2011年02月11日(金)
同じ歌詞なのに、こんなに違う
 明後日のオメガの例会はディスクジョッキー大会なので気軽にソフトをかけまくれます。割り当て時間も結構あるので、長めの曲も選曲出来ます。最近は聞いていない名盤もプレイバックしながら選曲してみました。
じっくり聴くとなるとマニアックなオペラになってしまいますが、あまり趣味に走ると浮いてしまうのでほどほどにしないといけませんね。
 自分が好きなジャンルは色々で、プログレッシブロックから歌謡曲、フォーク、演歌、映画音楽、オペラ、クラッシック、ジャズとバラバラでボーカルがあろうが無かろうが関係なく、好きなら、それほど音質にも拘らないのですが、最近、ある法則があることに気がつきました。それはテンポ100位で感じる心地良さです。中でも大好きな曲はだいたいがこのテンポ100位に収まっています(例えばTOTOのアフリカなど)。いわゆるバラード系が多いのですが、生理的に嵌ってしまうようです。
 写真のカレーラスの「AROUND THE WORLD」の中にもテンポ100 位のものが数曲あり、好みのCDです。以前例会でも披露した曲ですが、アルバムの邦名タイトルにもなっている『川の流れのように』がすごいのです。カレーラスが世界の名曲をその国の言語で歌ったアルバムなので、日本語としては決して上手ではなく、美空ひばりのイメージで、始めて聴く人は強烈な違和感を覚えます。思わず『これは違う!』と叫んでしまうほど。
しかし、流石、世界のカレーラス。しばらく聴くうちに、その素晴らしさがわかってきて好きになります。美空ひばりは人生の苦楽を川の流れに例えて唄った心の演歌ですが、カレーラスの歌は河の流れを人々の営みに例えた情景描写なのです。圧倒的な自然の力や生命力を感じます。川ではなく河なのです。『日本には、こんな広大な河は無いだろう…』と思えるようなスケールの大きな歌です。是非聴いてみて下さい。