蓋を取れば龍が出る
第七番札所 ・ 奈良県高市郡明日香村

第七番札所 東光山 岡寺龍蓋寺
( おかじ ・ りゅうがいじ )
#7 Toukouzan - O k a j i - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『 けさみれば つゆ岡寺の庭の苔 さながら瑠璃の光なりけり 』


本尊 如意輪観音菩薩 開基 義淵僧正
宗派 真言宗 創建 天智天皇2年(663年)
住所 奈良県高市郡 明日香村岡806 交通
近鉄南大阪線橿原神宮駅東口から
奈良交通バス岡寺前行き約15分、岡寺下車
徒歩10分。
電話 074454−2007
西名阪道の郡山ICから南へ国道24号線、16
9号線を経由、岡寺前で左折。
拝観料 300円 駐車場 約50台。 有料。

風格の本堂 どっしりとした構えの仁王門

第7番札所岡寺は、奈良・飛鳥にあるお寺です。
境内から飛鳥の里が見渡せます

長谷寺の続きに参拝する場合、南下して岡寺近くに国立飛鳥資料館があり、そちらの方に迷い易いので注意してください。 飛鳥資料館少し手前で左折して行きます。

岡寺は、飛鳥の中心地に近い場所にあり、その旧跡の東にある丘陵の南端に立っている。
近くには、高松塚古墳、坂田寺跡、石舞台古墳などもあり歴史に興味のある方は、こたえられない地域です。

飛鳥資料館手前を左折してしばらく走ると、専用駐車場の表示が見えますが、本来はもう少し先から入ります。

私は、その参道手前の専用駐車場に車を止め(有料)、間道の急な坂を20〜30m登り、仁王門すぐ手前に出ました。

仁王門はどっしり構える楼門形式で、朱塗りも華麗な桃山建築で重要文化財に指定されています。
仁王門をくぐると本堂へは石垣沿いの石段を右に左に曲がって行く、まるで城を思わせる造りです。

岡寺を創建したのは、あの高僧義淵です

岡寺は、文武天皇の大宝三年(703年)に義淵僧正によって創建されたと言われ、本尊は高さが約五メートル、わが国で最も大きな塑像(土で作った像)の如意輪観音です。

重要文化財に指定され、一説によれば、空海あるいは道鏡の作といわれインド・中国・日本の三つの土を混ぜて作ったとも言われています。

塑像は、心木(しんぎ)という中心木の回りに土を塗り重ねて作るといわれますが、このように大きな塑像の心木は、さぞや大きくシッカリしたものなのでしょう。

観音はもともと男性ですから、ここの如意輪観音のお顔は、それを証明するようにキリリとした顔立ちです。 でも観音はやさしい母親のようなお顔であって欲しい気もします・・・。

義淵僧正の言い伝えと岡寺の由来

開祖義淵僧正は、白鳳時代から奈良時代にかけて仏教界のリーダーとして活躍した高僧で門下生には、大仏建立に力を注いだ行基や興福寺の玄ム(げんぼう)、東大寺の良弁そして道鏡など多くの名僧を世に輩出しました。

義淵には、ひとつの言い伝えがあります。
それは、幼い頃白い布に包まれて捨てられていたというのです。
その子供を天智天皇が拾い、岡の宮で育てたのです。
その後、僧となった義淵は、この岡の宮を譲り受け寺としたのです。 岡寺の由来です。

一般には岡寺と呼ばれるが伝説も豊富

この寺の言い伝えは、近くに住む龍が強風や豪雨を引き起こして農民を苦しめていた時、義淵(ぎえん)が法力で龍を池に閉じ込め、大きな石で蓋をしたという伝説が寺号の由来だそうです。

その伝説の龍蓋池が本堂の前にあります。
雨乞いの時、上に載せた石を動かすと効果があると言われていますが、本当だろうか!?
また、本堂の奥まったところに「るり井」という厄除けの清水があり、千年以上も絶えることのない湧き水だそうです。

天智天皇の岡宮旧跡に建立されたことから生まれた通称の「岡寺」の方が有名になってしまったとされる。
しかし古くから、「 岡という集落の寺 」ということからそう呼ばれるようになった?というのが本当のところのようです。

サツキ、シャクナゲ、紅葉の美しい寺でもある。
飛鳥の里のまっただなかにあり、交通の便はあまり良くないのでレンタサイクルで行くのもいいかもしれません。
出来れば近くにある「石舞台・高松塚古墳」を見学して帰りましょう。
● 一口 メ モ

『 十一面観音とは 』

十一面観音とは、頭部に10ないし11の仏面をつける観音菩薩である。
この仏面は化仏(けぶつ)と呼ばれ、衆生の11の苦難を断ち、悟りに導くという功徳を表しています。

岡寺の主な行事
◆ 初午の日 ・・・・・・・・・・厄除け祈願祭
◆ 3月21日 ・・・・・・・・・・弘法大師御影供
◆ 5月 ・・・・・・・・・・サツキ献花祭
◆ 6月15日 ・・・・・・・・・・弘法大師降誕会


||| 近くのチョットいいところ |||

橘寺、石舞台そして高松塚古墳

岡寺から石舞台古墳までは歩いてもすぐで、門前の坂を下って南に行く。
日本の代表的な古墳ので、巨大な石室が露出していることでも有名。
30数個の巨岩を組み合わせていて、蘇我馬子の墓ではないかといわれてきた。

橘寺へは飛鳥川沿いに下り西に行く。
橘寺の近くに、川原寺跡や飛鳥大仏で知られる飛鳥寺もあり、さらにその西には
万葉展望台の甘橿丘( あまがしのおか )がある。

高松塚古墳へは入ることはできないが、隣接地に壁画館があり、忠実な模写壁画
や石棺の模型、副葬品のレプリカなどを展示している。

橘寺
電話: 074454−2026
拝観料: 300円
拝観時間: 9:00〜17:00

高松塚古墳壁画館
電話: 074454−3340
入場料: 210円
開館時間: 9:00〜16:30
休日: 4,5,10,11月を除く月曜日( 2月は休館 )
駐車場: 近くに無料駐車場あり


『 合 掌 』