安産を願う気持ち
第二十四番札所 ・ 兵庫県宝塚市

第二十四番札所 紫雲山 中山寺
( なかやまでら )
#24 Shiunzan - N a k a y a m a d e r a - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『 野をもすぎ里をもゆきて中山の 寺へ参るは後の世のため 』



本尊 十一面観音菩薩 開基 聖徳太子
宗派 真言宗中山寺派 創建
推古天皇時代 初期 ( 593〜628年 )
住所 兵庫県宝 塚 市 中 山 寺2−11 交通
阪急宝塚線中山駅からすぐ。
JR宝塚線中山寺駅の少し西から北へ入る。
電話 0797−86−6517
国道176号線で中山寺駅前の少し西から
北へ入る。
拝観料 無料 駐車場 なし。駅付近の民営駐車場利用。

震災、約三週間後の惨状 復興を見守れ!山門の仁王像

兵庫県宝塚市の丘陵に建つこの寺は、およそ1400年前聖徳太子によって開かれた日本
最初の観音霊場です。

阪神大震災では甚大な被害が・・・・・・

訪れたのは阪神大震災から三週間ほどたち、交通機関もようやく回復してきた時期でした。
お寺は、阪急宝塚線・中山寺駅のすぐそばにあり(100mほど)、極めて便利です。

最近、涙腺に緩みがでてきたのですが、それとは関係なく中山寺を訪れた時は、震災直後の惨状を目の当たりにしたことも会って、涙があふれてきました。
それは中山寺の惨状もさることながら、私が『青春 』を過ごした神戸の街が大震災に・・・・・という思いが強かったのかもしれません。

もう建物や壁は無残な姿、『 観音様は何をしていらっしゃるのだ!!』と、つぶやいてしまいました。
山門を入ると石畳の両側に塔頭寺院が並んでいるのですが、その塀という塀が崩れて無残な形をしています、 地震のすごさがこれを見てもよくわかりました。

もうそれは・・・・・・・・・。
筆舌には・・・・・・・・・。
呆然とし、しばらくして気を取り直してからお参りしました。

中山寺参拝後、震災後連絡が取れなかった宝塚南口に住む友人宅を訪ねましたが、家族全員無事でホッとしました。
やはり観音さまは、ちゃんと人助けをしていらっしゃいました。

初めての巡礼で悲しい思い出のある参詣は、この中山寺と観音正寺(滋賀・安土)です。

手水鉢は石棺だった

大きなわらじの懸かった仁王門を入ると、石畳の参道の両側に山内寺院の塀が続いています。
本堂はその前方の石段の上にあります。
最初の石段を登った平坦な広場に安産手水鉢や閻魔堂などがあり、横穴式古墳もこの一隅にあります。

この手水鉢は、実は古墳時代の石棺だったといわれていますので、よく観察してみてください。

境内に横穴式石室が残る・・・・・・

中山寺の歴史は古く、開創1400年余といいます。
四天王寺の開創に先立つこと4年ともいわれ、聖徳太子16歳の時の説もあります。

五百羅漢堂の反対側には閻魔堂があり、少し後ろに大黒天と小さな十一面観音を安置する大黒堂もある。
その横手に中山寺古墳の横穴式石室があり、長さ5.5m・高さ2.3m・幅2.5mの玄室があり石棺が置かれているもの見える。

また長谷寺の徳道上人が閻魔王にもっと三十三所の観音信仰を広めよと宝印などをもらい、再興の日を願ってここの石棺に納めたという伝説もあるようです。

後に花山法皇がこれを掘り出したともいわれ、一時期は中山寺が西国巡礼の第一番札所だったといいます。

平安時代には、現在の二十倍の広さを持ち、高野山や比叡山に匹敵するほどの伽藍を備えていたといわれています。

境内正面の一段と高いところに本堂が建っています。
寺は幾度もの兵火に遭い焼かれましたが、その都度再建され現在の本堂になりました。
現在の本堂は、豊臣秀頼によって再建されたものです。

ご本尊を一度見てみたい

本堂内陣には、インドの王妃勝鬘(しょうまん)夫人が女性を救う悲願を込めて刻んだと言われる本尊・十一面観音像がまつられています。

普段は秘仏ですが、毎月十八日には本尊開扉の法要が行なわれます。

残念ながら私はまだ、ご本尊を拝見したことがないのですが、古代インドのアイジャ国王妃シュリーマーラー夫人をモデルにしたとかで、異国的な特異な立像だそうです。
興味のある方は、毎月十八日の本尊開扉に合わせて参拝されてはどうでしょう。

中山寺のもうひとつのご利益は安産祈願

ところで中山観音と言えば安産祈願。 これは、豊臣秀吉が世継ぎ誕生祈願をして秀頼を授かって以来、安産祈願で有名になり、「鐘の緒」と呼ばれる腹帯をいただいて安産祈願をし無事出産後はお宮参りの際、これを奉納するのだそうです。

こういう札所にお参りしてみようという心がおきるのは、それだけ心が落着いてきた証拠でそういう妊婦は当然、安産に恵まれるでしょうし、こういうお寺に小さい時からお参りすればその子はきっと観音の授かりものとして、その子の人生にきっと良い影響を及ぼすことでしょう。

『中山寺星下り会式』

西国巡礼が始まった初期の頃は、この中山寺が第1番の札所でした。
「極楽の中心が中山寺である」とされたのです。

というのも毎年八月九日夜に行なわれる『中山寺星下り会式』という行事があります。
これは西国三十三所の観音さまが星になって集まるという伝説から始まったものとされているのです。
まるで神道の出雲大社のようで、仏教の出雲的なところを感じますね。

平成9年10月には、本道へ通じる階段横に「上りと下りのエスカレーター」が設置されたました。
妊婦やお年寄りのお参りが多い中山寺には、個人的にはとても良いことだと思っています。

会津若松・飯盛山(福島県)の白虎隊のお墓を訪ねたときもそうだったと記憶していますが、お寺にエスカレーターがあるのは、大変珍しいですね。
● 一口 メ モ

『 仁王(金剛力士像)とは 』

二体一対の執金剛神を「仁王」と呼ぶ。
祈りの対象ではなく、純粋な護法神と考えることが出来ます。

現存最古の法隆寺中門の金剛力士像や東大寺南大門の金剛力士像など多くの場合、寺院の門を守っておられることはご承知の通りです。

中山寺の主な行事
◆ 2月3日 ・・・・・・・・・星祭節分会
◆ 2月15日 ・・・・・・・・・涅槃会 ( 11〜18日に涅槃図公開 )
◆ 2月16日 ・・・・・・・・・閻魔供 ( 大根だき )
◆ 3月第一日曜 ・・・・・・・・・梅まつり
◆ 6月15日 ・・・・・・・・・弘法大師生誕青葉まつり
◆ 8月9日 ・・・・・・・・・星下り大会式
◆ 旧暦10月の亥の日 ・・・・・・・・・亥の子地蔵まつり
◆ 毎月 戌の日 ・・・・・・・・・安産祈祷会
◆ 毎月18日 ・・・・・・・・・本尊開扉法要


||| 近くのチョットいいところ |||

清荒神

荒神さんとも呼ばれ、かまどの神、火の神でも有名だが、正式には清澄寺(せいちょうじ)。

真言三宝宗大本山だが、ここでは鳥居を構えた荒神さんが主役で、参拝者らは柏手を打ち
建物も神社風。
神仏混合の名残がいまも色濃く残っています。

境内には水掛地蔵の一願地蔵が立つ。
鉄斎美術館もあり、学者で宮司で画家だった富岡鉄斎の作品などを展示している。

またここの参道は、阪急清荒神駅から山手に細い坂道がゆるやかに延び、これが山門まで
延々と約1km続く、まさに門前町とはこのことです。

毎月27日と28日は例祭で、この時は人の波で埋まるといいます。清荒神駅から約20分。

清荒神
電話: 0797−86−6641
拝観料: 無料
拝観時間: 8:00〜17:00
駐車場: 山門前に無料駐車場


だいぶ読んでいただきましたね、あともう少しです。 頑張って最後まで読んでみてください!!