2010年12月17日(金)
意外な実力ユニット
 新作BH『RF133 ゴード』のユニットはFOSTERのC130K16Dというユニットです。
ルックス的にはオーディオ用とは言えない様でも、基本性能は確かなものがあるようです。
1540円という安価な価格ながら、出てくる音には少々驚かされました。
もちろん写真のように強力に対策を施したあとの音なので、本来の音ではないのですが、全域にわたる反応の良さ、能率の高さ、鋭いピークなど無いスムーズな周波数特性など、価格を忘れさせるパフォーマンスを発揮しています。
 対策の内容は、フレームに盛りつけたエポキシパテと磁気回路背面に貼り付けた鉛のスタビライザーの2つですが、前記のエポキシパテの効果が非常に高いと思います。
プレスフレームは鳴きやすいのですが、コーンの振動が伝わって振動するのではなく、コーンの音圧を受けて鳴くのだということに気がついてから、そのフレーム形状に拘るようになりました。
どんな形状が音圧を受けにくいのか、という疑問に対して、いつも自分は、音波を水流に置き換えて、出来るだけ渦や抵抗の少ない形状に仕上げていくようにしています。写真ではわかり難いですが、フレームの内側も同様に加工しています。磁気回路背面に貼り付けた鉛も、まず丸く角のない、反射しにくい形状として、磁気回路と一体化するように心がけています。さらにコーンの反動を出来るだけしっかりと受け止めて、ロスを無くしていくように、重量のある鉛を使っているわけです。この効果は、フレームに振動を逃がしてバランスを取っている性格のユニットの場合は、逆に変な癖が出る事があるので注意が必要です。