2008年式 シトロエンC3 初代 1600cc4段AT 



2015.1.15 シトロエンが欲しい

マツダロードスターNBにもうしばらく乗るつもりでギアオイルを交換し、シフトが入るようになって喜んでいた矢先です。ロードスターを譲ってほしいというメッセージが届きました。それまでも次の車はどうしようかといろいろ考えていて、今まで乗ったことのないフランス車なんかいいかも、と思っていました。そして週末に見に来られて問題がなければ乗って帰られるということになり、情報集めに夢中になりました。

MT好きな私ですからフランス車もMT、と思っていたのですが、大好きな評論家である森慶太さんがAL4のことをえらく褒めていらっしゃいます。このAL4はシフトスケジュールが日本の交通事情に合わないとか、ATFを無交換にしとくとスラッジがたまって壊れるとか、世間的には悪名高いオートマです。さてどちらが本当か、今まで森慶太さんのお勧めの車を買って後悔したことが一度もない私は、ぜひともAL4を味わってみようと思いました。フランス車にはいずれも採用されているのですが、一番変わっているシトロエンがいいなと。そうなると自動的にC3が第一候補になり、高年式となると後期型の1600ccしかありません。いろいろ探して88000kmも走行実績がある(汗)車を買うことにしました。


2015.1.22 シトロエンライフ始まる(88721km)

朝早く新幹線に飛び乗りC3を見に行きました。沿線火災で30分遅れでのぞみが到着、途中停車時間もあり合計1時間遅れで現地に着きました。色はいまいちさえないグレー、と思っていたのですが実物は深みのある色で好印象。試乗するとAL4は最初っから体になじみ、この出だしの遅さ最高、気になっていたブレーキも(フランス車には時に地雷ブレーキと呼ばれるとんでもなく過敏なものがあるらしい)やや過敏かもしれないくらいでほぼ問題なし。乗り心地は良好、あとで195/50-16とわかってびっくりしたくらいです。これをインチダウンしてミシュランを履かせてやったら・・・

問題なく購入して高速を飛ばして帰宅しました。お店を出発する時が88721km走行、車検が約8ヶ月残った6年半落ちの車がこんなお値段で、というようなお買い得価格でした。しかもタイミングベルト関連、ATF交換(汚れは最小限)と大物整備はばっちり。こんなのが2年近く売れなかったようで、改めてC3+AL4の不人気さを実感します。まあ不人気というだけなら私にとって大歓迎です。


2015.2.1 シトロエンC3の○と×

シトロエンC3初代、乗れば乗るほどに魅力的に感じられます。ひょっとしたら自分はこういう車を求めていたのかも、とさえ思います。あれだけイタリア車が好きで、やっぱりエンジンの味わいとシフトの楽しみがないとね、と言っていたわけですが、価値観がシフトしたのではなく、全く違う別のものを見つけたのだと思います。

森慶太さん提唱のNHK(ノホホンと快適)、私はこの概念を「ノーストレスで運転でき、快適性が高い」と理解していました。C3に試乗して、NHK度は高いということはすぐにわかりましたが、数回乗ったあとはもう少しプラス材料として「積極的にこの車に乗りたい」に近いような感じがありました。パンダさんもNHK度は相当高いのですが、C3はそれ以上です。

「パンダさんをサブにしてこっちがメインでもいいかも」「もしこの車が今新車で買えたとしたら」「現行型C3って、途中まではエンジンはBMWと共同開発のあれで、AL4で、幅は3ナンバーサイズだけどうちのC3より小回りが利くし・・・」なんて妄想が始まったのは、すでに何かにとりつかれているのでしょう。

蛇の毒、サソリの毒という言葉はありますが、シトロエンにもそういうものがあるのかもしれません。私が今までに感じたことのない、不思議な魅力を持った車です。

もっともパンダさんに対する愛着が薄れたわけではなく、パンダさんに乗りたい気持ちは特に変化がありません。

現時点での評価をまとめてみます(2/10に一部修正)。

いいところ
(1)ストレス最小限のオートマ(AL4)の変速。エンジンブレーキがよく効くので運転が楽。
(2)ほとんどロールしないが硬くないという不思議なサスペンション。
(3)直進安定性、ハンドリングの剛性感はパンダさん以上。
(4)何かよくわからないけど運転していて妙に気持ちいい。ずっと乗っていたくなる。
(5)195/50-16で中国製タイヤ(MINERVA F109)なのにまずまずの乗り心地。
(6)窓が大きく開放感がすごい。パンダさん以上か。
(7)ふかふかのシート。3年落ちのポロと比較すると硬さが全く違う。
(8)一定速度をキープするのが簡単に思えた(気のせいかも)。
(9)スモールライトとロービームのどちらがついているか簡単にわかる。

微妙なところ
(1)アクセル、ブレーキは少し踏むとゆっくり作動する(これはいい)が、踏み足すと少し唐突に効き出す。しかし大きな不満ではないし、ひょっとしたら私の操作が悪いのかもしれない。
(2)エンジンの味としては普通。音は大きい。パワーは必要十分でちょうどいい。
(3)オートマのショックは確かに大きい。20年前のマツダ車レベル。2500-3000回転で変速するのとあまり滑らせない設定なので痛し痒しか。あと停止する直前にシフトダウンが入り思ったより減速がきつくなる(仕方ないか)。
(4)ドアをロックすると勝手にミラーが倒れる(壊れそう)。
(5)500ccペットボトルがほとんど入らないカップホルダー。
(6)フロントブレーキが鳴く。
(7)リアトランクの仕切り板はアイディア満載という評価だがカタカタとうるさい。

悪いところ
(1)小回りが利かない。本国スペックではTurning circleが11.2m。ちなみにアルファ147(2.0L)は11.5m(汗)、3代目パンダさんだと9.3m(喜)。初代C3はどの仕様でも11.2m、ただし2代目C3は10.2m(日本スペックで5.4m)と大幅改善。とはいえ車体が小さいせいかアルファ147ほどの不満はない。
(2)高速道路を頑張って走ると3300-3400回転くらいになってエンジン音が大きくなる。同じ回転数でもパンダさんの方が静かに感じる。まあ不快というほどではなくて走っているうちに少し慣れる。
(3)混雑した道での燃費が悪い。通勤で寒い日にエアコンONだと7を切る。
(4)坂道を走るとギクシャク感が気になる。まあこれはどんなATでも同じことかも。MTでもぎくしゃくするか。
(5)後期型はナンバープレートがバンパーの下に出っ張り、不用意に輪止めに当てると大変なことになる。


2015.2.10 私のシトロエンC3の整備状況

最近アルファ147、マツダロードスターもそうですが、タイミングベルトを購入時付近に交換している車を3台続けて買うことになりました。低年式、過走行の車は価格が安いのですが、大物整備さえきっちりやっていれば実は走行実績があるという発想の転換ができてしまいます。入退院を繰り返して年間2000kmではうれしくないですよね。

私のシトロエンC3の場合、4年半落ちの状態でとある個人経営の?整備工場にやってきました。この時すでに83000km(!)。なぜか2年近く売れ残ってその間にプラス5000km。車検を1回通して足車のようになっていたようです。今年の1月にタイミングベルト関係とATフルード交換など大物整備をして、その後私が購入、と何かタイミングがよすぎるような気もしますがそういう流れです。

今までの整備状況をまとめますと、
2013.3 プラグ4本、Fブレーキパッド交換
2013.10 車検、エンジンオイル交換、タイヤ4本交換(195/50-16、MINERVA F109)
2014.12 タイミングベルトセット、ウオーターポンプ、クーラント、カムシャフトシール、クランクシャフトシール・フロント、ファンベルト、エンジンオイル・フィルター、ATフルード(A.S.H.のVFS)、以上交換。

エアフィルター、ブレーキフルード、ファンベルト以外のベルト(交換されているかも)、バッテリー、エアコンフィルター、このあたりはいつ交換されたかわからないので早めに交換したいところです。バッテリーは新しそうにも見えますし、この冬でも特にセルモーターが弱い感じは全くなかったので、今度の冬前にしてもいいかもしれません。パワステは電動のようでオイル不要、って喜んでいいのかどうか。

リアブレーキパッドは私の走行距離を考えるともう少し様子を見てもいいのかもしれませんが、早めに替えないとトラブルの元という記事もありますので、ちょっと考えどころです。またアイドリング状態でのハンドルに伝わる振動が結構なもので、エンジンマウントも交換した方がいいかもしれません。トラブルの元にならないのであれば十分我慢はできるのですが。

うちのはまだ6年半落ちとそこそこ新しいのでまさかとは思いますが、サーモスタット、オルタネーター、イグニッションコイル、エアコン関係、こんなところも一応頭の片隅に置いておきます。

燃料ポンプ(フューエルポンプ)については平成21年7月にリコールが届出されています。ドアを開けたところ(ボディ側)に「外1596」というシールが貼ってありますので、うちのも対策品に交換済みということです。リコールが出てすぐ交換されたとしても、まだ5年半しか経っていないことになります。ラッキー。

そしてさらにまさか、というか結構リアルな心配なのですが、オートマ全交換とかOHとか。このAL4というATミッションは熱がこもりやすい構造のためATFが劣化しやすく、使用状況の過酷な日本では2-3万キロとかでの交換が必要なのに、当時メーカーは無交換推奨という恐ろしいことを。うちのは一応2回ATF交換をしているようですからリスクは低めのはずです(汗)。

あれやこれやと心配してもきりがないので、そこそこにしときます。


2015.2.11 AL4のトラブルについて調べてみました

路上で立ち往生したり、高額な費用がかかるトラブルはなるべく避けたいものです。それさえなければトラブルは少々あっても私は気にしないことにしています。今のところ最大のリスクはやはりAL4というオートマです。

AL4のトラブルは探せばいくらでも事例が出てきます。今日は祝日で暇だったので20件くらい調べてみました。ATFが無交換でかなり劣化していることも多いようですが、ATFを2-3万キロで交換していてもソレノイドバルブが故障するという事例もあったりします。

そしてトラブル事例はほぼ全例、ソレノイドバルブを交換(もしくは洗浄)しています。ソレノイドバルブ自体はあまり高くないので(2個で15000円くらいとのこと)、洗浄するくらいなら交換した方がいいような気がします。

あとプジョーではヒートプロテクト関係のトラブル(対策品あり)の報告もあるようですが、シトロエンではあるのかないのか。

修理費用についてですが、トラブルが起きるとまず間違いなくソレノイドバルブ交換+ATF交換で工賃込み6万円くらい(ATFをたくさん使うのでオイル代だけで2万円くらい)、それにバルブボディ洗浄(ATFがかなり汚れている場合)が加わるとさらに2万円くらいかかるようです。

幸いAL4のトラブルは一度キーをOFFして再始動するだけ、それでだめでもクールダウンすると走れるようになるようで、立ち往生してレッカーを呼ぶようなことはほぼないようです。3速固定でも走れることは走れるようですが、路肩に退避するにはスノーモードにするといいという記事もありました。

ではどうやってトラブルを避けるかというと、決定的なものはなさそうですが、

(1)ATFは2万キロくらいでの交換が無難か。経年変化も心配なので2年もしくは2万キロくらいか。
(2)夏の暑い時にATに負荷がかかる走り方はしない。長時間走行はパンダさんで。
(3)ソレノイドバルブは消耗品と考える。下手すると3-4万キロしかもたない。
(4)警告灯、3速固定などトラブルが出始めたら無理しないで整備工場に直行。

ソレノイドバルブを定期交換するという方法もあるかと思います。ATFを2年2万キロで交換するとして、2回に1回ソレノイドバルブも交換するといいかもしれません。ATF交換だけでも工賃込み2万円オーバーとなるでしょうから、2回に1回のプラス1万5千円というのは許容範囲でしょう。

ATF交換を1回につき3Lだけ、そのかわり頻繁にするという方法もあるようです。普通に抜くと3Lくらいしか抜けないので、3L入れて循環させもう一度抜くというやり方はかなりATFを必要とします。それなら交換サイクルを短縮して半分ずつ交換する、と。半分交換でも明らかにスムーズになったという記事もありました(抜いたオイルは劣化していたようです)。特に年間3000kmとかの走行距離が延びない場合は1年ごとに半分交換という手もあります。実際問題どっちがいいのかはわかりませんが。

私のC3はどうするかというと、去年12月にATFを6L交換したとのことで(おそらく2回に分けて3Lずつ交換)、1年後に半分交換くらいするのが無難です。こういう時使用したオイルがわかっていると助かります(A.S.H.のVFS)。もしソレノイドバルブとかでトラブっても最悪6万円くらいならOKとしましょうか。旅先で起こってほしくないですが。


2015.2.12 タイヤ交換とブレーキランプ切れ(89373km)

MINERVAという中国製のタイヤはいいのか悪いのかわかりませんし、装着後1年4ヶ月経過していますし、そもそも16インチのゴーマルなんて嫌です。世間一般の好みとは違って幅が狭く扁平でないタイヤ、小径ホイールが好きです。

というわけでミシュランエナジーセイバープラスの185/60-15にインチダウンしました。今回のはスペイン製。ホイールは行きつけのショップで不要のものをいただきました。純正のボルトは使えないとのことで、ヤフオクで偶然あったのを落札し、無事付きました。ちなみに交換時89373km走行。

今回購入したホイールボルトはM12×P1.25、19mm頭、全長約50mm、首下25mm、60度テーパーというものです。純正ボルトでは今回のホイールとはぴったり合わない(隙間ができる)ため使用不可です。60度テーパーというのが重要で、純正ボルトはもっとぽっこりしています。本当は純正と同じ17mm頭にしておけば車載レンチが使えるのですが、安かったので19mmでもいいやとなりました。手持ちのクロスレンチを積んでおかないと。

お店からの帰り道ですが、乗り心地については空気圧とか慣らし中とかの要素もありまだ判断はできませんが、ロードノイズは減ってエンジンの音がよく聞こえるようになったと思います。しばらく走って通勤路での乗り心地を比較しないと何とも言えません。あと燃費がよくならないかな。

それからお店に向かう途中にメーター内の「SERVICE」ランプが点灯し、あれー何かトラブったか、と思ったら中央の画面に英語で「ブレーキランプの右が切れとるよ」と表示されました。賢いなあ。1分くらい表示されてそのあとはいつもの画面に戻ったので一過性のものかと思いましたが、お店に着いて点検したらやはり切れてました。

交換はおまかせしましたが、ライトのところのねじ1本と、トランクからもう1箇所面倒なところにあるねじをもう1本ゆるめ、慎重にレンズ部分と基盤部分を分離して、というように複雑でした。自分ではやりたくないです。


2015.3.9 現行型(二代目)シトロエンC3が気になる

2010年にデビューした現行型シトロエンC3、もちろん今の初代C3を買う際にも検討したのですが、さほどいいとは思えずにいました。3年半前に定期点検の合間にたまたま試乗したこともあったのですが、高級だけども実際より大きく感じるし、特にひかれないという印象でした(試乗記参照)。

この2代目C3、デビュー当時は1600ccのBMWと共同開発のエンジンに4段AT(例のAL4の改良型)という組み合わせでした。手持ちのカーグラフィック2010年8月号では絶賛されています。「心休まる乗り心地のよさや豊かさ」「大変ソフト、柔らかいだけでなく印象的な味わいは今や希少種」「かなりハイドロに近い感覚」・・・

時は流れ2014年(去年)、エンジンは1200cc3気筒、ミッションは5段セミAT(MTベースのガチャコンシフト)になりました。味わいという点では薄くなりそうなのですが、私の大好きな森慶太さんがかなり褒められています。ENGINE2014年8月号の「エンジン・ホット100ニューカーズ」では87位、ちなみに32人の評論家のうち森慶太さんと森口将之さんだけが点を入れています。

おそらく3代目が出るのはあと2年後くらいでしょう。3代目になり私にとってよりよい車になるかというと、おそらくならないでしょう。一番望まないのはボディサイズ拡大とタイヤの大径化、でも間違いなくこれらは避けられません。

一番お得なのはここにある7年落ちの初代C3を車検を通してあと2年ちょい乗って、中古で3年落ちの1200ccを買うことでしょう。私に理性というものがあれば、わけもなくできることです。


2015.3.12 現行型(二代目)シトロエンC3試乗

いいクルマでしたが、すぐに欲しいとまでは思いませんでした。今のところうちの初代C3が大好きです。詳しくは試乗記を参照してください。


2015.4.9 C3エンジンマウントとアッパーマウントを交換(90080km)

通常のアイドリング時はいいものの、エアコンで少しアイドリング回転が上がった時とか少し加速した時、このあたりでエンジンの振動がステアリングに結構伝わってきていました。回転数にして900回転あたりです。それほど問題というわけではありませんが、気にはなりますし駆動系へのダメージがくる可能性があるとのこと。これから1万キロも乗るとは思えませんが(汗)気になるところでした。

乗り心地についてはサスがへたっているようなそうでないような微妙な感じがありました。一番気になる路面状態の悪い所の乗り心地については、9000km弱走行のパンダさんよりは少しいいという感じで、こんなものかと思ってもいいくらいでした。

アッパーマウントだけ交換してどうなの?という疑問はあるのですが、エンジンマウントを頼む際に一応部品の確認をしてもらったところ、残りわずかと言われたのでついでに注文したという感じです(汗)。あるサイトではタイヤとショックアブソーバーの次に重要な部品と書いてあり、納得。

ということで、行きつけのお店でエンジンマウントとフロントサスのアッパーマウントを交換していただき、今日受け取ってきました。エンジンマウントは写真(新品の純正)のように3つに分かれていて、写真左上のメインの部品のゴム部分が、交換前のはかなりつぶれていました。

アッパーマウントは表面的に劣化はしているようですがよくわかりません。交換時スプリングコンプレッサーを使ってスプリングを取り外さないといけないのですが(知らなかった)、結構苦労されたようです。そしてフロントのショックアブソーバー本体は伸縮させてみたところ十分機能を発揮しているとのこと。ラッキー。

で、交換後のインプレです。

まずエンジンですが、今まではややガサツな印象で、遮音とかあまり気を遣っていないのかなあ、パワーさえ出ていればOKという実用第一という感じなのかなあと思っていました。3/12の記事でも「エンジンがガーガーとうるさいうちのC3」と書いてあります。とはいえ加速はいいですし、3000回転を超えたくらいのエンジン音は意外といけます。エンジンが不調というわけではありません。

それがマウント交換後には全体的に静かになり、ガサツさを感じなくなりました。エンジンのいやな振動が全くなくなったのは当然として、エンジンが高品質に感じられるのが不思議です。タコメーターの針がゆっくりと2500回転を超えていくような回し方をしている時の音もいいなあと思えます。大げさに書くと軽トラックのエンジンがBMWのエンジンになったかのようです。素晴らしい!

次に乗り心地ですが、一般道では気持ちよくなった程度、高速道路を走ると継ぎ目の金属部分とか舗装状態の少し悪いところでの挙動がおそらくよくなっています。ガタンという衝撃は軽減されていい意味でふわふわした挙動で、以前からそういう傾向なのでしょうけど今回は印象的でした。

そして「リアがばたばたしている、後席の人は酔うかも」という主治医の一言を思い出し(高速走行の時は忘れていた)、そういう観点で感じてみたところ、確かにそんな感じがします。もしかするとフロントサスの調子が上がったのでリアの不調がわかりやすくなったのかもしれません。リアのショックアブソーバー交換、やってもいいかも。



2015.4.10 初代C3のエンジン、気持ちいい!

エンジンマウントとFサスアッパーマウントを交換した初代C3、ますます印象がよくなっています。エンジンこんなに気持ちよかったんだ、という感じです。

>>(1)エンジン: 特にいい音というわけでもなく、常用域ではもう少し静かでもいいかなと思います。車に興味のない人を乗せたら昭和の車かって言われるかもしれません。アイドリングでも結構音がします。おとなしくアクセルを踏むと2500回転、少し多めに踏むと3000回転くらいでシフトアップしますので、それまでは結構にぎやかな時間が続きます。

>>オートマの性格もありますが、2代目C3のようなBMWの手が入ったエンジンだったら完璧かもしれません。その2代目C3のAL4は早くシフトアップするようになったとの話で残念。

これが2/22の1ヶ月経過時のインプレですが、今ではこんな印象になりました。

アイドリングはイマドキの車より少し音はしますが問題なし。アクセルを踏むとBMWと共同開発した1600ccエンジンのような音が、いやこんなによかったかな。何となくBMW(E46)の2200cc直6を思い出しましたがそれは言い過ぎでしょうか。

ゆっくり加速して、通常シフトアップする2500回転あたりでもいい感じの音がしますし、もう少しアクセルを踏み込んで3000回転くらいまで回すとさらに気持ちよくなります。意味もなく加速したい。飛ばしたくないけど飛ばしたい。

高めの回転まで引っ張ってシフトアップするAL4ですが、このエンジンだと最高に合います。マニュアルだともっと気持ちいいかもしれません。2代目C3前期のAL4は早めにシフトアップするようにプログラムが変更されたようですが、もったいない。

今度は山道を走ってみたいです。あとマニュアルモードにしてもう少し回転数を上げるとどうなるかも試します。このいい気持ちがしばらく続きますように。



2015.7.5 シトロエンC3初代、ほぼ半年経過

今年1月の終わりに購入したのでほぼ半年、正確には5ヵ月半経過しました。一言で言うと不思議な車です。

シートはふかふかでサスペンションは明らかに柔らかいというか、こんなに柔らかくていいのかとも思うくらいです。走行中停止するため速度を落とし、ブレーキをかけると停止時にぼよよーんと車体が揺れます。

前後方向に揺れる感じなので、ブレーキで前につんのめる体勢、つまり前のサスペンションが縮んで後ろが伸びた状態になり、揺り戻しがきて今度は逆になり、とその繰り返しなのかなと想像します。不快ではなく面白いなと思います。

ショックアブソーバーが効いていないような感じもしますが、リアは交換したばかり、フロントもアッパーマウント交換時にスプリングを外しているので、そこそこ機能があるのは確認したと思います。ちなみにリアを交換したあと、ぼよよーんについては特に印象の変化はなし。これまた不思議。

では乗り心地は素晴らしいかというと、舗装状態の悪いところではゴツゴツします。パンダさんと比較してもはっきり優位性があるかどうかは微妙です。パンダさんも揺れますが意外に不快ではありませんので。

フランス車の美点のはずの直進安定性ですが、アッパーマウントを交換して以来少し悪化しました。これは単純にアライメントを調整していないせいでしょう。それまでは結構いいなと思っていました。

エンジンは以前も書きましたがマウントを交換してからフィーリングがよくなりました。ただ慣れたせいか普通に走っていると存在が目立ちません。

ATの変速はまずまず満足。エアコンをつけた状態で坂道を走るとぎくしゃくするのが少しいやですが、私はそんなにエアコンを付ける方ではないのであまり問題にはなっていません。逆に普通のオートマでは期待できないエンジンブレーキが使えるのでこれは気に入っています。

普通に50-60km/hで走っていて妙に気持ちいいのはこれまた不思議です。こんなシチュエーションは通勤時はほとんどないので宝の持ち腐れです(汗)。

現行C3への買い替えをたびたび妄想するのですが、この気持ちよさゆえに踏み切れません。また小回りはよくなるはずですが幅が6cm(ミラー幅で言うと9cm!)広がるのも微妙です。ただ現行C3もセッティングの方向性は同じでしょうし、悪路の乗り心地は向上しているはずです。何より私の好きな森慶太さんと、フランス車への愛情が強い森口将之さんからの評価が異常に高い(爆)。

何とか来年あたりまで持ちこたえてから乗り換えたい(?)です。


2015.7.23 シトロエンC3とお別れ

最終走行距離は91800km弱、購入したお店に買い取りとして戻ることになりました。イプシロンとの2台体制という手もあったのですが、最近の2台体制はそれぞれの車を長く乗るという目的は全く達成できずに失敗続きですのでもうやめます。

初代C3、私にフランス車の素晴らしさを教えてくれた記念すべき車です。車の楽しさの大部分はエンジンを回すことだと思っていたのが音を立てて崩れました。この1600ccエンジンはエンジン自体の味も大好きですが(BMW製になる前ですがそれっぽいと感じました)、エンジンは脇役です。エンジンは2000回転くらいで50-60km/hくらいでの定速走行、これがなぜか心地よいのです。

エンジンマウント交換によりエンジンの雑味がとれていい味わいになりました。これは超オススメ。リアサスが抜けかけていたようでモンローリフレックスに交換しましたが、運転席に座るだけでは何も変わっていないような感じです。後席の乗り心地はよくなったかもしれませんが判定不能。購入してから整備に10万円くらい使いました。

手放すにあたって195/60-15のエナジーセイバーから195/50-16のMINERVAに戻しました。舗装状態の悪い道でのゴツゴツした感じはやはり15インチの方がよかったと思いますが、直進安定性はむしろ16インチの方がいいかも。

小回りが利かないこと、昔の車だけに市街地燃費がいまいち(通勤路ではよくて8超え、悪いと6台、高速燃費は15前後と良好)、エンジンブレーキが効きすぎと感じる時がある、など欠点はたくさんあります。しかしふかふかなシートや不思議な気持ちよさは格別でした。またそのうち戻ってきます。