ハンドメイドバンブーロッドの扱い方

バンブーロッドだからと言って特別な取扱いは必要有りません。釣行時・保管時共次に書いてある事にに気を付けて頂ければ末永くご愛用頂けます。

釣行時の取扱いに付いて
私の製品は、バンブーロッドの特長を生かしたナチュラルケーンですので、表面のウレタンコーティングで防水を行なっています。組み立て前に竿全体に渡って丁寧に施されたコーティングによって雨や雪の中で使っても安心です。ただ一般のどのロッドでも言える事ですが、濡れたままビニールの袋に密閉する等高い湿度の中に放置するとコーティングがはげる事が有りますのでやめて下さい。
淡水釣の時は、濡れた後も自然に乾燥する環境ならそのままでも大丈夫です。時間が許せば水分を拭取ってやればなお良好です。コーティングが悪くなった時は製作者にて塗りなおして下さい。
メタルフェルールを使用してあるロッドは、接続前にメイルフェルールをきれいにし軽く位置を合わせてねじらず真直ぐに差し込んで下さい。抜く時も同じ様に真直ぐに引抜いて下さい。頭髪や鼻の油は絶対に付けないで下さいフェルールの腐食やかじり付きを招きます。
引抜く時は、周りに障害物が無い事を確認して下さい。また片手を足の太腿に当てるなどして勢い余らない様に用心して下さい。竿が折れるトラブルの多くが引抜いた時発生します。どうしてもフェルールの調子が悪い時は製作者にて調整して下さい。


ダブルティップの製品の場合ティップは釣毎に交換して使用するようにして下さい。最後に使ったティップをロッドバッグの外側のポケットに入れ、これから使うティップをバットの横に入れておくと簡単に使い分け出来ます。使用後のグリップが魚のぬる等で汚れている場合は、石鹸で洗ってください。コルク部分の汚れはコルクの所だけをクレンザーで洗うときれいになります。

★海水で使用した時は、必ず竿全体を真水で良く洗浄して下さい。その後水分を切り拭取って乾燥させて下さい。

夏の自動車の中など高温中に長時間放置すると熱で曲がる事が有りますので注意して下さい。曲がった時は製作者にご相談下さい。

★使用中同じ方向に曲げ続けるより時々竿裏を使い逆に曲げてやると調子よく使えます。魚とファイトするときも出来るだけラインと竿の角度が90度を越えないよう注意し時々ひっくり返しながらやりとりして下さい。
フライ・ルアーロッドで超大物をセルフ・ランディングする時は、竿を持つ手を後ろに伸ばしグリップを後方に身体から離して竿をひっくり返すと共にラインとの角度を保ちながら魚をネットに入れる様にして使うとより安全です。
「釣上げた大物をぶら下げたりしないで下さい


★根掛かりした時は、竿をあおらないで下さい。手にタオル等を巻いてラインを掴むか、竿を真っ直ぐにしリールのスプールを押さえる等して多方向に静かに引いて外します。この方法なら切れたときでも高切れしにくいでしょう。

★私のフライロッドは、使いづらいフックキーパーは取りつけて在りません。リダーをリールの本体で回して向きを変えストリッピングガイドのフレームにフックを掛けて下さい。

■保管と手入れに付いて
バンブーに限らずどの素材のロッドでも、保管の際はいつも清潔に乾いた状態を保たなければなりません。淡水の釣に使った場合は、乾かした後清潔な柔らかい布で磨いて下さい。汚れがひどい時は水拭きか水洗いの後行って下さい。
コルクグリップの汚れは石鹸で洗ってください。汚れがひどい時はコルクの所だけをクレンザーで洗うときれいになりますが、他に付けないよう注意して下さい。
◆海水で使った場合は、塩抜きが必要です。全体に真水で良く洗って下さい。汚れのひどい時は石鹸で洗って下さい。その後水を切り拭取った後乾かします。
仕舞う時に清潔な良く乾いた柔らかい布で磨いて下さい。

◆竿袋に入れ直射日光の当らない乾燥した場所に保存します。お手持ちのアルミパイプ等に入れたままにしないで下さいあれは輸送用です。出来れば袋のループを使って吊下げて保存して下さい。
◆以上厄介に思われるかも知れませんが本当はどの竿でも必要な事です。特に海水で使った場合は最低でも塩抜きと乾燥は行って下さい。部屋の中に出したままでも乾燥した状態に有れば特に傷むと言うわけでは有りません。

使用後竿先が曲ったままになる事が有りますが数回素振りして竿袋に入れて吊下げて置くと自然に直ります。ひどい時は製作者にご相談下さい。

メタルフェルールはデリケートなパーツですので取扱いに注意が必要です。使わない時は必ずフェルールキャップを付けておいて下さい。いつも清潔に保ち錆びたりゆがんだりさせないで下さい。(接合部は絶対に研磨剤で磨かないで下さい。)抜き差しが渋い時は極少量のグリスを ゆるい時はパラフィン(ろうそくで良いです)を付けて下さい。接合部にオイルや水を付け接続したり接続したまま放置すると抜けなくなる事が有ります。どうしても調子が悪い時は製作者にて調整して下さい。

時々は全ての竿を点検し乾拭き等の手入れをして下さい。自動車用ワックスなどを使って磨くのも良いでしょう。ガイドの金属部分にさびが発生していたらCRC等で対策して下さい。ロッドのファイバーやコーティングが悪くないか調べて下さい。フック等により傷が生じている事は良くあります。折れたり防水性が落ちアクションが悪くなる原因になりますので補修して下さい。(異常の時はまずご相談下さい。)
時には製作者にて点検・手直しされる事ををお勧めしますご相談下さい。
また折損を始めロッドの不具合は殆ど修理できます。破損した場合出来るだけ現状を維持しパーツを無くさない様にしてご相談下さい。釣竿を紙筒に入れお届けしている場合は、紙筒を保管し手入れ時の「通い筒」としてお使いになると便利です。

伝統工芸品スプリットケーンロッド製作
splitcane rood maker
香川 佳久
〒739-0461 広島県廿日市市大野4455番地
Tel.Fax. 0829-55-3540
E-mail:splitcane@snow.megaegg.ne.jp

各種洋竿(船竿・ルアー・フライロッド他)製作致し鱒