天井の木札が見事
第二十六番札所 ・ 兵庫県加西市

第二十六番札所 法華山 一 乗 寺
( いちじょうじ )
#26 Hokkezan - I c h i j y o j i - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『 春は花夏は橘秋は菊 いつも妙なる法の華山 』



本尊 聖観音菩薩 開基 法道仙人
宗派 天台宗 創建 白雉2年 ( 651年 )
住所 兵庫県加西市坂本町 821−17 交通
JR姫路駅前から神姫バス社行きで35分、
法華山口下車、徒歩約30分。
電話 0790−48−2006
国道2号旧加古川バイパスの加古川西から
県道高砂北条線を約10km北上、三口で左
折して国道372号へ入り、すぐ左折して2k
mで一乗寺へ。
中国道からは加西ICから南下して372号へ。
拝観料 300 円 駐車場 門前に駐車場約50台。

本堂より望む国宝・三重塔 本堂横で朱印をもらう人の列

兵庫県加西市のはずれ、山間のお寺で、豊かな播州平野を見下ろす丘陵に建つお寺です。

丘陵と丘陵の谷間のような場所に位置する

法華山と号するこの地方きっての古刹である。

寺伝によると、大化五年(649)、孝徳天皇の病気を加持祈祷により直したことから天皇の帰依が厚かった法道上人が翌、白雉元年(650)、聖観音像を本尊にこの地に堂を創建し、天皇が行幸されて法華山一乗寺の山号を賜ったという。

また聖武・孝謙・仁明天皇の勅願寺となり、永延元年(987)、当寺に立ち寄った花山法皇は、西国三十三所の第二十六番霊場とし、以来庶民の崇拝をあつめるようになったといいます。

大永三年(1523)に山名氏の兵火で焼失したが、永禄五年(1562)に再建。奈良・平安時代に最も隆盛した寺であるだけに、多くの国宝や重要文化財があるそうです。

天井の木札は圧巻

駐車場から本堂まではすぐ。
急な階段を登ると左手に現れるのが常行堂、次いで国宝の三重塔、そして一番上にあるのが舞台造りの本堂です。

国宝指定の三間三重・本瓦葺きの三重塔は、上から見下ろすことが出来て屋根の流れが緩やかで、平安時代の承安元年(1171)、隆西上人の勧進により建立されたものです。
また、軒の出が深く、相輪が高く、美しいことで有名です。

本堂は大悲閣とも呼ばれ、江戸初期の再建で重文。
本尊の銅造の聖観音も白鳳時代のもので重文だそうですが、秘仏です。

内部には、びっしりと納札(木札)が貼られていて、中には江戸時代のものもあり、その数の多さが息の長い庶民信仰を物語っています。
文字通りの「札所」です。

一乗寺のご本尊

本堂内陣奥の厨子の中には、本尊・聖観音菩薩が秘仏としてまつられています。
法道仙人がインドから持って来た銅製の観音さまです。

参拝者が拝めるお前立ちは、本尊を偲ばせるという高さ40センチの白鳳時代の金銅仏で本尊と共に重要文化財に指定されています。

一乗寺で考えたこと

この一乗寺の納札をみて「菩薩」について少し考えてしまいました。

菩薩の教えは、自分より弱いものを助け、自分の持っているものを持っていないものに与えながら、その者たちを悲しみや恐れから救済しなければならないことが強調されています。

「利他」と「自利」すなわち自分より弱い者を救済することと、自分自身を成長させることとは表裏一体の関係にあること。

往々にして自分ができると、つい自分だけが先に進もうとしてしまい、自分よりも弱い者を絶えず励まし、助け、引っ張ることを忘れてしまう自分自身をみて、もう一度原点に立ち返る機会があったように思います。

子育てが終了し親としての義務が終われば、ささやかながら「地域のボランティア」か「移植コーディネーター」のような仕事に挑戦してみたいと思うようになったのは、この一乗寺です。

一乗寺の伝説

法道仙人はインドから紫雲に乗って来たと言われる。
持ってきたのは念持仏と仏舎利と鉄鉢だけで、山に入り法華経を唱えて修行し、食べ物が必要になると鉄鉢を自在に飛ばせて布施を受ける毎日だったという。

ある日、官米を積んで瀬戸内海を行く船に鉄鉢を飛ばした。
これは私物でないのでと船頭が断ると、山へ戻る鉄鉢に続いて米俵も列になって空中を飛んだ。

船頭が山まで来て謝ると、また米俵を船まで飛ばして返した、といいます。
すごい伝説ですね。
● 一口 メ モ

『 九品往生とは 』

極楽浄土を願う者が、生前の性行にによって、往生の仕方、往生した後の浄土でのありさまについて九つの段階があるという。

現世から浄土に向う道中での人間発達の段階が「下品(げぼん) 」、「 中品」、「上品」の三段階に区別される。

単に現世で善行を積み努力している段階が「下品」、羅漢さんと呼ばれる自分自身の完成に精進した小乗の実践者は「中品」、他者の救いに力を注ぐ大乗の実践者、すなわち菩薩の域に達した者が「上品」です。

それぞれの段階には「上生 」・「中生 」・「下生 」の区別があります。

一乗寺の主な行事
◆ 1月18日 ・・・・・・・・・・・・修正会
◆ 4月24日 ・・・・・・・・・・・・定例宝物拝観日
◆ 5月8日 ・・・・・・・・・・・・花祭大祭
◆ 11月5日 ・・・・・・・・・・・・定例宝物拝観日


『 合 掌 』