プジョー208 スタイル 5MT 2018年式 中古

2021.2.3 プジョー208が少し欲しい
 ワゴンRに乗り始めてほぼ1年、こいつはなかなかよくできた車で大きな欠点がありません。660ccターボなしなのに市街地では過不足なし、高速に乗っても追い越し車線も走れます。しかし新型コロナでまいっていると新たな刺激が欲しくなります。

 コンパクトなサイズ(4m×1.7mあたりが上限)とマニュアルトランスミッション(MT)、そしてスポーツグレードでないこと(扁平・大径タイヤや硬いサスペンションは嫌い、速すぎるエンジン嫌い)は最低条件です。候補はフィアットパンダ4×4とプジョー208スタイル。パンダはもう同世代を3台も買ったし新鮮みがないということで、やはり208が気になります。

 カーセンサーで探すと少し遠くの県にいい感じの中古がありました(汗)。だけども広島県は緊急事態宣言に相当する「新型コロナ感染拡大防止集中対策」の真っ最中で県外に出られません。

 そしてワゴンRと比較すると狭い道を通りたくなくなる、駐車場でストレス増加、車高が低いので視界がだいぶ悪くなる、10km/h以下で左折するときぎくしゃくするだろう、燃費はだいぶ悪くなるだろう、とかネガティブな面が満載です。



2021.3.21 プジョー208お買い上げ、26時間で1100キロ走行

 この日より前に少し遠くのお店まで見に行き試乗させていただいたのですが、あまりに合わないと思い、一度は買わないことにしました。

(1)フットレストのせいでクラッチペダルが右寄りで、ペダルを踏む時にフットレストに足が当たりうまく踏み込めないことがちょくちょくあり。そしてクラッチペダルがありえないほど手前でつながるため発進時のストレスがすごい。
(2)小径ステアリングは違和感なし、メーター隠れず見える、ブレーキ自然、ポジションは普通にとれそう
(3)乗り心地や乗り味についてはさほど惹かれず

 こんな理由で2台体制は無理、1台体制としても気に入るか自信がなかったのです。しかししばらく悶々として、やはりこいつを逃すと後悔するのではないかと考え、結局お買い上げ。3/20(祝日)に仕事を終えてもう一度そのお店にワゴンRで向かい、途中一泊して3/21(日曜)朝にお店に到着、プジョー208に乗り換えて2日で(26時間で)1100キロ走ってしまいました。

 実はこの2日間は結構な雨が降って怖かったです。ワゴンRがそこそこ走れたのはびっくりでしたが、プジョー208は慣れないのでおっかなびっくりで「ワゴンRよりは楽だけど」くらいでした。兵庫県に入ったあたりで雨はやみましたが、その後も気持ちよくなる余裕はありませんでした。もちろん買ってよかったとまで思えず、こんなの買ってしまって大丈夫だろうかと(汗)。



2021.4.4 2週間経過してのインプレ

一言で言うと「いいクルマ感満載」です。ゴルフ/ポロよりこっちが好きという人は多いんじゃないでしょうか。超お買い得価格なのにMTというだけで売れずに新古車が大幅値引きされていたようです。残念。

私はもっとボロいクルマを欲しているようで、これも残念。

○いいところ
(1)洗練された内外装デザイン。本体価格税込み199万円のグレードなのに高級感あり。
(2)いかにもまっすぐ走りそうなステアリングフィールで実際まっすぐ走る。
(3)いい感じでサスペンションが動き、適度にロールしコーナリング時も落ち着きがある。
(4)シートが柔らかく乗り心地もよく快適すぎる走りで眠くなりそう。
(5)発進時は振動があるが(個人的にはエンジンの鼓動ととらえる)それ以上は非常にスムーズなエンジン。パワーもそれなりに。
(6)シフトフィーリングがヌルっという感じで、カチッとしていないがいい感じ。シフトストロークは結構長いが嫌いではない。変速ショックが軽くてよい。
(7)小径ステアリングの上からメーターを見る独特の配置だが、アップライトなポジションをとってもシートをリフターで持ち上げたらメーターが全部見える。小径ステアリングはデメリットを感じない。中央にあるデジタル速度計は非常によい(右のアナログ速度計は全く見ない)。
(8)最小回転半径がカタログ値5.3mだが、もう少し小回り利く印象で特に困らない。そして横幅が1750mmもあるがそんなに広いとは感じない。
(9)スモールライトを付けるとメーター内の表示が1つ点灯、ロービームを付けるともう1つ点灯するのでわかりやすい。シトロエンC3もそうだったが他の車にないのが不思議。
(10)長距離燃費がよい。先日すいた田舎道を走ったら22.7が出た。
(11)普通サイズ(185/65-15)のスペアタイヤ標準装備。銘柄はKleber。
(12)個人的にはマニュアルエアコン大好き。

×よくないところ
(1)エンジンがスムーズすぎるせいか運転する楽しみとしてはいまいち。シフトアップを忘れてしまうくらいスムーズ。3000-4000回転での印象は薄い。
(2)クラッチがかなり手前でつながる。とても軽自動車MTとの二台体制は無理。そして発進時のアクセル操作がややデリケートか。やや発進時に気を遣う。
(3)フットレストの関係でクラッチペダルが右寄り、その他のペダルは特に右寄りではないがペダル同士の間隔が狭い。クラッチペダルを踏む時にフットレストに当たって強引に踏み込むことあり。私は足が大きく27cm幅広だが、足の大きくない人なら大丈夫かも。
(4)ギア比が高めなので2速10km/hで左折するのは難しい。渋滞路走行もスムーズにできないかも。
(5)ブレーキをちょっと踏みすぎた時に結構急に効く。普段は大丈夫。
(6)時間調整式間欠ワイパーがない。
(7)サイドブレーキをそこそこの張力で引くと効きがいまいち、もう1ノッチ引くと硬くて大丈夫かなと思う。

△微妙なところ
(1)シフトを1速とか3速に入れるとかなり遠くなる。私は問題ないが手の短い人は大丈夫だろうか。
(2)MP3ファイルを再生する時にアルバムごとのモードにすると、自動的に次のアルバムに飛ばず元のアルバムの最初の曲に戻る。なのでABC順で全ての曲を再生するモードで使っている。解決法はあるかも。
(3)500mlペットボトルのお茶を飲む時にまともに使えるドリンクホルダーがない。ドアポケット内に後付けは簡単にできそう。
(4)ワイパーレバー先端のスイッチを押すと平均燃費/車速/走行距離が表示されるが、すぐ消えてしまう。オーディオ表示と同時に常時表示されれば最高。
(5)ドアロックをすると勝手にたたまれるドアミラー。壊れないだろうか。
(6)グローブボックスの容量がとんでもなく少なく、車検証入れが入らない。。



2021.4.13 208高速道路は極楽

おととい日曜日に香川県丸亀市まで家族でドライブしてきました。往復200kmほど。

ほぼ高速道路だったのですが、さすがに208は極楽でした。強風の瀬戸大橋でも若干ステアリングにそれらしい影響は出るものの、進路を乱されそうになることもなく安定していました。

「快適すぎて眠くなりそう」と以前書きましたが、特に眠くなることはありませんでした。またパワーが足りないとも思いませんでした。そもそもこんなに直進安定性のよい車に乗ったことは今までありません。素晴らしい。



2021.4.26 208のペダルレイアウトと大きな足

プジョー208、だいぶアクセルとクラッチの操作には慣れたと思います。ぎくしゃくはだいぶ改善されました。これ以上は私のアクセルワークがあまり滑らかじゃないということにします。

ペダルレイアウトについて、クラッチペダルが右寄りでアクセルペダルはひょっとして左寄りじゃないかと以前書きました。つまりABCペダルが狭い空間に並んでいるということです。今回はそのあたり測定してみました。ただアクセルペダルなんかはだいぶ奥にあったりして正確に測定できているかは自信がありません。

左からフットレスト-37mmの空間-44mmのクラッチペダル-53mmの空間-44mmのブレーキペダル-56mmの空間-40mmのアクセルペダル、と並んでいます。アクセルペダルの右端から右の方はだいぶ余裕があります。シート中央からまっすぐ垂直な線を延ばすとブレーキペダル中央に来るように見えます。もう少し右側にあってほしかった。

他の車を測定したことがありませんから、どのくらい狭いのかは不明です。なお私の靴(27cm幅広)の一番広いところの横幅が112mmで、クラッチペダルとブレーキペダルを同時に踏む時は右足と左足がくっつきます。つまり合わせて最大224mm。この時両横のアクセルペダルとフットレストとの隙間は・・・なんと左右合わせて10mmほどしかない計算になります。37+44+53+44+56=234mmですから。

私の足の一番幅広の部分が当たるとは限らないのでもう少し隙間はあるはずですが、アクセルペダルにもフットレストにも当たらずに両足でブレーキペダルとクラッチペダルを踏むのはそこそこの精度が必要みたいです。それでも隣に当たることはごくごくまれですので、大きな問題はないのかもしれません。


2021.5.21 プジョー208、2ヶ月経過

1ヶ月経過時点より今の方がクラッチ操作は慣れたと思います。こんなに慣れるまで時間がかかる車は初めてです。ペダル間隔が狭いのは仕方ありませんが(半分はでかい足のせい)、特に踏み間違いとか怖い思いをすることもありません。もうちょっとギア比が低いといいなとは思いますが、2速で左折する時の最低速度が12km/h、これでほぼ大丈夫のようです。

通勤燃費は行きが13前後、平均時速は13-16km/hです。平均時速が14キロを下回ると燃費も13を切るという感じです。トリップメーターが2つあって平均時速まで表示されるので燃費マニアとしてはたまりません。ちなみにワゴンRで同じ条件だと18-19(もしくは19前後)くらい、だいぶ違いますね。

仕事で疲れ気味なのと緊急事態宣言とで遠くに全然行けていません。福山市の新型コロナは落ち着いているので解除してほしいですが、広島市が減っていないので今月末での解除は無理かもしれません。マスクを着けるのまでは我慢しますが、遠出できないのは勘弁してほしいです。



2021.6.10 プジョー208とお別れ

軽自動車のターボなしMTがぴったりと思いながら、もしかしてフランス車のベーシックグレードのMTの乗り味が絶妙に合うかも、と思い今回プジョー208を買ってみました。いい車には間違いないのですが、そこまで乗り味には惹かれず、でもボディは大きい、ペダルレイアウトもきつい、やはり軽自動車がいいなと思い直しました。

プジョー208は非常にいい車です。基本性能はいいですし、ふんわりした味が好きという人は多いでしょう。遠出が多い人だともっとよさが感じられますが、私のように渋滞路ばかり走って、たまに遠出しようと思っても疲れてぐったりという人には向きません。

今後輸入車についてはAセグメントで小排気量の車が出てくれば別ですが、ルノートゥインゴも同様にハイギアードでペダル配置が厳しかったのできついです。もう乗る車がなくなってしまったかもしれません。