スズキジムニーシエラ(JB43) 5MT 未走行中古
2018.7.28 ジムニーシエラ契約
私の大好きな自動車評論家である森慶太さんがジムニーをめちゃくちゃ褒められ、大いに影響されて2016年にジムニー660を買いました。
ジムニーさんにはかなり満足していたのですが、(1)イメージとずれのある発進加速、(2)高速走行でかなりエンジン回転が上がるため(100km/hで4200回転)、燃費もかなり悪く(一説には10km/Lくらいとか)音も大きくあまり遠出したくない、とこの2つの欠点が目立ちました。しかし通勤やお買い物では乗りやすく、車高が高くかなり見晴らしよく、とかなりよかったです。燃費も言われるほど悪くなかったと思います。
新型ジムニー/シエラがデビューし、試乗をしましたが一般受けするいいクルマになったと思います。特にシエラは自分が買ってもかなり満足できるだろうなと思いました。しかし旧ジムニーのゆるさがなくなってしまったのは痛し痒しです。これ実は私が旧ジムニーを気に入っていた要素の大部分かもしれません。ということでまだ未走行車が残っている今、手を出してしまいました。
2018.8.26 ジムニーシエラ納車
土曜日に仕事が終わったあと新幹線で東に向かいホテルで一泊、この日の朝一番でお店に向かい納車となりました。730km走り渋滞込みで12時間かかって家に22時頃に到着しました。もう少し疲れてへとへとになるかと思いましたが意外に元気にたどり着きました。
高速走行はエンジン回転がそこまで高くならないのでまずまず快適でした。ジムニーさんだと100km/hは4200回転くらいと結構高いですが、シエラさんだと3400回転くらい。意外と静かで、風切り音の方が目立つということもありました。もちろん安定性が高いのはジムニーさんで証明済み。
事故渋滞があり滋賀県の菩提寺PA付近で1時間くらいノロノロ運転になりましたが、エアコンを付けたシエラさんはアイドリング発進ができるのでそこまで苦痛ではありませんでした。しかし慣らしなのに大渋滞ありとはトホホです。
2018.8.29 シエラさん初期インプレ
月火水と通勤に使ってのインプレです。だんだん慣れてきたようで、月曜日の時点では悪かった印象がよくなってきました。
まずボディです。ジムニーとほぼ同じ車体は前後左右非常によく見えますので安全確認が楽です。シート前後のスライドと背もたれ角度調整だけで高さ調整もチルトステアリングもないのにポジションに不満ありません。メーターもステアリングで全く隠れずばっちり見えます。ペダルはやや左に寄っているような気がしますが、踏み間違いをしそうな感じもなく気のせいでしょう。
エンジンは1328ccもあるように思えませんが、加速感が私の感覚とぴったり合ってます。アクセルをこのくらい踏んだらこのくらい加速する、というところでストレスがありません。660ccのジムニーさんの不満が解消されました。
ステアリングフィールはやはりゆるゆるで、小型トラックのイメージです。先日書いたようにめっちゃ重いですが、気合いでねじ伏せてます。「なかなか戻らなくておっとっと」はジムニーさんほどはないような気がします。
乗り心地ですが、普通の人が乗ると「悪い」と評価するでしょう。路面が悪いところでは盛大に揺れます。ただ私はこの挙動を面白がっています。
シフトフィールは思ったよりいいです。発進時ニュートラルから1速に入らなくて入れ直すことが5回に1回くらいあります。シフトアップ時に2速は入らないことはほぼありませんが結構硬いです。3速はややがさつな入り方、4速5速は特に問題ありません。リバースはやはり660ジムニーと同じく入りにくいですが、少しましでしょう。普通に入れると入らず力をかければ入ることはありますが、2−3回に1回くらいクラッチを踏んで入れ直します。
発進時に1速で普通に加速し、2速に上げたあとアクセルを普通に踏み込むと最初に少しショックがあるのが気になります。ただショックがあるなと感じるだけで、揺れたりという実害はないかもしれません。アクセルワークが雑なのかもしれませんが(汗)。
1速で歩くように進むとか、2速で10キロ以下で徐行するのは大得意です。エンジンブレーキも効くので交差点でいい感じに減速できて、ストレスがありません。エアコンを付けているとアイドリング回転が少し上がり、クラッチペダルを離すだけで発進できます。
その他はサイドブレーキが普通に効いてくれるのが地味にうれしいです(パンダMTは効きが悪かった、1200パンダも500も同じような感じ)。
<2021.11.4追記> 「ペダルが左寄り」というのは「右寄り」の間違いとしか思えません。この前に乗っていたパンダMTツインエアはそこそこ左寄りの配置のはずなので、もっと左はないでしょう。そしてJB43シエラからワゴンRへ乗り換えた時はやはり「ペダルが左寄り」と書いています。
2018.12.29 シエラさん4ヶ月経過インプレ(3550km)
いいところ
(1)軽自動車サイズで駐車楽々、狭い道でもあまり怖くない。
(2)高い着座位置ですっごく視界がよい、安全確認が楽々、夜の運転も不安最小限。
(3)1300ccエンジン+5MTは運転しやすい、絶妙のギア設定でゆっくり走るの大得意、つまりゆっくりの左折や渋滞で扱いやすい。変速ショック最小限。
(4)177cm85kgの体でも室内は全然狭く感じない、調整機能がほとんどないのに運転姿勢が普通にとれる。ペダル配置も絶妙で27cm幅広の足でも不満なし。
(5)4WDで悪路走破性抜群(私には宝の持ち腐れ)。660ジムニーは標準装備のオールシーズン系タイヤでも雪道はかなり安心感があったのでシエラも同じだろう。
(6)直進安定性は十分合格、100km/hでの安定感は問題なし。
(7)シートヒーター標準装備で冬は快適。 おまけに電動格納式ドアミラーも標準。
(8)メーターが見やすい。ステアリングが全くメーターと干渉しない車は珍しい、
(9)シフトノブの感触最高(ただのウレタン)、全く交換する気にならない。
微妙なところ
(1)舗装状態の悪いところでは派手に揺れる。揺れ自体は不快ではない。
(2)内装の高級感はゼロというか中途半端。どうせならドアトリムは簡素にして、一部鉄板むき出しにするくらいがかっこいい。
(3)直進状態ではステアリングがゆるゆるで、初めて乗るとびっくり。ハンドルを切っても切っても曲がらず、戻す時おっとっと。でも決して嫌じゃない。
(4)ワイパーは一番遅くしても早めなので、間欠調整がほしい。 → できた!
(5)せっかくデジタル液晶付きになったメーターなのに、燃費計がついていない
(6)普通のゴルフバッグを積むと、運転席近くまで延びて肘がバッグの先端に当たる。ただハーフセット用のバッグだとうまく斜めにしてトランクに積める。
(7)フェンダーのところにコーキングみたいな処理がしてありかっこ悪い。改造車かよと突っ込みたい。
よくないところ
(1)街乗り燃費が非常に悪い。最高の季節で10くらい(パンダだと14くらいの感覚)、冬エアコン付けると9くらい。多分660ジムニーより悪い。高速燃費は多分660ジムニーよりはよい。
(2)めちゃくちゃステアリングが重い。パワステが壊れているかと思うくらい。なぜかシエラだけ油圧パワステで、660ジムニーの電動パワステでよかったのに。
(3)最小回転半径4.9mと軽自動車並のボディにしては悪い。ステアリングが激重のため余計に小回りがきかなくなる。体感的には5.0m?
(4)40km/hくらいで舗装状態の悪い道を走るとかなり衝撃がある。タイヤの問題か?
(5)リアスモークガラス標準装備。後ろの車の視界を奪いたくない。
(6)内装のあちこちからカタカタ音。とても3500km走行とは思えない(汗)。
(7)車の味的なものはほぼなし。ただ4ヶ月経過時点ではその点は不満なし。
2019.5.18 シエラさんに時間調整型間欠ワイパースイッチ
シエラさんを購入して9ヶ月経過、走行距離は6100kmを超えました。私としては結構いいペースです。というか購入当日に700kmほど走って帰った分を考えるとほぼいつも通りでしょうか。
やはりシエラさんいいです。大満足です。必要十分というか絶妙の加速感、視界最高、コンパクトボディは狭い道でもノーストレス。4WDのことを抜きにしても(普段はFRです)こんな車は今時貴重です。
悪いのは燃費くらいでしょうか。通勤燃費だと温かくなって多分10は切らなくなったと思います。しかし夏タイヤ(TOYO PROXES CF2 SUV)で燃費が改善した感じはほぼありません。この間高速を走りましたがおそらく13.5くらいで、同じくらいの回転数で巡航した場合のアルファ147より悪い感じです。なぜなんでしょうかね。
夏タイヤでは確かにロードノイズは改善しました。高速でも静かではないですがちょっとオーディオのボリュームを上げるくらいで気になりません。しかし荒れた路面の乗り心地は比較しないとわからないくらいです。この車のタイヤ以外の個性が強すぎて、タイヤ交換くらいじゃ全体的な印象は変わらないんでしょう。
そして今日ワイパースイッチをソリオ純正のに交換し(部品番号は37310-50M20)、時間調整式になりました。プロに任せるとほんの10分ほどで、ステアリング周辺のプラスチック部品を外すだけであっけなく付きました。今までだと一番遅いモードでも早すぎて、手動でワイパーを動かしたい時がありました。おそらくこれで解決です。
2019.12.5 ジムニーシエラさん、1万キロ突破!
去年の8月終わりから乗り始めて1年3ヶ月半、昨日めでたく1万キロを突破しました。私の場合年間6000-7000キロくらいなので1年半で1万キロのペースで、今回はややハイペースのようです。
ちなみにこの20年で1年以上乗った車はというと、パンダ並行1200MT(1年10ヶ月)、フィアット500ツインエア(1年半)、フィアット2代目パンダ(1年半)、レガシィツーリングワゴン(1年半)、アクセラスポーツ初代(2年半)、フィアットプント並行1200MT(2年半)、です。2代目パンダ以外は新車ばかりですね。
最近ふと気付いたのですが、パワステが付いていないようなステアリングの重さが感じられないのです。もちろん重めではありますが普通に重いという感じで。慣れたという要素もありそうですが、機械的にも軽くなったんじゃないかと思います。
そしてギアの入りも去年の冬は問題だと書きましたが、今年は朝の気温が3度くらいでも大丈夫になっています。2速のシフトダウンも20キロちょっとだとOK。1速のシフトダウンは止まっている時か止まる寸前しか入らないことは多いですし、バックギアは相変わらず渋いですが、全然問題ありません。
舗装状態の悪い道を30-40km/hで走ると結構突き上げと横揺れがすること(不快じゃありません)、ステアリングを1.5倍くらい切らないと直角の右左折ができなくて、戻す時におっとっと、となること、この2点が普通の車から乗り換える時に気になる部分ですが、全然嫌じゃありません。
クロスカントリー系ヨンクは構造上どうしてもそうなってしまうのでしょうけど、それを除けば(除かなくても?)そのカテゴリー内だけでなく、乗用車全体で見ても相当素直で乗りやすい車と言えるんじゃないかと思います。新型は知りませんけど(汗)。
2019.12.21 3300回転からの快音
うちのシエラさんは坂道を除いては3000回転以上回すことはかなり少ないのですが、3300回転を超えるあたりで妙にいい音がすることに気付きました。3300回転は2速だと40km/h強、3速だと60km/h弱ですから免許にはやさしい速度域です。
これは可変バルブタイミングのおかげとのこと。そしてそれ以上回したらもっといい音になるわけではないので、3300回転を超えてちょっとだけこの音を楽しみ、シフトアップするのがいいようです。4000回転以上は未確認(汗)。
2020.2.25 シエラさんとお別れ(11500kmくらい)
ワゴンRとの入れ替えでシエラさんを置いてきました。1万キロ突破の記事の時と同じ印象で、過去最高レベルの満足度でした。別に買い換えなくてもいいような気もしますが(次がワゴンRですから)、まあ新しい世界が見たかったということで(汗)。
油圧パワステ、ボールナットのステアリング、ワイヤー式アクセル、FRベースの4WD、今後こういう車はもう出ないでしょうね。新型シエラさんは果たしてどうでしょうか。