'98 MAZDA DEMIO LX special (1300cc、5MT) 2001.11.11

 右ハンドル、コンパクトサイズ、5ドア、マニュアルミッション、これが私の車選びの基本です。ただし、これを満たす日本車は数多くあるものの、外車には本当にわずかしかありません。イタリア車に限っては皆無です。こういう考え方は少数派なのでしょうか。

 一時プントの並行輸入を考え、見積もりまでもらったのですが、注文してから半年ほど待つらしいです。果たして耐えきれるのか?と思い、とりあえず日本車に買い換えてみました。

 候補はインプレッサワゴン1800とデミオです。中古車屋に出向き、奇跡的に見つかったインプレッサワゴン18004WDと、デミオ初期型1500とマイチェン後の1300に試乗しました。

 インプレッサワゴンは水平対向エンジンの音とフィーリングに期待していたのですが、ノーマル状態のせいかかなり薄味でした。これでは1ヶ月で飽きてしまう、とばかりに、なかなかフィーリングの良かったデミオ1300に決定しました。

12/11 1ヶ月後のインプレ

 早いものでデミオが来て1ヶ月になりました。まだ飽きていません。というより、なかなか気が合うかもしれません。日本車では珍しいです。ボロさと、加速の悪さが絶妙なのといい(ほめ言葉です)、おそらく正規輸入のイタ車とは比較にならない便利さといい、気に入りました。

 フィーリングはと言うと、平成元年デビューのファミリア系、つまり以前乗っていたユーノス100とそっくりです。特にドアの開け閉めの音と感触。ハンドリングもそう。

 つまり、デミオは10年以上前の部品を組み合わせて作ったものか?多分本当でしょう。多分、エンジンの音量とか、ボディの剛性感とか、新設計の車には全くかなわないでしょう。

 でも、私にとってはどうでもいいことです。その適度なボロさが運転の楽しさを生んでいるのかもしれません。あの最高に楽しいパンダなんて20年以上前の設計だし、さらにミニなんて・・・ そう考えると、この10年ほどの日本車の進歩って何だったんだろうかと思います。

 ただ、快音と言うにはほど遠いエンジン音はやっぱり不満です。あとはシフトフィールと日本車っぽいインテリア。どうしてもイタ車と比較してしまいます。比較と言えば外観もそうなります。イタ車の何ともいえない色気、これがどうしても不足しています。こればっかりは無い物ねだりですが。

2002.4.6 総括

 デミオはいい車でした。何より運転が楽しいです。低〜中回転のレスポンスが適当によく、ハンドリングもよく、取り回しもしやすく、と、絶妙のバランスでした。難があるとすれば、高回転の音とフィーリングが悪いこと、やや没個性的な外観と内装、それくらいでしょうか。まあイタ車と比べなければ十分かもしれません。この車は義母のもとで余生を送ります。