グリップのサイズはこれでいい? 2023.1.2

グリップは普通サイズとして3つあります。.560インチの女性サイズ、.600の普通サイズ、.580のやや太めサイズ、です。その他ミッドサイズとかジャンボサイズとかもっともっと太いグリップもありますが、かなり少数派だと思います。昔からあって一番有名なのがゴルフプライドのツアーベルベットですから、それを検索するといろんなバリエーションがわかります。

サイズの他にはコード(滑り止め)入り/コードなし、バックライン(出っ張り)あり/なし(まん丸)、とかもありますが、私はコードなしバックラインなしのまん丸が好きです。シャフト取り外し式のクラブはバックラインなしになっていますから、他のクラブもバックラインなしにしておいた方がいいと思います。

さてサイズですが、基本的には手の大きさで決めるのがいいと思っています。しかしなんでゴルフクラブってこんなに細いグリップを使うのでしょうか。野球のバット、テニスのラケット、両方ともゴルフクラブのグリップよりかなり太いです。ブライソン・デシャンボーという常識外れのプロゴルファーは極太グリップ、超アップライトなクラブ、超アップライトなプレーンのスイングで結果を出しましたが、果たして参考になるのでしょうか。

ということで私は2020年1月にに極太グリップを試しました。ツアーベルベットJumboというやつです。今比較してみましたが、自宅のトレーニング用のバットとほぼ同じ、右手部分がバットの方が若干太いようです。ちなみにJumboの測定値はグリップエンドから5cmのところで25.2mm、10cmで24.2mm、15cmで23.4mm、20cmで22.8mm、とやはり右手部分が細くなっていました。

最初はもう少し細めのMidsizeを試し、まだ太い方がいいかなとJumboを試し、これで落ち着きました。最初は慣れませんでしたが、慣れると元には戻れなくなりました。私は手が大きいので(グローブサイズは26)Jumboがいいですが、普通の方はMidsizeでいいかも。この経験をすると、なぜ世間的に普通のグリップは細いのかわからなくなります。

ここでひとつ種明かしです。私が太いグリップにしたのはテンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)の右手主導スイングにしたからです。時松隆光プロや後藤未有プロを育てた篠塚武久さんの教えに惹かれテンフィンガーを試したのですが、この方がうまくいくんじゃないかという感触がありました。もちろん慣れるまで違和感はありましたが、もう以前のには戻れません。

逆に考えると、細いグリップを使っている限りはオーバーラッピングとかインターロッキングから離れられないとも言えます。いわゆる普通とされているオーバーラッピンググリップは、もともとフックで困っていたベンホーガンが採用したと言われていて、フックで困っていない我々にはあまりメリットがないかもしれません。