船で巡礼する島の霊場
 第三十番札所 ・ 滋賀県東浅井郡びわ町

第三十番札所 巌金山 宝 厳 寺
( ほうごんじ )
#30 Gankonzan - H o u g o n j i - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『 月も日も波間にうかぶ竹生島 船に宝をつむここちして』



本尊
千手観音菩薩(観音堂)
大弁財天像(本堂)
開基 行基
宗派 真言宗 創建 神亀元年( 724年 )
住所 滋賀県東浅井郡びわ町早崎1666 交通 JR湖西線近江今津駅下車。徒歩
5分の今津港から船で行く。 他に彦根、
長浜、浜大津などからも運航している。
電話 0749−63−4410
名神高速の京都東IC→西大津バイ
パス→湖西道路→国道161号で今津港。
拝観料 300円 駐車場 港に近い湖周道路ぞいに乗船
客専用の無料駐車場あり 。
( 道路反対側に今津警察署 )

本堂は藤原風の建築 絶海の孤島? 竹生島

琵琶湖の北に浮かぶ竹生島。
周囲はおよそ2キロメートル、切り立った岩壁に囲まれた島です。
そんな神秘的な島に、船で参拝します。

琵琶湖に浮かぶ竹生島にある

琵琶湖の北部・竹生島という小さな無人島にあるお寺です。
無人と言っても、昼は茶店や土産物店が参道沿いに十数軒あって、船が着くごとに活気を呈しています。

竹生島について面白い伝説があります。

神代の昔、湖北にある伊吹山と浅井山とが山の高さを競い合っていましたが、一夜の内に浅井山の方が高くなってしまいます。 怒った伊吹山が浅井山の頭を切ると、それが琵琶湖に落ちて竹生島になったというものです。

船に乗らなければ行けない札所というのも、非常に味わい深いものがありますが、注意しないといけないのは、強風が吹くと湖面が荒れ船が欠航することです。
私は、とても天気のいい日に今津港から行きました。

いきなり急な階段が待っています

自動販売機?で入山券を購入し、いきなり急な階段が待っています。
まっすぐに石段を登ると本堂前にでます。

広場を横切って別の石段を下ると、唐門と観音堂があります。
ここが千手千眼観音菩薩を本尊とする西国三十番札所です。
本尊は、六十年に一度開扉されます。

ご朱印所は、本堂手前の小さな事務所の方でもらいます。
本堂と観音堂、チョット紛らわしいですから注意しましょう。
『札所は観音堂』・『ご朱印は本堂手前』と、やや離れて所にあるということです。

通常の札所と違うこのようなことになったのも、個人的な推測ですが宝厳寺は興廃を繰り返し、現在の建物は『慶長年間に豊臣秀吉が片桐且元を普請奉行として伏見桃山城の遺構を移して建立したことと、明治維新の神仏分離』が原因だからではないでしょうか。

宝厳寺の歴史

寺伝によると神亀元年(724年)に行基が竹生島に渡り、弁財天を安置したのが始まりとされています。

その後、行基自ら等身大の千手観音像を第2の宝殿に安置しました。
これが現在の西国三十三所第30番札所の観音堂です.

この観音堂と渡り廊下で結ばれているのが都久夫須麻神社の本殿で、これも伏見城からの移築といわれます。

本堂の弁財天内陣には、わずか25センチの弁財天像がまつられているといいます。
この弁財天像は、宮島・江ノ島のそれとともに日本三弁財天のひとつで、25センチながら正式には『大弁財天像』です。
またこの像は秘仏で三十三年ごとに開扉とありますが、お前立が私たちを迎えてくれます。

宝厳寺の本堂(ご朱印所のある藤原風の建築)と観音堂(唐門から入る桃山建築)・都久夫須麻神社(観音堂と船廊下で結ばれている神社)と理解されれば良いでしょう。

竹生島からの眺めは、観音堂付近からが高さもあって素晴らしいものがあります。
そして、わずか20分ほどの船旅ですが「遠くへ来たな〜」と錯覚させる札所でもあります。

江戸時代に焼失したとされる三重塔が約350年ぶりに復元

町内の大工さんの家に残されていた絵図を基に復元され、高さ約15.5メートルで、内部の四本柱や四方の壁には8人の高僧の絵などが描かれているそうで、鮮やかな朱色の外観もまた美しいそうです。平成12年5月14日に落慶法要を行なわれました。

また、平成12年4月26日には、この三重塔に本尊の大日如来像が搬入された。普段は非公開になるそうですが、聞くところによりますと、光背を含めた像全体の高さは、1.37メートルで、如来本体の高さは0.51メートル。

木曾ひのき製で、全体に金箔を張って荘厳さを増し、半眼でめい想しながら印を結ぶ像の表情は穏やかで、頭部には『一木透かし彫り』による宝冠があるといいます。
一口 メ モ

『 木造(仏像) とは 』

木を材料とする造像法。 一木造と寄木造に大別できる。

一木造は、像の体幹部に一本の木を丸ごと使ったもの。 多くの場合、木心を含むため干割れを生じやすい。 そこで背面に内剞りを施して木心を除去する方法が取られた。

寄木造は像の各部分をはじめから別材で作り、それを組み立てて一体とする技法。

奈良時代まで彫刻の主流は銅、乾漆、塑造で木彫像は少ないが、奈良時代末から平安時代にかけて、経済的で彫像しやすい木造が増えた。
最初は一木造だったが、平安時代中期から寄木造が多くなった。


参拝へのアプローチ 地 図

宝厳寺へは、西国巡礼で唯一「船 」で渡らねばなりま
せん。竹生島へは、今津港、彦根港、長浜港から船が
就航しています。

今津港、長浜港からは、
【 オーミマリン 】 TEL. 0749−24−0489

彦根港からは、
【 琵琶湖汽船 】 TEL. 077−524−5000

船は、悪天候の場合欠航することがあるので
要注意!

又、今津港でも一時間一本程度しか運航していな
いので、これにも注意が必要。
事前に各船会社に電話で聞いておくのが良いでしょう。


《2002.7.7 琵琶湖汽船より下記の情報を入手!》
○各船会社の担当港は
   琵琶湖汽船    長浜港・彦根港・今津港
   オーミマリン    彦根港・今津港・飯浦港
  彦根港と今津港については2社で運航しています。

○今津港で一時間に一本の運航を行うのは7月1日以降で
 す。3月のびわ湖開きの翌日から6月30日までは一日
 2社合わせて4便。7月1日から11月30日までは5
 便。12月1日から3月のびわ湖開き当日までは正月を
 除き運休です。長浜港と彦根港は欠航日を除き年中無休
 です。
 (琵琶湖汽船の場合)冬季は各港減便運行。
Thanks !!


『 合 掌 』