作業記録
10月:土づくりのため、牛ふん堆肥を、スプレッダーで、10アールあたり2トン散布します。
種もみは「富山県産コシヒカリ」です。種もみから純潔にこだわります。毎年更新していますので、玄米のDNA鑑定すれば富山産です。
5月:種もみの消毒を温湯(おんとう)消毒方法で行います。農薬を使わず、60度のお湯に7分間浸します。無農薬稲作の出発です。種もみが煮えそうです。
5月:みのる産業が開発したポット育苗種まき機です。1箱に448個の穴(ポット)があり、1ポットに1粒から3粒の種をまきます。
種まきした箱は、昔ながらの水苗代に広げます。結構重労働です。不織布を覆い1週間で発芽します。
5月中旬、発芽しました。自然発芽なので、すでに緑化しています。
苗踏みローラーを転がし、丈夫な苗を作ります。田植えまで5回行います。
6月中旬、24センチのポット苗が完成しました。一般的なマット苗に比べ、倍近い大きさです。除草剤を使わない稲作に効果を発揮します。
みのる産業が開発したポット田植え機です。後ろのグランドソワー機械というで、米糠を粒状に加工したペレット を10アールあたり70kg散布します。
田植え直後の米糠ペレットがまかれた様子です。米糠が分解する時の有機酸の効果で、雑草(コナギ)の生育を阻止します。除草剤を使わない稲作技術です。
田植え後すぐに、7センチから10センチの深水にします。深水により、発芽した雑草(ヒエ)を浮力で浮かし、生育を阻止します。大きいポット苗だからできる除草技術です。
田植え機を改造した溝切り機です。
7月下旬、稲株の間に溝を切ります。この時期から圃場を徐々に固めるためで、この溝が秋の収穫作業に威力を発揮します。
8月中旬、稲の穂がでました。ポット育苗の稲は、穂が長いのが、特徴です。収穫は40日後です。
9月中旬、稲穂が徐々に黄化してきました。無農薬稲作の圃場は、色々な虫が発生し、トンボの住み家です。収穫まであとわずかです。
9月下旬、コンバインで収穫します。周辺の圃場には、まだ、水が張られていますが、夏に作った溝により、圃場は固くなり、土や石の混入が防げます。背景にカエルを食べるサギが見られます。
収穫後、すぐに乾燥機に投入します。乾燥は2日間かけ、低温でゆっくりと行い、自然乾燥に近い状態です。
乾燥後、5日程度かけてもみを冷却し、もみから玄米にする、もみすりを行います。機械の清掃等の衛生管理に注意を払います。
ワンパス式(一回通し)精米機で発熱を抑えて、精米します。
精米後、石抜き機により、石や異物、砕け米を除去します。
保冷庫で翌年9月中旬まで保存します。夏を過ぎても新米状態です。