じメカのはずなのですが)。そういえばペダルレイアウトが右に寄っていて違和感がありました。

普通に走っていると何か拍子抜けするような、平和な乗り味です。やや硬い乗り心地ながら十分合格(タイヤは205/55-16のTURANZA)、エンジンもほとんど主張がありません。町中を走る分にはハンドリングのよさもわかりません。60km/hとかでは矢のような直進性というわけでもありません。

回転を上げてみると、やはり平和で、4000回転、いや4500回転くらい回してやっといい感じの音がします。しかしこの回転数は町中ではまずないでしょう。320i(2200cc6気筒)の試乗時のコメントとは全く違う印象です。なぜでしょうか。

また急にアクセルを踏み込むと、エンジンの回転数だけ上がって、少し遅れて加速するような感じがありました。トルコンが滑っているのでしょうか。加速力は結構よくて、エンジンを回してみると、気がつくと結構なスピードが出ています。

加速はもう少し遅くていいので、私には316tiの方が合っているかもしれません。しかしエンジンはもう少し薄味になるかもしれません。またゴルフバッグが入らないとのこと(ドライバーを抜けば入るでしょうけども)、3ドアで子供を乗せて遠出するのがちょっと難しいこと、などなどネガティブな面はたくさんあります。

旧型3シリーズ(E46)は評論家の方にものすごく評価が高く、私の好きな評論家の一人である森慶太さんも318iはベンチマーク的な存在だと著書に書かれています。318tiもホイールベースが同じですから、ほとんど同じであるはずです。こいつを味わうべきか、やめておくべきか・・・


2009.9.21 ホンダストリーム試乗

ミニバンには全く興味が持てなかったというか、「車好きがミニバンに乗るのは恥」と思っていました。車高の高いミニバンが目の前でひどい運転をしようものなら、「ミニバンは車社会の迷惑」とまで思っていました。まあ、ミニバンが悪いわけではなく運転手が悪いわけですから。

ただ、今でも思っているのは、意味もなく車線を踏みながら運転したり、駐車場で他車の迷惑になるような停め方をするような人は、もう少し小さい車に乗るべきということです。それは今でも変わっていません。

子供が2人になってはじめて、この今まで嫌っていたミニバンのありがたみがわかるようになりました。昨日今日と一泊ドライブに行ってきたのですが、チャイルドシートを助手席にしたり後ろにしたりと移動を繰り返したり、なかなかめんどくさかったです。

そんなわけで、近い将来の購入を前提に、ホンダストリームを試乗してきました。全高が低く、セダンやワゴンと遜色ないドライビングフィールが得られて7人乗れる車というのはなかなかありません。ストリームは1550mmと立体駐車場サイズで、ミニバンで一番低いでしょうか。

各社のミニバンのラインナップで一番低いもので、だいたい1600mmくらいです。このあたりが運動性能を損なわない限界かもしれません。その他日産ラフェスタ、マツダプレマシーなどがあります。購入するとすればこのあたりでしょう。

ストリームはマイチェン直後の1800cc(5AT)でした。加速は2人乗車で必要十分という感じで、大人が5人くらい乗ると2000ccの方がいいかもしれないと思いました。エンジンフィールは合格です。静かですが、少し回転を上げればほのかにホンダサウンドが感じられます(満足できるかどうかはわかりませんが)。

着座位置は普通のセダンやハッチバックよりやや高めだと思いますが、パンダとほぼ同じくらいで、いい感じです。完全に乗用車感覚です。小回りも数値以上に利き(最小回転半径5.4m)、運転しやすかったです。レガシィとパンダの2台体制で満足できたとすれば、これも同じくらい満足できるような気がしました。

私のパンダと、妻のポロと、そしてこのストリームと、3台体制になれば私の買い替え癖もひょっとしたら落ち着くかもしれません。大きな車を買えば小さいのが欲しくなり、その逆もありますから、私が大小2台運転できる環境にあればうまくいくかもしれません。


2009.4.23 代車のムーヴ

レガシィツーリングワゴンを買い取りに出し、毎日のように代車の10年落ちムーヴ(ターボなしのおそらく3速コラムオートマ)に乗っています。現行型のふたつ前のモデルで、サイズは3395×1475×1695という背高ボディです。

発進時は3000回転は回さないと話にならないという感じですが、それはそれでよし。加速が満足かというとやや不満ということになりますが、そんなに気にはなりません。エンジン音は快音とは程遠い軽トラのようなものですが、まあこんなもんというところです。

乗り心地はやはりドタンバタンと路面の小さな凹凸に反応しまくりで、頭がゆすられます。妻のポロに乗ると何て乗り心地がいいんだろうと思いました。普段はあまり乗り心地よくないと思っていたはずなのですが、慣れでしょうか。

ハンドリングは高重心とサスがへたったせいでしょうか、ちょっとぐにゃりという感じですがまあこんなもんでしょうか。手ごたえが軽すぎないのでいいです。

あとはアイドリングで振動がステアリングに伝わり結構な音が出ますし、走るといろんな所が共振してカタカタ言います。これはちょっといただけないですかね。

そして背高ノッポのボディのせいで着座位置が少し高く、そのせいか車幅が大きく感じて扱いにくかったり、ルームミラーがかなり上の方になるので視線移動が大きくなったりします。これもよくないです。

やる気なしモードのように見えますが、何かもうそんなことはどうでもいいという感じになっています。悪い意味ではなくいい意味で。10年前の背の高い車でこのくらいだから、今の普通のアルトとかだったらかなりいいのかもと想像できます。

軽自動車でこれだけやれるのですから、普通車は売れないだろうなとも思います。運転しているという実感は、エンジンを回せる分はるかに軽自動車の方が大きいかもしれません。維持費は圧倒的に安いですし、燃費も普通車1.3Lクラスとほぼ同じのようです。

ちなみにムーヴのトランクにはゴルフバッグがドライバーを抜くだけで横にぴったり収まりました。これはパンダ以上です。素晴らしい。

私のような変態には運転する楽しみが不可欠ですから、このムーヴは1カ月で飽きると思います。またタバコ臭い車内がだんだん嫌になってきました。早くパンダ来ないかな。


2009.4.11 フィアットニューパンダ試乗 (1240ccOHC8バルブオートマ)

以前も一度ニューパンダを試乗したことがあります。あまり印象がなく、帰りにめまいがしたことから乗り心地に問題があったのかなと思っていましたが、単に体調のせいだったかもしれません。しかし雑誌やホームページのインプレ記事ではかなり乗り心地をほめてありますし、特に155/80-13がいいということです。乗り心地さえよければ運転する楽しさはレガシィより上でしょうから気になります。

今回は4年落ちのMAXIという豪華グレード(^_^);で、ダブルサンルーフ、14インチタイヤ(165/65-14)+アルミが装備されています。以前はサンルーフ大好きだったのですが、今はなくてもいいかなと思っています。タイヤは155/80-13がいいので少し不満。結局ベースグレードが好みです。

暑かったのでエアコンをかけっぱなしで、窓も開けませんでしたから、エンジン音がよくわかりませんでした。静かなのがいい人もいるでしょうけども、せっかくこういう車に乗るのですから気持ちいい音がしてほしいものです。ちょっと残念。ちなみにエアコンはまずまず効きそうです。

乗り心地は結構よかったのではと思います。ひょこひょこサスが動くような感じはあるのですが見事に吸収されているようです。ハンドリングは少しぐにゃりとした感じですが悪くありません。舗装状態があまりよくないところも確か通ったような気がします(うちの近所のような激悪のところはなし)。旧プントで感じた乗り心地の悪さは、マニュアルミッションであることとエンジンマウントがいまいちで揺れが大きいせいもありますが、やはり同じ条件で比較してみたいものです。

デュアロジックは1速から2速への変速でほどほどのショックがありましたが、アルファ147のセレスピードよりはかなりましで、十分許容範囲だと感じました。もちろん最近の車のオートマには全くかないませんが。慣れてタイミングを合わせてアクセルをオフできればさらによくなるでしょう。

レガシィで得がたい、アクセルを踏む楽しみというのは十分ありそうです。レガシィでは2速で3000回転も回してしまえば結構スピードは出ますし、 3500回転くらいにならないとエンジンの存在感は薄いですから。レガシィにしろパンダにしろ、できたら加速で4000回転くらい回したいものです。

旧型プントの記録を読むと、3000回転以下では高級車のようだと書いてありましたので、やはり4000回転くらいまで回して気持ちいいようです。ニューパンダも同じくらいの楽しみがあるかもしれません。エンジンは1240ccと排気量は同じですが、旧型プントはDOHC16バルブでパンダはOHC8バルブですから、ちょっと違うかもしれませんが。

そういえば何と燃費計があり、17ちょっとを指していて、運転中にもう少し上がりました。つまり市内の運転で17以上出るということです。素晴らしい。今レガシィの燃費は7.8ですから倍以上です。

もし購入の検討をするようであれば、もう一度試乗したいです。通勤路の乗り心地と、エアコンをかけずに窓を開けた状態でのエンジン音を確認しなければいけません。しかしそれをクリアできれば・・・

ちなみにトランクはもちろん狭くて、ドライバーを抜いて斜めにして、さらに上方向に斜めにして3次元に長さを使ってやっとゴルフバッグが入ります。これは結構不安材料です。レガシィとの2台体制であれば問題ないのですが・・・


2009.3.21 アルファ147セレスピード (2000cc5速オートマ)試乗

どうしてもひっかかっていたアルファ147の2000ccツインスパークセレスピードを試乗してきました。5年落ちの中古車です。前期型ですのでコンフォートサス装備の後期型より乗り心地が悪くなるはずですが、まずはエンジンの味を見ないとと思い、それに絞って試乗しました。

まず気になったのがセレスピードのシフトショックです。正直に言うとこの20年間で乗った車の中でダントツにシフトショックが大きかったです。許容範囲かどうかは微妙なところで、体調が悪い時に乗ったならめまいのもとになる可能性大です。

オートマモード(CITYモード)とセミオートマモード(自分でシフト)の両方を試しましたが、両方ともスピードが出ているとシフトショックが大きかったです。あとで思ったのですがアクセルをゆるめてシフトアップするとショックが少なくなったはずでした。これはいろんなところのホームページでも書いてありました。

また慣れるとシフトタイミングを自分で合わせることによってショックは軽減できるようです。初期のオートマでやっていたようにアクセルをすっとオフにしてその後ゆっくり踏み込むというものでしょうか。

シフトダウン時のダブルクラッチでエンジンを少し自動的に吹かしてくれるのはなかなかいいです。面白い演出なのか、それとも必要に迫られてでしょうか。雰囲気出ます。

ふと肝心のエンジンの方は、と思い直したのですが、市内を流す程度ではあまりパッとしません。一度だけ回してみて3000回転を超えましたが、このあたりでやっといい音がしはじめます。この回転域は普段使えないでしょうから、なかなか厳しいです。3500回転以上は回しませんでしたが、脳みそがとろけたかもしれません。

とはいえ以前フィアットプント並行輸入を乗っていた頃147の1600ccを試乗した時は、プントより少しアルファっぽくていいようなコメントをしています。一般的に147は1600ccより2000ccの方が味が濃いとされていて、私は両方とも似たような感じで回すと2000ccの方がいいのかなと思ったくらいですが、所有して慣れるとまた違うのかもしれません。

乗り心地は問題なかったですが、通った道がたまたま舗装状態がよかったせいと、ほとんど新品のファイアストンタイヤ(イタリア製)によるものかもしれませんので、今の通勤路のガタガタ道を通るとひどい目に遭う可能性大です。ただコンフォートサス装備の後期型はいいかもしれません。

スタイリングなど雰囲気はやはりアルファのもので、華やかです。これだけでも買っていいかもしれません。しかし今の自分には1年以上乗る自信がありません。レガシィが気に入っているので半分以上アルファへの未練を断ち切るために試乗しましたが、やはりレガシィの方が今の自分にはいいという結論になりました。


2008.10.29 インプレッサターボ試乗 (2000cc5MT)

レガシィツーリングワゴンを1年点検に出しました。代車として現行インプレッサのS-GTというターボの5速マニュアルという恐ろしい車をお借りしました。

このインプレッサ、普通に走らせている分には全然恐ろしくありません。クラッチは結構重く、シフトダウン時のエンジンブレーキというかショックは結構大きいと思いましたがそのくらいです。しかしほんの10分ほどしか走っていないのにめまいが・・・乗り心地は205/50-17タイヤですがまずまずと思っていたので、おそらくシフトショックのせいです。先日のアルファ147もそういうことでしょうか。

インプレッサのエンジンは2500回転あたりまではかなり静かです。水平対向特有の音はほとんどなく、たまに「ポロポロ」というような音がするくらいです(気のせいかも)。通常時は普通のスポーティなエンジンという印象です。トランスミッションは違いますが、自分のレガシィのフィーリングの方が好みです。

2速でアクセルを踏むと、2500回転を超えたあたりから通常のエンジン音に重なって「キュイーン」という飛行機の離陸時の加速を思わせる音がします。怖いのであまり急加速はしませんでしたが、あっという間にスピードメーターが上がります。恐るべし。

やはり私はこんなに速い車はいりません。今のレガシィでたまにシフトレバーをカチャカチャやる方がいいです。


2008.10.18 アルファ147スポルティーバ (1600cc5MT)試乗

最近アルファロメオが気になって仕方ありません。レガシィを買ってまだ1年で、今すぐ乗り換えというわけにはいきませんが、ツインスパークエンジンがなくなる前に乗りたいと思っています。あと2年くらいで後継の149が出るようなので、新車で買えるのもあとわずかですし。

本命は2000ccのセレスピード、対抗が1600ccの5MT、大穴が2000ccの5MT(正規輸入車はないかな)です。排気量が大きい方が低回転時の味はあると思いますが、その分回すとすごいスピードになるというジレンマがあったりします。

今日はとりあえず1600ccの5MTを試乗しました。1000kmも走っていない新車同様です。ノーマルではなくて17インチホイールを履いたスポルティーバですから乗り心地は厳しいでしょうけども、エンジンは従来の1600よりいい味になっているということです(お店の方のお話)。

乗り込むと、やはり雰囲気はありますね。ベージュ内装の方が好みですが黒でも問題なしです。クラッチは軽め。4年ぶりくらいのマニュアルミッションですのでおっかなびっくりと走り出しましたが、エンストはしにくそうです。シフトストロークはやや長めですが感触は良好(素晴らしいというほどではないが)。

肝心のエンジンですが、3000回転までは拍子抜けするほど普通です。3000回転を超えてからいい音がし始めます。4500回転以上は回さなかったと思いますが、やはり4000回転前後まで回してはじめて快音と言えるでしょう。4000-5000回転の間でやっと「これぞアルファサウンド」になると思いますから、通勤ではあまり楽しくないかもしれませんが、レガシィの時のように慣れるとよく感じられるかもしれません。

乗り心地は乗っている時は思ったよりよかったですが、帰りにブレヴァ750で走るとめまいがしてきました。ブレヴァのせいではなさそうですから、アルファでの頭の揺れがその時になって効いてきたのかもしれません。スポーツサスペンション+17インチですから、2000ccセレスピードのコンフォートサス+ 16インチとか、1600ccの15インチにすればましになるかもしれません。このめまいは前回newパンダに試乗した時にも感じたもので、ちょっと心配です。イタ車生活に危機か?

うーむ微妙です。レガシィから乗り換えて満足度がどうなるか心配です。2000ccセレスピードは次回試乗予定ですのでそれに期待です。

しかしながら、2000ccにしても1600ccにしても、新規にイタリアに発注はできなくなっているようで、新車はメーカーなどの在庫のみになっているようです。いくら早く買い換えするにしても来年の春くらいでしょうから、その頃には中古しか選べなくなる可能性大です。お店の方のお話ですとノーマルを求める人は多いようで、特別仕様車ばかり作っている場合ではありませんよ。


2008.1.26 モトグッチブレヴァ750&1100試乗

 ネバダを購入したオートショップカメイに試乗車があるとのことで、今日行ってきました。最低気温氷点下、最高気温は6度ということで、かなり寒かったですが、何とか乗れました。エンジンのかかりは問題なかったですから、インジェクション万歳ですね。
 まずは大本命のBREVA750です。車体はすごくコンパクトで、ZR-7よりも小さいようです。軽くて取り回しも楽々、ハンドルも切れます。エンジンをかけると、モトグッチらしく車体が揺れます。素晴らしい。アイドリング音はやや大きめ。走り出そうとすると1速になかなか入りませんし、入った感触がすごく薄いです。そしてストロークがZR-7の1.7倍くらいあります。走ってみると・・・予想通り薄味で、いいのかどうかよくわからないという感想です。トルク感はあまりなく、スムーズですが物足りない。ひらひらと少し安定感が足りないような印象もありました。ただバンクさせるのがあまり怖くなかったです。うーむと思いましたが、レガシィで感じたように、エンジンの味は乗れば乗るほど感じられるようになるかもしれない、とひとまず保留です。
 次にBREVA1100に乗らせていただきました。これが大型グッチの評価基準になるようなモデルとのことです。車体はかなり大柄で、ちょっと無理っぽいと思いました。しかし走り出すと、私が思っていたグッチはこちらでした。ぶるぶると加速し、馬という表現がふさわしいというあのネバダの時に感じた印象がそのまま当てはまります。加速感も速すぎず遅すぎず、正直1100ccもあるようには思えませんでしたが私には問題なしです。しかし軽い下り坂道でのU ターンの時、こかしそうになりました。腕力がなければ倒れていたでしょう。北海道ツーリングにはぜひこれで行きたいというように、いいバイクだと思いましたが、やはりこの大柄ボディはちょっと無理です。
 さあ困ったと思いましたが、しばらくカメイさんとお話をしたあと、もう一度BREVA750に乗ってみました。ところが、印象が一変しました。2回試乗して体が慣れたのか、エンジンの味がはっきりと感じられるようになりました。すごくよかったです。確かにネバダよりは薄味ですが、1回目の試乗での印象がネバダの濃さの50%だとすると、2回目は85%くらいに感じました。十分合格です。これは買いだ。
 その他、スピードメーター内に液晶表示があり、オドメーター、トリップメーター、温度計、時計と表示されました。素晴らしい。全部同時に表示されたら完璧なのですが、まあそこまでは求めません。あとブレーキペダルがいつでも踏めるようにするには足首をかなり曲げないといけませんが、これはかなり窮屈で、要改善です。ちなみに1100の方は問題なかったです。カメイさんいわく調整はある程度可能とのことでした。あとネバダではエンジンで膝をやけどしそうなポジションでしたが、両方とも大丈夫でした。
 ネバダは試乗しなくて買いましたが、納車されて初めて乗ったとき、「何じゃこりゃ」と思いました。ちなみにBMWのR80では「壊れとるんじゃないか」と思いました。しかし今回BREVA750は当然としても1100の方にもそうした印象はありませんでした。新しいグッチは間口が広くなっているということでしょうか。ちょっと寂しい気もしますが、少し薄味の方が乗りやすくて飽きにくいという可能性もありますので、好意的に捉えようと思います。


2007.9.23 再びレガシィの新車を試乗 (2000ccOHC)

 どうにも納得がいかなかったのでレガシィのOHCを試乗しました。確か最初に試乗したセダンのB-SPORTSです。昨日の試乗コースを走ってみましたが、昨日感じた変速ショックの違和感は特に感じませんでした。ハンドリングは申し分なし、乗り心地も十分でした。OHCでも十分満足できると感じましたので、アイボリー内装のBRIGHTONの見積もりをいただきました。多分これに決めてしまうと思います。
 私の本当に欲しい仕様は、ツインカムエンジン(できればレギュラーガソリン仕様)、タイヤは195/65-15(妥協して205/55-16)、サンルーフ、アイボリー内装、5速オートマ(すでにGTや3Lに使っているもの)です。やればすぐにできるのにもったいない。30万円高なら買っています。
 普通のモデルで低扁平タイヤを履いても意味ありませんし、高グレードモデルとの差別化をはかりたいはずですからなおさら15インチの方が理にかなっています。裏技としてOHCモデルは15インチホイール+195/65-15タイヤが履けるようですから・・・。一方オートマはしっかり差別化しています。ツインカムエンジンはMTとATで馬力が違うなどチューニングを変えていますが、そこまでやるならATはレギュラーガソリン仕様にするべきです。サンルーフやアイボリー内装はどのモデルでも選べるようにすると、もっと付ける人は増えるでしょうから売り上げアップになるはずです。
 生産効率を考えると抱き合わせオプションにせざるを得ないのでしょうけども、オートマは全車5速なら逆に効率が上がりますし、いまいち意図がわかりません。できることはやっていただきたいものです。マイナーチェンジで小出しにしていくのでもいいですから・・・


2007.9.22 レガシィのエンジンを比較すべく中古試乗 (2000ccDOHCとOHC)

 レガシィにかなり傾きつつある現在、最良のレガシィとは何かを探るべく、そして中古のお買い得度はいかがなものかと、中古を試乗してきました。候補としては2000ccOHCの「i」と2000ccDOHCの「R」があります。「i」の売りはお買い得な新車価格と乗り心地が期待できそうな15インチタイヤ、一方「R」の売りはフィーリングよさそうなツインカムエンジンとオプションにサンルーフが設定されている(中古のみですが)というものです。両方ともいいとこ取りができれば一番いいのですが無理なのが悲しいです。『R」の15年式初期型と「i」の今年のマイナー前のモデル(最新モデルとほとんど同じ)を試乗しました。
 「R」はエンジンがいいです。3000回転を超えたあたりからいい感じの音がします。「i」は3500回転以上でないといい感じにはなりませんし、そのいい感じも「R」の方が上です。このあたりだけで「R」を買ってもいいかもしれません。ただ「i」の方が低速トルクはありますし、スムーズで通常はこちらの方が快適ですからこちらを買った方が実質的には満足できるかもしれません。ただし「R」は新車価格が高いですし、中古も高めになります。また17インチのタイヤはちょっと乗り心地の面で考えてしまいます。
 乗り心地はやや「i」の方がよかったですが、思ったより215/45-17の「R」もよかったです。つぎはぎの舗装路を走るとどちらもいまいちという評価になってしまいましたので、両者の決定的な差はあまりないと思います。初期型の「R」はビルシュタインが入っていないはずですから、ひょっとして現行モデルのR type Bはかなりいいのかもしれません。両者ともあまり大きさを感じさせず運転しやすかったです。駐車場でのUターンで若干小回り性能の悪さを感じましたが、それほど問題はないと感じました。
 アクセラから乗り換えることを考えると、乗り心地と長距離の運転しやすさは間違いなく向上するでしょうし、燃費も上回るでしょう。トランクスペースも巨大ですから、ドライバーが46-47インチになっても全く問題ないでしょう。外気温35度を超えると効きが不満なエアコンもおそらく問題ないレベルでしょう(今日は32度でした)。アクセラも十分レベルが高く、特に運転する楽しみについては相当なもので、レガシィを大幅に上回るかもしれません。さてどうなることでしょうか。


2007.9.16 スバル新型インプレッサ+現行型レガシィの新車

 次の購入候補は2Lあたりと思うと、インプレッサが気になり試乗に行きました。スタイリングがあまりよくなさそうでしたので購入意欲はいまいちでしたが・・・。レガシィはモデル末期ですし、ちょっと大きいなと思っていて候補にはなっていなかったのですがついでに試乗しました。
 最初はインプレッサ(2000ccSOHC)から乗りました。実物は結構かっこいいです。担当の方も「写真写りが悪いんです」と言われていましたがその通りです。スタイリングは合格です。トランクにはゴルフバッグが十分入りましたが、ワゴンである前モデルより当然狭いです。 内装はベージュで好みの色のはずですが、ちょっと安っぽい雰囲気で、これなら黒の方がいいと思いました。
 走り出すと、かなり出だしがいい、というか、少し味付けしているような気もするくらい(ちょっと不自然なほど)でした。ハンドリングは大きい道ではあまりわかりませんがまずまず剛性感はありましたし、乗り心地もよかったです。205/55-16にしてはいいと言えます。高級に振りすぎたような気もするくらい、エンジンのキャラクターがあまり全面に出ていないような気がしました。
 次にレガシィ(2000ccSOHCセダン)に乗りました。こちらは出だしはまずまずマイルドでいい感じ。車重のせいでしょうか。乗り心地はインプレッサよりしっとりしているような感じです。加速はこちらの方が車重を考えると若干遅いのかもしれませんが気になるレベルではありませんでした。直線で踏んでみるとまずまずいい音がします。インプレッサに比べるとこちらの方がエンジンフィーリングといい乗り心地といい好みです。しかしボディがでかいです。運転しているとアクセラと大差ないのですが、外から見ると異常に?長く、インプレッサと30cmほどしか違わないとはとても思えませんでした。
 実際問題、レガシィはモデル末期ですし、中古の方がお買い得だと思いますので中古主体で検討することにします。インプレッサはエンジンの味が薄いので新車の購入意欲は下がりましたが、裏技で前のモデルの2000ccを狙うという手もあります。でも前モデルは稀少で値段も高めですからお得感は低いです。


2007.9.9 BMW320i(E46の中古、2200ccオートマ)試乗

 前日にBMWを試乗して6気筒の方に可能性を感じました。中古車を検索すると偶然私の家の近くに一つあったので偵察してきました。BMW はモデルチェンジで排気量がころころ変わって、しかも車名の番号と排気量が一致していないことがよくありますので調べるのに困ります。ちなみに今日のやつは320と言いながら2200cc6気筒です。
 走り出してびっくりです。前日の323iと全く違うフィーリングで、いきなり乾いた感じのいい感じの高音がします。これはすごい。こんな車はなかなかありません。アルファの音とはまた違う、結構その気にさせる音です。加速はかなりよく、前日乗った323iは2500ccあるのですが、アクセルに対する反応がおそらく意図的に鈍くされているのでしょうか、この2200ccの方が明らかにいいです。
 一方シャシー性能ですが、 この旧型320iは80km/hも出すと結構飛ばしている感じがしますが、 新型3シリーズ(4気筒含む)はこのくらいの速度ではゆっくり走っている感じです。またステアリングの中立付近が遊びが多いような感じで少しふわふわしたりと、少し使い込んだ車のような感じがしました。お店の方によると6気筒はこういう傾向があり、4気筒は違うそうです。ただBMWとかベンツの場合は、ゴムの部品(ブッシュとかエンジンマウントとか?)を交換すると新車みたいになるという話ですから問題ないのかもしれません。
 試乗した印象では、「いい車かそうでないかいまいちわからない」という感じでした。乗り慣れればもしかしていい感じになるのかもしれませんが、飛ばさないと楽しくない可能性もありますし、あと2年乗ったらさらにやれてくるのかなという不安とで、いまいち結論が出ません。ただ、新型3シリーズはいい車なのですが少し薄味で、自分が買うとすると少し勇気が要ります。また6気筒を買うとコミコミ500万円くらいになるでしょうし。このE46を買う意義は十分にあります。これで2-3年乗ってBMWの世界というものを体験するのもいいでしょう。
 悩みながらアクセラで帰ると、何か物足りないという気持ちになりました。やばいです。しかしこのE46型はオルタネーターが突然故障したり、ドアのガラスが落っこちたりというトラブルが結構多いようです。ガラスはいいにしても立ち往生するトラブルは困りますし、修理しても再発するようですからそれだけで買わない理由にもなってしまいます。
 

2007.9.8 フィアットグランデプント(1400ccOHCデュアロジック)

 BMWに乗ったあと、近くにあるアルファ/フィアットのディーラーに行きました。グランデプントが乗り心地がよくなったという情報がありましたし、アクセラに慣れた体でイタ車オートマを味わうのは初めてですから、どんなもんだろうかと乗ってきました。
 オレンジ色のシートにびっくりでしたが、対照的にドアを閉める音に重厚感がありました。そして中間グレードなのですが何とオートエアコンが付いていました。とてもイタ車ベーシックとは思えません。乗ってみると乗り心地がすごくいいです。以前乗っていて、体調が悪い時の乗り心地が辛かった旧型プントとは比べ物になりません。これなら乗り心地は合格です。
 デュアロジックはシフトショックがかなりあって15年前のオートマのようです。おそらくエンジンを味わえるようなダイレクトなセッティングなのだと思うのですが、慣れないせいかマニュアルモードでもその恩恵はわかりませんでした。エンジンは旧型プントに比べるとちょっと自己主張がないかなと思いました。たいして静かでもない普通っぽいエンジンだと思いました。しかし4000回転手前まで回すと「おお、この音だ」というような音が聞こえてきました。 3000回転以下では普通でした。(2009.4追記 記録を読むと、旧型プントもやはり3000回転を超えて少しいい音がしはじめるという感じのようです)
 可能性は感じましたが、購買意欲の刺激という点ではもう一歩です。トランクにはゴルフバッグは絶望ですし。旧型プントではドライバーを抜けば何とか入りましたが、グランデプントはユーティリティまでしか入らないと思います。
 さあ、チンクェチェントはいかがでしょうか。今回の試乗はチンクを想像するためというのもありましたので。


2007.9.8 BMW3シリーズの現行型セダンを3車種ほど

 アクセラの次にはBMWもいいなと思い、まずは試乗をとディーラーに行ってきました。気に入っているのでしばらくアクセラを乗り続けることもできますが、これからの短い?人生を考えるともっとたくさんの車に乗りたいという考えもありだと思いました。
 BMWを買うとすると中古しかないと思いますから、そうなると1800-2000の4気筒か2000-2300の6気筒かという選択が一番先にきます。出来ればワゴンが欲しいですがセダンでも多分問題ないでしょう。それを踏まえてそのあたりの違いがわかるように試乗してみました。
 最初がセダン320(2000cc4気筒)です。以前に乗ってあまりいい印象がなかった116と比べると乗り心地がよくてしっかり感がありました。車幅が1800mmオーバーですから敬遠していたのですが、意外にあまり大きい車に乗っているという感じがしません。加速は少し物足りないくらいでしょうか。必要充分だと思いますが。エンジンはもう少し回せば自己主張すると思いますが、気がつくと結構なスピードが出ていますのであまりアクセルを踏めません。
 次は323と思っていたのですが、試乗車がないと言われて何と335という6気筒3000ccターボの300馬力オーバーの化け物に乗せていただきました。普通に運転すると意外に化け物ではなく、普通に走れました。アクセルをちょっと踏み込むといい音がしてきますが、こちらも結構なスピードになりますので自粛。加速も300馬力以上あるとは思えないくらいで、もう少し踏み込むととんでもない加速をするのだと思います。まあ私には縁がなさそうな性能です。
 335で帰ると323(2500cc6気筒)が帰っていましたのでこちらも試乗しました。加速感は320とほぼ同じくらいでしょうか。2500もあるように感じません。音はやはり4気筒よりいいです。スムーズさはというと4気筒も6気筒もあまり変わらないんじゃないかと思いましたが、6気筒の方が少し音がよくて繊細な回り方をするのかなという、気のせいかもしれませんがそう感じました。
 そのあとアクセラに乗り換えると、音はこちらの方が勇ましく、いい感じです。乗り心地は当然BMWの勝ちです。335は超扁平タイヤですから何とも言えませんが、扁平率の割にはいいと思いました。アクセラの方が排気量が小さい分エンジンを回すことができます。アクセラ、意外にやります。
 さて、購入するかどうかというと、一つ前のモデルの中古は興味が出てきました。せっかくBMWですからできれば現在世界唯一と言っていい直列6気筒がいいと思います。少し低速トルクが足りないかもしれませんが、その分回せそうですし。


2007.7.1 ハーレーのでかいやつ(1580cc)

 もうZR-7の到着待ちという状況でしたが、どうしてもハーレーというものに乗ってみたかったので近所のディーラーに行ってきました。狙い目はほどほどの排気量であるXL883なのですが、そのお店には試乗車がなく、ものは試しと最大排気量である1580ccのに試乗してきました。
 非常に大柄のボディで圧倒されそうでした。またがるとかなりすごいポジションです。普通のロードバイクのポジションからいすをリクライニングさせた状態と言っていいでしょうか。ハンドルは手元に、足はかなり上に上がったような気になります。こんなのでまともに走れるのか、まともに曲がれるのか不安になってきました。
 エンジンの方はすごい振動が伝わってきます。走っていると鼓動感以外の不快な振動は感じませんが、止まっていると足にすごい振動がきます。また肩甲骨の背中側あたりに振動がひびいてきます。渋滞した道でしばらくいるとおかしくなりそうです。発進はさぞかしすごいかと思っていましたがスムーズです。アイドリング発進もできますがちょっとひねるといい感じです。走っているとドロドロというかヌルヌルという感じで、穏やかな気持ちで乗っていられます。結構心地いいと感じました。
 本命の883は展示車があっただけで、またがったり押し歩きをしてみたりしました。またがると試乗車よりはるかにまともな(失礼)ポジションでした。押してみると少々回転半径が大きめかなと思いましたが、重さ自体は低重心のせいかそれほどでもありませんでした。そうは言ってもZR-7よりは重いでしょう。エンジンについては全くわかりませんが、試乗車と方向性は大きな違いがないとの説明でしたので、もう少し薄味と考えていいでしょうか。
 ちなみに今年からインジェクション化されました。883が一番恩恵を受けたとのことで、エンジンが冷えていると調子がでないのがかなり改善されたとのことです。そうなると883は中古は買わない方がよさそうです。近い将来の買い替え候補として残りました。


2007.6.23 カワサキヴェルシス

 近所のショップにカワサキVersysがあったので試乗しました。650ccツインエンジンは雑誌やホームページなどで評価が高く、いい感じの鼓動感があって楽しめるとのことで、次期愛車として期待している一台です。
 ムルティストラーダに慣れた体にはVersysはもう少し視点が高く、ハンドル幅が狭いというポジションで、ちょっと独特に感じました。ツインということでスリムな車体を想像していましたが、意外とボリュームがあります。私の大きな体では細身のタンクはニーグリップしにくいのですが、これはぴったりでした。
 走り出すとエンジンは軽くスムーズに回ります。低回転時の鼓動感はさすがにムルティよりは弱いですがまずまずいい感じです。アクセルのレスポンスは控えめで、少し開けるだけでどかーんと発進ということはありません。回していくとすごくスムーズで、新世代のエンジンであると感じました。6000回転まで回すくらいで坂道をぐいぐい登っていきます。パワーあります。エンジンブレーキはやはりツインでありますから強めで、慣れないとギクシャクします。私はちょっとこれが苦手です。
 車体はひらりひらりと軽快ですが、ちょっと曲がり過ぎるセッティングのようにも感じました。取り回しは軽いですし全く問題なしです。Uターンも楽でした。
 総合評価ですが、北海道ツーリングには最適のバイクかもしれません。完成度は高いです。ただエンジンの味という面では私にとってはもう一つで、購入対象からは外れてしまいました。エンジンブレーキのことも含めて、やはり私は直4が好きなのでしょうか。


2006.10 ポロ購入の時にいろいろ試乗 (2007.7 に思い出して書いています)

(1)スズキSX-4(1600ccAT)
 ポジションはSUVっぽくて着座位置が高いですが、高すぎるわけではないので運転がしやすくデメリットはほとんどないと思います。やや左の溝ぎりぎりに寄る時はわかりにくいかもしれません。エンジンはスムーズで、加速も必要十分、かなり好印象でした。アクセラより速かったです。
 今時の国産は素晴らしくなったと思いました。しかしながら自分が乗るかというと、アクセラの方がはるかに運転が楽しいので、その点だけ残念というところです。

(2)日産マーチ(1300ccCVT)
 かなり前に1代前のマーチに乗っていてあまりいい印象がありませんでしたので、あまり期待せずに乗ってみました。しかしやはりモデルチェンジのスパンが長いせいか進歩が相当ありました。乗り心地は相当よくなっていました。CVTの感触も問題なく、ストレスなく走行できました。やはり趣味性はというといまいちですし、コミコミ130万円くらいでしょうからもう少し出して違う車を買いたくなります。

(3)フォルクスワーゲンポロ(1400cc4AT)
 以前試乗したゴルフ5は相当高級車の乗り心地があったのですが、こちらはモデル末期ということであまり期待していませんでした。しかしドイツ車っぽい内装の雰囲気と、どっしりとした落ち着いた乗り味は健在で、どんどん薄味になっていく輸入車の中ではむしろ好印象でした。妻もすっかり気に入り購入決定となりました。
 ただ私が自分で乗るとするとちょっと物足りないでしょうか。運転する楽しみの面では明らかにアクセラが上です。ゴルフ5も試乗した時はびっくりして欲しくなりましたが、おそらく購入していたらそのうち同じ印象になったと思います。アクセラで正解でした。

(4)新型スカイライン(2500ccAT)
 これはポロ購入とは関係なく、出たばかりで気になったので、マーチを試乗したディーラーで試乗してみました。まるで高級車のたたずまいと各所に見られるスポーティさに圧倒されます。カタログ値ではそれほどでかいわけではないのかもしれませんが、実物はすごくでかく見えます。運転していても幅が広く見えてちょっと怖かったです。
 エンジンですが、2500ccでもすごい加速です。こんなに速くなくてもいいと思いました。エンジン音はわずかに存在感を主張するという感じで、もう少し音量が大きくてもよかったかなと思いました。乗り心地は45の17インチなのに乗り心地も問題なしです。アクセラよりは明らかにいいです。
 他の車にないキャラクターで、日本車は問題外で、ベンツやBMWよりこっちと選ぼうかという気にさせる車です。しかし大きすぎますし、速すぎて楽しめそうもないので私は買わないでしょう。ただゴルフに行くには相当快適だと思います。


2005.5 アクセラ購入の時にいろいろ試乗

(1)BMW116i(1600ccAT)
 コンパクトカーにしてFR、しかもBMWエンジンです。値段が込み込み300万円オーバーというのを除けば魅力的です。ゴルフバッグが積めるという話でしたし(実は厳しいという話もあります)。
 試乗してみましたが、足回りが硬いです(タイヤのせいだったようですが)。そしてエンジンは3000回転くらいしか回していなかったせいか、正直あまりいいとは感じませんでした。ハンドリングはいいかもしれないが普通かもしれない、と。
 5MTだったらまた違った印象かもしれませんが、あまり欲しいとは感じませんでした。

(2)VWゴルフ(2000cc6AT)
 コンパクトカーのお手本と言われ続けてきたゴルフです。しかも5代目となって6速ティプトロニックを装備し、一気に進化した感じです。しかもこれが 1600ccにも搭載されるのです。素晴らしい。ゴルフバッグは自分のを入れてみましたがギリギリ載りました。トランクの一番手前に横に載るのですが、少し取り出しが難しそうなのが気になりました。
 乗ってみるとすごくよかったです。乗り心地よく、シフトショックはほとんどありません。ハンドリングは適度に重くしっかりと感じられます。3月いっぱいに登録できれば込み込み240万円少々。プントが売れれば購入したところでしたが断念しました。

(3)アウディA4(2000ccAT)
 ゴルフ試乗のついでに乗らせていただきました。ゴルフより少しタッチが柔らかいという感じで、乗り比べないとわからないくらいかもしれません。それならゴルフで十分、と思いました。

(4)日産ティーダラティオ(1500ccCVT)
 ゴルフ購入の際に、日本車と比較しないとな、と思って試乗しました。ゴルフバッグは積めることを確認。ベージュ内装は雑誌を見て気に入っていましたし。
 乗ってみると静かに走れます。変速もまずまず自然で加速も十分です。しかし走ってみて楽しいとは感じませんでした。ベージュ内装も実物はそれほどいいとは感じませんでした。ちょっとがっかり。

(5)トヨタプラッツ(排気量不明、AT)
 実家の車です。液晶メーターや未来的なインパネなど見た目の質感は高いです。乗ってみてもすごく静かです。びっくりしました。しかしふわふわしすぎです。運転の楽しさもいまいち。

(6)マツダアクセラ
 そういえばアクセラがあった、と思い試乗してみました。試乗車は2300ccATだったので、加速は素晴らしいです。乗り心地は硬く、あまり欲しいとは思いませんで、購入対象から外していました。しかしヨーロッパなどではベストセラーで、雑誌の評価は高い車です。森慶太氏は1500ATがベストと言われています。デザインは好きですからもう一度購入対象になりました。ゴルフバッグは自分のがギリギリ入りました。そしてこの時点でうちの35kgの犬のケージを積めるかどうかが購入条件に上がってきて、これも1-2cmの差でギリギリ積めました。このギリギリ感がたまりません(意味不明)。
 1500ccATの試乗車を取り寄せてもらい、乗ってみました。これはいい!加速は必要十分という感じですが思った通りに変速してくれます。アクセル操作に敏感に反応しないので運転しやすいです。坂道はさすがにつらいですが踏み込めば問題なさそうです。乗り心地、ハンドリングも良好。山道に乗り込んでペースを上げてみましたが、ハンドリングはよくて安定していて楽しいです。
 日本車なのにヨーロッパテイストです。よくできました。値引きは渋かったですが契約しました。

(7)マツダプレマシー(2000cc4AT)
 ミニバンは今まで車好きとはかけ離れた存在と思っていました。家庭の事情でこういう車も検討すべきかなと思い乗ってみましたが、思いのほかよかったです。アクセラ1500がすべての点で上ですが、乗り心地もまずまずよく(205/55-16なのに!)、加速も十分でした。着座位置が高めで視界はいいのですが、溝ぎりぎりに寄せる時など死角が大きく慣れが必要です。全高が1600mmちょっとに押さえられているので乗用車感覚で使えますし、後続車からの視界も確保できます。つまりプレマシーの後ろの車からプレマシーの前の車の動きが見えるということです。これなら満足です。ミニバンを見直しました。


2005.1 インプレッサ1500(丸目の中古MTと涙目の新車AT)
 丸目のスタイリングが好きで、ずっと購入候補に挙がっていました。ボディ剛性がWRXゆずりで高く、水平対向エンジンも魅力的。
 丸目の中古車5MTを試乗しましたが、よかったです。通勤路を走っても乗り心地は満足。マニュアルミッションの感触は抜群です。プント以上で、マツダロードスターとかビートとかと張り合える感じです。ただ中古でしか手に入りませんし、3年落ちにしては中古車のような感じ(ヤレと言うのでしょうか)をやや強く感じました。
 ATの新車(現行の通称「涙目」)にも乗りましたが、発進時あまりアクセルを踏まなくても思った以上に加速してしまいます。セッティングに問題があるのか、慣れで解決する部分なのかわかりませんがマイナスポイントです。正直あまりぱっとしませんでした。


2004.7.10 アルファ147試乗(1600cc5MT)

 今日、気になっていたアルファ147の5ドア1600ccを試乗してきました。デザインは写真より実物がかっこいいです。トランクには43.5インチのドライバーを入れたバッグがギリギリ入りますが、底が浮いてしまいます。最長41.5インチだと余裕を持っておさまります。プントとほとんど変わりません。
 運転席に座ると囲まれ感があります。開放感満点のプントとは正反対です。シフトレバーは少しぐにゃっとした感じで、プントの方が上です。クラッチはものすごく軽く、最初はタイミングをつかむのに苦労しました。エンジン音はしっかりアルファの音ですが、加速は思ったよりいまいちです。回して楽しむには好都合だと思います。プントより気持ち速いくらいでしょうか?高速ではおそらく相当違いが出るでしょう。慣れないためか、帰りに乗った自分のプントの方が心地よかったですが、購入して慣れればかなりいい感じになるのではないでしょうか。
 トランク同様に気になっていた小回り性能ですが、駐車場に入れてみても思ったより小回りがきくようで、145よりは上のような気がします。
 で、評価ですが、プントよりはるかに上という感じではありません。今すぐプントを売って買い替えるのはやめます(やる気だったのか?)。普通の人が乗ると大絶賛かもしれません。もしプントが事故で廃車になったとしたらおそらく147を買うと思います。
 それにしても今回の試乗でプントのよさを再認識しました。やるじゃん、プント。