西国唯一の馬頭観音
 第二十九番札所 ・ 京都府舞鶴市

第二十九番札所 青葉山 松 尾 寺
( まつのおでら )
#29 Aobasan - M a t s u n o o d e r a - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『 往昔は幾世経ぬらん便りをば 千歳もここに松の尾の寺 』



本尊 馬頭観音菩薩 開基 威光上人
宗派 真言宗 創建和銅元年 ( 708年 )
住所 京 都 府 舞 鶴 市 松 尾532 交通
JR小浜線松尾寺駅から徒歩約1時間。東
舞鶴駅から京都交通バス高浜行きなどで
約30分、松尾寺口下車、徒歩約40分。
電話 0773−62−2900
舞鶴道の西舞鶴ICから国道27号経由がわ
かりやすいが、舞鶴市街地の混雑を避ける
場合は、府道27号経由で市街地東郊の小
倉から、国道27号へ出て東進、約4kmで
松尾寺入口、そこから約2kmで山門前。
拝観料 無料 駐車場 約60台。 有料。

風格のある山門 見事な調和を見せる宝形造り

京都府舞鶴市、昔から港町として有名。その東のはずれ福井県との県境にある
青葉山は、標高699メートル。
松尾寺は、その青葉山の中腹にあります。 山麓から歩いて約40分の道のりです。

若狭富士の山腹にある寺

寺のある青葉山は、その美しい姿から別名「若狭富士」。 文字通り美しい山です。
東から国道27号線を走ってきて、高浜町あたりから富士山のミニ版と思える山が見えたら、この青葉山に間違いありません。

この山を見た威光上人が中国の馬耳山を思い出し、ここが霊地であると信じて、松の大樹の下で経を唱えると馬頭観音が現れたという。
そこで和同元年(708年)ここに庵を営み観音像を祀ったのが寺の始まりだといいます。

鳥羽天皇の頃には七堂伽藍もそろい、大きな寺でしたが、天文年間(1532〜1555年)に兵火により堂宇が焼失、天正九年(1581年)に領主の細川氏が再建、現在の本堂は慶長七年(1602年)と享保十五年(1730年)に領主によって修理されたものです。

怒りと慈悲の馬頭観音

松尾寺は西国三十三所の中で、馬頭観音を本尊とする唯一のお寺です。

松尾寺の馬頭観音は三面八臂の忿怒像と呼ばれ、物静かな顔の菩薩像とは大きく違い激しい怒りを表わした顔をしているのが特徴といわれます。

本尊は秘仏で、お前立ちは、形・大きさ共に本尊と同じに造られているそうです。
頭上に馬を乗せているので、競馬関係者の信仰も厚いそうです。

松尾寺の伝説

今からおよそ一千年前。
10世紀の末に、若狭の漁師が漁をしている時突然嵐に遭い、海に投げ出されました。
漁師は運良く流木につかまり浜辺に流れ着くことができました。
すると流木は白馬に変わり走り去ります。

漁師は後を追いますが、松尾寺の本堂の前で白馬は再び流木に変身してしまったのです。流木が観音の化身だと気づいた漁師は、仏門に入りその流木に馬頭観音を彫ったというものです。

そしてもうひとつ、境内の銀杏の大木は、鳥羽天皇のお手植えと伝えられ、樹齢900年近く、若狭の風雪や兵火に耐えてきた貴重なものです。

青葉山は太古の時代、火山

山の形からも想像できるように、青葉山は火山でしたから、本堂に登る石段や手水鉢に溶岩が使われ、その面影を残しています。
参詣の折は、注意して見て下さい。

進入路の注意点

松尾寺は成相寺の帰りに立ち寄りましたが、進入道路は、JR[松尾寺」の東約1キロのところで国道27号と分かれています。
Y字状の分岐になっており舞鶴方面からは問題ないのですが、小浜方面からは、まさにヘアピンで曲がって行きます。

くれぐれも近くに来たら、案内板(松尾寺入り口)に注意しましょう。
一口 メ モ

『 護摩とは 』


バラモン教で火天アグニを主尊に祀って行った火の供犠を密教化した修法。
日本では不動明王や愛染明王を主尊に、護摩木を積んで燃やし、五穀などをそこに投じて願主の願いを達成させようとする多くの修法がある。


松尾寺の主な行事
◆ 2月初午の日 ・・・・・・・・・・・・・・・初午会式
◆ 5月8日 ・・・・・・・・・・・・・・・仏舞 ・ 花祭
◆ 7月17日 ・・・・・・・・・・・・・・・宵祭会式


『 合 掌 』