女性のゴルフの裏技
女性の特徴はやはり「飛ばない」ことに尽きます。一応レディースティというのがありまして、男性より少し前から打てるのですが、それでもPAR4で2打で乗るホールは少ないと思います。女性の100切りは男性の90から95くらいに相当するという意見があるくらいなので難しいですが、チャレンジしてください。
まず、100を切るために一番必要なものは、というと、実はモチベーションとラウンド回数なんですよね。どれだけ真剣に100を切りたいかで努力の具合が変わってきますし、ラウンド回数が少ないと難しいのは確かです。
ここでは、スコアは二の次でゴルフを楽しみたい、スコアは110を切れば上出来というような感じでゆるくやってみます。
1、考え方
「筋力がない」「飛ばない」ことをどのようにカバーするかということが主眼になります。筋トレして飛ばすというのもひとつの方法ではありますが、クラブ選択と攻め方でカバーするということになるでしょう。
まず「筋力がない」わけですから重いクラブは振りにくいとか、深いラフやバンカーから脱出しにくいというのはあります。しかし今の世の中、男性が女性化しているのかどうか、軽いクラブはどんどん増えてきています。シニア用クラブなんか女性にはぴったりですし、簡単に打てる機能がそろっていますから見逃せません(でも高いですが)。
コースの攻め方としては、だいたいPAR4では280-300yくらいが多いですので、ドライバーで150y打ち、次に5Wで130y打つと短いホールではグリーンに乗りますが、おそらく手前に残ることが多いでしょう。そこから転がしアプローチで乗せて2パットで入れればボギーです。こんなゴルフを目指しましょう。半分ボギーで半分ダボですと何と99になります。
深いラフやバンカーはなるべく避けるのがいいです。飛ばないわけですから曲がらないという側面もあります。つまり打ち出し方向さえ注意すれば、フェアウェイを外さないということは結構簡単にできるでしょう。打ち出し方向というのはアドレスの向きがかなり重要です。たいていの人(私を含めて)は右に向いていますので、それだけは修正しましょう。
で、深いラフやバンカーに打ち込んでしまったら、とにかく脱出優先です。グリーンに乗せようと思わずに出ればOKと考えてください。フェアウェイバンカーでしたらウッドで結構簡単に出ると思いますが、グリーン回りのバンカーですと厳しいですね。我々力のあるおっさんにはボールの後ろを力いっぱい叩くという裏技があるのですが、かよわい皆さんには無理ですね。ここはバンカー専用ウエッジを入れることでカバーするのがいいと思います。ヘッドが重いけどもクラブとして重く感じないものがいいですね。
その他の考え方は、100切りの裏技とか、120切りの裏技とかを参照してください。
2、クラブの揃え方
とにかくウッドを充実させてください。9番11番は当たり前、13番でも15番でも行けるところまで行ってください。でも隣り合った番手ではおそらく5yから8yくらいしか飛距離が違わないと思いますので、5番、9番、13番とか一つ飛ばしでちょうどいいと思います。で、ウッドを使って100y以上をなるべくカバーしましょう。
ティショットの飛距離は150y必要です。ドライバーを頑張ってみてください。長さは43.5インチが主流のようですがそのくらいでいいと思います。ロフト15度くらいがあればいいですね。2打目を5番ウッドあたりで130yくらい打てれば短いホールですとパーオン(PAR4を2打で乗せる、PAR5を3打で乗せる)できます。5番ウッドはロフト20度が主流で、42インチがあればいいですが市販のはちょっと短いですね。
なぜユーティリティでなくウッドがいいかというと、シャフトが長めでヘッドスピードが上がりやすいからです。長めのユーティリティでもいいと思いますが、ソールの幅がウッドほど広くないのでミスにもやや弱いでしょうから、ウッドが入手できない番手だけ入れるのがいいと思います。
100y以下はアイアンが普通ですが、これもできる限りユーティリティか、ユーティリティ並みに打ちやすい幅広ソールのアイアンにするといいです。アイアンもおそらく隣り合った番手は5yから8yくらいしか違わないでしょうけど、ハーフセットもどうかと思うので緻密な計算をして打ちましょう。
一般的にアイアンは番手がひとつ上がると10y飛距離が伸びるように設計されていますが、残念ながら女性用アイアンにそういう配慮はされていません。おそらくロフト角で言うと5度くらい差がないと10yの差はつかないと思います。ちなみに諸事情によりPW、AW、SWは例外的にロフト差が5度以上あるため、10y以上差がついています。
8番アイアン以下しか使えないと思いますので(それ以上はおそらく全番手8番と同じ距離)、8番で90y飛ぶ人は100y飛ぶユーティリティかウッドを入れましょう。要はウッドを含めて120y以下を10yに近い刻みで無理なく打てるクラブを入れることが重要です。
以上を踏まえて、セッティング例は、
ドライバー 150y
5番ウッド 130y
7番ウッド 122y
9番ウッド 114y
11番ウッド 106y
ユーティリティ(ロフト30度くらい) 100y
8番アイアン 90y
9番アイアン 82y
PW 74y
AW 64y
SW 50y
パター
飛ばない人はドライバーと2打目のウッドが生命線です。この2本はなるべく多く使うようにしてみましょう。