写真による製作ポイントの説明


竿の細かい所を詳細に説明します。なお写真の竿は、フライロッドはオールハンドメイド
(ガイド以外ハンドメイド)、リール竿はガイドとリールシート以外ハンドメイドです。
好みに合わせ既製品の組込み等他の仕様も出来ます。

グリップ回りの作り込み
釣り始めると握り続ける事になりますのでそのフィット感は重要です。標準仕様は、ベイト・スピニング共に富士のカーボンシート。フライロッドはウッドのフィラーにスライドリングシートでグリップのコルクに埋め込んで取付けます。バットはコルクリングを積層して取付け削り出していますこれは全ての竿共通ですので形は希望に合わせられます。
フライロッドの木製リールシートフィラーは、ウレタンでインプレグネイテッドしてありますので塗装がはげる事は有りません。上がチリ桜下がチークです。トップのコルクは六角に穴があけてあり密着していますので絹糸を巻いただけのワインディングチェックで、これは全ての竿共通です。植物の竿ですから金属のワインディングチェックやスペーサーのリングも使いません。使いにくいフックキーパーは付けませんので、リーダーをリールフレームで反転させストリッピングガイドの足にかけて下さい。ルアーロッドの場合は直接ガイドフットにかけて下さい。

フェルールと付属品

細心の注意を払って作られる私のフェルールは、ハンドメイドの加工品としては最高のレベルにあると評価されています。

ニッケル削り出しのフェルールは、そのままのシルバーか、ガンブルーによる腐食仕上げです。 フェルールキャップは水に強いチークで作りウレタンでインプレグネイトしてあります。 竿身との接続部がクラウン形に削ってあるのが透けて見えます。メタルソーで切りスリットでも出来ます。

ラッピングの様子
ラッピングは絹糸で行います。絹はコーティングすると透明感が出ますのでガイドフットやフェルールのかたちが透けて見えます。絹は熱に強い素材ですので、完成後も熱でくせ取リする可能性の有るケーン竿には最適です又ナイロンよりずっときれいです。各色有ります。

ガイドの取付け状態
フライ用のスネークガイドとルアーロッド等のシングルフットガイドの取付け。 ストリッピングガイドは上がミルドラム下が富士ガイドですが富士の方がフレキシブルでアクションが良いです。 トップガイドは、エポキシで接着します。ダブルティップの場合片側は子持ちラインで区別します。

ネームの記入に付いて

ネームはリールハンドルの来る方に記入すると魚と記念写真を撮るとき格好が良いです。指定が無い時はベイトとフライは右ハンドルでスピニングは左ハンドルで記入します。 沢山竿が有るとティップとバットが分らなくなります。その時の為にどちらにも製造番号を入れています。(何本も買って頂けたら

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伝統工芸品バンブーロッド製作
Bamboo rood maker
香川 佳久
〒739-0461 広島県廿日市市大野4455番地
Tel.Fax. 0829-55-3540
email:splitcane@snow.megaegg.ne.jp

各種洋竿(船竿・ルアー・フライロッド他)製作致し鱒