フィアットパンダ 3代目 900ccツインエアMT 2015年式中古
2017.9.25 パンダMT契約
ジムニーさんとシトロエンC3の2台体制は非常にうまくいっていたはずでした。2台でお互いの欠点を絶妙にカバーしていたはずですが、もうこれは魔が差したとしか言えません(汗)。ふとしたきっかけで、毎日のようにパンダのMTをチェックするようになりました。
4×4だと2台のいいとこどりができますが、安いものでも3年落ち車検2年付きでコミコミ190万円くらいと予算オーバーです。最近の暴走により年間予算をオーバーしていて、もしこういうのを買ってしまうと最低2年乗らないといけません。新車を買ってしまうと3年が必要です。
悩むなあ、と思っていたらなんとパンダMTの2年半落ちが絶妙のお値段で出ていました。四駆ではありませんがFFにもそれなりのよさがあるはずです。見に行けない距離でもなし。えーい、行ってしまえ(汗)。
2017.10.1 試乗時の印象
クラッチペダル重い(ジムニーさんが軽すぎ?)
ペダル配置の違和感は特になし
ステアリングは軽すぎず重すぎずいい感じ
シフトの入りはすごく軽い、入りにくさは全くなし
小回りめっちゃきく(体感的にはジムニー以上)
低回転でのブルブルは想像以上で、2速で超低速走行は無理という感じでした。一瞬買うのをやめようかと思ったほどですが、そのかわりに1速を使ってみるとびっくりするくらいスムーズだったのでうまくいくかもしれません。
エンジンがスムーズ過ぎてシフトアップタイミングがつかみにくいのでは?と思っていたのですが大丈夫そうでした。ただしあまり回転を上げていませんし、3速には入れていませんし、大部分は営業の方の運転とエンジン音から想像しました。
全体的には思ったより低回転時の癖があって大丈夫かな、運転しにくくて嫌にならないかなというのが頭をよぎりましたが、これで購入中止だと後悔しそうなので思い切って買いました。
2017.10.15 パンダMT納車
今日パンダさんが納車され、高速道路を走って帰りました。
前回の試乗の次の第二印象としては、
・ 市街地では低回転でブルブルはするものの、ぎくしゃくしなくて乗りやすい
・ いい感じのポジション
・ 高速では安定、シトロエンC3と大差はつかない
まあ、なんかうまくお付き合いできそうな感じがしてきました。
2017.11.1 パンダMTのいいところ、悪いところ
いいところ
(1)ツインエアエンジンの低回転の鼓動。2気筒のバイクみたい。
(2)コンパクトで小回りが利いて視界のいいボディ。狭い道も怖くない。
(3)燃費がいい。そこそこ混んだ市街地で15前後とはおそらく未体験。ただし純正グッドイヤーDuraGripのグリップがなくなっている可能性はあり(汗)。
(4)アイドリングストップがMTとの相性抜群でほぼノーストレス、燃費にも貢献。
(5)MTのシフトショックが小さい、シフトフィーリングもまずまずいい、もちろんシフトタイミング自由自在。
(6)乗り心地がよい。舗装状態の悪い道で横揺れする感じはシトロエンC3みたい。
(7)ハンドリングは鈍すぎず鋭すぎず自然。
(8)インテリアが明るくてよい。
(9)ウッドを全部抜いて40インチ以下のクラブのみにするとトランクにゴルフバッグが入り、抜いたウッドも全部その隙間に入れられる。
微妙なところ
(1)スペアタイヤもジャッキもなくパンク修理キットのみ。
(2)ペダル配置が若干左寄り。フットレストを使わずにクラッチペダルの下に左足を入れる場合、いざ踏もうとするとクラッチペダルの裏に当たることがある。フットレストを使うようになりペダル配置は気にならなくなったかも。
(3)3000回転あたりが超スムーズなのでシフトアップを忘れることがある。
(4)ステアリングが太すぎて小径。もっと径が大きければメーターが隠れない。
(5)スモールランプがない?
(6)カーオーディオでUSBメモリーが使えない。
(7)燃費と同時に走行距離と平均時速が表示されたらなあ。
(8)クラッチペダル結構重い。信号待ちでしばらく踏んでいると割と辛い。女性だと大丈夫かなと思ってしまうくらい。もう少しシートを上げて上から踏むようにしたらいいかも。
悪いところ
(1)ギア比が高いので2速でゆっくり交差点を曲がるとぎくしゃくする。渋滞路を1速のみで走るとややぎくしゃくが気になる。4×4のギア比がうらやましい。
(2)エアコンの吹き出し口が容赦なくフロントガラスに映り込んで、まぶしい時は前が見にくくなる。無数の「PANDA」も映り込むがこれは特に問題なし。
(3)かなり傾斜のある登り坂(私道クラス)だとスムーズに登れず、やっとこさ登っているという感じでたまに途中でエンストする。
(4)リバースギアに入れると3回に1回くらいガリっと嫌な音がする。10回に1回くらいかなり大きな音がして心臓に悪い。でもディーラーでは特に問題じゃないと言われた。 → その後なぜかほぼ問題なくなった
2018.2.10 グッドイヤーベクター4seasons hybridの雪道テスト
グッドイヤーベクター4シーズンズハイブリッド(長いな)、やっと雪道テストをしました。気温は-6.5度、路面の状況はガチガチの凍結路には見えませんでしたので圧雪路と言っていいでしょうか。雪は全く降っていませんでした。
最初にごく普通の登り坂、普通に登れるかなと思ったのですが、一時停止して登ろうとするとタイヤが空転して進みません。ESCのオレンジのライトがチカチカと点きます。2速発進も試しましたがNG。ちょっとバックして下ったところでもう一度発進してみて、やっとのことでぎりぎり発進できました。
方向転換したあと同じ坂で下りのブレーキテストは30km/hでニュートラルでやりましたが、5mくらい滑って止まったでしょうか。去年やおととしのテストと大きくは違わなかったと思います。
今回テストしたのはそんなに急な坂ではありませんが、週に1回通る道でもう少し急な登り坂がありますし、去年ジムニーさんでテストした坂はもうちょっと急だったような気がします。若干不安が残る結果となりました。
過去のテストは2017.1ジムニー+純正オールシーズン(Bridgestone DUELER H/T 684)、2016.1イプシロン+ミシュランX-ICE Xi3、2015.1並行パンダ1200+MAXXIS ARCTICTREKKER SP02、とやりました。タイヤ本体で言うと今回のベクターを含めて4つ、あまり差がないような気がします。巷で言われている「オールシーズンはスタッドレスの2割減」というのはそんな感じかもしれません。もしくはオールシーズンは2-3シーズン使ったスタッドレスと同等くらいかもしれません。
車本体と合わせた評価ではやはりジムニーさんがよかったですね。坂を登れないというのが一番困りますから、四駆はありがたいです。止まる方については四駆は関係なくなり、スピードさえ出さなければいいわけですから、スタッドレスとオールシーズンは差がわかりにくくなります。
ただこのくらいの性能ですとスキーに行くのは十分ということになるでしょうか。FFの車に4-5シーズン使ったスタッドレスという場合は普通にあるでしょうし、そういう車がスキー場の駐車場まで到達できるように道を整備しているはず、と想像します。
ところでベクターの通常使用のインプレですが、ロードノイズ大きく、荒れた舗装のところを通るとショックが明らかに大きく、となりますがそれ以外については特に不満なしです。空気圧は指定の1割増しにしてあります。長距離燃費は1割くらい悪化しているようですが、市街地燃費についてはもう少し温かくなってエアコンOFFの状態で比較してみます。
2018..8.2 パンダさんとお別れ
半分以上理想の車、最終到達点というふうに思っていましたがあっけなくお別れです。近頃では珍しい味のあるエンジン、その割にぎくしゃくせずストレス最小限、燃費もよし、小回りよし、と本当に欠点が少なくいい車でした。
あえて欠点を挙げるとすると、やや高めのギア比(4×4だとぴったり?)、やや左寄りのペダルレイアウト(指摘する人がいないので多分私だけの問題)、この猛暑だとエアコンが効かない、このくらいかもしれません。高速できつい坂を登る時にシフトダウンが必要、と思っていたらこの時だけノーマルモードに戻したところ、一度もシフトダウンすることがなくなりました(多分)。
ジムニーシエラの新古車が残りわずかになってしまい急遽買ってしまいましたが、今度パンダさんに戻るとしたら4×4です。買うのにかなり勇気の必要なお値段ではありますが、多分いずれ戻ってくるでしょう。
パンダMTに乗り、自分にはもうMTしかないなと気付きました。思いのままに走らせることができたパンダさんに出逢えてよかったです。