美しい千手観音坐像
第五番札所 ・ 大阪府藤井寺市

第五番札所 紫雲山 葛 井 寺
( ふじいでら )
#5 Shiunzan - F u j i i d e r a - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『 参るより頼みをかくる葛井寺 花のうてなに 紫の雲 』


本尊 十一面千手観音菩薩 開基 行基
宗派 真言宗 創建 神亀2年 ( 725年 )
住所
大阪府 藤 井 寺 市 藤 井 寺1−16−21
交通
近鉄南大阪線藤井寺駅から徒歩約5分。
電話 0729−38−0005
西名阪道の藤井寺ICから府道を西へ1Km、
小山交差点で左折して約600mのNTT南
まで。
拝観料 無料 駐車場 NTTの南に約30台。 有料。

古寺の風格漂う境内 重文の西門

大阪府の東南部に広がる河内平野は、古く飛鳥時代百済からの渡来人によって開かれた土地です。
葛井寺は、百済の渡来人藤井氏の氏寺として8世紀に建てられたといわれています。

商店街に隣接するお寺

近鉄藤井寺駅前から寺に至る参道は、門前町として古くから多くの人々が集まり、この町の繁栄は、およそ千年の歳月を数えます。

下町の寺の開放的な境内には、朝夕、町の人々が往来し、庶民の信仰を集めてきたのです。 まさに、町中のオアシス的お寺です。

アプローチは、少し気をつけましょう!!

羽曳野市方面から来て国道170号線から分かれて入った道を行くと、葛井寺入口150〜200m手前に、いかにも関係ありそうな駐車場がありますが、料金が高い(確か、800円か1000円取られた?と記憶しています)。

怒られそうですが、少し先に「NTT」があり、その駐車場を短時間なら利用させてもらうのもいいでしょう。 20〜30分なら許してもらえるでしょう?

葛井寺の由来

葛井寺は聖武天皇の命により、奈良時代の名僧行基が開創したと伝えられていますが、その寺は、古代に渡来した百済王の子孫の葛井氏の氏寺をもとに開いたのです。

周りを住宅と商店に囲まれた広い境内は南と東西の三方に門があり、私たちが入ったのは、朱色の山門 ( 南大門 )。 これをくぐると正面には本堂。

この葛井寺の本尊、千手観音坐像は度々の災厄を免れて、損傷もなく当初の美しい姿をそのままに残しているといいます。
千四十二臂 の腕をつけた観音像で、その手の掌には一眼ずつ描かれているといい、均斉のとれた、しかも堂々とした体躯に知的な表情がただよった相好は他に類をみない、とも言います。

本尊の拝観が出来なかったので写真集で確認したところ、そのようなことが書いてありました。 たしかに写真集によれば、素晴らしい仏像です。

素晴らしい本尊十一面観音像は、毎月18日開扉

西国札所の本尊は、ほとんどが秘仏とされ、年一回程度開扉されるだけだが、ここは毎月18日に開扉されるそうです。
可能であれば御開扉の機会に是非本尊を拝観されることをおすすめします。

普通は駅に一番近いこともあり朱塗りの西門をくぐって本堂に向かいますが、「紫雲山」の額のある南大門から入るのが、本来のマナーだそうです。

いずれにしても藤井寺駅前の商店街に続く地にあるため、市民の買い物の通り道になっている感があり、気軽に手を合わせて通り抜けて行く風景が当たり前のように見られます。

戦国武将の戦勝祈願の寺でもあった

この寺に楠木正成親子が鎌倉幕府に戦いを挑むために陣をしきました。
この戦いは、葛井寺の合戦として長く知られてきましたが、この時親子はこの寺の、戦いの神・摩利支天に戦勝を祈願しました。
それ以後、摩利支天像は戦国武将の守護神として信仰されていました。

しかし、葛井寺の摩利支天像の存在は、長く武将たちの間で秘密にされてきたのです。
といいますのも、「人に伝えるとご利益が無くなってしまう」というのです。

葛井寺で感じたこと

ある本の著者が、経典の内容を引用して『 人間がここに生まれるということは、まったく可能性の少ないことでありそれはまさに、大地に落ちている一本の針のようなものだ』と書いておられます。

それは大きな高い山があるとしましょう。その山の麓に一本の針があったとします。
山の頂上から一本の細い絹糸が麓に向って垂れ下がってきました。 途中は風が吹きますから一本の絹糸は右に左にゆれて、それでも麓に向って下りてきて、その麓に落ちている針の穴にスーッと通った生命が、あなたの生命だというのです。

二千年以上も前に、釈迦はよくぞ生命誕生の貴重さを科学的に思索したと思います。

私たちが葛井寺を訪れた時は、本堂の瓦修理の真最中。
お参りもそこそこに、お寺を後にしました。
● 一口 メ モ

『 曼荼羅 とは 』

神聖な壇(領域)に仏、菩薩を配置した図絵で宇宙の真理を表したもの。


葛井寺の主な行事
◆ 毎月18日 ・・・・・・・・・・・・本尊開扉
◆ 毎月17・18日 ・・・・・・・・・・・・観音会座
◆ 毎月24日 ・・・・・・・・・・・・地蔵会座
◆ 3月18日 ・・・・・・・・・・・・本尊入仏記念日
◆ 5月18日 ・・・・・・・・・・・・楠公若葉祭
◆ 8月9日 ・・・・・・・・・・・・千日まいり