恵瓊禅師思考
恵瓊禅師が真に目指した世界三村祐吾


禅師は単なる軍師、外交僧、大名ではない 恵瓊禅師が六条河原で斬首され、その波乱に満ちた生涯を閉じて今年で400年になる。
縁あって数年前新しい“不動院案内”作成に携わり、当寺院関係の古文書及び恵瓊関係の本を読み研究した。 そこで気付いたことは従来の伝記、小説、評論において禅師が生涯抱き続けた禅師の夢にほとんど言及していないことである。禅師のこの戦国乱世を終わらせ、変革を成し遂げて、当時アジアに進出して来た西欧勢力に十分対抗出来る商業を基盤とした真の統一国家を成立せしめようとした禅師の思想を理解しなければ全く禅師の本質を理解したことにはならないと考える。


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