kaihyoukutsu

貝の手紙
(浜田市の海岸
 ’97年)

メッセージ系漂着物

海漂器とは、台湾が中国大陸に向けて流したカプセルです。中に政治宣伝ビラと、タ
オルのような日用品が入っているそうですが、中身とフタはありませんでした。「漂着物
事典」(石井忠著)で存在を知り、そんな怪しげなものが漂着するのかと感動し、なんと
か拾いたいと、漂着物を拾いはじめた頃の憧れ?の品でしたが、台湾も90年代以降流
していないそうですから、拾えたのはラッキーでした。縦にひびが入り、ボロボロの状態
ですので、ずいぶん長い間海を漂っていたのかもしれません。

海漂器 (浜田市国府海岸 ’98年)

文字の書かれた貝殻がありました。貝の表面にマジッ
クペンで平仮名が一つだけ記されています。貝は小指の
先くらいから、もう少し大きいものまで、全部で五つ。特に
小さな貝には、漢字で「○○くん」と名前入りでした。きっ
と若い女の子でしょう。自分の思いを貝殻に一文字ずつ
書いて、海に流したのでしょうか。女の子の想いは海が
受け取っているでしょうから、これは蝉の殻のような、恋
文の抜け殻・・・?

広島の宮島で拾った石です。裏には「千」という文字が書か
れています。お経を小石に書いて流した・・・? メッセージ
というより、祈りの石かもしれません。他にもないかと、ま
わりを探しましたが残念ながらこれ一つでした。

祈りの石?
(安芸の宮島 ’00年) 

※ 写真をクリックすると大きくなります
※ ( )内は、採集地と採集年

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