kaihyoukutsu

妄想系コレクション

 漂着物はその素性について、確たる証拠があるわけではありません。たとえロシ
ア語入りの漂着物があったとしても、ひょっとしたらロシア人がその海岸に立ち寄っ
て捨てたものかもしれません。石灰分やエボシガイなど、長い漂流を物語る付着物
があったとしても、外国から直接流れてきたのか、船から捨てられたのかはわかり
にくいのです。玩具は船からではないだろう考えたくなりますが、私が船員なら、チョ
コエッグのオマケくらいは持っていくかもしれません。○○の可能性が高い、この手
の漂着物は〜ではないかとは言えても、一つ一つの漂着物の素性は100パーセン
トではないわけです。そう考えると、漂着物はもともと妄想のくっついたゴミとも言えま
す。もちろん、その不確かな漂着物を集めることで、わくわくするような事実や、時に
は怖い現実が見えてきたりするのですけれど。     

 そういうわけで、ことさら妄想系と呼ぶのも妙なものですが、ちっとも珍しくない、
バカバカしい拾い物だけれど、海岸で出会うことで、イメージが膨らみ、特別なもの
になってしまった漂着物の紹介です。(^^ゞ

人魚の漂着
中は空洞です。ボールペンだったので
しょうか。石灰分がつき、良い雰囲気
です。
(浜田市国府海岸 ’00年)

仮面ライダーの顔が半分落ちていました。プラスチック製で
4cmくらい、内側は空洞でした。仮面ライダーのデザインに
は、昆虫のイメージがあるようですが、砂浜から拾いあげる
と、なんだか仮面ライダーという生き物の殻を見つけたよう
な気がしました。
セミの殻、ヤゴの殻、仮面ライダーの殻・・・♪

(浜田市国府海岸
 ’99年)

浜の未確認生物
左の写真、青い怪物?には魔術師
ヴァサーゴCHP1200とあります。
薩摩半島吹上浜を一人で歩いたとき、
2時間歩いても人っ子一人いない冬の
海岸に、これがいました。(’97年)
白い方は、福岡市三苫浜に潜んでい
たのを捕まえました。(’03年)
このタイプの生き物は、各地の海岸に
棲息していて、広島湾でも捕獲してい
ます。 

ポケモン・ボール
(高知県東洋町
 ’98年)

ポケモン玉
海岸には小さなボールがよく漂着します
が、これはポケモン入りです。旅先の四
国の海岸で遭遇しました。何か不思議な
パワーがあるかもしれません。(^^ゞ

兵隊人形
指先に乗るほど小さくて、服の皺までリアルです。よく
見ると小さな手に手榴弾を持っていて、何か叫ぶよう
な顔をしています。腰から下と、左手の先は欠けてい
て、拾った時は石灰分がかなり付着していました。似
たような玩具が何十個も袋に入ってホビーショップで
売られていましたので、日本の海岸から流れ出たも
のでしょうか。胴がちぎれ、上半身だけで流れ着いた
様子が、小さいのになんだか無残な拾い物でした。
後に下半身だけで漂着したものも見つけました。

※ 写真をクリックすると大きくなります
※ ( )内は、採集地と採集年

(浜田市国府海岸
 ’97年)

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