くくりんについて

一般的に、九九を暗記する際には、積を覚えることが重視されがちですが、当教室では、わり算への導入もスムーズにするために、九九は3つの数の組み合わせを覚えるという姿勢で取り組ませています。3つの数の関係を視覚的にとらえることは、小学校高学年で習う旅人算のほか、さまざまな場面で役立つはずです。


●くくりんカードについて

・くくりんカードは、青カード赤カード白カードの3種類あります。
・青カードは積を隠したもの、赤カードは法を隠したもの、白カードは実を隠したもので、青カード → 赤カード → 白カード の順に難しくなります。
・青カード、赤カード、白カードとも、1×1を除いた80枚が1セットになっています。必要な(苦手な)段だけを印刷して練習することもできますが、9の段は、次のように1~8の段のシートに分散されているため、1~2枚は9の段のカードが一緒に印刷されます。
1の段のシート → 1×2~1×9 の8枚と 9×1、9×9
2の段のシート → 2×1~2×9 の9枚と 9×2

3の段のシート → 3×1~3×9 の9枚と 9×3

4の段のシート … 4×1~4×9 の9枚と 9×4
※5の段以降も同様


印刷について

・ファイルは、青カード赤カード白カード裏マーク予備用 の5つあります。
・用紙は名刺用紙(A4版10面)をお使いください。 (例:Aone マルチカード
・印刷の際、プリンターのダイアログの「拡大/縮小」は、「実際のサイズ」に設定してください。「ページに合わせる」で印刷すると、縮小されてしまい、カード面にうまくおさまらない場合があります。
・裏マークを印刷しておくと、2種類以上のカードをまぜて使用するとき、後で分類するのに便利です。青マークは青カードの裏面に、赤マークは赤カードの裏面に、白マークは白カードの裏面に印刷してください。手動で表面と裏面を別々に印刷してください。上下を間違えないようご注意ください。
※裏マークを印刷するかわりに、色のペンで印をつけてもよいでしょう。
・予備用は数字が入っていないカードです。紛失や破損の際に、数字を手書きしてお使いください。



練習のしかた

・暗唱の練習
①青カードの裏面を上にして重ねてよく切り、1枚ずつめくりながら、出たカードの九九がすらすら言えるようにする。
②赤カードで、同様に九九がすらすら言えるようにする。
③白カードで、同様に九九がすらすら言えるようにする。
④青・赤・白カードをまぜて、同様に1枚ずつめくりながら、どのカードが出ても九九がすらすら言えるようにする。(パソコンのくくりんと同様の練習ができます)

・かるたとりのように ◎1人~数人で
①青カードの裏面を上にして重ね、よく切り、置いておく。
②赤カード、白カードは表にして並べておく。
③青カードを1枚めくり、それと同じ九九の赤カード、白カードをさがして取る。
※すべての赤・白カードを並べると、数が多く、さがしにくいので、段ごとに練習すると良いでしょう。
※1枚ずつめくるカードを赤カードにして、青・白カードの中からさがしたり、1枚ずつめくるカードを白カードにして、青・赤カードの中からさがしたり、パターンを変えて練習しましょう。


・七ならべのように
 ◎3~5人で
①はじめに、青・赤・白のどのカードを使うかを決める。
②5×5のカードを置き、その他のカードはよく切って、プレーヤー全員に配る。
③トランプの七ならべの要領で、九九が続くようにカードをならべていく。
※じゃんけんなどで最初にカードを出す人を決め、順にカードを出していく。(パスは3回までなど、あらかじめルールを決めておく)

・ババ抜きのように ◎3~5人で
①はじめに、どの段のカードを使うか決める。
②その段の青・赤・白カードに、別の段のカード1枚を加え、よく切って、プレーヤー全員に配る。
③トランプのババ抜きの要領で、となりの人のカードを1枚ずつ取る。
④同じ九九の青・赤・白カードがそろったら出す。
⑤はじめに配られた手持ちのカードが、1番早くなくなった人が勝ち。別の段のカードを最後まで持っていた人が負け。

※この手引きでは、かけ算のかけられる数を「実」、かける数を「法」、答えを「積」として説明します。 
 
実×法=積

はじめに、このご利用の手引きをお読みください。このページ内のリンクから、カード用のPDFが開きます。パソコンに転送するなどして印刷し、くく練習にご活用ください。

くくりんカード ご利用の手引き