被爆建物不動堂屋根葺き替え工事

平成16年6月 工事は完了致しました

爆建物 不動堂

平和を祈る気持ちを込めて

動堂(護摩堂)は昭和10年建立されて以来 幾多の風雪にもあい、又昭和20年の原爆の災禍にも耐えた建物です。この不動堂は数少ない被爆建物ひとつで、特に貴重な木造建築です。被爆後60年を経過して近日損傷がひどくこのままでは保存に耐えません。このたび広島市の被爆建物の助成を受け屋根瓦の葺き替え工事をする事になりました。被爆瓦を残し後世に伝えることを基本としておりますが、破損している千枚は新調せざるを得ません

引き続き瓦寄進の御願い


 
皆様に瓦の寄進のお願を致しております。寄進して頂いた瓦には
寄進者の氏名のほかメッセージ(願い事など)をお書き頂たものを屋根に葺き、
 後世に伝えていきたいと思います。

  
瓦志納一枚・・・・三千円

工事報告    平成16年2月4日〜5月5日

工事前の不動堂の前景
不動堂(護摩堂)は昭和11年に檜山弥太郎氏によって建立されたものです。以来、幾多の風雪にもあい、又昭和20年の原爆の災禍にも耐えた建物です。この度、建立以来約70年目の本格的な屋根の葺き替え工事となりました

←平成16年2月4日より工事開始
素屋根をかける
  屋根葺替工事
 (有)えびの瓦商店
  山根木材

  管理
  新広島設計

被爆瓦の取外し
雨漏りの部分
屋根瓦を取り下地部分が見えるが、雨漏りのため破損が著しい

手作業
降ろした瓦を一枚づつ丁寧に土を取り除く作業       →

←破損部分
昭和20年の原爆投下後、簡単な修復箇所が見らる。露板の部分は銅線で固定されていた。


8月6日の惨状と寄進の御願いが書かれた看板
瓦に書かれていた職人の名前
昭和十一年 七月
瓦葺
大堅市三 四十四才
中矢三○ 二十○才


腐食した部分の補修工事
保存修理
破損していた露板部分にはポキシ樹脂を注入
この樹脂は広島の原爆ドーム保存工事でも使用されているもの
                            

平成16年2月24日
←古い瓦を使うために
被爆瓦を使い屋根葺き替えをするためにMルーフィングという防水シートを木地の上に張る。    

シートの上に銅版をはり、又上に防水シートを張っていく。3月2日→      
←屋根から降ろされた被爆瓦

新しく寄進された瓦       →

報恩感謝

平成16年6月5日更新 戻る