ふじさんの菜園日記

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   播種の前準備
   播種
   育苗
   田んぼの準備
   田植え
   水管理
   除草
   病虫害対策
   出穂・開花
   稲刈り
   脱穀
   籾摺り
   加工   

菜園豆知識−庭で稲作「木枠田んぼ」栽培編ー  


イネの栽培方法
26年5月31日
 イネの栽培方法は、インターネットで検索するとたくさん出てきます。左記の写真は、「ながの食農教育情報プラザ」の画面です。 ふじさんはこれを参考に栽培しました。一度検索してみてください。その他、クボタのサイトもいいと思います。
 栽培の説明順番は、
   播種の前準備播種育苗→田んぼの準備→田植え→水管理→除草→穂肥→病虫害対策→出穂・開花→稲刈り→脱穀籾摺り→加工

 詳しくはそこを見てもらうとして、ふじさんは、その中でも苦労したところを書いていきます。

播種(種まき)の前準備(塩水選〜発芽)
26年5月31日
 播種(種まき)の前準備。
 @種もみの購入
    地域のJAに行けば手に入る。 200グラムと言ったら笑われた。結局500グラム買ってきた。育苗箱1箱で200グラム程度必要なので2年分強となる。残りを次の年使っても問題なし。 ふじさんは「コシヒカリ」を買ってます。
ちなみに、育苗箱1箱で、8坪分まかなえる。 製作した「木枠田んぼ」は2坪なので、3/4は余る。
 
 A塩水選
    充実した種もみを選ぶため、塩水に種もみを入れて、そこに沈むもみだけを選び出します。具体的には、1000CCに250gの塩を入れてよくかき混ぜます。比重は、1.13、卵が10円玉大に浮き出ればOK. 浮いてきたもみを網杓子ですくい取るとよい。200g入れて残るのは半分100gぐらい。残った種もみは,良く水洗いし、日陰で一晩乾かす。
 B種子消毒
    薬剤消毒が一般的だそうだが、もったいないので、温湯消毒をする。病虫害の防除のため。60℃のお湯に5分つけ、直ちに流水で冷やす。昨年までは5分つけたが、最近見たサイトには10〜15分と書いてあった。今年は10分つけた。今年は発芽が遅かったので、5分でいいのではと思う。短いと効果が低く、長いと発芽率が落ちるそうです。
 C浸漬・催芽
    種子消毒後、家庭等のボールに10〜15℃の水をはり、その中に、ネット(排水口用でよい)に入れた種もみを浸ける。2〜3日は水を替えず、その後は1日おきに水を替える。7〜10日後(積算気温100℃、10℃で10日、15℃で7日)、発芽をそろえるため、30℃の温湯に一晩浸ける(催芽)。 芽がはと胸状に出ているのがよい。伸びすぎるとNG. 保温はしなくてよい。 先頭へ

播種(種まき)
26年5月31日
 
@苗床つくりに準備するもの
    稲の育苗箱、「水稲培土」、農薬「ダコニール」、ホームセンターで買える。 最初は、育苗がうまくいくかわからないので苗床は2つ用意したほうがいいかも。慣れてきたら1つでOK. 水稲培土、ダコニールは3年はもつ。
 A播種(種まき)
    水稲培土の袋に書いてある。育苗箱に新聞紙をひく。水稲培土を入れてならす。高さは育苗箱上面から8mm下。じょろで水をかけ、さらにダコニール1000倍液をかける。水が浸み込んだら、種もみをまく。1箱あたり乾もみで80g〜100g、催芽もみで100g〜125g。まんべんなく播き、水稲培土を種が隠れる程度にかける。ほぼ育苗箱上面となる。 先頭へ
脱穀  
26年8月18日
  
庭の田んぼではコンバインは使えない、JAに頼むわけにいかない。必然的に機械化前の昔のやり方にならざるを得ない。 でも、量が少ないので昔の足踏み式の脱穀機も大きすぎる。 自分で知恵出して考えるしかないようだ。
 そこで、いろいろ考え試した。 穂先だけ切ってそのまま籾摺り、穂先だけ切って手もみする、電動泡だて器の回転する泡立て部分を使うなど試してみたがイマイチ。
  結局、今一番いい方法じゃないかとやっているのが、竹熊手(松葉ほうき)を使うやり方。稲束の真ん中部分を竹熊手のほうき歯の間に差し込み、ほうき歯を抑えて引き抜く。竹の切り口が角になっているのでうまく取れる。 先頭へ
 籾摺り   
27年1月8日
   
   一輪車籾摺り
 「庭で稲作」で一番の難物が、籾摺り。時間が一番かかる工程。脱穀でも書いたけど、量が”微少”なのでJAに持ってくわけにはいかない。 自分で何とか籾摺りするしかない。  いろいろとネットや本を探した。 もっともクラシックな一升瓶の中に入れ棒で突くやり方は、時間がかかってどうしようもない。市販の家庭用ミキサーも使ったが、コメが割れてしまい、これもだめ。もう一度ネットをよく見てたら、手動の籾摺り機が出ていた。買う気はないので、その原理を見てたら、摩擦係数の高いゴムの表面にもみを滑らせるというもの。 この原理と同じで、何か手はないかと考えた。まず考えたのは、一輪車のタイヤとゴムシートを使い、タイヤを回転させながらゴムシート上のの籾を滑らそうとした(写真1)。 かなりスピードは速くなったもののそれでも量が稼げない。その上、玄米の色が黒くなる。これは推奨できないな。 

  
                        籾摺りセット
 

 次に考えたのが、現在使っている方法だが、現在ふじさんは最良と思っている。 その方法は、ミキサーのなかにゴムシートのチップ(2.5cm*1.5cm)を10枚程度入れて、もみと混ぜて、ミキサーする。中で籾とゴムが擦れてもみ殻がとれるという算段。擦れることで回転速度も遅くなるが、やりすぎるとコメが割れる。2秒間隔程度のフラッシュ回転を使い、20回から30回、回すとよい。籾が乾燥していると割れやすいので回数を少なくする。。約90〜95%は籾摺りしてくれる。コメは玄米よりもう少しついた感じとなる。 
 そのあとはもみ殻と玄米の分離。ふじさんは、ざるとトレイと扇風機を使う。扇風機の前でざるからトレイへ落とす、3回ほど繰り返すと完全に分離できる。ざるを使うのは、砕けた小さな片を取り除くため。ただ、もみ殻が一面に散るので室内作業は推奨しない。
 更に分離した玄米の中に残った籾を取るためにフルイにかける。いいフルイが見つかった、写真のフルイでRechell製。玄米は通し、籾は通さない優れもの。大小がある。これを使うと98〜99%は選別できる。今年は1.6Kg(約1升)を2.5時間で籾摺りできた。  ただ、残った籾1〜2%は、今のところ地道に仕分けするしかない。        試しにやってみてください。  先頭へ