■ K A K I N O K I  M U R A   〜※ 秋篇 ※〜



10月初旬、秋晴れのスガスガシイ空の下、
かねてより楽しみにしていた島根県柿木村へ、いざ出発!
途中、高速道路そばに見えるススキの尋常ではない数に、
表示温度の「11度(外気温)」に、驚きつつ、
到着した時には、夕方6時スギなのに、すでに真っ暗。
そして、肌寒い!

わ〜、さすがに、広島市内とは違う〜〜!
約半年振りに訪れた「欅がるてん」、
すでに、柿木林建の田村専務が、もてなしの用意をして下さっていた。
相変わらずオシャレで楽しい専務である。
また、テーブルセッティングがオシャレ〜!  おいしそう〜!!
ストライプのクロスが楽しいセッティングのテーブル。
食器は舟木先生の作品で、お茶目なデザイン。
土モノにありがちな重量がなく、軽くて持ち易いのも、特長。

今回一番のお楽しみ、鮎、沢蟹(!)も、たくさん並んでいる。
お久しぶりのご挨拶もそこそこに、さっそくみんなで「カンパ〜イ!」

いや〜、澄んだ空気の中だから?やっと来た柿の木村だから?ビールの美味しいこと!
燻製にするように焼いたという、今日、取ったばかりの高津川の「鮎」。
そこらで食べるのとは一味二味も違う。
味が濃いのだ。
沢蟹は、初めて食したのだが、よくお目にかかる海産物のカニと違って、やや小ぶり。
で、これまた、味がしっかり、濃厚。ひたすら、美味いー!を連発して、食べまくる。
一人で、3〜4ハイは食べただろうか、あっという間に、お皿が、カニ、鮎の残骸で一杯になった。


水がキレイだからこそ出来る、
地元産わさび。
辛さが違います。
その他、柿木村製のお豆腐、ダシが焼いたタイという驚きの、地元で取れたサトイモの煮付け。
透きとって、甘い、イカのさしみ。
今朝、がるてんの畑で取れたという、野菜のてんぷら、などなど・・・。
どれも、新鮮で、素材の良さを生かした、変にいじくってない?素直な味、料理。
本当に、これこそ、「スローフード」だ。ああ、本当に、来れて良かった!
癒されるなあ・・・。幸せ。
久しぶりに再開した専務と、ビールを飲みつつ、OM談義で、盛り上がっていたのだが、夜が更けてくると、さすがに、柿木村は広島市内と寒さが違う。

そこで、さすがは田村専務。早速、薪ストーブに火をつけて下さった。これが、ビックリするほど、簡単に着火するのである。がるてんの外に山積みされていた、薪(もちろん地元のもの!)を、ストーブにくべつつ、のんべんだらりと、くつろぐ。
薪ストーブ

傍らで、ゆらりゆらりと形を変える火を眺めつつ、田村専務を囲んで、皆でOM談議に花が咲く。

本当に芯まで暖かくなる。

こうして、柿木村の夜は更に更けていったのでした。
さあ、明日は、お楽しみの、柿木林建さんの施工物件見学だ〜。



さて、翌日、リラックスしすぎて、すっかり寝坊をしてしまった、約2名。慌てて、着替えて降りていくと、約1名(S)は、なんと、すでに、近くの「滝」を散策済みだった。

近いと思ったら、すごく遠かったそうで、朝から疲れていた。
どこへ行っても近所の散策は欠かさない、マニアックなヤツである。
さて、ものすごく美味しくオシャレな朝食(専務が用意をして下さっていた!もったいないことである。合掌)をいただいて、さあ、出発。

まず、かねてより、是非、見たいと思っていた、OMの増築物件である。
ここでは、「ペレットストーブ」が設置されており、これにも、大注目。
初めてお目に掛かったのだが、なるほどなあ、こうなっているんだ。
建物は、地元の木材を上手く使った、周りの自然に溶け込んだ作りである。
その他に、上棟したばかり、という、こちらも、地元の松を使った、大きなお住いの物件を拝見。
大きさにも驚くが、材の美しさにそれ以上に驚かされた。
う〜ん、これはスゴイ!美しい!
ここは、ハンドリングが2台設置されるそうだ。

津和野に足を伸ばして、施設の物件を見学させてもらう。
有名な”津和野郵便局”(あいにくお休みだったため、外観のみ、さすがにカッコイイ)、クリニックこれらは、すべてOMソーラーが設置されている。

柿木林建さんの建物は、どれも楽しい。

スゴイな〜、こりゃ、考え抜いてるな〜、と言うより、どこがどう、と、上手く説明できないのだが、特に奇を衒っているわけでなし、昨夜の設計談義でも盛り上がったが、設計者の自己主張を押し付ける事も、ないからだろうか、「楽しくなくっちゃ、家じゃない」というRINKEN精神を、ちょっとした所から隅々まで感じる。それが、階段の位置であったり、キッチンであったりするのだが、合理的に無駄がないようにというより、「こうすると、毎日が楽しいでしょ。」って気分を大切にしているのだ。

これは、意外と出来そうで出来ない。


確かに、そこにいると、ワクワクするような楽しい気分になるのである。
やっぱり、設計者である、田村専務の人柄が出ていると思う。
夜、うんと盛り上がった、OMを愛する気持、独自の信念、取り組み方。
同じOM、そして設計に携わるものとして、う〜ん、と唸ってしまった。
やっぱり、スゴイ。

その後、旧家として有名な、”堀庭園”も見学。建物はかなりの古さなのだが、あちこちに遊びが見えて、面白い。
しかし、それにしても、お庭の素晴らしいこと!紅葉が深まると、もっとイイ雰囲気だろうと思う。

津和野名物?「うずめめし」も「芋煮」も食し、安野光雅美術館も見学。
いつ見ても、安野さんの絵本は、素晴らしいなあ・・・。「旅の絵本」は、何時間見ても飽きない。

とっても忙しい中、我々のために貴重な時間を割いて下さった専務と、再び帰ってきた「がるてん」で、お別れをし、春、GET出来なかった、有機野菜などを「道の駅”柿木村”」で、山ほどGET!
名残惜しさで、後ろ髪をひかれつつ、帰途についたのでありました。

今回も、温泉に入ることが出来なかった私たち。
ま、広島市内から、1時間半という距離なので、また、来よう!
と、早くも再訪を誓って、今回の旅は終ったのでした。

(メーヘレン記)


景色に溶け込んでいる「がるてん」は、どこから見ても美しい!!


来春には、再開される予定という「欅がるてん」
わざわざウタタネに来る常連さんがいらっしゃるというのも分かります。
行かなきゃソン!ソン!

これほどまでに地域に根強く、柿木村を大切にしている柿木林建さん。
OMに対する強い気持ちもあり、柿木林建さんで家を建てられたお客さんは、幸せですね。


そして、心のこもったおもてなしと、建物を見せて頂き、目からウロコのお話もたくさん聞かせて頂いて、
本当に大感動!大感謝です!!心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました。(エヌテック スタッフ一同)

春篇もどうぞ⇒
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