sabou

スナヂャワン

 きっと砂茶碗と書くのでしょうね。干潟でときどき見かけ
る、灰色の伏せた茶碗のような物体です。ちょっと古い陶
片のようにも見えます。でも拾ってみると、薄いペラペラの
シロモノでした。これはスナヂャワンで、実はツメタガイとい
う巻貝の卵です。砂を固めて中に卵が産みつけてありま
す。手で簡単にちぎれます。こんなに見事に一枚にくっつ
いているくせに、ちぎっても手応えはありません。微かにザ
ラザラしているだけです。見つけると、つい拾い上げて、つ
つきたくなります。人間だって、海辺で砂のオブジェを作っ
て遊びますが、ツメタガイの腕前は素晴らしいです。     

スナヂャワン (似島)
まわりにある白いの
はもちろん、本物の
陶片です。(^^ゞ

←ツメタガイ
  頑丈なデンデンムシって感じです。

貝殻のなかに、小さな丸い穴の
あいたものがあります。これは
ツメタガイのような貝の食事の
跡だそうです。桜貝にも襲いか
かったようです。

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ツメタガイとの共同制作
によるキーホルダー
       &
食べらてしまった薄幸
の桜貝さん 

陶片茶房

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