ゴルフ関係     2020.8.13完全書き直し

(5)本当に打ちやすいクラブセッティングの方法 → 全番手同じ感覚で打てるか

 同じメーカーの同じブランドで統一したら(例えばゼクシオ)、そのブランドに合った打ちやすさを提供してくれる、と考えたら少し違うというのは今までに書いてきました。アイアンの中でさえ打ち方や意識を変えないとまっすぐ飛ばないようになっているわけです。アイアンとドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティの統一感がとれているとはとうてい思えません。

 ここからは私独自の考え方です。まずアイアンを全番手同じ感覚で打てるように調整します。あるアイアンをしばらく打ったあと違う番手にすぐに持ち替えても、同じ感じで打てば同じ球筋(同じミスの傾向)になるようにします。それができたらウッド系も同じように調整します。

 これは一見難しそうでも順序だってやれば難しくありません。ヘッドは何でもいいです。アドレスした場所に戻ってきたらどんなヘッドでもまっすぐ飛びますから。同じ場所に戻ってこれないような重量やシャフト選びをしないのが大事です。

 まずシャフト選びです。一番確実なのはオールスチール。アイアンをNS950GHにしたらウッドはNS950FW、ドライバーはNS950DRです。アイアンがダイナミックゴールドだったらウッド系全部ダイナミックゴールド。絶対間違いない組み合わせですよね。馬鹿力ではない人であればNS950でいいでしょう。フレックスは柔らかめで。

 まずアイアンを6番、8番、PW、SWだけ同じになるように調整します。バランスは1番手につき0.5フローさせるといいでしょう。一番信頼できるクラブが6番、7番、8番のうち1本であればいいですね。それを中核としてバランスを前後させます。D0の7番アイアンがそうであれば6番はC9.5、8番はD0.5になります。これをやるとすべての番手で球筋が同じになる・・・といいですね。5番はスライスで9番は引っかけ、にはならないと思います。

 できればクラブ全体の慣性モーメント(MOI)で管理するといいのですがこれは敷居が高いでしょうか。マニアの方におすすめします。

 そして6番アイアンの上のクラブ。例えば23度あたりのUTですが、アイアンと同じNS950GH、ユーティリティ専用のNS950UT、ウッド系のNS950FW、このどれかが選べます。市販のクラブを買ってきたとしたら、おそらく振り心地は6番アイアンより重いはずです。なのでシャフトカット。

 アイアンから持ち替えた直後にスライスするようなら多分重すぎるので0.25インチ(6mm)ずつシャフトカットします。逆にフックするようなら軽すぎかもしれませんので鉛を貼ります。これは慣れないと難しいと思います。できればクラブ全体の慣性モーメントで管理するといいです。

 次にドライバー。NS950DR入りのドライバーなんて売っていませんので、カチャカチャ式ヘッドが手元にあれば工房に頼んでNS950DRとスリーブを接着してもらいましょう。全長が短くなる分先端を0.5-1インチカットして、全長が43.5インチくらいになるように手元をカットしグリップを装着してもらいます。そこでヘッドに鉛を貼ったりして適正重量を探ります。鉛を貼れば貼るほど悪くなったらシャフト手元をカットしないといけないかもしれません。

 6番アイアンで150yくらい飛ぶ方ですと、UTで165-170y期待できます。ドライバーは200yくらい出るんじゃないでしょうか。その中間のウッドが必要でしたら(多分100叩きには不要)7Wあたりを選んで、NS950FWを入れましょう。

 これでドライバー、170yUT、6I、8I、PW、SWという6本セットが完成しました。これにパターを加えて7本、これで過不足なくラウンドできるでしょう。それでうまくいけば他の番手も増やすといいです。

 このように6番とか8番アイアンと同じスイングで打てるようにウッド系を調整するのが最大のポイントです。うまく調整すれば球筋も同じになります。そこまでやれば本番であれこれ考えなくてもすみます。