どんなものが拾えるか
3.近代陶片(2)
アールデコ調、大正浪漫、日本
的ななかにも、どこか洋風な食器
たちが作られています。
一方、江戸時代からの伝統的な
デザインも、新しい生産技術のな
かで、しっかり生き残っています。
皿の中央、見込みの部分の二
重の円、松竹梅のモチーフ、幕末
線描きタイプの末裔など・・・産地
は様々でも、堂々たる伊万里の子
孫たちです。
大正浪漫の雰囲気 (似島)
↑
少女マンガの絵のよう。でも、よく見ると、幕末線描きタイプ
や、伝統的な牡丹唐草をしっかり引き継いでいます。
(似島 大崎下島・大長)
これも松竹梅です
(似島)
まさに銅版印刷
の伊万里皿
見込みの文字は
大明年製??
(宮島)
東洋平和 (似島)
←幕末の線描き牡丹もどき
見込みは松竹梅
(広島市西区 五日市の河口跡)
※ 写真をクリックすると大きくなります。
印判・銅版印刷タイプ
明治後期〜大正時代を中心に量産された銅版印刷タイプは、当時の風俗、生活
用品や、可愛らしい動物柄など、図案がおもしろく、そのうえ、たくさん拾えますので
海岸での陶片さがしの楽しさを支えています。
伝統と新しい風
モダンな市松模様
(似島)
また、( )内の地名は採集地です。