桂昌院ゆかりの寺
第二十番札所 ・ 京都府西京区

第二十番札所 西山 善 峰 寺
( よしみねでら )
#20 Nishiyama - Y o s h i m i n e d e r a - T e m p l e
● 御詠歌 ●

『 野をもすぎ 山路に向かう雨の空 善峰よりも晴るる夕立 』



本尊 千手観音菩薩 開基 源算上人
宗派 天台宗 創建 長元2年 ( 1029年)
住所
京都市 西 京 区 大 原 野 小 塩 町 1732
交通
阪急京都線東向日駅から阪急バスで
小塩行き約20分。終点から徒歩約30分。
電話 075−331−0020
国道171号線の馬場かすぐ北の上植野
から西へ入り、光明寺前へ出て北上1kmほ
どで左折して約5km。
拝観料 300 円 駐車場

本堂 遊龍の松

京都大原野は京都市の西のはずれ、竹林の中に西行法師ゆかりの「花の寺」や、在原業平の終の棲家となった寺などが点在する美しい土地です。
この大原野にある釈迦岳・標高300メートルの中腹にあるお寺が、第20番札所善峰寺。

門前まで車で行ける

京都の西方に南北に連なる山並みがありますが、この連山を一般に「西山」と言います。
善峰寺への道は、山ふところに深く入っていくため、竹やぶの間を縫うような道が続き、寺への車道は山門近くまで続いて、乗用車なら楽ですが、車・バスを利用しないとなると、かなりアプローチがきついお寺です。

参道をたどると突然、頭上にのしかかるように二層の巨大な楼門が現れます。
立派な楼門で優美な感じがし、金剛力士像は運慶の作といいます。

この寺は代々、天皇の皇子である法親王が住職となり、西山門跡と呼ばれていました。
最盛期には、52の堂塔を数えますが、応仁の乱で焼失してしまいます。

善峰寺の由来

山門(楼門)をくぐり、正面の石段を上ると本堂があります。
善峰寺の創建は、長元2年(1029年)、比叡山横川の恵心僧都源信の弟子源算上人がこの山に登り阿智阪明神の化身である老翁に出会って、その地を譲り受け、寺を建立し十一面観音像を刻み本尊としました。

また源算上人が険しい土地を切り拓くのに困っていると、現れたイノシシの群れが寺の用地をならしてくれたと言う言い伝えもあります。
源算上人は、一生この山を出ることなく修行を続け、117歳の天寿をまっとうしました。
その後、白河天皇が諸堂を建てて西山の名刹へとなっていったようです。

本尊は仁弘法師作の千手観世音菩薩、脇侍は開山の源算上人の作という十一面観音。

創建時は脇侍が本尊だったようですが、後朱雀天皇が東山の高台寺付近にあった鷲尾寺の像を移し、これが本尊になったとの寺伝があります。

釈迦如来にまつわる伝説

釈迦堂にまつられている石造りの釈迦如来には、不思議な伝説があります。

この仏像を釈迦岳から現在の釈迦堂に移す際、仏像が汗でびっしょり濡れていました。
薬草と一緒に風呂に入れると、その湯は神経痛などに効く薬湯になったというものです。
現在も薬湯場が参詣者に開放されています。

名物 『 遊龍の松 』もある

参拝を終え、本堂右手の石段を登ると大型の傘を開いたような樹齢約600年の天然記念物五葉松「遊龍の松」がある。 その名の通り、全長50数メートルに延びた枝は、龍が遊んでいるように見えるようで見えないようで?・・・。

主幹は高さ2メートルにも足らないのに、北に伸びる枝が約21メートル。
西に伸びた枝は、約23メートルにも及ぶ、人間で言えばまさしく奇形。
盆栽のオバケだが、ここまで仕上げるのに費やされた年月と丹精は並大抵のことではありません。
桂昌院のお手植えと言われています。

遊龍の松からも石段と坂道が続き、斜面に堂や庭園が点在する。
山内の主な建物は、おおむね桂昌院の再建だそうです。

桂昌院ともゆかりがある

『 たらちねの 願いを込めし寺なれば 我も忘れじ南無薬師仏 』
これは桂昌院が善峰寺に捧げた歌だそうですが、京都堀川の八百屋の娘として生まれた桂昌院は、徳川家光の側室となり、五代将軍綱吉を産んで栄達を極めました。

お玉と呼ばれた幼い頃、両親に連れられて参詣していたのが善峰寺の薬師堂だったのです。 善峰寺の墓には、桂昌院の遺髪が納められているそうです。

境内そのものが庭園のようなお寺です。
京都市街が一望出来て、眺めは素晴らしいものがあります。

帰路、麓で離婚騒動で有名な某タレント(松○○樹さん)の豪邸を見つけました!?
● 一口 メ モ

『 行基菩薩 とは 』

僧尼令など奈良時代の出家僧尼は国の権力に保護される反面、厳しい規制があってその活動は国家のためのものに限られていました。

そんな中で民衆のために救済活動をし、治山治水をふくめた社会活動に努力していた行基は多くの人々に信頼されましたが、国はこれに圧力をかけました。

しかし、大仏像立を進めるためには、その行動力に頼らねばならぬとさとり、晩年には大僧正に任ずることになります。

人間なのに菩薩とつくのは、行基ぐらいです。


善峰寺の主な行事
◆ 1月2日 ・・・・・・・・・・・・大般若会
◆ 5月第二日曜 ・・・・・・・・・・・・柴燈護摩
◆ 8月15日 ・・・・・・・・・・・・施餓鬼会
◆ 毎月第二日曜 ・・・・・・・・・・・・縁日
◆ 5〜9月第二日曜 ・・・・・・・・・・・・薬湯風呂


||| 近くのチョットいいところ |||

正法寺 ・ 勝持寺 ・ 大原野神社

善峰寺の麓の大原野に3つの社寺がある。
正法寺では白砂に映える紅しだれ桜がある。
その石庭は動物の姿に似た石を配し鳥獣戯画に見立てた鳥獣の庭。

東山三十六峰を望める雄大な借景もみもの。
本堂に安置している鎌倉時代の三面千手観音は全国でも珍しい様式で重文です。
弘法大師の作と伝えられる聖観音もある。

向かい側に大原野神社への参道が延びる。
ここから坂を登れば「花の寺」で有名な勝持寺がある。
西行法師ゆかりの西行桜などが境内を埋め尽くしています。


正法寺
電話:075−331−0105
拝観料: 300円
拝観時間: 9:00〜17:00
駐車場: 門前にあり

勝持寺
電話:075−331−0601
拝観料: 400円
拝観時間:9:00〜16:30
駐車場: 門前にあり

大原野神社
電話: 075−331−0014
拝観料: 境内自由
駐車場: 参道近くにあり


光明寺 ・ 長岡天満宮 ・ 乙訓寺

長岡京市には長岡天満宮があり、4月下旬にはキリシマツツジが咲き乱れます。
また近くの乙訓寺では、そのころボタンの花が咲き競います。

光明寺は法然ゆかりの聖地でモミジのきれいなお寺です。
総門から境内への参道が風情タップリで、大きな本堂が待っています。

光明寺
電話: 075−955−0002
拝観: 境内自由
駐車場: 門前にあり

長岡天満宮
電話: 075−951−1025
拝観料: 境内自由
駐車場: 東側にあり

乙訓寺
電話: 075−955−0002
拝観料: ボタンの開花時のみ300円
拝観時間:8:00〜17:00 、 ボタン開花期は18:00まで
駐車場:あるが狭い


『 合 掌 』