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海岸陶片の本棚

 本屋で簡単に手に入るものを載せてみました。あると役に立つ本です。海岸
陶片探しはお金がかからないと、基礎講座で言っておきながら、ちょっと値が張
りますね。(^^ゞ おまけに何年か前に私が買った時の値段です・・・m(__)m でも、
内容から考えれば、私は安いと思っています。大きな図書館へ行けば置いてあ
るかもしれません。(*^_^*)

「別冊太陽 古伊万里」 (平凡社) 2400円
 まわりに教えてくれる人も、同好の仲間もいなかった頃、この本がなかったら、
どうやって収集を続けたろうかと思うほどです。今でも、何かわからない時は、ま
ず、この本を開きます。美術館にあるような高級品ではなく、雑器の写真と説明
が、実に丁寧に豊富に載っています。中途半端な本10〜20冊よりも、これ一冊
を薦めます。

「そば猪口絵柄事典」 (光芸出版) 小川啓司著 3200円
「別冊太陽 実物大 そば猪口事典」 (平凡社) 2200円
 どちらも、そば猪口の写真と説明がとても豊富です。そば猪口の事典ですが、
ここに出てくる模様や製作技法は、江戸の雑器に共通のものです。茶碗でも皿
でも、初めて見る模様の時は、同じパターンのものはないか、これらの本を開い
ています。

「古伊万里の文様」 (理工学社) 大橋康二著 3605円
 初期肥前磁器を中心に書かれていますので、江戸中期以降の雑器が中心の
生活ゴミ系海岸陶片の場合、やや時代がずれますが、それでも文様について、
しっかりした知識が欲しいとき役に立ちます。

「オールドノリタケ コレクターズガイド」 4600円
「オールド大倉・東陶・名陶 大正・昭和モダン食器」 3600円
 ともにトンボ出版、木村一彦・葵航太郎著です。私が海岸で、この手の陶片を
拾うことができるのは、この二つの本のおかげです。質の良い写真と説明があり、
裏印についても詳しく載っています。

「昭和生活なつかし図鑑」コロナ・ブックス
 (平凡社) 太陽編集部編 1524円
 陶磁器の本ではありませんが、海岸で正体不明の陶片を拾ったとき、案外役
に立つ本です。昭和のものは海岸からよく出てきます。この時代のことを知って
おくと、より海岸歩きがおもしろいです。戦時中のものに対する勘も働くようにな
ります。

「ふだん使いの骨董 印判手に魅せられた暮らし」
 (GAKKEN) 1800円
 明治・大正頃の印判の器については、どの本を紹介しようかと実は迷いました。
これもその一つで、なかなか参考になります。そのうち、この分野で別冊太陽シ
リーズのようなタイプの本が出ることを願っています。今のところ、いろいろな本
やアンティーク雑誌の類いを少しずつ読んでいくしかないようです。

「新編 漂着物事典」 (海鳥社) 石井忠著 3800円
 ビーチコーミングのバイブルです。海岸を歩けば、陶片だけでなく、いろいろ不
思議なものに出遭います。たとえ良い陶片に恵まれない日でも、これを読めば
楽しさ倍増です。

「平成ボトルブルース」 (廣済堂) 庄司太一著 1600円
 生活ゴミ系海岸陶片のあるところ、必ず古いガラス壜もあります。この壜は何だ
ろう・・・と思ったとき開いてみるとよい本です。ガラス壜への激しい情熱がロマン
チックでさえあります。

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