広島市のかきは、主に広島湾北部海域の広島市沿岸漁場(赤線内)で養殖されています。
広島湾北部海域は、太田川上流からの豊かな栄養分により、植物プランクトンが沢山発生するため、身入りが良く、濃厚な味のかきが育ちます。
日本全国の年間かき生産量3万トンのうち、広島市の生産量は約4千トンを占めています
各地区のむき身作業場では直販もしています。広島市へお越しの際はぜひお立ち寄りください。
※茶色の枠がかき養殖筏です。
当時としては画期的だったひび建て養殖は、延宝年間(1673~1681)に草津村の小林五郎右衛門が考案したとされています。また、宝永4年(1707)の大阪大火での草津かき船五郎右衛門が活躍したことなど、伝統と歴史の地です。
五日市沖と津久根島周辺を主な養殖漁場としており、草津漁港で10軒の漁業者により水揚げ・むき身が行われています。
長い間の工夫や努力により、大粒の「草津カキ」を生産することで知られています。
草津地区の作業場マップ正徳3年(1713)に開発された江波島周辺の養殖場を発祥とする伝統と歴史の地です。
江波沖と観音沖を主な養殖漁場としており、広島市内では最多の18軒の漁業者により水揚げ・むき身が行われています。
太田川の河口付近で養殖していることから、川から流れてくる栄養分により餌となるプランクトンが豊富で、身の入りが良い牡蠣になります。
江波地区の作業場マップ似島地区のかきは広島湾の中ほどに浮かぶ周囲16km程の「安芸の小富士」似島から出荷されています。
似島周辺を主な養殖漁場としており、5軒の漁業者により水揚げ・むき身が行われています。
※ 中山水産と浜野水産は、似島地区で養殖したかきを仁保の作業場でむき身・販売しています。
矢野地区は現在1軒のみとなっていますが、寛永4年(1627)に矢野村の和泉源蔵が雑木を建てて養殖を始めたとされる伝統と歴史の地です。
似島地区・矢野地区の作業場マップ広島かきへの愛着を持っていただくと同時に、食の大切さや地産地消に対する意識を深めることを目的に、「通し換え」から「収獲・かき打ち」までの一連の作業を実際に体験できる「広島かき子ども体験隊」を実施しています。
共催している広島市農林水産振興センターのホームページで詳細を公開しています。こちら
養殖用の小さなかきが着いたホタテ貝の殻を沢山針金に通して、沖合の養殖いかだに吊るします。
大きなクレーンでカキをワイヤーごと吊り上げて一気に収獲するのが広島式です。
収獲したままのかきは、ホヤや海藻など、他の生き物がびっしり。きれいに洗ってからかき打ち体験をします。
旧鈴峯女子短期大学と広島文教女子大学の学生が斬新・おいしい・ヘルシーなカキ料理のレシピを考案してくれました。
広島市かき養殖連絡協議会は、広島市域のかき養殖業者相互の親睦を図り、かき養殖に関する生産技術の向上、経営の合理化、販売の改善等の研究実践により、かき生産者の社会的、経済的地位の向上を目指し、もって広島かきの興隆に寄与することを目的に昭和54年9月に設立されました。
会員は、市内2漁業協同組合(広島市・矢野)のかき養殖業者及びその後継者をもって構成しており、現在、会員数は34名です。
平成15年8月1日には、長年にわたる植林の取り組みが評価され、国土交通大臣より水資源功績者表彰を受けました。
これからも、新鮮な広島かきを皆様にお届けするため、協議会の活動を進めてまいります。
広島市かき養殖連絡協議会 会長 中前光照 (中前水産)