不老長寿を願う人々の思い
第三十一番札所 ・ 滋賀県近江八幡市

第三十一番札所 姨綺耶山 長 命 寺
( ちょうめいじ )
#31 Ikiyasan - C h o u m e i j i - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『八千年や 柳に長き命寺 運ぶ歩みのかざしなるらん 』



本尊 十一面千手聖観音菩薩 開基 聖徳太子
宗派 天台宗 一単立 創建 推古27年( 619年 )
住所 滋賀県近江八幡市長命寺町157 交通
JR琵琶湖線(東海道本線)近江八幡駅
から近江バス長命寺行き、宮ヶ浜(休暇
村)行きで約25分長命寺下車、徒歩約
30分。
電話 0748−32−3669
名神高速の八日市ICから国道421号を
西へ約10km、国道8号との合流点から
県道を直進約10kmで長命寺前、参道5
00m。

京都方面からは国道1号、8号経由なら
近江八幡市に入ってすぐの東川交差点
で左折、約8km直進して湖周道路に出
て右折、約2km。
拝観料 無料 駐車場 50台、無料。

本堂と奥に三重塔、ともに重文 本堂右奥の六処権現影向石

第31番長命寺は、滋賀県近江八幡市の北西、琵琶湖を見下ろす山の上の寺です。
近江八幡市は、かつて豊臣秀次の城下町でした。

近江商人のふるさとでもあるこの町には、古い商家や堀が残っています。
長命寺付近の琵琶湖畔一帯は、ヨシが密集した水郷地帯になっています。

長寿を試す?試練の石段

本来であれば、湖岸のそばから808段あるといわれる参道の石段を使い麓から登らなければのですが、マイカーで本堂下山門横まで行きました。

人によっては、「上醍醐寺よりもこちらのほうが難所ではないか!?」というくらい、辛い石段なのですが、たまたま車で登れる道(案内板)を見つけたものですから・・・。

とはいえ車で来た人も100段ほどは、試練のためにちゃんと石段が残されています。

聖徳太子が秘仏を刻む

石段は本堂下で二方に分かれ、左は本堂前から伽藍が並ぶ平坦な境内へ、右も三重塔から本堂へ出られる。

いわゆる寺らしい寺で、単層入母造りで桧皮葺屋根(ひわだぶきやね)の反りが美しい総朱塗りの建物です。
本堂、三重塔、護摩堂、鐘楼、三仏堂などが立ち並び、周辺の木々と調和したたたずまいをみせています。

名前の由来は、その昔ここを訪れた聖徳太子が「寿命長遠諸願成就」の記を見て感銘を受け自ら千手十一面観音三尊を彫って伽藍を建立し、名付けたのが「長命寺」という。

本尊の十一面観音は秘仏で開扉は不定期で、特別公開を待つよりない。

今では「長生きの観音さん」として山中に一大寺域を築いている。
巡礼ならずとも一度は訪れてみたい、そんなお寺ですね。

健康長寿の観音さま

車で行くと駐車場横に石段があり、まずそこから山門が見えます。
山門と入っても正直簡単な造りで、その山門をくぐると右手に手水、左手に長命寺書院があります。 目の前には三十段ほどの石段が二つ続き、のぼりつめると本堂下に出て、右手に朱塗りの三重の塔があります。

きれいな塔ですから、まずここで1枚記念写真といきましょう!
本堂前に出ると、長命寺を取り囲む檜の大木の間から、びわ湖が見えます。

さぁ、本堂に上がってみましょう。

ここ長命寺も残念ながら秘仏のため「お前立ち」がいらっしゃるのですが、例によってそれすらも見ることが出来ません。
「お前立ち」だけでも見えるように賽銭箱の奥を開扉し照明するように改善してほしいものです。

長命寺の巨石伝説

次は本堂横にいってみましょう。
長命寺の別な楽しみ『巨石伝説』めぐり(勝手に私が名付けたもの…)をしてみましょう。

実はこの長命寺には、巨石にまつわる伝説が多く、長命寺に来たからにはこれもシッカリ見学・拝観して帰りましょう。

『六処権現影向石』
本堂右奥にあるのがこの石です。
天地四方を照らす岩という意味で、長命寺開闢の武内宿禰が、ここで長寿を祈願し、三百歳の長寿をまっとうしたというものです。
しかし今にも落ちてきそうで怖い気がします。

『修多羅岩』
本堂を降りて三仏堂の前を通り、右斜面にあります。
修多羅(すたら)とは、仏教用語で天地開闢(てんちかいびゃく)・天下太平・子孫繁栄をいい、この岩は武内宿禰をご神体としています。

『飛来石』
太郎坊大権現の右手にあり「京都の愛宕山の天狗が投げた石」という伝説があるそうです。

また修多羅岩の横には小さな鐘楼がありますが、この鐘楼は「大津の松ヶ崎に現れ、そして長命寺に運ばれたところ、夜ごと龍が長命寺に明かりを灯した。」というすごい伝説も残っています。

この鐘は小さいですが、是非撞いてみましょう。
また、鐘楼奥には『如法行堂』があり、勝運将軍地蔵尊・智恵文殊菩薩・福徳庚申尊を祀る。そして更に奥には、商売繁盛の仏神である茶枳尼天(稲荷大明神)の小さな祠があります。

せっかく参拝したのですから、これらをくまなく散策することをおすすめします。
● 一口 メ モ

『 塑像(仏像) とは 』


粘土を盛り上げて造形する技法。

木心に土をつけ、最後に仕上げ土で細部を塑形して完成させる。
銅像や乾漆造に比べて材料が安価だが、こわれやすく重いのが欠点といわれる。

長命寺の主な行事
◆ 2月1日 ・・・・・・・・・・・・開山会
◆ 8月1・2日 ・・・・・・・・・・・・千日会


||| 近くのチョットいいところ |||

水郷めぐり

長命寺山麓の水郷地帯には、まだまだヨシが多く、その中に迷路のような水路がある。
ヨシも早春の新芽、夏の緑など変化に富んだ景観をつくる。
そんなヨシの水路をめぐります。
船は手こぎの和船もあればエンジン船もあり、4社が営業してコースも異なる。
定期乗合船と貸切り船がある。 近江バス豊年橋、円山、白王口、陶芸の里下車。

陶芸の里は、長命寺バス停から約1kmで、水茎焼を直売し、手作りも楽しめる。

水郷めぐり

電話:0748−32−2564 ( 近江八幡和船観光協同組合 )
電話:0748−32−3527 ( 島真珠水郷観光船 )
電話:0748−32−2131 ( びわ湖観光 )
定期船は1〜2時間 ・駐車場は無料。 約2,500円
運航期間は各社で異なり、貸切り船は年間運航。


八幡堀・旧西川家・資料館

湖東各地は近江商人の発祥の地で、近江八幡もそのふるさとのひとつ。
新町通りに豪商の屋敷が残り、落着いた町並み風景をつくっている。
江戸時代末期の町家は歴史民俗資料館で、家具や商売道具、帳場などが近江商人の
暮らしをうかがわせる。
近くの八幡堀は近年改修されて昔の姿を取り戻した。
両岸に白壁の建物が並び、散策道もある。
堀沿いの「かわらミュージアム」は、和風の建物が美しく、入口への道も瓦敷き。
そして日牟礼八幡宮も近く、ロープウェーで八幡山に一気上れ、近江八幡市町並みや
水郷地帯が一望できる。


旧西川家・資料館

電話:0748−32−7048
開館時間:9:00〜16:00
休館日:月曜日
入館料:共通300円、駐車場:日牟礼八幡宮に無料駐車場


『 合 掌 』