・ 宵待月黒猫塔。
 
 

・ 烏鷺。


ウロ


「遺伝だか病気だかで片眼が潰れて、
 それのせいだかどうだかでともかく捨てられて、
 雨晒しに死にかけたところを救われたは良いけれど、
 しかしそれらが後に引いて下手をすると両目を失いかねない。
 そんな状況なのに元気な猫だ。とは思うけど、
 それは仔猫という生き物の特性でもあって、
 そんで仔猫の特性ってことはひいては遍く動物が持つ特性ってことだと思う。
 そうしてみれば、人間ってのは奇妙に不器用な動物であることよの」

 とはプゲ助の弁だけれども、なるほどなあと妙に頷けたりはした。

 猫と暮らし始めた頃、愛猫家のご友人に「猫の餌ってどうしてる?」と訊ねたらば、
 妙な間が一瞬だけ空いた。
 今になって思い出せば、その間の理由がよく解る。
 暮らしを同じくするものに対して、「餌」という呼び方に彼女は違和を感じたのだろう。
 みたいなことを大島弓子さんが仰ってた。

 ところで私は、猫の食料を「エサ」と呼ぶのにそんなに躊躇いはない。猫餌と普通に呼ぶ。
 けれどもこれは、人間側の食料も人餌と呼んでるからだろうと思う。
 猫餌と人餌。
 でもそれ以外にも、猫と人の関係を指す言葉で、どうしても違和感を覚えて回避してしまう言葉が幾つかある。
 例えば「飼う」なんかがそれの筆頭だ。
 猫を飼う。
 なんか、自分がそれを口にするのが許せないというか。言葉に出すのと文章に残すのはほぼ同じ意味があるので、やはりタイプするだけでもどうにも妙な気分になる。
 これら心理を細かく書いたところでどうにも無体なので割愛するとして。
 ほぼ同様の心理でもって、その猫を「捨て猫」と呼ぶのはどうにも気分が許さない。
 状態や形態の便宜に応じて呼称を使い分けるってのはまったく自然なことだけれど、
 しかし捨て猫って言葉はあまりにも人間本意で有りすぎるような気がする。

 まあ細かいことだし。
 どう言葉を繕ったところで、野に住むそれでない限り、猫は人間にとって玩畜であり続ける。
 言葉遊びではその関係は変わらないだろうし。別に変えるつもりもそんなにはないのだ。
 むしろ変に平等を志したところで行き着くところは愛犬の毛皮の上に可愛らしい服を着せ付けるようなご婦人とかそんなあたりだろう。
 でも嫌なモノは嫌。で。
 
 ともあれその猫は、とある港の人家遠いコンビニの看板の下で雨を避けひたすらに泣き暮れているところを姉に捕獲されてウチにやってきた。
 対面は朝方のことである。
 痩せこけて二等辺三角形な直線を描くアゴ骨のラインよりも、
 四つ足な生き物なのに著しく安定を欠いたふらふら歩行よりも、
 本来は可愛らしいはずの、一心不乱の食事にこそ哀れを誘われるのは何だろう。
 猫は環境の変化に弱い動物であるのに見慣れぬ小部屋なのに何の警戒もみせず、
 狩猟動物の性を持つ身であるのに複数の好機の目線に何の注意も払わない。
 全身を使って餌皿を貪るその姿は要するに猫らしくなく、空腹によって死の淵まで追いやられた生き物はあらゆる個性を剥落させてしまうのだなと思えばその哀れも納得が行く。
 貧困ってのはあらゆる生物における最大の敵であるな。

 一心地ついて観察すれば、やはり右目はなくしているようだ。
 感染性の眼病によってヤニでまぶたを塞いでいる仔猫は珍しくないけれど、
 そーいう眼病だとまぶたも腫れているのが大抵だけどこのコの場合はそれさえなく陥没しているのだ。どうあれお医者様の見立てを待つ必要がある。

 毛皮の柄が少し面白い。
 一言でいえばキジ虎なのだけど、
 顔部は黄色地に縁取りのような黒縞が均衡を保って走り、顎は全身で唯一真っ白な毛が生えそろって肉食獣を思わせる凛々しさ。そこから至る前足は惚れ惚れするようなくっきりとした横縞が均一にならんで実に美しく、縞が崩れブチ柄に移行する腹部の毛は変化に富んでて愛らしい。
 遠縁にではあれ、由緒ある血縁を思わせる見事な模様なのだけれど、
 それが遠縁でしかないと確信させるのはその背中の、ガッカリにみすぼらしい黒さ。
 模様のモの字もなく平坦な黒。
 ただの黒一色ならばそれはそれで格好は付いただろうけれど、なんか未練がましくちらほらと茶色の毛がまばらに、色をなさない程度に、それこそ漆に付いた擦過キズみたいに走っちゃってるんだよね。
 そんで前足から腹に至る美麗な柄は、でろーんとやる気なく無防備に寝そべった時にしか見えず、つまり普段はその背中のガッカリ具合しか人目には映らないのだな。
 惜しい。
 すげー惜しい。
 これを名付けて「ガッカリキジ虎模様」と呼ぼう。

 オスかメスかはちょっと解りづらい。
 それでなくとも仔猫の雄雌判別はプロの医師でもちょいと難しいと聞いた。
 ある程度、猫に接し慣れている人間なら顔相でもって判別が出来て、
 私もそれなりにそれを出来ると自負してるけど。
 ……うーん。痩せてて険のある顔つきになってるのでよくわからん。

 弱ってる気配はないけれど、他猫が既に家に居る以上は感染症などに留意せねばならんので、
 早急にお医者様へ見立てて貰おうと思う。ひとまずはそんなところ。






・たぶん10年前のゲーセンで、グラディウス2に匹敵しようかという突然変異が起きてたのだ。

 10年を経過した今からすれば、それは確かに、
 リリースが10年ばかり早過ぎたゲームなのだと確信を持って云える。
 でもまあ、その10年後ってのはあの90年代からみた場合の、分岐した先の10年後であって。
 あの時にリリースされていなければ結局今にも誕生はしてなかっただろうとは思うけども。


 さんまんえん。
 という数字もさることながら、他の数字もなにかと論外ではあるのだ。
 改めて整理してみれば。

 お値段:三万円。
 発売 :ゲーム本体の配信開始から半年後。
 汎用性:ほぼ皆無。

 ついでには、ユーザーとしては直接関連のある話じゃないけれど、
 店頭に並ぶパッケージタイトルでなく、ダウンロード専売で、しかも十年前のリメイク作の専用コントローラーなのだ。
 素人目からみたって論外な数字が並ぶけれど、
 しかしその無理な内容が、一企業であるセガがどれだけの道理を引っ込めてくれたのかを推し量らせて。
 そりゃーもう予約するしか他に応えようがないじゃないかと、予約の列に参加した。
 公開された製品イメージのがっかり具合は正直なかなかきつかったけれど、なーにグリップ等に問題があるならSS版やDC版のものから流用してしまえばいいのさと開き直った。
 その後の展開はよくわからないけれど。予約終了の間際になって新たに情報が入ってきた。公式のコラムより抜粋。

・要望の多かったグリップ形状について、よりアーケードに近いものへの変更が決定!
・スティックの配置(2本のスティックの間隔)はアーケードのコンパネ準拠で決定!
・それに合わせて土台部分は、リアルアーケードの流用ではなく新規で作り直しすることに!

 うーわ。
 なんかすげーことになってる。
 いちいち繰り返したりはもうしないけれど。上記のような無理が恐ろしい勢いでまかり通ってってしまっている様子。

 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラムというゲームにおいて、
 ツインスティックって操作系は別けては語れないものだと思う。
 それのために、幾つかの常識が歪められているのだ。

 半ば思いで補正を自認しつつも、
 オラタンは唯一無二のタイトルだと折に触れて呟き続けてきたけれど。
 これら一連の動きをして、そうだと断定するのは結局は自己欺瞞の延長線上でしかないのだろうけれど。
 それでもやはり、オラタンは唯一無二のゲームだったのだ。


 ああそうそう。もう予約締め切り寸前の秒読み段階だぜー。
 オラタンという言葉に何かしらの思い出を持つならば後悔のない選択をだ。






・ゲームの最も贅沢な消費の仕方は


 ひとたび通電したらば、エンディング到達まではコントローラーを手放さず、
 その世界に没入し続ける。という方法だと思う。
 まあ昨今のゲームはボリュームもスゲくてなかなかそれを許してくれない作品も多いけどさ。
 よしんば、「エンディングまでは手放すんじゃない」が完遂できないとしても、
 ゲーマーたるモノは「コントローラーを握ったまんま寝る(もしくは昏倒)」てのは名誉だと思わねばなりません。

 なのでそれをやったんだけど。
 メトロイドプライム3 コラプション。
 そうした贅を尽くすに足るタイトルだと思ったので。戦中食の如くジャンクフードなりカロリーメイトなりを買い込んで準備完了。
 リアルタイムに感想でもメモしてログを残そうかなとも思ったんだけど、
 初代プライムに比較してプライム2が割と凡作で。その記憶がひっかかってそこまでは踏み込めなかった。

 クリアするまでコントローラーを放さない遊びは、実践する度にほんのりとした後遺症が残る。
 具体的には、コントローラーを置いて日常生活に戻った際に
「うわー世界って解像度たけーなあ」だの「すげえ描画感覚ー視界がぬるぬる動くぜー」だの「どのへんでロード開始してんだろ。あの階段のあたりかしら」だの「あの雲まで物理演算で動かしとんのかな」等と呟いてしまうとかそのへん。
 なんだけど、Wiiとはいえ現世代機のマシンパワーは現実世界の視界と案外と遜色が無くなってきてるようで、
 そのへんの「居心地の悪さ」的な違和感は後遺症に残らず、
 それの代わりに、「焦点がおよそ1.5メートル先で固定されて意識しないと動かせない」という状態になって、なんつか、恐ろしく目が疲れた。

 ゲームの方へ話を移すと、
 結論からいえば、十分傑作と呼ぶに値する作品だと思った。
 銃撃戦銃撃戦銃撃戦で、血と鉛と硝煙とで視界を塗りつぶされるような地獄絵図は体験できないけれど、
 その代わりに用意された謎解き探索気分はまさしく任天堂ウェルメイド。

 物足りなさを感じないかというとそうではないけれども、まあ、
 それこそドンパチ地獄がやりたければ他に幾らでも選べるタイトルがあるわけで。

 既にエレビッツってタイトルでそれは知ってたけど、
 Wii リモコンとヌンチャクでのFPSってかなり合理的で快適操作やんね。
 リモコンのポインタ操作で視点移動+照準。ヌンチャクのスティックで歩行移動と。
 今さらな話題だけど、やっぱ開発段階でFPSに対応を眼目にいれて設計されたのだろうなーとしみじみ思うよ。快適。
 快適ではあるけども。ポインタを操作し通しなので肩が凝るのがどうしようもなく。
 あとさ。やっぱ、「ヌンチャクを振ってグラップリング発射」とか「リモコンを起こして倒してレバー操作」とかの体感ゲー部分は何が楽しいのかさっぱりだ。

 とかで。ゲーム内容そのものは、連射可能な通常のショットよりも、
 一定時間溜めてやっと放てるチャージショットの方が圧倒的に強いって設計がわかりやすく好感触。
 敵が弱点を露出したときにしっかり狙撃しましょうという設計なのな。
 その緩急が心地よし。
 一方で、ボスキャラの攻撃が最初のボスからラスボスまで微妙に似通っている部分
(ボスキャラがでかい図体でこっちに体当たりー、とか、波紋状に広がる攻撃をタイミングあわせてジャンプ回避したりーとか)
 も多く、どんな攻撃でもあくまで「がんばれば十分回避できる程度」の「適度な難度」であって。
 理不尽さが無くて。
 どんなボスキャラでもお行儀良く押し込められている辺りにどーしても任天堂の限界を感じてしまう。
 100万人を対象としたゲームじゃあたった一人はどうやっても救えないのさー的な。

 ハイパーモードの仕様も如何にも任天堂らしい譲歩が感じられる設計だったかな。
 先に感想を言えば「死にはしないけど緊張感は保てる」といった感のある仕様。
 ゲームの中核になるフェイゾンとゆー、精神を蝕むのだけれども破壊兵器としてすげえ強力なエネルギーを利用することでハイパーモードへ突入。
 一定時間無敵+圧倒的攻撃力なんだけど、この状態で敵の攻撃を受けすぎると体内のフェイゾンエネルギーが暴走し、精神を乗っ取られて即ゲームオーバー。
 よく考えられてはいます。

 その設定を活かしたストーリーもなかなか好みでした。
 そもそもがメトロイドプライムってシリーズは、
 宇宙の遙か彼方から飛来した脅威のエネルギー体・フェイゾンの撃滅をこそ目的として展開し、
 初代でも2でも主人公たるサムスさんはこのエネルギーに散々苦労させられて、
 そしてその度に撃滅すべく意志を奮い立たせてきたのだけど、
 シリーズ完結編にあたる今作の冒頭にて、不可避の事故によって件のフェイゾンエネルギーが体内に宿ることになり、
 同時にそれを利用した強力無比にして圧倒的な攻撃力を得ることになるという。
 ああこの皮肉。
 もちろんフェイゾンに与する敵方は遠慮呵責なくこのエネルギーを利用して襲いかかってくるので、それの対抗には毒をもって毒を制さざるを得ない場面も多々あり、
 生き残るために、目的の完遂のために、徐々に蝕まれていく自身を意識しながらも、
 フェイゾンエネルギーを体内に注入しハイパーモードを発動させるのです。
 
 ストーリー面だけじゃなくても、実際のゲームでもゲロ強いこのハイパーモード。
 あんまし頼りすぎるとゲームの歯ごたえがなくなっちゃうので基本は封印して遊びます。
 逆に、仕様を必要最低限に留めるとかなり泥臭いカタくて痛い消耗戦が如く戦闘が連続するなかなか名歯ごたえのゲームになったりしますが。
 しかし。素敵なのは、敵もフェイゾンエネルギーを用いて攻撃してくるってこと。
 それら攻撃を受け続けることによって、フェイゾンが体内へ侵入。
 プレイヤーの、もしくはサムスさん意志に関わらず半強制的にハイパーモードへ移行させられたりもします。
 先に書いたとおり、ハイパーモード状態は即ゲームオーバーの危険性があります。
 なのでもちろん圧倒的破壊力でもって愚かな敵へ逆襲。
 あっさり撃滅できてしまうのだけど、
 その破壊力が反面、立ち向かわなければならないフェイゾンというエネルギーの底知れ無さを思わせて、
 敵影の消し飛んだ戦場の真ん中で、半ば呆然と戦慄したりするわけです。

 ついでに。今作はサムスさんと同業者の、仲間と呼んで差し支えのないハンターが数人登場するのだ。
 もちろん。物語的王道に則り彼らはフェイゾンに取り込まれてしまい、サムスさんへ襲いかかってきます。
 当然、迎撃以外の選択肢はありません。
 フェイゾンに汚染された友人の、かつての面影さえ感じさせない残虐さ。そしてそれら攻撃の苛烈さ。
 屍を乗り越えていきます。
 ゲームの進行に応じてフェイゾンの恐ろしさを思い知らされ、そしてそれへの汚染が進み、そして汚染が進む毎にまた強力な力を得て行くサムスさん。
 それの人修羅っぷりが大変よろしい。

 ボス戦前後とかで短めのムービーシーンが差し挟まれるけど、
 そこでのサムスさんの無言で語るっぷりも。期待に応えてくれる形でした。
 フェイゾン汚染されたかつての友人を撃破し、崩れ落ちる旧友から浮かび上がってくるフェイゾン生命体。
 それを迎え撃つように銃撃を浴びせるが、弾は全てそれを素通りし、何処かへ飛び去って行くフェイゾン。
 銃撃が無意味に終わったことを悟り、銃口を下げ、肩を落とし、残された、自身が撃破した友の亡骸を前に拳を強く握るサムスさん。と。
 解りやすくはあるけれど、なかなか雰囲気のある無言劇ですな。

 とかそんな。おおむね満足。
 さすがに、初代プライムほどには斬新な部分がいまいち無くてその部分がひっかかりはするけれども、
 丁寧に作られた良いゲームだと。

 他、細かいところとしてはなんかサムスさんの悲鳴がうるさくねー? とか。
 被ダメージを教えてくれるのはいいけれど、ちょいと悲鳴あげすぎな気がした。普段は警告音とかで大事なシーンとかごく稀に悲鳴とかのがええんとちゃうかな。
 あと、リドリー大先生がちょいと安売りされすぎな気がしたけど!
 でもまあどれも見栄は通るぐらいの活躍っぷりだったので由とする。
 他ボスキャラと比較して攻撃パターンの多彩さが愛されっぷりを思わせてほんのりにやにや。
 ダメージ部分を露出して大きく仰け反りながらも反撃してくるとかの反則っぷりが如何にも悪逆さんでたいへんよろしい。
 でもなんか前足で地面掻いたりとかの動作が可愛らしくみえてしまうのは、やっぱフェイゾンにやられて「ダークサムスさまー。ダークサムスさまー」とか言うのが嫌が故に理性が吹き飛んじゃったとかそのへんなのかしら。


 


 
・ ぐの中の人はとうとうTwitterの渦に飲み込まれてHP更新には戻ってこないのかと思ったけどそんなこともなかったぜ。たぶん。

 ぼくが巻き込まれている渦の中心にはもれなくぼくがいるので、
 それはあんましあり得ません。とか書いてみましたが自分でも何を言ってるのかよくわかりません。


・ 日本人は生粋のエロ民族だから致し方無し。
 フタナリなんて落語の題材になったりするし、タコを使った触手プレイなんてしちゃうんだもの。
 きっとご先祖様達は僕等の健やかな成長を草葉の陰から微笑んで見守ってくれていると思うよ。   思うよ


 図書館でさ。
 浮世絵関連の書籍の前にたつとなんか春画をテーマにしたものが過半を占めてるようにさえ思えるんだよね。
 もちろん点数は確認しないままにして答えを暈かしてはおりますが。
 触手てわかるようなわからんようなだけど、緊縛とかを始め色んな要素をごたまぜにしつつ整合性を取れている性癖のような気がしてるんですが気のせいだけにしておいた方が良いと思うよとアドバイスを受けたような気がしたので気のせいにしておきます。






・ くだらない話を書き散らすことで更新の癖を取り戻してみようのコーナー。


 深夜。
 コーラが欲しくなったので自販機まで歩く。ポケットにはジャスト一二〇円。
 交通量の少ない道路なので薄暗く、自販機の明かりが何か脳天気で、唸り声も良く響く。
 コイン投下の音を三回。
 さてコーラ。とボタンを押すべく手を挙げるけども、ふと手が止まる。
 ボタンの表示が点灯してない。缶コーヒーの。
 あれ。一二〇円ちゃんと投下したよな。
 とっさに思ったのは、何度コインシューターに入れても返却口に直下してくる不良コインのことだ。
 一二〇円ぴったりの三枚しか持ってこなかったので、もしそれが混じってたら地味に面倒――と、投入金額の表示を見てみればきっちり120のデジタル表示。
 改めてみれば、目当てのコーラも、その他のジュースのボタン部はすべて点灯してこっちが押すのを誘っている。
 改めて、問題の缶コーヒーのボタン部を見るけれどやっぱり点灯してない。
 購入可な表示も、売り切れの表示もなく、値段も一二〇円。
 ずらりと並ぶ購入可能な赤表示な中で、自分を一五〇円ペットボトルと勘違いしているかのような無関心っぷり。
 なんだこれ。と思う間もあらばこそ、問題の缶コーヒーボタンを試しに押していて。
 直後。
 ガコン。と、受け取り口に響く落下音。



 晩ご飯にけんちん汁をずぞぞぞと食う。
 ニンテンドーのお料理ナビにはまっている家人が作製したもので、
 普段のウチの献立にはないメニューである。

 味付けは醤油ベース。
 けんちん汁って要するに豚肉抜きの豚汁だよななんぞと思いつつも、
 ゴボウのじょりじょりとした食感が好ましくやたらと食う。

 捕虜となった米兵に、物資のない国なれどもせめてもの心づくしとしてゴボウ料理を用意したらば、
 戦後、その捕虜から軍事裁判にて「我々は木の根を食べさせられた!」とか訴えられたという
 笑うに笑えない笑い話があるけれども。
 たしかに土の味しかしないよーなこんなモンをうめーうめーと喜んで食べてたらそりゃ肉食の国には勝ち目ねえよなとか思う。
 いやでもうめー。うめー。

 ここで問題にしたいのは、けんちん汁の他に食卓にあるモノが白米しかないってことだ。
 飽食の時代に生きるモノのおごった口がそう言わせるのかも知れないけれど、
 なんつか。朝食でもないのだから。もう少し。こー。食い応えのあるものが欲しくはないか。

 そうしてみれば、褐色を帯びた汁に浮かぶゴボウ、大根、ニンジンは全て根菜。
 場合によっては購入される里芋やこんにゃくもまた根菜。
 肉との対比せざるを得ない事実に、ふと、じゃあ「根っこ」って動物の部位で例えればどこに相当するのだろうとの疑問が浮かぶ。

 脚ではないな。歩かんし。根は水分の吸収や養分の摂取が役割なのだから、
 じゃあつまり、腸か。ハラワタか。
 ……肉に例えるとしてもどこかマニアックな部位になったなあ。などと思うけれど、
 でも人間て腸も平気で食うしな。雑食はむしろ誇りうるべき性質な気もしつつ。
 そう解釈するなら根菜ばかりの料理でも、そう問題はない気もする。
 蛋白質的なそれとはほど遠くあるけれども。まあ、うまいし。うめー。うめー。

 等と食事を終えてうだうだしていれば。
 その後、遅れて帰宅した家人も晩飯として不十分だと解釈したらしく、
 ボイルしたソーセージをどぼどぼ追加していた。
 ソーセージもまた、豚の腸詰めである。






・ 変態話。


 児童図書室のバイトはやたらと和む。
 三頭身連中の目線に合わせた本棚はいちいち屈まねば本の出し入れが適わず、
 太股と膝にダイレクトにクるのだけれどもそんなこたァ些細なことです。
 働く大人に誰彼となく「ごくろうさまです!」とねぎらうのがマイブームになっているらしいガキとか、
 エリック・カールのはらぺこあおむしが全部貸し出し中で涙目になってるガキとか、
 読み終わった! 他の本は!? 読み終わった! 他の本は!? を繰り返すっつー方法で母親に構って貰おうとしてるガキとか。
 そりゃあまあ和みつつ。
 ところで、カウンターに青いチョッキを着た茶色い野兎の割と大きめの人形がある。
 年少園児くらいのサイズ。両手でにんじんを持ってる。たぶんベアトリクスさんちのピーターくんだろう。
 ぬいぐるみがクタるのは割と特権の一つである。
 良い具合にくにゃりとなっていれば、有機質をかたどられた無機質にしか出し得ない愛嬌がある。
 けども。件のピーターくんのクタり方はどうにも生気を欠く感じでよろしくない。
 直したい。
 背後に気にしつつ絵本を作者順に正しく並べ直す作業をしていると、司書さんから休憩を勧めていただいた。
 ので、職員控え室に戻るべくカウンター前を横切る。
 ……さりげに、直していくチャンスかしら。
 と思ったけど、たぶんヒかれるだけだよな。と通り過ぎてしまう程度の分別。
 

 帰り道。
 私服姿に黒いランドセルと赤いランドセルとをそれぞれ背負った少年少女が微笑ましく、
 小学校のある方向へ遠回りに迂回して帰った変態です皆さん今晩和。
 記号だよな。
 と思う。
 ランドセルは即ち小学生であり登下校最中であるっつー記号じゃよ。

 という連想からエロに直結するのはどうかと思うけど、
 エロは記号論的な側面も強いのでまあしょうがない。

 ロリはオタクの基礎教養であるからに、
 フラットでミニマムい体型の娘さんが素裸なエロ絵をしょっちゅう散見するのだけど、
 それに年齢を付けることの意義はあるのだろうかと少し思った。
 このゲームの登場人物はみんな十八才以上だよおにいちゃん!
 という理屈ではないが、見た目ロリで平坦な体型たればそうした趣向を持つ向きの需要には応えうるのではあるまいかと。

 何の話かっつーとそーした体型の裸少女絵にランドセル背負わせてる絵て結構多いよねて話なんだけど。

 愚問があるなら愚念ってのもあるのかしら。
 性癖をすべてコンプレックスの下に片付けてしまうのはちょいと貧しいことだけれど、
 そりゃあまあ。反社会的なそれもエロの一助であるからに。つまり。
 あるに決まってるだろうなーランドセル背負わせる意味。

 しかし裸のジャリガキにランドセルを背負わせるその背徳感は、
 読み手以上に、はるかに書き手のものであるのではなかろうかと思う。
 先に書いたとおりそれを読む人間の目的はフラットい裸絵であるなら目的は果たせるわけで、
 なおかつ目前に用意された料理に手を付けるのみの行為でもある。
 けども、まあ、直接的な表現をすれば、書き手は、肌色の背中にランドセルを書き込むその手でもって調理をしているわけだ。
 刃を通し刻み火に晒ししているわけで。
 そーとすればやはりその背徳感は読み手の比でさえない。のではあるまいか。

 背徳感の多寡のみがエロさに直結するモノではないとは思うけど。
 でもまあ、やっぱ多くの物事は作り手がこそ楽しめる面をけっこー多く持っているのだと思う。

 とか思いつつ中等学校の塀伝いに遠回りして帰りつつ校舎三階の渡り廊下によりかかりつつだべる学生二人組の背中に和む資格は僕にはありますか。






・ 階級やら勝率が上の人にあっさり勝てたと思ったら、負け越してる等兵にフルボッコにされる。それがXBLAオラタンの不思議。

 だよねえ。
 ライデン相手になら勝率七割保持者にも安定して勝つ自信が少しだけ。
「勝率を気にしつつ遊ぶという遊び」を実践中だけどこれはこれで楽しくも厳しくも。
 いざとなればプレマに逃げ込めばいいだけの話だし!


・ トゲ刺さって抜こうとせずにえぐって取り出したら傷がひどくなりました

 親指か人差し指でなければ平気!


・ うぉ! きめぇ!  ・・・すいませんエンジェカスタマイズでどきどきしたのはあなただけではありません。

 並行して実戦でのリプレイ観賞にニヤニヤへ移行してください。
 エンジェのバックスライディングLWでとどめを刺せた時の脚線美がねー。
 もしくは前ダッシュRWでとどめを刺せた時の膝頭具合がねー。

「負けたらリプレイと勝利ポーズは飛ばさない」が僕の中のマナーですが、
 勝利時は脚線美を見せつけるためその部分がでるまでは飛ばさず放置します。ええ。見せつけるために。ええ。






・ ちょいとした弾みで中指をちくりと指しちゃって。


 ひとさし指 or 親指でなくて良かった。
 と思う程度には XBLA 電脳戦機バーチャロンオラトリオタングラム Ver5.66(1200マイクロソフトポイント絶賛配信中)に夢中な日々です今晩和。
 両中指にタコができました。オラタンダコと名付けよう。

 通信対戦も、ラグがほとんど無いどころかラグを感じること自体がまれで大変良好。
 初日こそ二〇連勝近くして「やっぱ新兵さんが多いうちは楽でええのう」とか思ってましたが、
 三日ほど経過したらば全体の動きが俄然底上げされて、楽に勝てる試合がほんとになくなってしまいました。
 ちくしょうみんな慣れるの早いなあ。
 ゲーセンと違って幾らでも練習できるし、ネットに情報もたくさんあるし、似た腕の相手もたくさんいるしで上達に良い環境が揃ってるんだろーなー。
 一〇年遅れて生まれたかったぜと思う110勝108敗な今日この頃。

 さて。カスタムカラーの話をして周囲を引かせたいんだけど。
 エンジェの基本色は変えずにただ淡くするだけに留めておくという塗装をしてみて、
 狙い通りではあるけれどぼんやりした色になって、なんか特徴に目を引く色が欲しいよなと思い、
 ふと白タイツを黒タイツに塗ってみたら。
 なんか妙にどきどきしてしまいました。
 まあ。基本。

 そんでキコキコと通信対戦をしている最中に。ふと。
「……巫女だな」
 と天啓が降ってきたので、赤と白に塗り分けて黒髪にしてみて。
 ゲタの鼻緒を目してつま先付近だけ赤くしてみて。
 うむ。と出来映えに満足してみたは良いけれど。
 カラーリングは1Pカラーと2Pカラーの二つでワンセットなんだよね。
 かたっぽ余った。
 じゃあどうしようか。
 と、首を傾げつつ。
 黒タイツにしてどきどきしてみると。
 ふと。靴部分の色も全部タイツ色にすれば素足になんね? と実行。
 ワオ。
 ああ、じゃあ肌部分もタイツ色にすれば全身タイツになんのかと思いつつ実行してみて。
 そーなったらなんか「肌を殆ど露出してない人」っぽくなったのでこーなったらシスターだよなシスター。巫女さんと対になるから丁度いいじゃない。
 そんでシスターってんならパツキンだろうパツキン。

 とか勇んでみたはよいものの、いまいち良い感じの金髪色を出せなくて首を傾げつつ対戦時のリプレイを眺める日々。

 ……白髪にしてもいいんだけどなー。おばあちゃんっぽくなるんだけどそれがまた良くて。
 そもそもが金髪って日本人の感性にあわないのよ。パツキン好きな日本人なんて桑田佳祐だけなんじゃねーの。






・ オラタンおまけ予備知識。



 前回の補遺的に。
 先の思い出し書きのコンセプトは「愛機に関する知識があるとちょっと嬉しいよな」て感じだったんだけど、
 改めて読み返してみると、割とストーリー拾いに終始してしまった感があるので。
 あなたの愛機の愛着をよりますために、或いはあなたにぴったりな愛機探しのお手伝いとして、
 落穂拾いみたいな意味合いで各機体の設定部分を重点的にもうちと思い出してみつつ、
 オラトリオ・タングラム開闢後のCPU戦ストーリーもフォローしてみるの巻。


テムジン: 
「機能の大半が活かしきることが出来てない」ってのは、背中に背負ったマインド・ブースター部分のこと。
 スペシネフの憎悪を増幅させる機能を、パイロットに悪影響を及ぼさない様に改修を重ねたものなのだそうで。スペのが憎悪だとすればテムジンのはもうちと素直な闘争心とかそのへんになるんかね。
 実際のゲーム上で、テムジンが空中からの着地硬直がゼロだったりするのはこいつのおかげらしい。
 羨ましいぜ(空中前ビが痛いのよう。空爆が痛いのよう。

 あと、マインド・ブースターは使いすぎるとアジムを呼び寄せやすくなったり、
 フォース以降に登場するシャドウを呼び寄せやすくなったりとそのへんの事情もあっての部分的凍結らしい。

 ついでに、テムジンが装備しているランチャーはスライプナーて名前で、
 エンジェの持っているV-クリスタルの複製技術を転用したもの。
 実戦闘中なのにも関わらずあんなにぽこぽこ形を変えられるのはそのおかげだそうで。

 第二世代テムジンの完成が遅れに遅れたのは書いたとおりだけど、
 そんな感じで後発ならではな最新鋭技術を良いとこ取りし、遅れた分の仕事はきっちりこなしたようで
 その完成度はリリン・プラジナーをしてオラトリオ・タングラム開闢を決意させるに至ったのだそーな。

 テムジンが持っている型版は MBV-707。
 これはメイン・バトル・バーチャロイドの第7プラント製造の07番機という意味。
 開発が遅れた理由の一つとして、設定上は「第二世代バーチャロイドは火力・装甲・機動力などあらゆる面での性能的インフレが著しく、主戦闘VRとして求められる仕様が明確に見えてこなかった」て理由もあるらしいけど、
 このへんは要するに「標準的な性能をもつキャラクター」としてのゲーム上のバランス設定な話が覗けてちと面白い。
 実際、テムジンのバランス調整は他機体の数値が変わる度に調整しなおさなくちゃならなくてえれえ苦労したとワタリがこぼしてたりする。


ライデン:
 ライデンの裏設定とは少し違うけど、 SHBVD という、ライデンでびっちり固められているとゆー限定戦争市場で高名を馳せている軍団がある。
 OMG時代のライデンは事務上のミスでコストがバカみたいな値段になっちゃって、結果としてその製造数は30機にも届かなかったそうな。
 量産が効かなければ兵器として販売できるはずもねーじゃん。
 それでもせっかく作ったんだしと、選ばれた苦肉の策は VR 売り込みのための広告塔として機能させる道。
 一般販売をせず、特定の部隊にのみ配備し、そこで大活躍させることで「イメージのみを売り物にする」という販売戦略。

 で。そのライデンを大量に配備されたのが上記 SHBVD。
 日本語に訳せば特殊重戦闘 VR 大隊。

 SHBVD は OMG にて奮迅の活躍を果たし、後の戦役でも立派な戦績を多く打ち立て、結果として「伝説の VR・ライデン」の虚構を形作ることに成功した。
 のだけど。
 もちろん所属している兵士たちは自分たちが「事務ミスの尻ぬぐいを押しつけられた不良在庫の管理人」だという事実を認識してたし。
 しかもミスの大元であるDN社は倒産。
 DNA も自分のことで手一杯。
 ライデンの再生産は結局行われず、戦闘の度に傷付いていくライデンを騙し騙し補修し(なんつったって補充が効かないのだから)、赤貧の底で喘ぎながらも、それでも「伝説のVRを駆る英雄」故に厳しい戦場にばかり出向くことになり、華々しいイメージの裏で散々な苦労をし続けたそうな。
 その為か部隊員同士の結束はやたらと固いらしい。

 ともあれ伝説の VR てイメージはかなり浸透してたから、第二世代ライデンは登場と同時に引く手あまたの買い手どっさり。
 そこで調子に乗っちゃった挙げ句に製造プラントのデッドリー・ダッドリーは潰れてしまい、
 ライデンは第二世代となっても結局レアな高級機って状態が暫く(ムーニー・バレーが再製造を開始するまで)続いて、
 優先的に供給された SHBVD はもちろん喜んだけれども相変わらず激戦区で視線を潜り続けるハメにもなったそうな。

 これら SHBVD の活躍はワタリ直筆の外伝小説などでみられる。
 それで大抵主人公に抜擢されるのはミミー・サルペンという女性パイロットで、生真面目で努力家の腕利きなのが祟って何かと厄介毎を背負い込んでしまうタイプ。
 そのへんのストレスか、融通が利かず商売気ばかりをだして兵士を省みないバカ上司にスタンガンぶちかまして指揮権強奪したり、戦場で孤立して連絡手段もない状態に陥ったらばライデンのレーザーで静止衛星ブチ抜いてそれを烽火代わりにしたりなど。
 普段おとなしいヒトが切れると怖いよなーの典型さん。
 あとはバイモルフかね。天才肌のパイロットで協調性ゼロ(そのツケは大抵サルペンさんに回る。
 ライデンのアーマーブレイクは彼が戦場でとっさに出したモノが元ネタだったりする。OMG時、敵機ライデンが放った不可避の不意打ちに装甲を全て強制排出し、瞬間的に身軽になってこれを回避という。

 ライデンの識別番号はHBV-502-H8。
 RNAにも転売されたのでそちらではRVR-75、RAIDENUとして呼称される。
 DNA側のHという番号は、ムーニー・バレーがメンテナンスを施した機体に付される。
 H8型はムーニー・バレーが製造した型版になるそうだ。
 ムーニー・バレーがメンテナンスを開始するまでライデンは完調とは言い難い状態にあることが多くポテンシャルを十分に発揮できなかったけどもそれも次第に解消していき H8 型にいたっては常に好調を維持できているー。
 て設定なんだけど。
 これって ver5.2 のライデンと ver5.66 のライデンの割と差のある起動性能を反映しての設定だったりするんかしら。


フェイ・イェン・ザ・ナイト:
「ナイト」という呼称はパイロット達の間で生まれたらしい。
 最初は第9試作機という意味合いで「ナイン」と呼ばれてたけども、単純に見た目からか、それとも製造番号で呼ぶ無骨さが似付かわしくないと判断されたのかどうだかでいつの間にやら「ナイト」という愛称が浸透していたとのこと。
 まあ要するにパイロット連中は物扱いするのにどうにも馴染めない程度に彼女に入れ込んでいたと。

 フェイの象徴であるハートビームはなんでそんな形になるのやらさっぱりわかってないらしい。
 ジェネレーターに直結してあるビームなので威力がでかいんだけど何故かそんな形状になる。とか、
 物理的な破壊をもたらす兵器でなくパイロットの精神に直接働きかける兵器であり(メロメロになっちまう! とのこと)、これによってVRの操作を困難な状態にすることで機能停止に追いやるのだとか。
 資料によって少々説明がばらけたりもしている。

 ハイパーモードに関してもよくわかんねーらしい。
 オリジナル・フェイイェンにも似た機構が確認されて、そちらでは自己成長機能と判断されている。
 ので、レプリカであるフェイイェンにも完璧な形ではないにせよそれが現れるんじゃねーのとの説が有力。
 ナイトが右手に付けているハート型のバックラーみたいなのは「賢者の盲愛」て装備で、このハイパー化をある程度までの人為制御を可能にするものなのだそーで。
 任意ハイパー化はこれのおかげなのだね。

 ところで任意ハイパーの実装は開発側が 50% 止め(ハイパー化後のフェイは割と鬼なのでそれの発動条件寸前で攻撃をやめて後は回避中心に行動をとる戦術)を公認したと受け止めていいんですかね。


アファームド系列:
 あんまし語ることないな。
 アファームドは初代OMGから白兵戦重視型の機体。
 なんだけど、初代バーチャロン開発段階ではそーいうコンセプトの機体を作るつもりはまったくなかったそうだ。
 そもそもが近接戦て要素自体想定してなかったらしい。
 だって遠距離かつ高速で撃ち合うゲームだし。そんな接近する場面とかそうそうないよねーと思いつつロケテやってみたらばこれが以外と機体同士どかどかぶつかりあってたらしい。
 そんじゃあ。て事で近接戦を組み入れたらば、これがハイリスク・ハイリターンでなかなかよろしいゲーム性。
 正式にゲームに組み込んで。組み込んだけどこれが結構調整に苦労させられる難物。
 簡単に近接が発動しちゃうとゲームコンセプトそのものが崩れる。かといって発動しづらいと組み込んだ意味もないし。
 単純に発動距離を長くすればいいというモンでもなく、各機体の移動速度や近接威力など含めて調整に調整を重ね続けてつつ。
 社内にテストプレイを兼ねてフリープレイ化な状態で放置しつつ観察してみると。
 約一名。どんだけ近接戦が起こりづらい状態にしてもあくまで近接攻撃による決着に執着し続けるのが社員の中に現れたそうな。

 そんな彼の熱意をみて。
 まあ。確かになー。こーいう需要もプレイヤーの中に現れるかもしんない。
 と悟ったディレクターのDr.ワタリは「わかったよ」と溜息をつきつつその社員専用のVRを一体こしらえた。
 それが初代アファームドになる。

 ちなんでこの社員の名前は石畑さん。いしはた。いっしーはったー。
 ……ハッター軍曹という名前に聞き覚えないかな?

 ついでにアファームド系列でとりあえず筆者が覚えてる設定を以下に書いてみる。

アファームド・ザ・リベンジャー:
 通称R型。OMG時代の初代アファームド改修型。
 初代アファームドの特化された近接具合は、第二世代型にさえ通用するほどのモノだそうで。
 それを利用すべく思いっきり開き直って更に近接特化したという機体。

アファームド・ジ・アタッカー
 第二世代アファームドの標準装備機。バズーカとナイフを装備してる。
 ちなんでアファームドがやたらと色々装備できるのはその構造も大だけど、
 姿勢制御の性能が良いこともその一因だそうで。たしかにずだだだだーと走るテムジンとかと比べて、アファ系のダッシュてスマートで如何にも軍人気質だよな。

アファームド・ザ・ディスラプター
 第二世代アファームドの中でも最重装備機。ストライカーの装備してる肩ランチャーと箱ランチャーを両手両肩に装備してる。
 いわゆる火力支援型で猛威を振るってたらしいけど、とあるDNAとの会敵時、第一世代型ばかりのそいつらに苦戦を強いられ機動力を犠牲にし過ぎるのもどうかってことだよなと改修を施されることになる。
 ちなんで、その「第一世代型ばかりのDNA」ってのはSHBVDのことだったりする。
 その後、DNAサイドがライデンだのグリスだのと射撃に優れたVRを多く開発し、ディスラプターでは対抗しきれなくなってきたので廃版同然になるとのこと。

アファームド・ザ・ストライカー
 というわけで、支援型かつ機動力を持たせるために肩ランチャーと箱ランチャーを一つずつにしましたという機体。
 わざわざ型版を与えるほどの改修かなーとは少々思うけども戦場で即座に装備を換装できる柔軟な用兵こそがアファ系列の魅力だよねということにしておきましょう。
 支援型の癖に機動力が高くてかなり厄介らしい。この機動性を活かし、高速で切り込みバトラーで血路を開くってのがRNAの基本戦術となるそうだ。


アファームド・ザ・コマンダー
 アファームドは五機一組での活動が主なのだそう。
 なのでそれの統合かつ通信保持のため指揮官機としての性能を持たせたのがコマンダー。
 たしかにアンテナがついてる。
 指揮官機とはいえ、シンプルなりに信頼性の高いランチャーに実剣のマチェットにと柔軟な戦闘が可能でいわゆる主戦闘機体としての要を十分に為し、テムジンの登場が遅れに遅れたDNAは散々と苦しめられることになるそうだ。
 ところでぶん投げたマチェットが戻ってくるのには何の説明もないのかしら。

アファームド・ザ・バトラー:
 白兵戦はリベンジャーに任せてたとはいえ、あれは旧型だし。
 ついでに白兵戦なので生傷が絶えずがりがり数が減ってきた。
 ので、白兵戦重視という役割が第二世代のアファにも回ってきた。という機体。
 数で押すタイプのDNAに対抗して、一撃必殺の白兵戦術は猛威を振るいまくったそうだ。

アファームド・ザ・グラップラー:
 詳細不明。一部攻略本にCGのみ登場する。主立った武装は有さず、なんかやたらと手がでっかい。
 主にバーチャロンの広告用CGを手掛けている有井さんは色々と遊び心に富んだ方みたいで、
 こんな風に外伝的な機体を描いたりしてる。
 フェイイェン・ザ・タイガーとか、バニーエンジェランとか。公式サイトの壁紙でもそのへんがちらりと垣間見れるね。

アファームド・ザ・チーフコマンダー:
 雑誌連載の小説にて登場。マチェット二刀流のコマンダー。
 処理能力を向上させてるらしいけど、この二刀流はパイロットの趣味に負う部分が大きいのではあるまいか。


ボック系列:
 ボック系列も結構な種類があるはずなんだけど。オラタン時代ではあんましみられない。
 あんだけ大量のミサイルを何処に隠してるかっつーと、カトキハジメさんがどこかのインタビューで「三次元的に折り畳んでるんですよ」と語ってたのをみたことがあるな。
 まあライデンのレーザーやテムジンのライフルなどリアルタイムで形状を変える兵器もあるのだから、それの延長にあるのは間違いなさそう。

 ボック系列は実に優秀、かつ安価で大量配備を受けた。
 のだけど、ちと優秀すぎてミサイルミサイルミサイルの遠距離攻撃で圧倒してはい勝利ーという場面も多く、視聴者や限定戦争を管理する限定戦争公司からクレームが結構来てたらしい。
 その地味さがいいんじゃねえかよう。
 まあDNAサイドも限定戦争で商品価値を落とす様な真似は余りしたくなかったので、テムジンの開発が更に急がれることとなったとか。

 ムーニー・バレーはOMG時代から優秀なプラントだったそうな。
 ボックは数多くの要求を余さず叶えて見せた機体だったけど、
 かつてOMG時代に手掛けた「ドルカス」もまた優秀な機体で、
「ライデン並みの重装甲でライデン以上に機動性がありテムジン程度の開発コストで支援型としての射撃性能を持ちつつ限定戦争受けするために近接戦闘もこなせる機体」
 とかいう、なんじゃそりゃ。という要望に全て答えてしまった機体がドルカスだったりする。
 その上で、出資者の顔を立てつつ用兵側のニーズを第一に考慮するという理想的な気質も持ち合わせててなかなか非の打ち所がない。
 欠点はまあ、作る兵器がいまいち地味てくらいか。

 それら実績から各出資者からも一目置かれており、
 その為ハブられ組なデッドリー・ダッドリーは一方的に敵視してたらしい。
 彼らが開発した第2世代型ライデンは「ムーニー・バレーの開発したドルカスを超える機体」てコンセプトが結構強かったらしく、
 実際にそれが完成した結果、ムーニー・バレーは当初予定していた「ドルカスを基調とした第二世代型」というプランを取り下げざるを得なかったそうだ。
 つまりドルカスが(ドルドレイはいるけども)オラタンにいないのはデッドリー・ダッドリーが悪いのです。

 で。そうして開発したライデンも結局はムーニー・バレーが開発し、更なる利益を与える結果になるのだからどうにも皮肉な話。
 その後、ムーニー・バレーは火星進出とともにFR-08傘下から独立。アダックスと社名を変える。

 例によって雑誌連載にて派出機体がいる。

ゲムズ・ボック:
 DNAはボックをどっさり持ってて、それ故にもっと有効活用したかった。
 ので、ムーニーバレーに要請し作ってもらった主戦闘用ボックがゲムズ・ボック。
 テムジンを売り込みたいFR-08はあんましいい顔はしなかったけど、
 ムーニーバレーは用兵側のニーズを尊重する社風があり、ついでにDNAとの結束が固くなってたので結局これを受託。
 例によって安価でメンテが簡単で故障も少なく、現場での評価はけっこー良かったらしい。

ディク・ディク:
 ボック系列の中のヒト。は、それ単体で動ける小型VRとは前に書いたけど、
 それを利用し最低限の武装のみを持たせた索敵・哨戒などを目的とした偵察用ボック。
 これでボック系列は主戦闘・火力支援・偵察の用途を見たし、ほんとボック系列だけで部隊を構成できるよーになってるみたい。
 私は知らんけど、たぶん重戦闘用のボックもいるよな。


サイファー:
 戦闘機形態はモータースラッシャーという名称。
 俗称としてまかり通ってるSLCダイブてのは前作OMGでバイパーUが使ってた技。

 VRは当時存在してた兵器と比較してやたらと高機動だった。
 ので、それら情報を統括する偵察用兵機はそれ以上の機動力が求められ、結果としてそれ用に設計されたバイパーはやたらと空を飛ぶ。
 しかし機動性重視で装甲を度外視したのが祟ったのか、VR操縦の巧みなパイロットに操作させると負荷が限界を超えて激しい自壊現象を起こしてしもーたそーな。
 もちろんそんな欠陥を放置するわけにはいかない。
 しかし抜本的に解決してしまうと機動力が損なわれ当初のコンセプトから外れてしまう。ので場当たり的な修正に終始。
 なので、相変わらず自壊現象にも似た状態にはなるけれど、しかしコレにより強力なフィールドを展開。後は慣性誘導に任せて体当たりをするという大技の誕生に繋がった。
 この攻撃法は、自壊現象を引き起こしたパイロットの叫び「She's Lost Control!!」に因んで「SLCダイブ」との俗称で呼ばれることとなる。

 サイファーの特攻はコントロールできるし、二重の意味で正しくないのだけど。
 でもまあ通りが良ければそれで良いよな。

 ちなんでこのSLC現象にも似た現象が実際のゲーム開発段階でも起きてたらしく、
 開発最中のバイパーはたまーに全く降りてこず、どんどんどんどん高空に飛んでっちゃったりしてたそうな。
 このへんの経緯が、遠からずこれら裏設定に反映されてるのだろう。と思う。


ドルドレイ:
 書くことないなー。
 見た目も性能的にもOMG時代のドルカスに近いけど、でも純粋な後継機ではないみたい。
 外伝小説にしかでてないけど、i-ドルカスという、ドルカスのハンマーをシャベルカーのシャベルに変えてる素敵なコが居たりする。

 フォースで後継機がいないのは設定面でどう表されてるんだろ。
 いちおう、Danの派出系にそれっぽいのは居るけど。

バルシリーズ:
 妙に軽やかな移動に空中ではすいすいと泳ぐ。
 何かと愉快な見た目に複雑な武器設計から、魅せプレイに重点を置いた「芸人」が多かったりする面白機体。
 てゆかM.S.B.S.に必要なのかあの一連の素敵な動きは。素敵だからいいけど。

 全キャラで使える小技だけど、ダッシュ中、
 進行方向にレバーをもう一度倒すとダッシュモーションがリセットされ最初からになる。
 これを連打することで、片足でスイーと移動しているように見える通称「スケート」
 全キャラで可能な技だけど、片足を大きくあげるバルはことさらよく似合う。

バル・バロス
 水中ユニットの名前。見た目だけでなく、ダッシュ速度と距離がちゃんと伸びる。
 ついでに水中は実弾兵器の威力が上昇し、レーザー兵器の威力が弱まる傾向にある。
 なのでボムが結構凶悪なことになったりもする。
 水中ステージの名称はアンダーシープラント。FR-08所有。なのでそこの防衛戦で大活躍したとか。

バル・ケロス
 タングラムステージでのみ見られる機体。
 タングラムの失踪を受けて、それを追うため急遽製造されたC.I.S.(電脳虚数空間)突入のためのユニット。

 バル・バドスの前進にあたるバル・バス・バウは、月面遺跡にて発見された謎の人型建造物。
 これを解析し、C.I.S.への突入をなんとか実現させるために色々試行錯誤してた結果にバーチャロイドは生まれることとなる。
 で。そのバーチャロイドに商品価値が認められると共に、研究はそちらへ舵を変更され、C.I.S.にまつわる研究はほぼ放擲された形になる。

 それが巡り巡って、あまり表沙汰にはならない形だがこうしてその目的が果たされている訳だ。
 因果を感じるねえ。

 ちなんで、タングラムステージてほんとは通常の対戦でも使うつもりで開発してたんだって。
 だったけどいざ作ってみたらいまいち面白くなくて。
 でもせっかく作ったんだしってことで最終ステージに採用されることになったとかそんな感じの経緯があるらしい。


スペシネフ:
 書くことないなー。
 10年も経過すれば以下に自由度の高いゲームといえどもダイヤグラムはそこそこ堅個に構築されてて、
 それのトップはライデンとスペシネフとされることが多いみたい。
 スペシネフはスペシネフで極端な性能だけど、それの真逆に極端なライデン。
 この突き詰めて極めるとこれら両極に位置する機体がトップレベルってのはなかなか理想的なゲームバランスでもあるんじゃないでしょうか。
 そうでもないか?

 スペシネフに似合いすぎる特殊入力の「デスモード」の設定は先に書いたとおり。
 ついでに、スペシネフステージの曲名も「13 seconds warning」つってハマりすぎ。
 オラタンの曲てそれぞれのキャラにやたらと似合った名前が付けられてるんだよね。
 サイファーなんて「zodiac empathy」だぜ? かっこよすぎ。
 

エンジェラン:
「エンジェランの略奪」と呼ばれる、アイスドールの突然のFR-08への来訪。
 結局、なぜアイスドールがFR-08へ赴いたのかは明らかにされていないけれど、
 DNAサイドにリリン・プラジナーが居たから。って説が有力視されてるみたい。

 形は違えど、アイスドールもリリンも同じくプラジナー博士の娘になるわけで、
 何かしら通じ合うところはあるのかも知れない。
 その一方で、アイスドール自身の独白に「リリン……あなたは私を認めないかも知れないけれど、それでもあなたは私の大事な妹です」てのがある。
 どういう感情図がその間に描かれているのか、ほんのり興味深い。

 開発されたその理由が「対アジム」なのだから、あまり多くは製造されておらず、
 一般兵は存在すら知らない節があるらしい。ライデンとはまた別の意味で幻のVR。
 CPU戦だと、ミッション5にて必ず遭遇することになるわけだけど、
 ストーリー的には、見たこともないVRと遭遇してびびったりする場面なのかも(エンジェ同士の場合は知らん。

 型版は SGV-417-L 。ver5.4 以降は SGV-417-I だったかな?
 RNAサイドの型版は全部 RVR で統一されてるけれど、DNAサイドは型版でその開発用途がわかる。
 例えばテムジンは Main Battle Virtualroid。主戦闘バーチャロイドでMBV-707。
 それからライデンは Heavy Battle Virtualroid。重戦闘バーチャロイドでHBV-502。
 他、グリスボッグは Support Attack Virtualroid。支援攻撃バーチャロイド。
 バルバドスは Experimental Batlle Virtualroid。試作戦闘バーチャロイドとなる。
 あとはOMG時代のバイパーが Tactical Reconnaissance Virtualroid の戦術偵察VRなんだけどでTRVなんだけど、オラタン時代にはいないね。

 じゃあエンジェの SGV は何かというと、Saint Gospel Virtualroid。でSGV。
 セイントゴスペルバーチャロイド。直訳すれば神聖福音バーチャロイドでしょうか。
 うーん。なんのこっちゃ。


 その他。CPU戦などにまつわるお話を幾つか。


V.クリスタル:
 月面遺跡で発見された巨大なクリスタル。
 人の精神に強烈に作用し、強制的に発狂・ないし植物人間にしてしまうっつー恐ろしいもの。
 なんだけど、それはクリスタルが持つ性質のほんの一部に過ぎず、
 真の性質は様々な時空・様々な平行宇宙へ繋がる特異点的な役割を為すことらしい。

 どう説明したモンやら。つまり(テケテテン♪)も〜の〜す〜げ〜え〜どこでもドア〜?
 月面遺跡が「ムーンゲート」という別称で呼ばれるのはこのへんに因んでる。

 人の精神が取り込まれるのは、それがごく僅かに発動しただけのこと。
 要するに、肉体はほっといて精神だけがどっか別の時空に転送されちゃったらしい。

 これを発見したのがかつてのDN社。のちに、物理転送の手段、
 まあつまりどこでもドアっつー夢アイテムの開発等様々な新技術の発見に繋がるのではあるまいかと目論見、専門の研究チームを編成。
 情報を秘匿し、意欲的に研究を重ねる。


C.I.S.:
 電脳虚数空間の略称。簡単にいえば、別世界と別世界の狭間。
 V.クリスタルによって開かれるゲートをくぐり別世界へ移行する際、
 あらゆるモノはこの C.I.S. の通過に際し、次なる世界の法則に「書き換えられる」らしい。

 要するにこの空間はあらゆる可能性がその形を持たず内在しているとかなんとか。


時空因果律制御機構タングラム:
 V.クリスタルの特性と、そこから繋がる C.I.S. との性質を利用し、
 無限に存在する平行宇宙の事象を自由に取り替える、要するにもしもボックス。

 自我を与えられた結果、自らの力をおそれ、C.I.S.へと引きこもる。
 オラトリオ・タングラムってのはコレを追いかけるための戦役。
 

V.コンバータ:
 VRが背負ってるドリキャスとかサターンとかのこと。
 元々の元々は、V.クリスタルの精神干渉を抑止するためのユニット。

 V.クリスタルの研究はしたいけど、ランダムに発現する精神干渉作用が怖くてそうそうは研究できない。
 ので、開発者は月面遺跡より採取される「V.クリスタル質」をディスク状の物体に糊塗し、これをボックス状のフレームに納め、高負荷をかけることで擬似的にV.クリスタルと同様の効果を発揮させるーという方法を採った。
 その実験が進むにつれ、V.コンバータはパイロット席が設えられ、疑似V.クリスタル効果によって生じる C.I.S. へのフィールドを潜るための突入艇的役割を持つようになった。

 けどこの実験がさっぱりうまく行かなかったらしい。
 精神干渉による人死にもそりゃーもードタバタでたそうな。

 そうして失敗を重ねていくうち、とある研究者が戯れで、
 V.クリスタル質を糊塗するディスクにとある戦術兵器のデータを組み込み、
 後にいつも通りディスクに高負荷を掛けてみたらしい。
 したらばアラ不思議。
 突如としてディスクに書き込まれた情報通りの兵器が忽然と、虚空から出現した。

 この現象。概要だけを言えば、あらゆる可能性が内在する C.I.S. から、
 ディスクに書き込んだ通りの情報を引き出すことに成功したとかそんな感じ。
 ――スゲエ! なにこれ! ドラえもんの道具で言うとなに!? とりよせバッグ? いやもっとスゲエよ!!
 と、研究者一同は狂喜しかけたけども、以下二つの理由によりクールダウンせざるを得なかった。

1.あまりに非現実的なものは出現しない。
 要するに、この世界の物理法則からあまりにかけ離れているモノはこちらに存在できない様だ。
2.兵器しか実体化させられない。それ以外のモノは、実体化できてもすぐに消滅してしまう。

 ともあれ、研究者一同はこの現象を「リバース・コンバート」と名付けた。
 あくまで C.I.S.の研究と解明にこだわる研究者達は、この現象を単なる副産物程度にしか見なさなかったけど、
 ここで横やりを入れてくるのはスポンサーであるDN社だ。
 V.クリスタル及び C.I.S. の、投資に見合った研究成果をさっぱり得られず業をぐらぐら煮やしていたDN社は、
 やっと得られたこの技術に飛びつき、
 研究者一同の「いやそんなモンに使うにはもったいなさ過ぎる技術ですって」との制止をガン無視し
 限定戦争市場に向けた人型戦闘兵器の製造・販売のプランを立ち上げる。

 これこそがバーチャロイド誕生のきっかけであり、初代バーチャロンの下地になる設定である。


リバース・コンバート:
 V.コンバータを利用し、C.I.S.より物体を現出させる技術。
 DCのオラタンのオープニングムービーはこれを表したモノなのだそうな。
 これね。http://www.youtube.com/watch?v=1BbLVomLxOU


M.S.B.S.:
 マインド・シフト・バトル・システムの略称。バーチャロイドを制御するOSで、
 今回配信される「Ver 5.66」ってのもこのM.S.B.S.のバージョンを指してる。

 マインドシフトって名前の通り、兵器と人とを精神接続し、操作を簡略化するためのOS。
 元々は、かつて限定戦争向けのOSとして研究開発されていたOSなんだけど、
 それに合わせた人型兵器の開発や精神制御など技術的な困難が多く、開発中止となっていたそうな。

 V.クリスタルの研究は、その特性である精神干渉を抑止・利用する必要がある。
 その点で、マインドシフトという形で精神接続などを統御するこのOSの有用性を見込み、V.コンバータの制御用OSに転用されることとなった。
 それの成果は上記の通り。
 リバース・コンバートによって現出させられる物体が兵器に限られているのは、
 そもそもこの M.S.B.S. が兵器運用を目的として構築されたOSだからと推測されている。

 VRは二本のスティックに四つのボタン(+1)で操作されてるけど、
 もちろんそれだけであんな複雑な挙動の全てを制御できているわけではなく、
 あのレバーは精神接続を行うポートであるのと同時に、
 パイロットがバーチャロイドに行わせるべき動作を連想しやすくする為のものなのだそうな。

 まあロボットで戦う類のモノとしてさして珍しい設定ではないけど。
 でもあーして握るツインスティックがそーいうモノ(という設定)なのだと知ってるとちょいと愉快。

 精神制御をしているからこそ、スペシネフが憎悪を増幅させることで強くなったりとか、
 フェイイェンのメロメロハートビームで機動力が落ちたりするのだね。


 M.S.B.S.は初代バーチャロンからある設定で、OMG時代には ver 3.3 だった。
 そんでオラタン時代には第二世代VRの統一規格として Ver.5 シリーズが完成。
 そしてオラトリオ・タングラムが開闢するわけだけど、各部隊の中で大活躍したり等優秀な戦績をあげエースとして認められたパイロットは、個人でのタングラムへの優先的接触権が与えられる。
 このパーソナルユーズ用途であり、更には C.I.S.への突入機構が組み込まれたのが M.S.B.S.Ver5.2。
 これが戦役が進むと共に更新され、現在の Ver5.66 となる。

 CPU戦は最初のステージが固定されてて、
 フローティングキャリアーて名前のステージで戦うことになるのだけど、
 これはFR-08の所有する空中母艦なのだそうな。個人での戦役参加に際し、ここでOSを最新版に書き換えて出撃とのこと。

 FR-08本社の代替たり得る処理能力を有し、リリン・プラジナーは大抵この艦にいたらしい。
 もしかすると出撃前に謁見が叶ってるのかも知れない。

 ちなんで、M.S.B.S.のバージョンは現実での開発にもリンクしてて、
 初代バーチャロンのM.S.B.S Ver3.3 は、「ゼロから作り直すのを三回繰り返して、そんで3度ほど大きな調整を施した」ので、Ver3.3 となるのだそうな。
 オラタンの方でも、Ver5.2 → Ver5.4 → Ver5.45 → Ver5.66 と、アーケード基板の変更も含む割と大きなバランス調整が為されている。
 Ver5.45 ってのはドリキャス版のことね。

 ンなもんだから、今回の XBLA 移植に際しバージョンもちょいと書き換えて欲しくもあったけど、
 でも移植作てことでタイトルは変えられないとかそんな意味合いがあったのかもとか憶測。


ブラットス:
 CPU戦で6面に登場する中ボスのこと。
 でっかいクリスタルをがしょんがしょーんと挟み込んで攻撃してくるアレだ。

 V.クリスタルは太陽圏の各惑星に点在しているらしい。
 ってことは月面遺跡発見後、割と早期に予測された。なのでもちろん地球上にもあった。
 DN社は月面遺跡のV.クリスタルを「ムーンクリスタル」とし、対し地球で発見されたそれを「アースクリスタル」と呼称した。

 この、アースクリスタルを擁する遺跡の管理を委託されてたのが第4プラント・TSCドランメン。
 エンジェを製造したところだね。
 この遺跡はだいぶ広いらしくて、ゲーム中では、OMGではバル・バス・バウステージとして、
 そんでオラタンだとエンジェステージとして確認が出来る。

 RNAサイドのVRの多くは、この南米遺跡から採取できるV.クリスタル質を用いて製造されていた。
 つまり TSC ドランメンは割と早くからFR-08に対し反意を持っていたってことだ。

 ブラットスの製造もその反意に基づいている。
 時空因果律制御機構たるタングラムは、その力の発動には当然V.クリスタルが必要だ。
 だから、地球にあるV.クリスタルを封印することでFR-08の独断によるタングラム発動を抑え、
 ひいては遠隔操作を可能にしてしまおうって目論見がブラットスなのだそうな。
 がしょんがしょーんて挟みこむ登場シーンが如何にも封印だね。

(なんだけど、オラタン開闢からもうちょいと時代が下ると、
 ブラットスはヤガランデの実体化を防ぐ意味もあったって事が判明するんだけどそのへんは省略)

 しかし、人類はV.クリスタルの模造品であるV.コンバータの制御をやっとこさマトモに出来る様になったって程度の技術しか持ち合わせていない。
 それ故にアースクリスタルの封印は未熟な技術で、しかも吶喊作業で行われた。
 具体的には、複製V.クリスタルに人間の精神を閉じこめ、それを周囲に複数個配置することでV.クリスタルの精神感応を飽和させ抑止するというむちゃくちゃな方法だったらしい。

 だから一応は封印に成功したモノの、様々な歪みが周囲に発露し、
 無理に封印された人間の精神がその歪みに悪影響を及ぼし、南米遺跡内部はあんな風に禍々しげな雰囲気に変容。
 そして単なる拘束機構に過ぎなかったブラットスが攻撃性を有し、襲いかかってくるよーになってしもーたそーな。


 オラトリオ・タングラムへの個人参戦の許可を得たパイロットは、
 フローティングキャリアーにて M.S.B.S. のバージョンを最新のものに更新し、
 そして先ずは南米遺跡のブラットス撃破に向かう。
 ブラットスの撃破と、それにともなうアースクリスタルの解放により、蓄積されていたエネルギーを解放。
 特異点より発生するゲートを通過し、CIS へ突入。そしてタングラムとの対峙を試みることとなる。


Dr.ワタリ:
 亙重郎。バーチャロン製作に携わる名物プロデューサー。
 今まで思い出し書きした膨大な設定を一人でちくちく考えてたらしい。

 かつてはギャンブラーとして生計をたててたり、セガの入社面接も競馬新聞片手でいったり、
 社会人になった後、学歴で笑われたのにむかついて東大に入学してみたり、
 カトキさんデザインのフェイイェンを見せられ衝撃を受けどんな攻撃をさせるべきか勉強するためLDで魔法少女アニメを大量に視聴し続けクリィミー・×ミのOPソングをそらで全部歌える様になったりと、
 なんつかアンタどんな人生だよそれという来歴を数多く持つ謎の人物。

 5.2、5.4 時代では機体毎の性能差が著しい面もあり、それら機体設計を担当している面もあって、
 彼に怨みの様な感情を抱いているプレイヤーも相当数いるとかいないとか。
 彼に向けられた怨嗟の声で代表的なのは
「数値は変えてません」(ストライカーに施された、5.4 から 5.66 への調整に疑問を抱いたプレイヤーが真意を問いただしたところ返ってきた、と噂される返答)
「アジムは僕たちのヒーローですから(笑」など何かと言質を取られてはいるが、
 その中でも個人的には
「……そんなにライデン好きか。ワタリ」を押したい。

 マーズの製作を監修した後、ゲーム製作の場に名前がほとんど見あたらない状態が続き、
「プラジナー博士みたく失踪したのか」
「またアラスカあたりでもいるんじゃねえの」
「セガのプライベートショーで死んだような目をしてビラ配ってたよ」
 等と安否が気遣われていたが、XBLA への Ver5.66 移植に際し公の場にカムバックを果たす。
 いやまあそれ以前にスパロボへのVR参戦でインタビューとか受けてたけど。
 コラムで垣間見られるテンションの高さにコチラの胸も思わず熱くなります。
 これまでの活躍に惜しみない感謝と敬愛の念を捧げつつ、これからの大活躍に期待せずにはいられない。


・ オラタンでなにが悔しいってベルグドルが居ないことなんですよ先生。
 居並ぶ勇姿はガチ優等生かツッパリ一番星の二極で、あのかあいらしい頭でっかちのずっこけ坊やに値する子がオラタンには見つけられんとです・・・涙

 べるぐどぉーる。ななつのーうみをっぎぃーんがあーーをこーえてー。
 てのはともかく。
 ライデンの5%程度のお値段で買えちゃう彼ですか。
 あー。まー。ねえ。いわれてみれば、一応はグリボがゲーム的な意味じゃあ後継機だけど、
 見た目もずいぶん変わっちゃってるしね。

 でもまあグリボも可愛いじゃんグリボも。愛嬌に溢れたあの二人羽織バディーが。


・ それじゃ駄目だろw>「ミミーサルペン萌え」と

 間違ったことをいってるつもりはない!(ふんぞりかえりつつ
 つかスパロボも、SHBVDだすならサルペンさん出してくれりゃえかったのにね。
 まあSHBVDに関しては上記にちらほら触れましたのでそちらで許したってください。


・ 暇な人なので選定理由も当ててみました。左上から右に

 1.テムジン 妖夢→剣持ち 魔理沙→サーフィンラム(ウィッチレイライン)、ボム(グラウンドスターダスト)、ラジカルザッパー(6C&マスパ)
 2.ライデン 幽々子&紫→2本以上のレーザー(未生の光、紫C射)
 3.フェイイェンkn 小町→ツインテール 天子→サブ武器的な剣
 4.バル 咲夜→リフレクト攻撃 アリス→設置武器によるオールレンジ攻撃
 5.エンジェラン 霊夢&パチュリー→空中をフラフラ飛びながら拡散弾幕、氷壁(警醒陣)、氷柱(ウィンターエレメント)
 6.スペシネフ レミリア→悪魔っぽデザイン、スライディング 小町→ 死神、鎌、人魂
 7.ボック 衣玖→シュタイン電磁ボム デカメロン→光龍の吐息 パチュリー→超弾幕、ナパーム(ウィンターエレメント) ICBM(セントエルモピラー&ロイヤルフレア)
 8.サイファー 魔理沙&文→空中高機動、SLCダイブ(ウィッチレイライン&疾走優美(打ち落とせるので優美))
 9.アファームド 妖夢→コマンダーのマチェット うどんげ→ストライカーのファニーランチャー(B射)、グレネードランチャー(C射&マインドエクスプロージョン)、パンチで突っ込む
 10.ドルドレイ 天子→ドリル(B射) 萃香→ドリル(角)、ファイヤーボール(6B射)、火炎放射(6A)、必殺投げ、巨大化
 11.10/80 うどんげ&文→速いけれど貫通性も威力も頼りない射撃(B射)
 12.アジム 紫&霊夢→突然上から降ってくる(亜空穴&幻想狂想穴)、4色弾(夢想封印)

 と、こんな感じで合ってますかね?


 おー。素晴らしい。そこまで考えてくれたらなんだか嬉しいな。
 大体正解というか、正解以上に正解です。ああ言われてみればそれもそうだなー的なところさえありますわー。

 幾つか補遺をさせて頂ければ、
 ライデンはレーザーもそうですけど、画面を区切るレーザーが「生死の境界」的な意味で二人にぴったりだなと。
 10/80 は緋想天にて一般に強キャラ筆頭と弱キャラ筆頭扱いされてる二人をややシニカルに選んでみました。あと立ちポーズが棒立ちに近いコを。
 アジムは技性能ってよりかは、境界に位置する警告者みたいな意味合いス。
 にしても、衣玖さんがシュタインっつーところまで見抜かれるとは!


・ >オリジナルVR:プラジナー博士の遺した、人格を有するバーチャロイド。

 以下、設定バカの魂の叫び。
 ち、違う! プラジナー博士が残した3姉妹VRがオリジナルVRじゃなくて、オリジナルVRの定義的に「3姉妹VRって充分オリジナルVRと呼べる範疇だよね。
 ってか、むしろ実質的に稼動してるオリジナルVRってこの3姉妹だけじゃね?」ってだけだよ!(定位リバコンが実用化されちゃった話の時点ではもうなんかどうでも良くなってるみたいだけど、亙的に)
  発生的にいうならオリジナルVRはバル=バス=バウユニットおよびその中身を頭にしてた巨大人型建造物のことなんだよ!


 うん。ツッコミがくるとすれば多分ここだろうなーとか思いつつ書いてましたー。
 厳密な意味でのオリジナルVRまで説明しちゃうと、そのへんの月面遺跡での発見やV.クリスタルの作用とかの説明まで及んじゃうからちと紙幅の面で辛いなーってのと、
 オラタン時代や以降の設定ではCIS突入ユニット的な意味での「オリジナルVR」て用語に価値が失われてるのと、
 一部研究者には、プラジナー博士の遺したVRこそオリジナルVRの呼称に相応しいとしているってー注釈があったり、
 彼女らを指してオリジナルVRと呼ぶのは間違いじゃないし。なのでそれらを踏まえて省略してみました。
 今回の思い出し書きでそのへんにも触れておいたのでご寛恕をー。


・ あと、VOKは各機体説明が少し追加されてたのに、アファ系列が十把一絡げなのは、あれですか、愛の差ですか?
(多分旧ドキャマガの設定記事でもアファは一項目でまとめられてたせいかな)


 云否。ボック系列は各機種の成立が少し面白いんだけど、
 アファ系列はどの機体にしても「状況に応じて装備変えました」ってだけだし、
 いちいち説明しなくても装備してるモノみりゃ大体解るよねーて感じなので、追記の必要もないだろおと省略しました。
 今回の思い出し書きでそのへんにも触れておいたので以下ご寛恕。
 

・ 左上からテム、ライデン、フェイイェン、バル、エンジェ、スペシネフ、ボック系、サイファー、ドルガス、アファ系、テンパチ、アジム ってところでしょうか。もう答え送られてそうだけど。

 うむ。答え合わせは儂よりも詳しい上記レスをご参照ッ






・ 割と不毛な遊び。


 や。ちくちく作ってくと何か止まらなくなっちゃって。
 DNAカラーとRNAカラーそれぞれ作ってしまったので暇なひとはどれがどの機体の色か当ててみましょう。

 要するに、こー。
 360 コンを乗っ取ったドリキャスツインスティックまでももう用意しちゃってさ。
 配信開始まで沸いてくる熱意の発散先が見付からなくて。
 それ故の慰みだとかなんとかなんだけど。

 てのはともかく。
 こうして色をちまちま置いていくうちに各VRの設定をぼんやりと思い出したりした。
 電脳戦機バーチャロンてゲームには表に出てこない設定がやたらと多い。
 その設定が案外と、ゲーム製作における苦労話やなんやかやがさりげに折り込まれてて結構面白かったのだ。
 当時は夢中になって雑誌連載や関連書籍を追っかけたもんじゃよ。

 自分の愛機が製造された由来や来歴なんかを知ってるとちょっと嬉しかったりするんだよな。
 とかで。以下にオラタンのうろおぼえ各種機体設定ー。


予備知識:

限定戦争:
 戦争ってのは結局、政治における外交手段の一種でしかない。
 そう考えてみると、資源の濫費や大量破壊を呼ぶ戦争なんてのはナンセンスな手段に過ぎないのだけれど、
 それでも大量消費による経済効果、政敵排除の手段、イデオロギーの主張、あるいは原始的闘争心の解消手段などなどで「戦争」という行為は常に「需要」があり続けた。
 その結果に産み落とされたのが「限定戦争」
 ショウ・ビジネスとしても成り立つように協定や規定が整備され、スポンサーに雇われた傭兵や企業の私兵集団が代理的に闘争を行い、それを大々的に放映する。
 歪な命のやりとりだけど、地球圏で最大の興業効果をあげててほんと大人気らしい。
 まあ、ローマ時代にも剣闘士が見せ物の殺し合いしてたし、そんな感じなのだろう。

バーチャロイド(VR):
 DN社が月面遺跡にて発見したオーバーテクノロジーを解析し開発された人型兵器。
 限定戦争はショウビジネスでもある。ので、派手であれば派手であるほど客受けがよい。
 つまり、いわゆるロボットであるVRは素晴らしくおあつらえな限定戦争向け商品。
 市場を塗り替えうる新たな商材と目され、それら経済効果を独占すべくDN社はその技術を秘匿し開発を続けていた。
 けれども。

DN社:
 VR を開発した大企業。
 であったが、VR の開発に伴うオーバーテクノロジーの不用意な乱用により、月面遺跡に存在する巨大兵器「太陽砲」の発動を引き起こしてしまい、それら責任を取らされて解体の憂き目にあう。

OMG:オペレーション・ムーンゲートの略称。
 太陽砲の破壊を目的とした作戦名称。
 で、あると同時に、VR が初めて世間的認知を受けた戦役でもある。


 ここまでが初代バーチャロンのストーリー。
 以下からがオラタン時代に関わってくる設定。

FR-08:
 第8プラント・フレッシュリフォー。
 DN社現存時は月面遺跡の調査に共同参加するプラントに過ぎなかったが、
 DN社の瓦解に際して辣腕を振るい、VRの開発を担当されていた7つのプラント全てを自社傘下に納めた。
 火事場泥棒と呼ぶのはあんまりだけど。

 VR開発に関しても引き継ぐ形となったが、太陽砲発動の遠因と疑われるVRに商品価値を認めず、傘下に納めたプラントの多くにVR開発を禁じた。
 などなど何かと高圧的なやり口が特徴みたい。

DNA:
 DN社直属の傭兵集団。それ故に、VRを優先的に供給され、限定戦争市場に新たな経済効果をもたらすべく先陣を切る最新鋭戦闘集団。

 と、なるハズだったんだけど。OMGの煽りを食らってDN社は倒産。
 運用権を受け継いだFR-08はVRに商品価値を認めず、それを大量に持つDNAを不良在庫山積みの廃倉庫みたく見なしていた。
 事実上のおまんま食い上げ状態。風前の灯火と呼んで差し支えナシ。

RNA:
 OMGの終結、FR-08の台頭の後、限定戦争市場に突如として現れた謎の戦闘集団。
 DN社が開発技術を独占・秘匿していたはずのVRを有し、しかもDNAに配備されたそれよりも遙かに高性能な機体を揃え、我が物顔で戦場を蹂躙した。

 鮮烈なその登場はFR-08にも衝撃を与えた。
 秘匿されていたはずのVRを所有してたってこたー情報や技術が漏洩している、或いは内通者が居るてことである。
 FR-08はこの事態を重くみた。
 その一方で、現実的な商人でもあるFR-08は同時に商機を嗅ぎ取っていた。
 大企業の忘れ形見・DNA vs 謎の最新鋭戦闘集団・RNA
 その単純な対立構造はまさしく限定戦争市場に最適な広告効果を持つだろう。
 これら判断によりVR開発禁止令を部分的に解除。傘下のプラントへRNAのVRに対抗しうる第二世代VRの開発を発布する。

 と。ここまでが下地の設定。
 以下からやっと各機体設定。


テムジン:
 DNAを代表する機体。
 上記の通り、限定戦争は見た目の華美さも重視される市場。
 なので、ただ勝ちゃいいってもんでもなく相応の派手さを持ち、
 そしてDNAを、ひいては FR-08 を体現すべくクリーンで勇者ーで正義ーなビジュアルイメージを持つ機体の開発が求められた。
 サーフィンラムなどド派手な攻撃を持ってるのはそれら効果を持たせるため。

 OMG時代の傑作機・テムジンを継承すべく開発を求められたが、
 要求水準の高さ故に完成が遅れに遅れた。
 その為、戦場への投入が急がれ、オラタン時代に配備されているものは一応の完成品であるものの、搭載された機能の大半を活かしきることが出来てないらしい。

ライデン:
 OMG時の(旧)ライデン製作における、事務上の大失態からハブられてたプラントが製作。
 DNAサイド初の第二世代VRとして完成する。第二世代を名乗るに相応しい性能だったがメンテナンスが大変などの問題も抱え、
 しかも製作プラントがハブられていた頃の損失を埋めるためにあろうことかRNAにもばんばん売却をしてしまったため、該当プラントはFR-08の判断により潰されてしまう。
(一人プレイ時、タングラム戦の前に戦うライデンステージがその潰されたプラントの名残だったりする)

フェイ・イェン・ザ・ナイト:
 RNA開発の第二世代VR。RNAはどこからかOMG時代のフェイイェンを入手し、
 それを独自に解析し第二世代フェイイェンを開発したらしい。
 つまり、オラタンに登場する全VRの中でも一番最初に開発された機体てことになるけれど、配備数が少なく、確認されたのはずっと後のことだそうな。
 希少であり高価でもあり多くは配備されていないいわゆる指揮官機。
 なので、当機の配備をみた一般兵は「自分が重要な戦闘に参加している」と認識し得たため戦意昂揚に繋がったとか何とか。

アファームド系列:
 RNAサイドの主力VRであり、RNAの象徴そのものでもある機体。
 RNAとの邂逅はアファームドとの初会敵でもあった。
 当時のVRとは比較にすらならない性能故に「第二世代」との呼称を始めて得ることになったVR。
 機動力・装甲ともに優れ、しかも汎用性に富んだ機体構造により様々な装備を可能としており戦況に合わせ多くの派出機を生んだ。
 バトラー、ストライカー、コマンダーの他に、ゲームには出演してないけれどアタッカーやディスラプター等々色々いるみたい。

ボック系列:
 DNAサイド開発の火力支援型VR。

「テムジンは他プラントに開発依頼したし、ライデンできたし、安価な支援型VRよろしくね」
「テムジンの開発が遅れているのでそれまでの繋ぎとなる主戦闘VRを」
「ライデンがRNA側にも売却されちゃってんだから、それ以外の高火力VRも必要じゃね?」
「RNAのアファっていいよなあ。装備が換装できて。あれに似たのが欲しいなー」
「ライデンは強いけどメンテがまじ困難ー。もうちょっと楽にさせてくれー」

 等々等々。DNAサイドの新VRの開発が急がれる故にやたらと多くなってきた注文を一気にまとめ上げて見せたという技術者の意地のような機体。
 ボックという小型VRに、各種兵装を乗っけることで多くのバリエーションを生むことに成功したーという設計。
 カトキさんのデザインコンセプトは「二人羽織」とのこと。
 その苦労が実り、ボック系列は第二世代VRで最も多く見られる機種となったらしい。

グリス・ボック:
 ボックにグリスユニットを換装した機体。
 大量のミサイルによる火力。十分な機動力。堅実は作りは故障も少なく実弾なので整備も楽ちんと大好評。
 て事でかなりの量産を受け、どっさり居るボック系列の中でも更にポピュラーな機体となったとか。

シュタイン・ボック:
 ボックにシュタインユニットを換装した機体。
 戦役が拡大するにつれ戦線も拡大。その結果、弾薬の補充や費用繰りが困難になることも多く、そのニーズに合わせて製造された光学兵器ユニット。
 バッテリーと整備さえ十分ならレーザーだけでばりばり戦えまっせーという機体。

サイファー:
 Dr.アイザーマンというマッドなサイエンティストの手になるVR。
 OMG時代からバイパー系列を基調とした様々な研究を重ねていたが、太陽砲の発動などを起因としてVRの開発が禁止された。
 それに反発。軍人と接触しクーデターを起こし、プラント一つ占領して開発研究を続けたというスゲエひと。
 その結果に生まれたサイファーは、変型機構を有し、遠方からの一撃離脱、あるいは威力偵察などを可能とし、
 VR運用を戦術レベルで一変させる画期的機体となった。

 なお、その後アイザーマンはもちろんFR-08から睨まれることになるけれど、したたかにも「サイファーの優先的供給」を条件にRNA陣営へと逃げ延びた。

ドルドレイ:
 RNAサイドの機体。
 ライデンにボックにと、射撃に優れたVRがDNA陣営に配備され始めると、白兵戦による決定打を基本戦術としていたRNAは苦戦を強いられる場面が増えてきた。
 近接戦に持ち込めば勝利は確実だけど、特にボック系列はかなーり安価だそうで、数にモノを云わせた火力によって接近が困難。
 なので、これら火力に対抗しうるVRの開発が求められた。
 その結果として生まれたのが圧倒的重装甲を持つドルドレイ。
 ドリルとか火炎放射とかのやたらと特殊な装備は、初投入の戦場(オラタンの洞窟ステージ)に合わせ急ぎ開発された結果との次第。

バル・シリーズ:
 DNAvsRNAの構造を利用してバーチャロイドの商品的ニーズを喚起する。というFR-08の目論見は概ね成功したけれど、
 しかしその操作系統は煩雑なまんまだった。商品なのだからもっと扱いやすくする必要があるし、それにそれらを統合する新OSの開発ができればがっぽがっぽ儲かるよな。
 との判断のもと、OSであるM.S.B.S.の 新バージョン、Ver.5 系列の開発が急がれた。
 で。開発にはそれを実際に起動させるVRも必要。その結果に生まれたのがバル・バドスだそうな。
(たしかにフォルムだけみるなら一番普通な人型だよなバル)
 ついでには、総合OSには高い汎用性を求められる。バルが水中ステージやタングラム戦などで特殊な装備をしているのはそのおかげというかなんというかみたい。
 あくまで試作OSのテスト機なので、当初武装は有していなかったが、市場投入にあたってこれまた試作器であるE.R.L.をあてがわれた。
 E.R.L.の操作は複雑なので、それの統合もまたM.S.B.S.に求められることなので丁度良かったみたい。
 結果、バルシリーズは第二世代VRの中でも最後発に位置することとなり、その為やたらと斬新・特殊な戦闘スタイルになったとか。

10/80:
 テムジンの量産機。しかもOMG時代のテムジンの量産機。
 だから背負ってるのもドリキャスじゃなくてサターンだったりする。
 バーティカルターンができなかったり空中ダッシュができなかったりするのも旧世代の量産機が為。
 RNAに遅ればせながらもDNAも第二世代VRを開発・配備できた結果、お役御免で順次退役していくはずだったけど、
 ボック系列の開発に成功したプラントはこれにより巨利を得て、FR-08から睨まれ、イヤガラセとして量産機の再開発を強要されたっつー背後関係。
 いまさら旧世代のVRなんざ量産してもなあ。
 とは誰もが思ったけれども、DNAサイドの第二世代VRの開発はおおむね難航してたので、それの間に合わせとして数にモノを云わせたそれなりの戦果をあげたりもしたらしく、結局オラタン時代にもその姿が結構みられるらしい。

スペシネフ:
 これまたマッドサイエンティスト、Dr.アイザーマン開発のVR。
 VRは現在の技術では解明しきれない部分を多く抱えたオーバーテクノロジーによって開発されている。
 それ故に、VRの動力(みたいなモン)であるV・コンバータ(VRが背負ってるドリキャスのこと)にパイロットの精神が取り込まれるなんてとんでもない事件が多発した時期もあったらしいけど、
 スペシネフはその、パイロットの精神を取り込んだV・コンバータの再利用によって開発されているっつースゲエ機体。
 具体的には、スペの背中の羽根がそれを利用した部分だそうで、パイロットの憎悪を増幅させ、VRとのシンクロ率を高め戦闘力を高めるといった効果があるそうな。
(この機能を敵に向かって照射すれば、逆の効果がでて武器が一定時間使えなくなったりする)
 過度の利用は敵味方双方の精神に甚大な悪影響を及ぼす故に、現在は規定によりリミッターが施されているらしい。
 しかし勝利を渇望するあまり、このリミッターを解除してしまうパイロットが一部確認されている。
 解除によって得られるのは通常兵器では破壊不能なまでの耐久力。しかし解除からおよそ「13秒後」に、例外なく、VR・パイロットともに激しい自壊現象を起こすそうな。

エンジェラン:
 AJIM現象と呼ばれる問題があった。
 戦域に突如としてクリスタル体のような存在が現れ、
 敵、味方の区別無く、特にVRを目の敵にして破壊し蹂躙して回る恐るべき現象。
 戦役の拡大にともないこのAJIM現象が確認される機会も増え、対策が必要となってきた。
 これへの対抗策として生まれたのがエンジェラン。

 なんだけど。一言で説明するのがちょっと難しいな。
 ちょいと新たに用語解説。


プラジナー博士:
 DN社が健在だった時分、VR開発の先陣を切っていた天才科学者。
 独自の研究を重ね、VR開発のみならず月面遺跡のもつオーバーテクノロジーの解明にまで迫るが、謎の失踪を遂げる。
 彼の遺したオリジナルVRをみるに、なんつーか、けっこー「いい趣味」をしてたっぽい。

オリジナルVR:
 プラジナー博士の遺した、人格を有するバーチャロイド。
 現在は「VR-11ガラヤカ」「VR-14ファイユーブ」「VR-17アイスドール」の三体が確認されている。
 オーバーテクノロジーの解析により得られた技術を惜しみなく注がれたこれらVRは、人間となんら遜色のない人格を持ち、そしてVRの枠に留まらない様々な能力を有している。らしい。

ファイユーブ:
 オリジナルVRのウチ一体。別称にオリジナル・フェイイェンってのがある。
 その名の示すとおり、OMG時代のフェイイェンは全て彼女のレプリカとして製造された。
 好きな場所に転移できて、好きな姿に自分の背格好を転写できるというすげえ能力を有すけれど、その力と、少女然とした人格が災いしたというかなんというかでその力を解析しようとする人々の前から失踪を果たす。

アイスドール:
 オリジナルVRのうち一体。
 月面遺跡にて確認された「V-クリスタル」の複製を与えられ、ほぼ無尽蔵のエネルギー供給を可能としているすげえ機体。
 なんだけど、ファイユーブの失踪を受け、彼女もまた喪失してしまうことを恐れた科学者達により強制的に監禁・凍結状態にあった。
 AJIM現象に対抗を目し、その技術を解析するため再起動された。

 フェイイェンがすべてオリジナル・フェイイェンのレプリカであるのと同じように、
 エンジェランもすべてオリジナル・エンジェランのレプリカなのだそう。

 エンジェランは携えた杖により間接的にアイスドールからのエネルギー供給を受け、これにより龍を召喚したりだの氷柱を形成してみたりだのの変則的な戦い方ができるそうな。
 それが何で氷なのかは不明。「永く不本意な監禁を受けていた彼女の凍てついた心が何らかの形で発露しているのでは……」という説が有力視されてはいるけれども真顔でいってるのかなこの説。
 ともかく。つまりはアイスドールがいなければエンジェランは機能しないのだけれど、
 その肝心のアイスドールが、自らの意志によって、エンジェランの開発プラントからFR-08へと失踪してしまう。

 開発プラントは激怒。FR-08へアイスドールの返還を求めたが、FR-08は応じない。結果として両者には決定的な溝が生じ、開発プラントはRNA陣営へ急速に肩入れを始める。
 これがDNAvsRNAという構造のみならず、VR開発プラントをも巻き込み結果として地球圏全土に達する戦役へと発展するきっかけとなるのだけど、
 エンジェランがその契機に位置する機体ってのも、該当機を愛機として選んだ儂としては個人的に感慨深い。


 その他の補遺として。
 ややこしくなりそーだから上記解説では「開発プラント」と濁しておいた各種プラントの説明。


第1プラント ダンシング・アンダー:
 DNA陣営。
 月面遺跡より採取され、VR開発の資源となるV-クリスタル質を管理するプラント。
 VRの開発は行っていないらしい。

第2プラント トランス・ヴァール:
 RNA陣営。ドルドレイを開発。アファームド系列の製造も担当。
 FR-08の高圧的な統治に反意を持ち、実はかなり初期段階からRNAに接触を図っていたらしい。
 よって、ドルドレイを極秘に開発。RNAへの供給・実戦投入と同時にFR-08からの離脱を宣言する。

第3プラント ムーニーバレー:
 DNA陣営。ボック系列を開発。オラタン時代にはライデンの生産も担当している。
 DN社が存在していた時分からVRの可能性を信じ、これの開発を支持し続けていた。
 だからFR-08のVR開発禁止令にはだいぶ落胆したし、せっかく開発認可を受けても求められたのは「支援型戦闘機」という地味な役回り。
 それでもあらゆるニーズに応えたボック系列の開発成功により巨利を得て、さらにはデッドリー・ダッドリー崩壊後の技術を積極的に回収し、
 将来的には地球圏でもかなりの存在感を持つ企業へと成長していくそうな。

第4プラント TSCドランメン:
 RNA陣営。エンジェランを開発。
 地球にて発見された、月面遺跡との連動が確認される遺跡の管理・調査を担当していた。
 エンジェランの略奪によりFR-08との対立構造を深めるが、しかし同遺跡から採取されるV-クリスタル質をRNAへと転売していた過去が明らかになる。

第5プラント デッドリー・ダッドリー:
 既に倒産している。ライデンを開発。
 DN社が存在していた時分に、旧ライデンの開発に大失態をやらかしFR-08からも無能とみなされほぼガン無視されていた。
 それが幸いしてか、VR開発禁止令が解除される以前から公然と研究を続けていてもお咎めを受けず、結果としてDNA陣営初の第二世代VRの開発を成し遂げる。
 が、功を焦り、独利を得るためFR-08の用意した販売ルートにも乗らず、それどころかRNA陣営にまで販売を続け、自らの命脈を絶つ結果を招く。
 崩壊したプラントはムーニーバレーにより回収され、ライデンもまた彼らが生産権を得ることになる。

第6プラント サッチェルマウス:
 RNA陣営。サイファー・スペシネフを開発。
 Dr.アイザーマンが所属するプラント。DNA所属の大佐と組み、VR製造に必要なV-クリスタル質を求めダンシング・アンダーを襲撃するなどけっこーやりたい放題やってる。
 余談だけど、質実剛健な機体を多く開発するトランス・ヴァールと、
 外連味に溢れまくった機体を開発するサッチェルマウスはけっこー仲が悪いらしい。

第7プラント リファレンス・ポイント:
 DNA陣営。テムジンを開発。
 FR-08直轄のプラント。主戦闘機体であり、DNAを、そしてFR-08を体現する機体であるテムジンの開発を委託されたのもやっぱり直轄だから。
 FR-08から潤沢な資金と人材を得ているためかなり優秀なプラントらしいけど、それだけ高い要求と、実績ゼロからのVR開発で何かと苦労したらしい。

第8プラント フレッシュ・リフォー:
 DNA陣営。トリストラム・リフォーっちゅー人を盟主に戴く大企業。
 元は金融業などを中心とした様々な施設をもつ企業群だったけど、DN社の瓦解後、散逸しかけたプラントを繋ぎ止め傘下に納めることで地球圏を代表する企業国家に成り上がった。
 大企業ゆえにその基板は一枚板ではなく、また高圧的なやり口が災いし、そしてDNAvsRNAという構造を利用するため、RNA打倒にはあまり積極的な行動を見せず、結果としてDNAはなにかとRNAの後手に回ることが多い。
 挙げ句に傘下に納めていたはずのプラントの半分に離脱され、敵役に回られてしまう。
 その上で更に、トリストラム・リフォーの暗殺という事態が発生。
 後手に後手に回っていたツケが一気に押し寄せ、事態は急速に悪化。
 盟主を欠いたFR-08にこの惨状を取りまとめる力など望むべくもなく、もはやDNA陣営の自壊は目前のことと思われた。
 が。

第9プラント タングラム:
 存在を公にされていない謎のプラント。
 その正体は「時空因果率制御機構タングラム」の開発を専任していたプラントである。
 タングラムっつーのは、無限に存在する平行宇宙の事象を自在に入れ替えることを可能とする機構だそーで、まあ要するにドラえもんのもしもボックスだ。
 この機構こそが月面遺跡の発掘調査により得られた最大のブラックボックスであり、VR販売プロジェクトってーのも結局はタングラム開発の目くらましに過ぎない部分があったらしい。

リリン・プラジナー:
 プラジナー博士の娘。15才。オリジナルVRじゃなくて生身の娘。
 天才博士の血を継ぐに相応しい天才少女であるらしく、第9プラントに所属し「時空因果率制御機構」を完成させるに至る。
 しかし人類が持つには大それた機構であると悟り、タングラムに自我を与え、別時空への逃亡を手助けした。
(ファイユーブやアイスドールの逃走といい。色々と血は争えない様子)

 その独断により、タングラム構築に莫大な資金提供を行っていたトリストラム・リフォーの怒りを受け、第9プラントに軟禁されていたらしい。
 しかしそのリフォーが暗殺された後、解放された彼女に用意されたのはFR-08盟主の座であった。
 ンなのはもちろんお偉いさんお得意の権謀術数の果ての歪な椅子である。
 若干15才の少女に為政者としての何を期待できようというのか。
 しかし天才少女は研究室のみならず政治の場でもその才能を発揮。多くの人の目論見とは裏腹に、あらゆる政治闘争を退け、FR-08を、そしてDNAを強固な連携を持つ組織として蘇らせることに成功する。

 事実として、それまでは「数の優位で押し勝った」程度の戦績しか残し得なかったDNAが、
 彼女がFR-08の総帥となって暫く、兵隊としての機能を遺憾なく発揮し多くの戦場でRNAを圧倒する勝利を挙げ続けた。
 DNAとRNAの会談が設けられたのはそんな折りのこと。

 人々の運命を意のままに操ることが出来るシステム。
 RNA陣営との会談の際、彼らが示した要求である「タングラムの解放」は、それの構築と秘匿という大それた独善を暴露し糾弾する意味があっただろう。
 天才少女リリン・プラジナーは、その糾弾さえも予見のウチだったのだろう。これを逆手に取り「あの子はもう既に、自らの意志でこの世界を去りました」と告げた後、「タングラムの奪還と運営権争奪を目的とした戦役」を提案する。

 DNAとRNAが総力を結集し「時空因果律制御機構」の優先的接触権を、いうなれば自身の運命を争奪しあう戦役。
 これが発布された後、限定戦争への参戦希望者が個人・企業と規模を選ばず殺到することとなる。
 この戦役こそがプレイヤーである儂らが参戦することとなる限定戦争であり、
 後にオラトリオ・タングラムと呼ばれることとなる未曾有の大戦役である。

 とかなんとかで。
 思い出し思い出しだらだらと書いてたらば結構な分量になってしまった。
 もちろんオチは「でもゲームを遊ぶ分には一切関係ないんだけどねッ!」とかそのへんー。






・ ぐしゃさんは旧盤berpopを持ってる上で再販盤も買うのかー。
 リマスタリングされた再販盤と旧盤であまり差が感じられなかったので購入を見送る気だったんだけどやっぱり自分も買うかな。
 これがSoulSやぼくらのうたの再販ならものすごい勢いで買うんですが。



 おう。買うぜ。
 なんだかぱんださんようちえんも二枚持ってたりするぜ。
「ぼくらのうた」だとにんげんっていいなが特に好きかな。
 どれも良い名盤なんだけど、その中でもにんげんって〜はトラウマ具合とアレンジ具合が高水準に感じられて。
 まっくら森とかだと儂はトラウマが強すぎてまともに聞けかったりィ。

 ぼくらのうたは権利関係が難しくて再販が難しいらしいね。もったいない話じゃよ。



・ そうだ、私も図書館のバイト始めました。羨ましがって数年、ついにやったぜ!


 おー。これは羨ましい。
 いやおれも勤務中だけど。見た目ではわからない重労働っぷりですがお互いがんばって参りましょう。



・ いやあ、ちょっと縁があったゲーム好きのお姉さんと結婚しちゃいました 願わくばSO4をやってる彼女の横で物書きと洒落込みたいものですが、机には掃いても掃いても仕事の書類が積み上がるばかりです


 なんだよう呼んでくれれば式に飛んでったのによう。
 ともあれおめでとうございますよほんとに。嫁さんと一緒にオラタンやろうぜオラタン。



・ 片手で軽やかに逆立ち、今頃気づきました。すてき。


 取り敢えず目に付いたところにはネタを仕込む方向で。
 逆立ちにだとご理解いただけて胸をなで下ろす次第です。



・ ああ、エイプリルフールだったのですね。疑念を差し挟む余地もないままに拍手してハルヴァを注文していました。


 おー。どうでしたかハルヴァの味は。
 割と好みの別れる味みたいで、分け与えた人間でも評価が結構分かれてましたわ。
 結局二日程度で平らげちゃったんだけど。うーん書いてたらまた欲しくなってきた。






・ なにがあった


 ん? なんのことですか

 とかで。お付き合いいただけたお付き合いありがとうー。
 嘘ってのは対象がいなくば嘘として成り得ず、さもなくばただの独り言になってしまうのですなとかなんとか。

 やー。そもそもがさ。私が PC を購入した理由って
「文字書くの苦手だからパソコンが欲しい」だったんですよね。
 インターネットしたーいとか家計簿つけたーいとか孫の写真を年賀状に印刷してついでに遺影を自分で作って準備しときたーいとか、そいう理由とはまったく縁が遠くて。
 だから、意識的に文章を書くようになって、ずっとキーボードでもって文字をつづってきたから知る機会がなかったといえばなかったんだけど。

 驚いた。薄々気が付いてはいたけど。
 儂ってほんとに字が下手なのな。
 ミミズがのたくったような字っつー成句があるけど、
 私のはモグラに半身かじられて命からがら逃げたけどアスファルトの熱さに断末魔をあげている最中のミミズの如く字だったね。

 最後まで読めた方いるのかな。
 いるとすれば、根気強さに乾杯。


 あ。関係あるようなないようなだけど、
 studioCampanella さんの「嘘」て素敵曲の収録された berpop melodies & Remixies てアルバムが今度再販されるんだってさ。
 ブログの方にクロスフェードなサンプルがあるので聴いてみると吉かも知れない。

 とかまあそんなでー。


・ よくやった 感動した

 眠気にこらえてがんばったー。
 24時過ぎて思いついてから即実行というストレンジブルな。
 ん? 要するにやっつけ仕事てことか?


・ うわあ おとーと様がtwitterやってるのに今気がついた 自重せずにフォロー(仕事向けアカだけど)

 それよりあなた結婚て。
 やー。機会があれば誘おうと思いつつだったんですけど既に始めてたのね。
 それよりあなた結婚て。


・ エイプリルフールだというのに別に普段と全く何ひとつ変わらない宵待月黒猫塔にがっかりしました!うれしくない!これからまた、ずうっとぐしゃえもんといっしょにくらさない!

 宿題はちゃんとやったの?
 その話は図書館で読んだけど、泣きながらの嘘がいかにも滑稽なんだけれども感動的で、ふじこふじおっておっちゃんはすげーひとなんだなーと鼻水垂らしながら感じ入った小学生時分。
 四季折々(とは微妙ーに違うが)な行事は基本的に好きなので。ええ。あたう限り参加して参りたいと思いますよ。






・ まあ五つもエラーだしちゃったらばなあ。



 それはともかくとして。流れで(なんて言い種)で米日戦を観たのだけど。
 やあ。
 犠牲フライで同点・犠牲フライで逆転・送りバントでチャンスを広げて貴重な追加点と、
 ものすげえ日本野球らしい日本野球を観ることが出来たのですげえ満足です。

 自チームも相手チームも強打者揃いかつアベレージヒッター揃いな中で、
 アウトカウントを犠牲にして一点だけもぎ取るための戦術。
 下手に連打狙うよりもずっとリスキーな気もしちゃうんだけど、やー。
 なんて痛快な送りバントだったろう。

 一方で、最終回。大量めの点差を得てのラストバッター。
 一人だけ背負ったランナーの盗塁をガン無視して三塁まで無抵抗に走らせたりとか、うーむ日本てこんなふてぶてしい野球もできたのねえと先ほどとは逆の感心も味わえて。
 見所の多い試合だったよーに思うス。

 あとは。
 年に数度しか観戦しないからどれぐらい普通のことなのかよくわかんねんだけど実況一人に観戦三人てどうなのよと思った。
「どうですか清原さん」「そうですよね槙原さん」「そうなんですか佐々木さん」と、
 そんだけ人数がおりゃ一言感想を聞くことくらいしかできまいし、
 一言感想じゃ解説なんてするどころじゃねえだろう。とかちと不満。
 玄人さんの意見て大抵例外なくおもしれーのに。
 等と。
 思ってたらば、あの甲子園二連覇な駒大苫小牧の田中選手がマウンドに登って。
 弱冠二十才な彼が登板した途端、解説のお三方が一斉に孫を前にしたじーちゃんみたくでれーんと褒めちぎりまくったのがなにかやたらと微笑ましかった。

 観戦繋がりで。
 こうした世界大会がある度に競技を問わず
「なんか韓国さんの観客勢って応援へただなあ。
 まあ各球団毎におっかけな応援団が付いてたりするペナントレースとかを見慣れすぎてるせいかも知らんが」
 とか思ってたんだけども。まあ韓国さんがほんとに応援下手かどうかはおいといてもアメリカさんと日本の観客はやっぱ応援上手だわ。
 八回表の「U.S.A!! U.S.A!! U.S.A!!」コールと「ニッポン!! ニッポン!! ニッポン!!」コールの応酬激しい応援合戦はなーんか非常にドラマティックにございましたやね。

 その後の追加点がポンポンと決まっちゃってとっとと背を向けたらしいアメリカの観客さんも。
 ある意味では観戦上手。薄情なのはそうだろうけれども、消費者として正しい抗議の姿勢な気がしちゃうんだよな。
 まあどんな負け試合だろうとも最後まで観覧席を離れないのもまた正しい姿だと思うけど。

 TBS の実況さんはしきりに「アメリカ野球を打ち破った瞬間が!」と言う方向で盛り上げたがってたみたいで、
 ……それはどーなんやろなあ。
 半分がそのアメリカさんのメジャーリーグで活躍してる選手連中がいて、
 更に過半が実況の言う二十何年前の初の交流戦のあるころにはまだ物心所か生まれてもいない選手なのに。
 とか思ってたけど。アメリカさんの野球母国って意識は、これはまあ取り外しも上書きも効かない事実だから。
 儂らにゃわからん誇りとかも抱いてたりするのかなとかぼんやり。

 五回目の韓国戦はなんつーかまーもー今更どうのこうのいうことでもないような気がする。
 そもそも儂みたいなニワカは毎戦観るでもなくて五度目の日韓戦で一度も観てなかったりするからそーいう意味ではあんまし意味ないし。
 まあスポーツはこの場合芸術である遙か以前に興業で商業っつーことなのかしらと思いつつ、

「日韓のクライマックスシリーズ・東アジア」

 というとある野球好きの「……口が悪いなあ」とは思えどもその通りな気がしてしまう言葉を引き合いに出しておきます。






・ まんが色々。



・GA 芸術科デザインアートクラス

「がんばれ あたしたち」ってのはいいなあ。いいな。いいなあ。
 まあともかく。四コマ。きゆづきさとこさん著。

 先に同作者さんの「棺担ぎのクロ」をば読んで、その流れで拝読に至ったのだけど
(流れというにはその間に大きな時間的隔たりがあるのだけど)
 ギャグマンガなどに人情めいたお話や寓話的要素を組み込むのは様々な心情が絡みあんまし好きでない儂からすれば、
 比較してギャグ成分の多い GA のが好みといえる。
 よーな気がする。
 読む順番やタイミングが違えばまた逆のことをいったかも知らん。
 ようするに儂の云う「様々な心情」なんてそんなもんてことです(ああそうですか。

 技術的なお話はモロに門外漢なので喋れば喋るほど恥ずかしいのだけど。
 棺担ぎの方にも通底するきゆづきさとこさんの特徴として、
 四コマのこの限られた矩形のなかによくもまーここまで丁寧に描き込めるなあってのがあると思う。
 ここでいうのは単なる量的なお話でなくて、例えば構図だとか人物や物の配置だとか、
 一コマ一コマに作者さんの意志っつーものがみなぎっているよーな気がする。

 割と精神論である。
 精神論ではあるけれど、そうして丁寧に描かれた背景や意志を持って配置された人物やデフォルメは、
 例え登場人物の表情や会話だけを目で追っていったとしても確実に視界には入ってくるので、
 無意識下とかそんな程度かも知れないけれど、よく言われる「雰囲気がいい」とか「読みやすい」などの副次的な効果をもたらすのではあるまいか。

 と思うんだけど。
 もうちと実利面なでっちあげようと思えばでっちあげられるのだけど。
 例えば棺担ぎの方は旅人のお話なのだから、如何にも旅情めいた丘陵や森や古びた洋館などがきっちりと書き込まれてあれば説得力に通じるだろうし、それは美術高というやや特殊な異世界であってもきっと同じこと。
 また、きっちり書き込まれた背景が続く中で、登場人物だけ描かれ背景はスコンと真っ白ならば自然と人物に注目が行くだろう。そうしたメリハリなど。
 と。ま。技術的なお話はモロに門外漢なので喋れば喋るほど恥ずかしい。

 そいえばサザエさんやコボちゃんとかの古典な四コマ漫画が基本的に日常風景なのは読者の共感を呼びやすいのがメインでもあるのだろうけれども毎日連載ともなればそのへんの背景描写のコスト減に繋がってたりとか色々でっちあげられそうだけどもまあ。


 思いっきりかんけーねーけど、GA はアニメ化が決定されてるそうで。
 観る機会はたぶんないだろうけど、少し情報を集めてみればさっそく「ひだまり」等との比較や派閥化の動きができてるよーだ。
 世の中ってのは私が思ってる以上に難儀なものであるなー。



・11人いる!

 素晴らしいの一言。
 安心信頼の名作 SF マンガ萩尾望都著。

 文庫版巻末にて中島らもさんが
「間違いなく SF の傑作である。傑作以上かも知れない。そしてその傑作以上である部分はフロルの魅力による」(意訳)と解説を寄せられているけれど、
 的を射てると思う。
 SF ってのは特定状況下を想定した思考実験でありシミュレーターな側面を持ってるから、
 現実と引き合わせても齟齬の無い進行が求められる。つまりは割と理詰めでもって、理性でもって物語を進めざるを得ないところがあるのだけど、
 フロルという存在は、そうした理々しい進行を(理性の対義である)感性でもって適度にぶち壊し面白い色彩を加えてくれるのだな。
 その彩りがこそ少女マンガの持つロマンチシズムであって、
 その感性があるからこそ、「11人いる!」は単なる「傑作 SF」ではなく、「萩尾望都その人しか描くことの出来ない傑作 SF」たり得たのだと思う。

 等でたしかにフロルはすばらしー人物だと思う。それら外堀なすばらしさもさておきながら。
 桃太郎の話を聞けばまず婆さんを褒める。曰く。
「そんな巨大なフルーツを目前にみて驚きもあわてもせず持ち帰ったなんてエライ!!」
 と。ばーさんの生活力を褒め称え今の人類は文化を得て常識外の行動に対する柔軟性を失っていると批判する。
 また、許嫁を前にして出産計画を披露しては飽きられて。

「わかった。そんな予定ならぼくは男の子を一ダースほしいな。それで補欠含めてサッカーのチームを作ろう」
「あ。んじゃオレ女の子を一ダース。それでタダのチームに対抗する女性サッカーチーム作る」

 なんぞとけろりと抜かす。
 ……やあ。
 教養人の描くのろけは破壊力がすごいね!


 でも儂の嗅覚はその11人の中のヌーも気にしてるのだけど。
 恒星を一周するのに六十四年かかる星の生まれで、故に基本的には夏と冬とを一生に一度しか体験しない。
 そして冬は長く恐ろしく厳しく、甘美な夏は短い。
 多くの子供はそんな冬に生まれ、頑健に生きる。そして春の訪れと共に「脱皮」し、そこで初めて「性別」を得る。
 そして春に恋をし子供を作り、脱皮によって失った適応力のまま冬に衰弱し一生を終える。

 けれども11人の一人であるヌーは春の脱皮が訪れず、性別を得ず未成熟のまま生きている。
 たまにそうしたものが生まれるらしく、大抵の場合は僧侶となり長命を生きるのだそうだ。
 その話を聞いた登場人物が訊ねる。

「きみが僧なら、ヌー。きみの宗教のテーマはなんだい」
「すべて運命」

 うーん。物語には直接触れず、二ページほどを割かれるだけのお話なのだけど。
 それで終わらせるには惜しいモチーフだなあ。
 


・エクセルサーガ 16〜21巻。

 エクセルサーガの何が好きなのかはいまいち明文化は出来ないのだけれど、
 明文化も出来ない癖にだらだらと読み続けている言い訳を「何か懐かしい匂いがするから」としている。
 まあ、懐かしいのはそうであるかも知れない。
 極個人的な感性でだけでモノをいえば、九〇年代のノリを感じるのだ。
 もう少々と具体的に好きな点をあげるならば、主にセリフによって行われるボケ・ツッコミのテキストが、
 割と好みなひねくれ方をしているからだと思う。

「センパイ実は女なの体だけでしょう!」とか。
「都会の喧噪を離れて魂の洗濯と漂白と脱水が終わるまでよ」とか。

 大ゴマや見開きを用いない、場の繋ぎ用の接着剤的な用法でぽろりとでてくるこのへんの言葉が。
 妙に好き。

 そうこうして読み進めているウチに物語にも興味が出始めているのも確か。
 このお話を動かす歯車のウチ、割と大きなモノがエクセルがイルパラッツォ様に向ける忠誠心なのだけど。
 うん。
 純粋ってーよりかは盲目的で、玩畜の帰巣本能を想起させる忠誠心なのだけど。
 最初の頃は単なるギャグの発端としてしか扱われていなかったその要素が、
 いつ頃からか読者に「そこまでして帰ろうとする意味はなんだ?」との疑問を持たせるべく描かれているように思えてならない。
 実際、持つしな。
 記憶喪失になって暖かな家庭に療養を受けて、それでもなお、それこそ本能のように名も知らないはずのイルパラッツォを守るべき対象だと認め執着する。
 そしてその信仰を受けるイルパラッツォもまた、健忘のような症状を見せていたり偽物エクセルを何の疑問も持たず重用していたり等で信仰に足存在でないかのような描かれ方をしている。
 その姿に。なんかこー。
 それこそ忠犬ハチ公のようないじましさを感じずには居られないし、それから
「プログラムされただけの命令に従い続ける価値や意義はあるのか?」「自由意志ではなく、命令や本能によって抱く忠誠を愛と読んで良いのか?」
 などの古典 SF 的な命題を感じずにはいられないのじゃよ。

 まあ基本は市街征服を掲げたギャグマンガであるし。過度の期待というか、らち外な要求をしてはダメなのだろうけど、
 意志を持って、置くべき場所を定めてお話を動かしているのは確かに感じられるので、いずれにせよ今後に期待したいところ。

 それらはともかくとしても。
「へたれ故にド善人なワタナベくん」と「趣味はアレだけど基本的には良識人なカバプ博士」っつー両名がかなり好きだった儂としては、
 この二人がピンポイントでぶっ壊れちゃったのが残念でなりません。
 カバプ博士の方はえーとまーしょーがねーとしても、ワタナベくんは何とか戻ってきちゃくれねーかなー。どーじゃろなー。
 まあ幸せ絶頂だった頃の姿も正直いまいちっちゃいまいちだったんだけども。






・ 生活圏。


 ベネズエラが強いらしい。
 ほとんどダークホース同然で第二ラウンド二組を無敗で勝ち登ったその要因は主に、
 まさしく守護神なクローザーさんが戻ってきてくれたが故だそーで。
 ロドリゲスさん。
 検索してみればなるほど今現在世界一と呼んでも差し支えのなさげな戦績を誇るメジャー選手である。
 今の世の中、観ようと欲しさえすれば彼の人の活躍っぷりも Google から二・三クリックで辿り着けるのだろうけど、
 でもまあ、せっかくなので生で見たくなった。

 それ以前にも WBC に興味はあったのだけど、平日の朝十時とかに中々都合は付かない。
 幸いにも以降の試合は休日に行われるので、目覚まし時計をセットして寝た。
 ところで私て。目覚まし時計を過信する癖でもあるんですかね。無意識に。
 定時に鳴るような仕掛けを枕元に置いたところで、朝十時に起きたいところに朝八時に寝たところでどうなるもんでもあるまい。
 次に目を開けた時には正午も過ぎていて、がっかりしたけれど、日程を勘違いしていてベネズエラ対韓国戦は翌日に行われるとのこと。
 益体もない話。

 つか韓国戦なあ。
 イチロー選手が何かと因縁の強い韓国さんとの再戦を指して「元カノと街でばったり出くわしちゃったような」と表現したらしいけど、
 こうまでくると仲が悪いけれども毎正月などの節目に必ず顔を合わさなきゃならない血縁さんて感じだよな。
 韓国さんがこうまで敵視してくれるのはいっそ光栄なことではあるけれども、
 その敵愾心に比較してウチの国のひとらはそんなに加害者意識もないと思うんだけどどうなんだろう。
 まあ向こうの方がほんとに敵愾心を持ってるかどうかもよくわからんけど。
 政にせよ祭事にせよ取り敢えずは偏向報道したほが盛り上がるには決まってる。

 先の対戦は、どーせ決勝リーグ進出が決まってるのだから負けてみれば良かったのだ。
 そんで一勝三敗という成績ながらもそれを棚に上げて優勝を勝ち取り、
 前回大会と同じく微妙な遺恨を残してしまえば良かったのではいっそのこと。
 と。人様んちの痴話喧嘩を眺めて楽しむ無責任さ。


 ヤスダのスズヒトさんは良いミサイルおっぱいを描かれるよな。という話から。
 おっぱいミサイルはそりゃあまあ人型の巨大ロボを作ったならば撃たざるを得ないよなーでもあれは男性心理じゃ女体すら理解の範疇に入れられない事の表れだよなだってチンコミサイルは無いじゃん。だって飛んでっちゃだめだしねアレでもまあレーザーとかなら。詳しくは知らないから確かこんなのがあった程度にしか云えないんだけどガオーンのポーズでへその辺りから熱光線を放射するロボットとか居たと思うんだけどでもあれ多分もっと下の方から発射させたかったんじゃねえのかなあ本当はーつかトポロジーの観点からすればあらゆる物は棒状かさもなくばドーナツ状になります。つまりあらゆる物は男根と女陰に大別されるんだ。その観点からいえば煩ェよドーナツなら単純だけども男のも女のもそれなりに複雑じゃねえかよとかまあ多分実例あるだろうけどね知らないだけでそういうの。現に尻からマシンガン撃つ科学の子ならいたし。いません。あれ、いたじゃん。いません。


 晩飯の買い物に出る。
 その道程。の酒屋さん。の横の自販機がずらりと並ぶスペース。のくずかごに。
「ここに家庭ゴミ(空き瓶)を捨てないでください。正しいゴミ捨て場をお教えします。店内までご一報下さい」
 と。大変丁寧な毛筆の看板があったのだけど。長いこと眺めてはその味わいを楽しんでいたのだけれど、
 気が付けばなくなっている。
 家庭ゴミ(空き瓶)が捨てられなくなったのか。それとも正しいゴミ捨て場を教えたのか。どちらだろう。

 米がない。
 よって晩飯はパスタである。
 家人はカルボナーラを所望していたのでそれらレシピに乗っ取った買い物をしてみれば。
 粗挽き黒こしょう・ベーコン・チーズに白ワインと、自分で選んで自分で買い物籠に放り込んだそれら品物を眺めるにつけ、
 なんとなく自分を見失いそうになって目眩がした。
 なんか違う。なんだか違う。
 柴漬けとかビニール袋に三本入ったキュウリとか買ってゴボウの突き出た買い物袋を提げて帰りたい。

 米がないってことは朝飯もないのだった。
 どうせ儂は朝飯は抜く人間というか、朝は寝ているので無関係だけれど、
 家人はそうもいかんだろうからと食パンでも仕入れて帰ろうと気を利かせる。
 しかし人によって感じ方の違う話ではあるけど、食パンてどうにも食欲をそそられん形態をしとるな。
 まあおれが食うんじゃないからいいやと。それでも儂の好みの六枚切りの薄い奴を選んでレジに並びに行けば、
 人様の買い物籠から突き出たフランスパン。バケット。
 ああ。フランスパンは好きだ。ミミの堅さが良い。同じ買うならそちらが良かろうかと、右に回りかけたけれど、
 ベーコン・チーズ・白ワインにフランスパン。
 赤と白と青のトリコロールが目の裏に翻った私はきっとイメージが貧困なタチだ。
 ともあれ、そんな組み合わせで支払いを済ませては挙げ句、自身を扼殺したくなるだろーから結局食パンで済ませた。

 こいうのを自己承認欲求という。んだと思うけど。ところで食パンの食て何なんですかね。普通パンならなんでも食べられるだろうけどもなんでそれにわざわざ食の字を付けるんだろ。食べられないパンの代名詞たるフライパンと区別するためでもあるまいまさか。
   

 

 

・ 『ドラゴン』という言葉に、わくわくしてしまう人々へ。


 ↑トラックバックキャンペーンのキャッチコピー部門への応募。

 ……やー。キャッチコピー。考えてはみたけれど、糸井重里の偉大さを噛みしめるばかりだわー。
 だって「4歳と14歳で、生きようと思った」だぜ? 「このへんないきものは まだ日本にいるのです。たぶん。」だぜ?
「おいしい生活」だぜ? もー。敵わない敵わない。

 それはともかくとして勝手にオープニング更新です。
 ぼくはこれからアイゼンを救いにいきます。






・ 勝手にオープニング更新ス。


 これ書いてたので今日はまだナナドラ遊べてません。これから遊びます。
 何か主従が逆転してる気もしますがまあこれが僕の楽しみ方。

 ストーリー面に、ゲーム本編とはけっこー大きな矛盾が生じておりまして。
 考え直すのもアリだよなーとかぼんやり思いましたが、まあ、
 ネタバレ防止的な意味も含めて矛盾を内在したまんま吶喊することと致しました。
 でもまあ最初のドラゴンは二人だけで倒したのよと脳内置換。

 蛇足ではありますが、
 今回の更新分が固有名詞ばっかで描写がなく姿が想像しづらいのはなんてーか仕様上の問題ですのでご了承くだされば。
 ほらアレだ。サウンドノベル的なシルエットにでも置き換えてご想像いただければ。
 え? 近頃のサウンドノベルは全部実写だと? ああ、そうね……。

 そいやー勝手にキャラ紹介も更新しとかんと。
 スキル一覧とかは説明書にも書いてるし、そのへんはざっくり省いちゃえばいいかな。






・ まんがサイエンスのお陰ですごい大きさが判り易い! ライデンの開幕レーザーには何度泣かされたか知れません。

「くそげぇえー!!」とか「終ー了ー」とか叫ぶよね。
 でもウチのエンジェ姫はライデンのそれよりも先に届くレーザーをお持ちなので開幕は全然怖くなかったぜへっへっへ。
 サイファーとか相手にはしゃがみの LTLW を多用してる人が多かったかな? あの電磁ボム。

 ふふふふ。でかいだろうコトブキヤライデン。1/100 サイズなのに圧巻の 15cm だぜさすが最重量級。
 実際良くできてて、後ろ姿なんかも惚れ惚れするぐらいの立体映えなのだけど、
 それを思うとやっぱ自機であったエンジェが欲しくなっちゃいますね。一番見慣れた後ろ姿がそれだし。
 単なる見た目の良さとはまた別の意味でしみじみ眺めてしまうでしょうな。
 期待してるぜコトブキヤ。

 ともあれ今はなんとなく負けポーズの尻餅を再現して座らせてます。なんとなく。

 

 


 





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