中層建築物の設計基準   
 
■ 東京都の建築構造設計指針 2001年度版

 1 適用範囲 
   高さが20mを超え60m以下のRC・S・SRCの建築物を対象
   法令に基づく認定を受けた建築物・及び建築物の部分は除く
   定められた検証ルートによること


 2 許容応力度計算による場合[1](ルートA)

   ◆共通事項

   適用範囲
    高さ RC:20mを超え31m以下 S・SRC:20mを超え45m以下

   基礎
    東京礫層等の洪積世以前の堅固な地層に支持を原則とする
        第一種地盤(岩盤・硬質砂礫その他第3期以前の地盤)
        第二種地盤(洪積層又は5m以上の良好な砂・礫・及び砂礫等の沖積層)

    基礎の種別・工法は規模・地盤・施工性により適切なもの
    基礎の工法は周辺の建築物・敷地等に有害な影響のないもの

   立面及び平面形状
    できるだけ単純明快で耐震上の配慮が十分になされているもの
        耐震壁等耐震要素を釣りあいよく配置し応力の流れが明快なもの
        剛床仮定が成立しにくい場合は対応策の検討をおこなう
        基礎の根入れはH/10以上としているが、実状で8%程度以上でもよい

   ◆RC造

   共通事項
    原則として層せん断力の30%以上をラーメンで負担すること
        剛床の仮定が無理なく成立する場合は地盤・杭の変形による回転及び
        耐震壁の変形をっ適切に考慮した場合はラーメンの分担率を10%以上と
        読み替えできる。
        なお耐震壁の周囲のフレームは長期軸力の5%程度を設計用せん断力と
        していることを確認する。


   高さによる区分
    ◇高さが20mを越え25m以下の中層建築物
         A防災対策上重要な建築物以外の建築物であること。ただし一次設計で
         層せん断力ciを1.25倍以上にした場合はこの限りでない。
        B剛性率・偏心率に適合すること。但し最上階の偏心率のみが適合しない
         場合は保有水平耐力の検討をすること等により偏心率を0.3以下にする
         ことが出来る
        C地上最下階からの高さ1/2を越える階までの柱の帯筋をスパイラル筋又は
         溶接帯筋等とすること(鉄筋の末端をフラットバット溶接した帯筋・評定を
         受けた帯筋も同様に扱う)


    ◇高さが20mを越え25m以下の中層建築物T
         A一次設計で層せん断力ciを1.25倍以上とすること。
        B剛性率・偏心率に適合すること。但し最上階の偏心率のみが適合しない
         場合は保有水平耐力の検討をすること等により偏心率を0.3以下にする
         ことが出来る
        C柱の帯筋を全層にわたりスパイラル筋又は溶接帯筋等とすること。
        D建築物の工事にあたっては、12-6「高強度コンクリート審査要領」によること

    ◇高さが20mを越え25m以下の中層建築物U
         A防災対策上重要な建築物以外の建築物であること。
        B剛性率・偏心率に適合すること。
        C耐震壁、構造耐力上主要である柱及び耐力壁以外の壁の水平面積は次式による
             Σ2.5Aw+Σ0.7Ac ≧0.75ZAiβ
        D柱の帯筋を全層にわたりスパイラル筋又は溶接帯筋等とすること。
        E建築物の工事にあたっては、12-6「高強度コンクリート審査要領」によること

    ◇建築物の最上階から数えて5層以内をRCで造にする場合
          防災対策上重要な建築物はciを1.25倍以上とすること。
        ASRC造とRC造との取り合いの部分の構造を剛性等が急変しないように考慮する
        B12-6「高強度コンクリート審査要領 第5施工及び第6品質管理・検査」によって
         工事をすること
        C剛性率・偏心率に適合すること。但し最上階の偏心率のみが適合しない
         場合は保有水平耐力の検討をすること等により偏心率を0.3以下にする



 ■全層RC造又は上層RC造にするための必要な条件
  ※1 防災対策上重要な建築物等:消防署・警察署・その他官公庁建築物
      上記に準ずる建築物:劇場・映画館・百貨店その他これらに類する建築物
  ※2 形状:令82条の偏心率・剛性率に適合のこと
  ※3 ルート2壁量:Ciを1.25倍とした場合は適用されない
  ※4 帯筋:高さが25m以下の建築物の場合は、高さ1/2を超える層までを、25mを
      越える建築物はスパイラル筋又は溶接帯筋等とする
  ※5 施工:2-6「高強度コンクリート審査要領第5施工及び第6品質管理・検査」に
      掲げる技術者資格、調査及び検査等の条件による。
高さ(m) 構造形式 用途※1 1.25Ci
形状※2
(偏心率・剛性率)
ルート2※3
(壁量)
帯筋※4 施工※5
20m越え
25m以下
上層RC
下層SRC
重要建築物 - -
一般建築物 - - -
全層RC 重要建築物 - -
一般建築物 - - -
25m越え
31m以下
上層RC
下層SRC
重要建築物 - -
一般建築物 - - -
全層RC 重要建築物 -
一般建築物
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