ダイハツ コペン セロ無印 LA400K 5MT 新車2024年12月MCモデル

2025.9.13 コペン契約
ワゴンRを購入して3年経過、とっくに新鮮味がなくなっているのに次の車を買う気になれなかったのが不思議なくらいです。とはいえ購入候補がなかったわけではありません。シトロエンC3(2016年あたりの1200cc3気筒ETG)、マツダロードスター、このあたりは挙がってました。もしくは軽自動車としてサンバー(家のサンバートラックを運転し特に楽しいとは思わなかったので却下)、ホンダのバモス(結構高いので却下)とか考えたことはありますが、コペンは多分考えていなかったはず。
どうして急にコペン?かは思い出せません。そして今年の12月から自動ブレーキ未装着車の経過措置が終了し販売できなくなるらしく、コペンはフルモデルチェンジしか方法がないらしい、つまり製造中止です。これは今のうちに試乗して、却下なら却下にしておかないと後悔しそう。ということで試乗しました。
よかった点は(1)スタイリングは素晴らしい、(2)ドライビングポジションは問題なくとれ、メーターも隠れない、(3)ペダル配置は問題を感じなかった、(4)エンジンは扱いやすく速すぎずせかされないぎくしゃくしない、(5)エンジン音なかなかよい、(6)オープンにすると気持ちいい、(7)エアコンめちゃくちゃ効く、とたくさんありました。
悪い点もたくさんあります。(1)乗り心地が硬く10分あまり乗っていたらめまいがしてきた、(2)乗り込むのに体をねじって体勢がきつい、(3)クローズド時の左側後方視界がよくない、(4)オープンにするのに20秒くらいスイッチを押し続けないといけない、(5)クラッチペダルが結構重くストロークが短い(ワゴンRから乗りかえるとすごい違和感)、(6)クラッチペダルから足を離して地面に置く時にややペダルが邪魔、(7)オープンにするとトランクスペースがめちゃくちゃ狭い、などです。
こんな感じなので買うか買わないか悩みました。しかし買わない理由に決定的なものがなく、乗り心地はインチダウンで解決可能(なんならダンパー交換もあり)、リセールバリューはかなりよさそう、おそらく買わないと後悔するということで契約してしまいました。セロのスタイルが大好き、もちろんMT、そうなるとあとは無印かSかになります。
Sだと21万円高でレカロシートとモモステアリングとビルシュタインダンパーが付いてきます。ただしビルシュタインはかなり硬いとのことで(無印の方が柔らかい、意外とGRスポーツが一番快適度が高いらしい)、選択の余地なく無印にしました。どうせなら無印だけでも最初から14インチとか15インチ仕様にしてくれればよかったです。その方が普通の人にはSとの差別化がもっとできたんじゃないでしょうか。
2025.9.14 コペンのモデルチェンジ履歴、スペック表からわかること
現行コペンは2代目で2014年デビュー、この時はローブしかありません。5MTだと181万9800円。
2015年6月にセロが登場、5MTで187万3800円。
2016年4月にマルチリフレクターハロゲンフォグランプ、ステアリングスイッチ、インパネオーディオクラスターなど標準装備に、セロは192万7800円。
2019年10月に消費税アップに対応した値段設定とGRスポーツ追加、セロは196万3500円。
2021年4月モデルでオートライト装備、セロは196万5700円とわずかにアップ。
2024年12月モデルで安全性の改善、原材料費高騰によりセロは209万5500円と10万円以上アップ。
2021年4月モデルがお買い得だったようですが、他の軽自動車のお値段を考えるとまだまだお買い得です。
型式は3BA-LA400K、車種記号はKMPZ(ローブ無印MTと共通)。エンジンはKF型でボア63.0ストローク70.4mmというロングストロークです。このKFエンジンは現行LA350Sミライースと共通、というか2006年デビューのL275Sミラ(運転が面白くないと言ったやつ)からKFエンジンだったりします。ターボなので圧縮比は9.5と低いです(現行ミライースは12.2、L275Sミラは10.8)が、やや圧縮比高目のロープレッシャーターボかもしれません。WLTCモード燃費は18.6、市街地14.3、郊外19.9、高速20.3です。
ちなみにワゴンR(4WD、5MT)の場合圧縮比12.0、燃費は23.0、市街地19.8、郊外24.6、高速24.1です。ワゴンRの感覚では市街地燃費は土曜日の朝の通勤くらい、郊外燃費はもっと出ることあり、高速はこんなに出ない(100キロ巡航で20くらい?)、です。
サスペンションは前ストラット、後トーションビームというスポーツカーらしからぬ構造ですね。リアブレーキがドラムなところまでまさにL275Sミラと同じ形式で、独立懸架ですらありませんが、私は嫌いじゃありません。最小回転半径4.6m、タイヤは165/50-16、空気圧は240指定と普通。1000回転時1速で6.1km/h(ワゴンR4WDは4.9km/h)、100km/h時の回転数は5速で3863回転(ワゴンR4WDは4219回転)。高速ではワゴンRより少しだけ静かかも。
2025.11.6 コペンに装着するもの
私が新車を買う時はフロアマットは着けません。あんなものが2万円とかどうなっているのかと思います。ワゴンRの場合はコメリでトレイ形状のものを買いましたが、コペンじゃあまり合わないでしょうか。自分で切るタイプのマット型とどちらがいいか(これも汚れますしね)。
その他必須なのはまずオーディオ、純正ナビオーディオ取り付けキット(金具類のみ2200円)が必要でしょうか。配線キットはエーモンの「AODEA(オーディア)オーディオハーネス トヨタワイドパネル付 トヨタ車用(10P・6P) 2225」(1380円)にしました。
本体ですがスマホハンズフリーは必須なのでBluetoothは必要、通話の時は発信元が日本語表示されないと迷惑電話を受けてしまいそうです。ということでケンウッドDDX5020SRにして、グローブボックスにUSBメモリー用のケーブルを通すことにしました。
そしてETCを後付けで、装着スペースはグローブボックス内のようです。ドラレコは前方録画だけで十分ですので、お店にある中古(偶然ワゴンRのと同じコムテックのZDR-012)を着けることにしました。ナビは今まで買ったことがありません。迷うのもドライブの醍醐味ということで。
それから14インチタイヤ+ホイールですね。ダイハツ純正ホイールをヤフオクで入手(送料込み12100円)、ダンロップエナセーブEC204の165/65-14を着けることにしました。ワゴンRに着けたエナジーセーバー4は今は妻のワゴンRに着いてますが、新車装着タイヤ(エコピア)と比較し明らかに変わった感じがなかったので今回は見送りです。
2025.11.7 コペンの新車販売台数
全軽自協のホームページから数字を拾ってみます。ジムニーの時もよくここを見てあとどれくらいかな、と想像していました。7月8月を比較すると2025年の販売台数は少な目ですね。9月は増え、10月はさらに増えました。9/29に生産終了が2026年8月とアナウンスされたので、それを見て注文した人の分はおそらくまだ生産されていませんから、私のように予感がして注文した分でしょうか。それとも去年も10月は500台以上生産していたので、季節的なものなんでしょうか。
2025年 1月403台 2月334台 3月362台 4月337台 5月261台 6月359台 7月341台 8月233台 9月381台 10月513台
2024年 1月101台 2月15台 3月7台 4月27台 5月152台 6月330台 7月457台 8月351台 9月424台 10月537台 11月173台 12月202台
2024年度は3752台、2023年度は3161台ということです。不祥事関係で2024年1月から5月までの販売台数が落ち込んだようです。ちなみに2024年度はワゴンRは75800台と20倍くらい、一番売れているNBOXは21万台です。
2025.11.27 コペン納車、ファーストインプレッション
コペンを注文したのが9/13、車体番号が出たと連絡があったのが11/5、このあとがなぜか長くて今日納車でした。試乗時の印象とほぼ変わりませんが、詳しくファーストインプレッションを書いてみます。
まずドライビングポジションですが、めちゃくちゃ着座位置が低く、体をよじって乗り込む感じです。シートは前後できますが上下ができず、チルトステアリング(テレスコなし)の調節程度ですからあまり調整幅がありませんが大丈夫でした。スポーティなシートは薄く感じますが全然嫌じゃなく、177cm87kgの巨体を包み込んでくれます。
クラッチペダルがまあまあ重くて、ストロークがワゴンRの半分くらいなので発進には気を遣います。軽い上り坂での発進で数回エンストしました。シフトはかなり前方にあるので腕の短い方はきついかもしれません。ストロークは短く節度感があります。
乗ってみるとワゴンRのゆるゆるの真反対、かなり剛性感を感じます。もちろん165/50-16ポテンザのせいか乗り心地は硬く、舗装状態の悪い路面だと結構突き上げが来ます。当初はタイヤを165/65-14に替えるだけでは無理かもと考えていたのですが、思ったより大丈夫、ダンパー交換まではいらなさそうです。
シフトショックはワゴンRより小さく、発進さえできれば乗りやすいです。3000回転リミットでもエンジンはいい感じの音がしますが、もっと回したいです。そして登り坂だと3500回転くらい必要です。あとスピード感は結構ありますね。気がついたらいつもより遅く走っていて、後続車にあおられました。
オープンにもしましたがやはり気持ちよいですね。後方視界もよくなりますし、できる限りオープンで走りたいです。通勤でもオープン(汗)。
2025.11.28 コペンの慣らし運転計画
ワゴンR4WDはレッドゾーン7000回転、その半分くらいを最初のリミットとする方法が多いようです。いろいろ考えて100kmまでなるべく3000回転(5速74.6キロリミット、平坦な道のみ)、100kmから3500回転(5速87.0キロ)、200kmで4000回転、500kmで4500回転、700kmで5000回転、とやりました。
コペンはレッド7500回転、ギアと回転数と速度の関係は以下のようになります。。
3000回転: 2速33.2キロ、3速48.9キロ、4速66.8キロ、5速81.5キロ
3500回転: 2速38.7キロ、3速57.1キロ、4速77.9キロ、5速95.1キロ
4000回転: 2速44.3キロ、3速65.2キロ、4速89.0キロ、5速108.7キロ
4500回転: 2速49.8キロ、3速73.4キロ、4速100.1キロ、5速122.3キロ
最初の100キロは3000回転リミットで平坦な道のみ(上り坂3500回転は許容)、200kmまで3500回転、400kmまで4000回転、700kmまで4500回転、1000kmまで5000回転、とやってみます。山道を走るには4000回転、高速を走るには4500回転が必要です。
ワゴンRはタコメーターがないのでこうやって厳密に計算してスピードメーターを見ながらシフトチェンジしましたが、コペンはタコメーターを見ながら低回転高負荷だけ避けて適当にやったらいいでしょう。
2025.11.30 タイヤをインチダウンし木次ドライブ(481km)
純正タイヤは165/50-16のポテンザRE050Aという、やる気のありそうなものです。もちろん私にはハイグリップは必要ありませんし、大径アルミ+扁平タイヤのかっこよさも必要ありません。ということでダイハツ純正14インチアルミを中古で購入し、昨日ダンロップエナセーブEC204の165/65-14を装着しました。
ブレーキキャリパーにも干渉することなくジャストフィット、見た目は特に残念な感じはなさそうです。そして乗ってみるとわずかに突き上げがマイルドになったようです。思ったほどは変わらないと言っていいのかどうか、くらい。昨日までで202kmほど走り4000回転解禁になりました。
そして今日、写真撮影と慣らし運転を兼ね木次ドライブに行ってきました。まずは国道182号線を北上し、山越えのワインディングがあるのですが、4000回転リミットだと3速固定で40-60km/h、これでもかなり楽しめました。パワーは十分、音は想定外によいです。もっと回したい。NBロードスターを思い出す感じでロールなく曲がります。もちろんロードスターほどすっと曲がる感はありませんが十分。
途中外気温が5度とか7度とかですが構わずオープン、ヘルメットがない分バイク以上に自然と一体化できるかもしれません。シートヒーターと暖房をつけてもさすがに寒くなり、途中でネックウオーマーと毛糸帽子を買いました。これでかなり快適、あとはNBロードスターの時のようにゴルフ用グローブをはめたら完璧です。
木次まで140kmほど走ってすき家で牛丼を食べ、みしまやで買い物したら高速に乗ります。最初はオープンで乗ったのですが、頭に当たる風がきつくて断念、クローズドにしましたがこれは快適です。下道燃費が24.7、高速に乗っても燃費が落ちず(多少平均速度は遅め)24.6でした。通勤燃費はいまいちのようですが、長距離燃費はよいですね。
2025.12.11 コペンのいいところ、悪いところ
いいところ
(1)軽自動車サイズは最高、最近はもう軽自動車しか乗りたくない。
(2)軽自動車のオープンカーなんて最高。電動なのでセキュリティも万全。
(3)スタイル文句なし。外装はかわいらしい感じ、ベージュのシートも高級感あり。
(4)エンジン音がすごくよい。ミラのKFエンジンは音もいまいちで全然楽しいとは思わなかったが、よくぞここまでチューニングしたと思う。
(5)ステアリングフィールが重厚、ボディ剛性の高さを感じる。シフトはショートストロークで、硬めのフィーリングでいい感じ。ワインディングはロールを感じず曲がるので不思議。
(6)スポーツカー的なドライビングポジションは非日常性を満喫できる。スピード感が結構あるので、流れに乗る速度で結構エキサイティング。
(7)オープンにしなくても後側方視界がまずまずよく、安全確認に不安なし。
(8)クローズドにすると普通の車と変わらないくらいの快適性。高速も問題なし。
(9)オープン時はシートヒーターが最高。アイドリングストップなしはうれしい。
(10)Aピラーにツイーターが標準装備のせいもあるのか、オーティオの音がよい。
(11)下道長距離燃費と高速燃費が24前後とよい(特に高速はすごくよい)。WLTCの郊外モード19.9や高速モード20.3をはるかに上回る。通勤燃費は市街地モード14.3という数字くらい。
(12)本体価格が209万5500円(セロ5MT無印、消費税10%込み)。2015年のセロデビュー時の187万3800円(8%税込み)よりはかなり上がったが、熟練スタッフによる少量生産と考えると激安。
微妙なところ
(1)私としてはターボなしでパワーはちょうどよかったかも(車重850kg、ワゴンR4WDは780kg)。たまには5000回転くらい回したいが、ほぼ3500以下で事足りる。もちろん高速ではパワーがあってワゴンRより走りやすい。
(2)オープンにする時に20秒くらいずっとスイッチを押しっぱなしにしないといけない。オープンから閉じる時は20秒待ったあとで左右の窓を手動で閉めないといけない。
(3)ペダルが左にオフセットしているのが若干気になる。もう少しブレーキペダルが右にあってほしいが、ブレーキペダルを踏もうとしてアクセルペダルに当たることはない。普通の体格の人には問題ないかも。
(4)オートエアコンはいまいち好きになれない。冬場のオープンでは暖かさが足りない。
(5)寒い時はシフトが入りにくい。フィアットの新車みたい。
(6)シフトレバーが遠いところにあるので、腕が短い人はきつそう。
(7)もしかしてスピードメーターの誤差がほとんどない?ワゴンRと同じ感覚で運転していたら速度が出すぎてしまうかも。普段は3キロ減、高速は5キロ減のつもりで走ることにした。
よくないところ
(1)標準では足回りが硬すぎる。Sグレードは硬いサスペンションと50タイヤでもいいが、無印は165/65-14にしてソフトなサスペンションにしてほしい。もうちょっとロールしてもいいんじゃないか。そんなにスポーツ性能を求めていない層もいるはずで、グレードの差別化にもなる。
(2)スポーツカー的なポジションは乗り込みにくく、いつかこけそう。
(3)クラッチペダルが重くストロークが短い。1速がやや高目なのもありエンストしやすい。ワゴンRから乗り換えるとものすごい違和感がある(乗っているとすぐ慣れる)。
(4)オープンにするとトランクスペースがかなり狭く、バリトンウクレレを1本入れたら終了。二人で一泊旅行に行こうとするとオープンにできない。
(5)駐車する時ラインが見にくいので、バック駐車はかなりきつい。
(6)信号待ちの時に信号が見にくい。頭を沈めて見るしかない。
(7)。