ホンダ スーパーカブ110 JA59 新車


2022.2.13 カブ系の誘惑

先日セローに乗り、降りる時に右足をシートに引っかけてしまいました。年々運動能力が落ちるのでそのうちコケるかも、と少々怖くなりました。まあサイドスタンドを立てたまま降りればいいだけなんでしょうけど。

そういうこともあり、新型コロナの自粛でまいっていることもあり、セローが今ならおそらくいいお値段で売れるだろうということもあり(汗)、軽く次のバイクを考えたりなんかしました。もちろんセローはそれ以外の部分では不満は特にありません。

(1)ジクサー150: エンジンは非常に好印象。ステアリングはもっと高くないと自分には辛い。タコ内蔵デジタルメーターはよいが燃費計が欲しいな。そしてもっとコンパクトだったらなあ。

(2)モンキー125/GROM: 4速モンキーはコンパクトながら全く不満のない車体、5速化して低速走行のストレス低減、GROMなら燃費計付きメーター、とかなりよいです。

(3)カブ系: スーパーカブ110を手放した理由はロータリーミッションが大部分、ただシフトインジケーターを後付けしたら問題の大部分(4速発進してしまう、エンジンブレーキが超強力)は解決じゃないか、と今日気付きました。

手放すかどうかは別にして、上がりのバイク候補としていたカブ系が一気に身近になったような気がしています。発進時に1速に入れておけばシフトアップはノーストレス、停止時はシフトダウンはせいぜい3速までにしておけばそのまま停止して1速に入れるだけ。

うーむ一気にカブ系が欲しくなりました。



2022.2.? スーパーカブ110を注文

カブが欲しくなって検索してみると、Youtubeとかで新型スーパーカブの情報がちょくちょく出てきていました。フロントディスクブレーキとABS、ギアポジションインジケーターも燃費計も時計も内蔵のメーター、あらあらこれはもう希望そのまんまじゃないかと。

前回スーパーカブ110(JA44)を買ったお店に行き、注文してきました。その後3/14にホンダモーターサイクルショー(Web上)でそこそこ新型カブの情報が出ましたが、その1か月ほど前です。



2022.4.14 JA59スーパーカブ110 発売日に納車

注文してから2か月ほど待ちましたが、無事発売日に納車されました。セロー250も手放したのでバイクに乗るのも2ヶ月ぶりになってしまいました。いつものバイク屋さんに第1希望(黄)第2希望(ベージュ)と伝えていましたが、第2希望が来ました。以前のと全く同じ色(汗)。

なんとも不安定な車体、えらい遅いな、とこれは決してネガティブな感覚ではないのですが、前回のように1年ももたないってことになりませんように。



2022.4.20 JA59スーパーカブ110の慣らし計画

JA59スーパーカブ110、土日に頑張ったので走行距離がもうちょっとで300kmになります。いつものように慣らし運転をしていますが、以前に比べると最近はだいぶゆるくなってます。

なお取扱説明書には慣らし運転については「500kmまでは急発進・急加速・急ブレーキ・急なシフトダウンを避け控えめな運転をする」とだけあります。まあ私の場合慣らし運転の制限を楽しんでいる部分もありますので、勝手にやってます。

まずはレッドゾーンの半分の回転数(国沢さんの記事に書いてありましたが根拠は不明)からスタート、メーター内には「4速で出せるのは100km/hまで」みたいな印があります。100km/hはというと計算上は8442回転、ということはレッドゾーンは9000回転あたりでしょうか。なので一応のスタートは4500回転とします。

4500回転リミットですと2速で31.1km/h、3速で42.8km/h、4速で53.3km/hです。スピードメーターの誤差があるので(プラス5%くらいでしょうか)、4速で出せるのはメーター読み56キロくらい、平地であれば低負荷なので60キロあたりまで出てしまうのはOKとします。その他のギアは町中で普通に変速するには十分な感じです。坂道はちときついですが。これで200kmまで頑張りました。

今は5000回転リミット、2速で34.6km/h、3速で47.6km/h、4速で59.2km/h、もう十分な感じです。山道を行くと4速では失速し3速に下げる場面が出てきますが、3速でメーター読み50キロ出せるので十分でしょう。4速でも62キロまで出せます。これで500kmまで頑張り、その次は5500回転リミットを1000km点検までの予定です。

一応リミットと書いてあるのですが、あくまでも目安です。絶対オーバーしないようにとスピードメーターとにらめっこはNG、そしてゆっくり回転数を上げていく前提だと少しオーバーしても問題ないでしょう。

慣らし運転を考える上で「エンジンに悪いことを避ける」というのがあります。回転の急激な上下(アクセルの乱暴な操作、無理なシフトダウンによるエンジンブレーキ)、高回転を長時間キープ、そして逆に登り坂で回転数が低すぎる(低回転高負荷)、このあたりが避けたいポイントです。

こういう過酷なことを一番最初に避けることでエンジン寿命が延びる、そして気持ちよく回るエンジンになる、燃費がよくなる、みたいな効果を狙うのが慣らし運転の目的です。果たして1000kmまで同一回転数での制限が必要なのかと最近疑問に思いつつあり、早めに回転数制限をゆるめることにしています。

そしてオイル交換は500キロと1000キロでします。500キロではいらないかもしれませんが、購入先のショップでは推奨です。そのあとは考え中ですが、メーカー指定は3000kmもしくは1年の早い方、です。

もちろん1000キロで慣らし終了、あとは何でもOK、ではありません。たまたま私の運転では1000キロを過ぎてもほぼ慣らし運転、山道で2速や3速にシフトダウンする時が一番の負荷、という感じです。慣らしが終了して先ほどのエンジンに悪そうなことを日常的にしていれば、やはりエンジンは早くへたるでしょう。



2022.4.29 カブ系のロータリーミッションについて

前回(3年前)JA44スーパーカブ110を購入して1年も経たずに手放してしまったのですが、その理由の大部分がロータリーミッションでした。普通のクラッチレバー付きのトランスミッションであればどんなにいいだろうと思っていたのですが、いろんな記事を読むとむしろロータリーだからカブはいい、らしいのです。

今回ギアポジションインジケーターが装備され、4速発進してしまうことはほぼなくなりました(一度だけ燃費に気をとられすぎてやってしまっただけ)。4速発進してしまうと超ゆっくりの加速で確実に後続車に車間をつめられ、3速か4速か把握していないとギアを落としすぎてニュートラルになったりと、結構なストレスです。

信号待ちなど停止時はどのギアでもいいのですが、カブの場合1速でもエンストしませんから発進しやすい1速に入れています。だいたい停止する直前にギアを1速まで落としているのですが、信号が急に変わって停止するときなど余裕がなければ3速や4速のままで停まり、信号待ちの間に1速に戻しますが、やはりギアポジションが表示されているとかなり楽です。

あとは4速から3速へ、3速から2速に落とす時に普通のバイクの感覚で落としてしまうとエンジンブレーキが2-3倍効いてしまうのでいやだなあと思っていました。これについてはシフトペダルのかかと側を踏んだままアクセルをちょっとひねって回転数を上げてからギアを落としてやると軽減されますが、この感じがなかなかつかめません。うまく決まれば快感ですし、ノーストレスでできるようになったらカブの免許皆伝です。



2022.5.7 1000km点検終了、いいところと悪いところ

しまなみ海道ツーリング(185km)、矢掛ー沙美ツーリング(80km)、芸北ツーリング(300km)、池田牧場ツーリング(120km)など結構頑張り、今日1000km点検をしてもらいました。エンジンオイルはヤマルーブプレミアム10W-40にしました。

いつもの形式のインプレですが、全体的にはあまり嫌なところがなく、すっごく気に入っています。

いいところ
(1)コンパクトな車体、車両重量101kgで最小回転半径1.9m。取り回しは自転車並み(誇張あり)、Uターン楽々。
(2)エンジンの鼓動がいい感じ。30-40km/hで走ると最高、50-60km/hでも頑張ってる感は特になし。
(3)セミオートマなのに物足りなさはなく、クラッチレバー付きバイクと同様に変速が楽しめる。ギア比が絶妙なせいか、ギアチェンジがせわしなくない。シフトアップ時のショックはほとんどなし。動いているとギアの入りは非常によい。
(4)前輪ディスクブレーキになり、普通に効く。
(5)燃費が最高。通勤路で55くらい、ツーリングでは70を超える(ただし誤差大きめで実測は8%減)。
(6)山道でのコーナリングが楽しい。特に低速コーナー大得意。
(7)JA59になりギアポジション表示、燃費計、トリップメーター(汗)、時計(汗)、キャストホイール、チューブレスタイヤ、前輪ディスクブレーキ、ABS、ととんでもなく装備充実、そして伝統的にセンタースタンドとキックスタートも標準装備。
(8)装備が充実してJA44からたったの2万円アップ、本体税込み30万円は恐ろしく安い。

微妙なところ
(1)4.1Lしか入らない燃料タンク。260kmくらいなら頑張るがそれ以上だと怖いので途中で給油が必要。給油口からあふれやすいので注意が必要。
(2)低速時(10km/hくらい?)にふらつくが、まあ許容範囲。
(3)シートはいまひとつ、1時間ちょいでお尻が痛くなる。まあ普通のバイクでもこんなもんかも。
(4)燃料計はデジタルになったが、前モデルと同様、最初のひと目盛りがなかなか減らない。

よくないところ
(1)シフトダウン時のエンジンブレーキは普通のバイクではありえない強さ。ショック軽減にはダブルクラッチ風の操作が必須で初心者泣かせ。<10/25追記>3速で曲がってもいいやと思うとダブルクラッチ風の操作がかなり減った。
(2)乗り心地は非常に悪い。舗装状態の悪い路面では盛大なショック。
(3)登り坂はそこそこエンジンを回さないときつい。こんなパワーじゃ話にならんと思う人は多いだろう。
(4)サイドスタンド警告灯や発進できないシステムがない。2回ほど出したまま発進してしまい、ちょっと傾いた時に気がついた(汗)。
(5)ペダルつま先側を踏み込むとシフトアップするのは普通のバイクと逆、なので2台持ちするのはきつい。スクーターならノープロブレム。



2022.8.26 スーパーカブの癒やし効果

JA59スーパーカブ110が納車されて4ヶ月半、なんと2900kmを突破しました。バイクで年間500kmほどしか走らないこともある私としては超異例の走行距離です。近々オイル交換とグリップヒーター装着をしてもらいます。

最近乗ったバイクを調べてみるとエストレヤが2900km/23ヶ月(最初の1年で2100km)、グラストラッカーが2200km/10ヶ月、モンキー125が2070km/7ヶ月、セローが4200km/26ヶ月(最初の1年で3400km)、あたりです。最初の数ヶ月に集中して乗るとその後はあまり乗らなくなるのですが、カブさんもその運命になるのでしょうか(汗)。

ほぼ毎週同じコースを走っていますが、飽きませんね。陸続きの島ですが外周を3速40キロ弱(ほぼ4000回転)で走ると癒やされます。4速だともっと速度を上げたくなる感じで、40キロ巡航なら3速がちょうどいいです。

燃費の方も抜群で、それまで平均燃費70だったとしたらその速度で走るだけでぐんぐん数字が上がってきます。4速だったらわかるのですが3速でこの燃費とは。つまり3速4000回転で走っている区間だけの燃費は80くらいかも。そして4速4000回転の50キロで走るともっといい燃費が出そうです。

あんまり乗る気はしないけど暇を持て余すよりは、とカブで走り出すと十分楽しめます。高速やバイパスは乗れませんし、登りのワインディングはパワーが足りなくて苦手ですが、ちょっと我慢するだけです。交通の流れに乗る速度以上は出したくなりませんし、その速度で満足できます。なかなかの癒やしバイクだと思います。



2022.12.29 カブ8ヶ月半経過、年末の総括

JA59カブは8ヶ月半経過、走行距離は4300km弱となりました。12月に入り通勤には使えなくなり(7時半の時点で3度以上の日は皆無)、休みの日に神島ツーリングをするのが大半となりました。休みの日に家でゴロゴロするよりも走り出した方がストレス解消にはなりますね。

相変わらず心地よいエンジンフィーリングでよいです。ロータリー式ミッションもメリットこそ感じませんが(汗)特に嫌じゃありません。なおエンジンオイルはホンダ純正5W-30です。

あとは純正グリップヒーター、もう少し温かければいいな。冬用グローブのせいか私が冷え性のせいか、最高出力にしてもあまり温かく感じません。

2台体制にするべくADV160を注文して納車待ちなのですが、おそらく相性はいいと思います。カブでできない高速やバイパスを使ったロングツーリングができますし、高知や山口(秋吉台とか青海島とか)に行くにはカブでは辛いでしょう。

カブと普通のマニュアルトランスミッションのバイクの2台体制だと変速時のペダル操作が逆になるので、MT-25みたいなのが欲しくなってもやめた方がいいです。どうしても買うならカブをGROMに買い換えて、両方とも同じ操作にするしかありませんが、もう少しカブを楽しみたいですし、MT-25よりは今はスクーターに乗りたいです。



2023.4.14 カブ1年経過、5000kmも走った

JA59カブは2022.4.14納車なのでちょうど1年が経過、走行距離は5000kmを少し超えました。12ヶ月点検を受け、エンジンオイル交換(ヤマルーブプレミアム10W-40)、チェーン調整などしていただきました。近いうちにプラグとエアフィルター交換が必要とのことで、6000kmあたりで多分やります。あとはタイヤ交換とか(ミシュランがいいな)、ひょっとしたらチェーン交換も。

カブは飽きませんね。正確に言うと飽きかけたのですが、ADV160を購入してみてカブの魅力が再発見できました。長距離を延々と走るツーリングはADV160がいいですが、それ以外はカブがいいです。エンジンの味は薄目ですがいい味、回転数が落ちて再加速という場面でのフィーリングはかなりよいです。誰も書きませんがモトグッチみたい。

そして燃費が最高です。3月末にしまなみツーリングに行ったのですが、なんとその行程の燃費が83.3。誤差は多分7%か7.5%かそれくらいですが、誤差を修正しても77.5です。恐るべし。通勤燃費(行きのみ)は条件がよくても60をなかなか超えませんが、もう少し温かくなると超えると思います。

とにかく1年乗ってみて、乗り換えたくなるような欠点はほぼありません。あえて言うと1速とか2速でのエンジンブレーキがきついとか、高速を走れないとか、そのあたりです。まだまだ楽しめそうです。



2023.6.8 スーパーカブ110とお別れ(5396km)

モンキー125を契約してしまったためJA59スーパーカブとはお別れです。4月にも書いた通り、非常にいいバイクでした。

ロータリー式トランスミッションだけが今回乗り換える原因です。正直自分にとってはメリットはなかったです。125ccクラスだとクラッチレバーは軽いですし、左手がつりそうになることもないでしょう。この1年の靴の傷み方を見ても、そんなに違いがないような気がします。ギアの入りは気持ちよかったですね。

逆にデメリットはというと、スロットルを十分戻さずシフトチェンジすることがあったり(ギアが入りにくい)、エンジンブレーキがきつかったり(割と不満)、シフトインジケーターを見ないと何速に入っているかわからなかったり(普通のバイクだとシフトダウンをし続けると1速で止まるのでわかる)、そして他のバイクとシフトの向きが逆なので間違いそう、と結構いろいろあります。

もちろんいいバイクなので、もうカブだけでいいやと枯れてしまった時にまた乗ることにします。まだ枯れていないので、普通のクラッチレバー付きのバイクにもうちょっと乗ります。