長文注意!BREVA750四国一周旅行(2008.7.10ー7.12)

7/10(木) 曇りっぽい晴れ、本日の走行約265km
 
朝目が覚めた。今日から夏休みであるが先週にひいた(息子にもらった)風邪が治りきっていなくて、体のだるさと鼻水鼻づまりが続いていた。今はどうか。鼻はつまり気味であるがまずまず。体調はやや疲れ気味であるがなんとかなりそう。よし間に合った。行くぞ、四国に。

いつもどおりにでかい犬(ラブラドールレトリバー、推定体重40kg弱)を散歩に連れて行き、朝食を食べ、ゆっくり計画を練った。今週は仕事が忙しく、体調が悪いのもあって帰宅してとても計画を練る状態ではなかった。計画といっても一人旅なのでどうにでもなる。とりあえず今日の宿だけは決めておこう。高知市内の便利のよさそうなところにテンピュールの枕とベッドのクッションを使ったホテルがある。ここにしよう。それでも朝食付きで6000円と安い。素晴らしい。

ルートは直接高知市入りして、高知観光はその日でも翌日でも、体調などで決めよう。瀬戸大橋が近いが、行きも帰りも同じ道だとつまらないので、行きだけはしまなみ海道で愛媛県から入ろう。40-50kmほどのロスになるし、高速が開通していないので実際は1時間以上のロスになるかもしれないが、他に面白いこともあるかもしれない。

さてエンジンを始動する。「カチッ」・・・「えっ?」・・・「カチッ」・・・「まじっすか(涙)」とこの間スローモーションのように長く感じたが、実際はほんの1-2秒くらいだっただろうか。私のBREVA750は今までは最初だけカチッという音がすることがあったが、その後すぐにセルは勢いよく回りエンジンはかかっていた。しかし今日は2回カチッという音がして、その後エンジンはかからない。やばいと思った。しかし実際はその0.5秒後には弱めにセルが回って、何とかエンジンはかかった。やれやれ。でも接触不良で充電できなくなっている疑いだけは捨てられない。ええいどうにでもなれ、という思いで出発した。

福山は朝から暑かったので、長袖のポロシャツだけでいいかなと思って、その格好で出発し、まず近所でガソリンを入れた。しかし予想に反して風を切ると結構寒い。風邪ひきだからかもしれないと思って家にナイロンの薄手の上着を取りに帰り、再び出発した。ちなみにガソリンスタンドを出発した時はすぐにエンジンはかかった。よかった、多分大丈夫だ(大汗)。

高速に乗るまでは暑かったが、高速ではこれでちょうどよかった。危ない危ない、風邪をこじらせるところであった。尾道からしまなみ海道に入り、島を抜けていく。何度かここは通っているが、景色は抜群である。何より海の上を道が通っている、しかも島と島を渡りながらというシチュエーションはよそではほとんどないはず。瀬戸大橋があるのにこの道を作った無駄遣いは一言言っておかなければならないだろうが、ともかく格別である。今回は忘れよう(おいおい)。写真を撮りたかったが一時停止できないのであきらめた。

そんな具合で、いつのまにか今治まで来た。四国上陸。高速がとぎれているので今治で一旦降り、一般道で次のインターを目指す。ブックオフがあったので立ち寄る。バイクの本がたくさんあったが、車で来ていたなら買っていただろう。2泊3日ツーリングではリアのトップケースが荷物で出発時点から満タンである。ちょっと悔しい。

さて昼食はどうしようかと思っているうちにインターが見えてきて、とりあえずサービスエリアまで行くことにする。石鎚山SAに入った。「四国麺フェスタ」をやっていて、各SAで別々にご当地麺料理を出して、全部回って食べてくれということである。ここはというと、八幡浜ちゃんぽんであった。私はちゃんぽんは大好きで、立ち寄ったSAで発見すると間違いなく注文する。当然ながら注文して食べた。鼻がつまっていて本調子ではないが、うまかった。これだけでもしまなみ海道を通った価値ありだ。ただ舌を少しやけどした。

もう少し休憩しようと、飲むアイス(チューブから搾り出して吸う)とPOMジュース(ストレート)、そして栗タルトを買って外のいすで食べた。アイスは舌のやけどの治療としては最適である。何よりうまい。POMジュースは100mlちょっとがビンに入った高級タイプだが値段は100円台で、めちゃくちゃ甘くてうまかった。愛媛は水道からポンジュースが出るという都市伝説があるくらいだが、実際は一箇所だけどこかに本当にポンジュースが出る水道があるという程度らしい。しかし恐るべし。うますぎる。

エネルギー補給は完璧になったので、高速で高知を目指す。しかし何しろ私はおじさんであり(肉体年齢は50歳くらいかもしれない)、ここ10年くらいはバイクでロングツーリングには行っていない。せいぜい香川県でバイクを買って長野まで乗って帰ったとかそのくらいがせいぜいであるが、それとて10年ほど前である。おまけに風邪ひきであるので無理はできない。高知入りしてすぐホテルに行こう。

振動で手がしびれるのには閉口した。今まで何も思わなかったのに、100km以上走ると気になるのかもしれない。そういえばBREVA750では岡山の児島から家までの60kmほどが最長距離である。ただ予想に反してすんなりと距離を稼ぎ、15時半くらいに高知市入りした。まずはゴルフクラブを物色、そしてまだ余力がありそうだったので、明日の天気も悪そうということもあり、頑張って桂浜に向かうことにした。

私は日本史があまり好きではなかったし、現代に近づくほど知識はなかったので坂本龍馬といっても幕末に活躍した武士ということくらいで、どういう人かほとんど知らなかった。ただ熱烈なファンは相当いるようなので、すごい人ではないかとは思っていた。

桂浜では龍馬さんは太平洋を向いていた。階段を上っていくとまずは後姿とご対面する。これは何の感慨もない。他の観光客は正面から普通に写真を撮っているが、それではどこを見ているのかわからないではないか。横顔はどうだろうかと思い撮影ポイントを探すが、いや、これが横顔、かっこいい。太平洋は一緒には写真に撮れないが仕方ない。逆光なので写真の品質は全く期待できないが、どうせ写真で見るより実物の方がいいに決まっているから適当に撮影した。

そのあと桂浜に降り立って、砂浜で波の音を聞いた。やはり波の音というか、滝でも川でも、水の音は大好きである。砂浜にある岩にヘルメットを置いて(自分のつもり)写真を撮った。気のせいかもしれないが、遠くに何も見えない太平洋は格別である。しばらくまどろみたくもあったが、座る場所もなく(砂浜に座ればいいのだが)一人で手持ち無沙汰でもあったので、次を目指した。

次は龍馬記念館に行った。このとき16時40分で、閉館が17時ですがよろしいですかと聞かれた。危ない危ない。まどろんでいたら入れなかった。龍馬さんについては割合あっさりと経歴とか書いてあって、どちらかというと奥さんのお龍さんの方がいろいろ書いてあるような気がした。どちらも変わり者だったようで、お互いのことを変わり者だとコメントしていた。だからこそ気が合ったのではないかということだ。変わり者は付き合うのが大変だと思うが、確かにお互いそうだとうまくいくような気もする。私はどうだろうか。性格は頑固で人と違ったことをしたがるくらいで格別変わり者ではないと思うが、妻はおそらく変わり者だと思っているに違いない。妻は変わり者ではなくまっとうな人間のようだ。苦労しているのかな。

もう少し龍馬さんのことを勉強してみたくなった。中学生とか高校生のころは私は考えるということがすごく苦手だったと思う。というか何も考えないで生きていたような気がする。人に気を遣えるというレベルには全くないし、作者の意図を読み取らなければ点数にならない国語の試験も苦手であった。20歳半ば以降、つまり仕事をするようになってから(仕事をし始めた当初はやはり同じだったはず)、徐々に考えることができるようになったと思う。30歳を過ぎてやっと普通に考えられるようになったはずだ。いやあ、このただの天然野郎が今までよく世の中を渡っていけたものだ。周囲の人々に感謝しないといけない。

桂浜をあとにし、宿を目指した。途中で燃料ランプが点灯した。わずか250kmほどしか走っていないではないか。長距離で燃費20も行かないとなると、これは2気筒の燃費としては激悪である。実際は11.5Lほどしか入らなかったので(点灯が余裕を持ちすぎなのか)、20は超えた。励鵺さんはどうやってあの30弱という燃費をたたき出しているのかと不思議になった。確かに高速では4000回転ちょっとでの巡航になるので、ややガソリンを食うのかもしれないが。

ホテル「Hotel Ko's style」にチェックインし、少しまどろんでからひろめ市場に行った。ここは屋台村が大きくなったような感じで、中央にテーブル席があり(何カ所もあり合計800席だそうだ、すごい)、その回りにたくさんのお店が所狭しと並んでいる。店の数は30とか40とかあるだろうか。初めて来ると何を食べていいか迷うはずだ。インド料理もあったし、もっと探しまわれば面白いところもたくさんあっただろう(食べきれないだろうが)。私は励鵺さんに教えていただいた明神丸に直行し、かつおのたたき並1000円と、ついでにあなごともう一つ(名前忘れた)の稚魚と生ビールを頼んだ。かつおには日本酒がいいことは十分わかっていたが、とにかくビールが飲みたかったのだ。

かつおはというと、めちゃくちゃうまかった。5年くらい前に高知のゴルフ場で食べたかつおは何だったんだろうかという具合だ。目の前で若いお兄さんがわらを使って焼いていたので、本格派ではあるのだが、人生で一番うまいかつおには間違いない。ちなみにニンニクの薄切りが添えてあって、多分これをかじりながら、もしくはかつおに添えて食べるということなんだろうから、そうやってみた。その後日本酒(常温)を頼んで飲みながら食べたらさらにうまくなった。やはりこうでなくては。そのあと別の店で川えびのから揚げと、豚の角煮+煮卵、そして土佐鶴(と頼んだら自動的にやや熱めが出てきた、恐るべし)と散々注文し、堪能した。いやあ素晴らしかった。

高知の人はお祭りで男は1升、女性は5合飲むそうだ。私だったら5合で撃沈しそうである。恐るべし高知県民。ちなみに高知のゴルフ場のキャディさんに聞いた時は「自分はそんなに飲めない」と言っていたが真偽のほどはわからない。

帰りにローソンに寄って、脱水予防の果汁100%グレープフルーツジュース1L、そしてビールとポテチなど買って帰り、テレビを見ながらちびちびやり、その後いつのまにか意識不明となる。

7/11(金)曇りっぽい晴れ、本日の走行約250km

朝7時起床。テンピュール(枕とベッド両方)がよかったのか、よく眠れた。疲れもまずまず取れたが、水曜日までに蓄積していた疲れが並大抵ではなかったので完全復活とまではいかない。鼻水も少しよくはなったがまだまだ本調子にはほど遠い。昨日もホテル以外ではティッシュ不要だったので今日も何とかなるだろう。ちなみに鼻水が出ないというわけではなくて、胃のほうで処理できるというだけのことだ。

脱水補正をしたせいか、お酒は残っていない。やはり二日酔いは飲みすぎ+脱水によることが多い。それでも喉はからからなので、100%ジュースで水分補給をし、しばらくしてモーニングを食べに行って、チェックアウトした。

8時半に出発。高知道に乗り、すぐ先の南国SAでちょっと情報収集をと思うがほとんど情報なし。大豊ICで下りて国道を北上し、大歩危を目指すが、途中まで大歩危という標識が全くない。途中で地図を見直して池田方面に行けばよいことを確認して北上した。緑の深い山道で、走っているだけで気持ちがいい。途中徳島県に入ったという標識が出て、急にそこから大歩危何kmという標識が出るようになった。高知県は他県の観光名所は表示してくれないようだ。せこいぞ。

大歩危のところで右折し、かずら橋に向かう。ここは山梨の猿橋、山口の錦帯橋と並んで日本三奇橋と呼ばれているそうだ。猿橋は山梨に住んでいた頃に今の奥さんと行ったし、錦帯橋は今のBreva750の前に乗っていたカワサキZR-7を納車しに行って、駅まで車に乗せていただいた時に通った(暗くてよく見えなかった)。三大奇橋全制覇である。

ここまでは国道でほとんど平らで適度な曲がりであったが、ここからはずっと上りになり、結構なワインディングとなる。集中力がないとスピードオーバーで曲がりきれなくなってしまいそうで、バイク初心者には辛いだろう。頑張って上り、トンネルを抜け(トンネル内がすごく涼しい)、そこから下りになり、木々に囲まれた集落を上から見るというなかなか得がたい景色があった。

かずら橋の前に道の駅「にしいや」に寄る。お土産にそばのお菓子を買い、ちょっと腹が減ったのでアーモンドチョコレートと珈琲を飲んだ。

かずら橋は植物のつるで編んだような橋で、渡る前はたいしたことがないと思っていたが、いざ渡るとめちゃくちゃ怖い。足場の木と木の間が10cmくらい離れていて、その隙間に足を突っ込んでしまうとこけそうだ。本当に怖くて、手すりなしでは渡れなかっただろう。それでも何とか携帯を取り出し、数枚写真をとった。下手をすると携帯を落っことしそうになるので細心の注意を払った。実際何百人くらいか落とした人もいるだろう。それにしてもつるが切れそうになっていたり、よくこの橋が何十年も落ちずに持ちこたえているものだと感心する。

かずら橋を出たところに「びわの滝」があった。意外と結構な滝で、音が大きく、マイナスイオン全開という感じですごく気持ちよかった。写真を撮ろうと思ったが、先に来ていたカップルが邪魔になる。男の方が移動したところを見計らって、女性が入っていたが許容範囲と思いシャッターを押した。きれいな女性なら許す、というか大歓迎。

11時ころで、すぐそばにあったお店で名物祖谷そばを食べてもよかったのだがちょっと早い(チョコレート食べ過ぎたか)。道の駅で見た地元の小学生が作った新聞に、でこまわしのことが書いてあって食べたくなった。この「でこまわし」は人形(「でこ」と呼ぶらしい)に似ているものを回して焼くことの意味のようで、じゃがいもと豆腐(しっかりしたもの)とこんにゃくが串に刺してあって、味噌を付けて焼くものであるが、かなりうまかった。

素晴らしいと思っていると、偶然遠い昔に聞いた音楽が耳に入ってきた。私が小学生のころ(つまり30年くらい前)よくパン屋さんの出張販売が来ていたがあまり買ってもらえなかったものだ。おやっと思い道に目をやると、ロバパンと書かれた軽トラックのような車(反対側はショーウインドウになっているのだろう)が過ぎていった。実家ではもう20年くらいは来ていなかったのではと思うが、タイムスリップしたようで懐かしく思った。

その後大歩危に戻り、延々と北上した。大歩危小歩危というのは、国道から見ると山をバックに吉野川が流れているところを何十キロも走るところのようだ(違うかもしれない)。位置関係は北上しているとすぐ右に吉野川、その右にすぐ山が延々と続いている。この景色がほとんど変わらないというのがすごい。舟で川下りをしたり、ゴムボートでラフティングというのもあるので、時間があったらそちらの方が楽しめるだろう。

昨日の疲れがあるのか、今日は疲れるのが早い。三好市で徳島自動車道に乗る前に疲れを感じ、腰が痛くなり、さらに眠くなった。やばいと思ったがサービスエリアまで頑張ろうと思い、何とか高速に乗り、一番近いサービスエリアに滑り込んだ。吉野川SAはPA並みの大きさで、あまり観光ガイドとかの情報もなく、食べ物にしても名物は何だろうという感じであった。とりあえず頭を冷やすべく山桃ソフトクリームを食べた。まいうー。祖谷そばもあったが、食べればよかったと数時間後に後悔することになる。

さあ今日は早めに切り上げて徳島市に向かうかと思いつつ、明日の天気がわからないから頑張って鳴門の渦潮を見に行こうと気合を入れた。しかし疲れていてそこからの1時間ほどは長かった。

ともかく鳴門公園を目指して走った。途中ふと下りにさしかかった時、目の前にいきなり海が出現した。桂浜で太平洋を拝んだあとは川しか見ていないので、格別である。しかも瀬戸内海でも太平洋でもなく鳴門海峡である。素晴らしい。ここから海岸を数キロ走るが、海水浴の人が平日にしては大勢いた。もうそんな季節だったようだ。

鳴門公園に到着し、まずは「渦の道」に行った。13時半が満潮で、今はちょうど渦潮を見るにはいい時間帯だという。頭上からは時々何か音がするが、実はこの渦の道は鳴門大橋の真下にあり、構造上は大橋と一体になっているようだ。渦潮を最短距離で見られるとのふれこみである。淡路島と鳴門の中間に小さな島があるのだが、この島を中心として波があちこちに起こっていて、その両脇の水面は静かなままである。今にも渦潮になりそうな(ならないかもしれないが)ポツポツとしたものはあるが、一向に渦にはなりそうもない。あきらめて記念館に行き渦潮の映画を見て終了。

ところでまだあのじゃがいもと豆腐とこんにゃく以外は何も食べていない。うずしおの売店ではあまり名物もなさそうだし、と思ったがやはり食べておけばよかった。空腹のまま徳島市を目指す。市内で徳島ラーメンの「ラーメン東大」を発見。黒っぽいスープでとんこつ+醤油だろうか。こってりしていてまずまずうまかった。生卵サービスということで3個持ってきてくれていたが、これは醤油をかけて飲むものだろうか、それともラーメンに入れるものだろうか。それにしても3個は多すぎる。とりあえず1個だけラーメンの中に入れて麺とからめて食べてみた。これもまいうー。

近くのゴルフパートナーで物色し、徳島市内へと宿探しに向う。もう温泉でもなくて素晴らしいホテルでもなくて普通のところでいい。とりあえず休みたい。駅前あたりに飲み屋さんなどいろいろ繁華街があるようなので、そのあたりに決め、とりあえずバイクで回ってみた。地図でチェックした2,3のホテルが見当たらない。そうこうしていると駅前第一ホテルというところを発見し、ここに決める。喫煙ルームしかないが、仕方ない。モーニングと駐輪料金を足して6000 円弱なので十分。

しばらくぐったりして、やる気が出てきた頃駅前へと繰り出した。そごうと駅ビルともう1件ほどデパートのようなものがあるが、みやげものはまずまずありそうだが今晩のおかずにするにはあまり惹かれるものがない。さすがにはるばる徳島まで来て400円のお弁当ではしょぼすぎる。結局最初に目星をつけていたホテルの近くの焼き鳥屋さんに入る。

徳島は阿波尾鶏という地鶏があるので、もも1本、皮1本、たたき1つ、アスパラ揚げと頼む。お酒はエビスの生、引き続いて徳島の地酒(名前忘れた)の常温を1合。2450円で一応満足。阿波尾鶏は私の中では普通の鶏肉と九州で食べてうまかった地鶏の中間くらいのクオリティ。鼻が悪いせいかもしれないので体調万全だともっとうまいだろうか。でも十分うまかった。満足。ちなみにこのお店ではワニとかカンガルーとかゴマフアザラシとか珍しいものが壁のメニュー表にあった。十分注文してしまった後だったので頼まなかったが、少し後悔。

ホテルに戻り、ほろ酔い気分でこの原稿を全体の半分くらい書き、ローソンで買ってきた缶ビールと氷結レモンストロングでしばらくして意識不明となった。一人旅(仕事での出張を含む)は外で適当に飲んで仕上げに部屋で飲むのが好きだ。外は少々落ち着かないので、テレビで野球でも見て飲むのがいい。

7/12(土)曇りっぽい晴れ、本日の走行約175km

朝5時前だっただろうか、ボーッとして覚えていないが、とにかく外は暗かったのだからそれくらいだろう。目が覚めたがだるいので二度寝すると8時前。慌てて起床し、朝食をとり(モーニングは期待していなかったがやはり昨日よりしょぼかった)、昨日徳島駅前で物色したお土産屋さんに行った。元祖鳴門金時という芋のお菓子と、このあたりで古くから有名らしいまんじゅうを買った。その後チェックアウトし、バイクを走らせた。

まずまずよく寝られたとは思うが、疲労の蓄積と病み上がりとで結構体がだるい。カゼの症状はこの3日間あまり変わっていない。今日は高松市内を散策しようか、それともまっすぐ帰ろうか、途中の様子で決めよう。

鳴門市から高速に乗り、途中津田の松原SAに寄る。このあたりから香川県で、さぬきうどんのお土産がずらりと並んでいる。今日はもうまっすぐ帰宅することにして、多分12時頃には着くだろうからとひとつおみやげに買う。まだ10時前なので自分は醤油豆ソフトクリームを食べる。小豆の味に近いかな。まいうー。鳴門市から燃料警告灯が点灯していたので、ここで給油する。ハイオク192円なのでかなり高く感じるが仕方ない。

明日はゴルフコンペもあることだし(何と言う強行日程!)、すぐ帰ることにして何とか福山東インターまで頑張って走った。帰ってからもう一度給油し、総合燃費の計算に使う。さぬきうどん(生)をゆでてもらって食べたが、福山で買うさぬきうどん(乾麺タイプ)より腰があってうまい。やはり本場は違う。

そんな具合で慌ただしくもいい加減なツーリングは終わった。夕方それまで感じていなかった疲れがどっと出てぐったりした。あまりたくさん観光をしたわけでもないし、一日の走行距離も200km強とそれほどハードなツーリングではなかったが、やはりおぢさんであることと、病み上がりであること、そしてツーリングは久々だったということが重なったのだろう。当初はしまなみ海道を出て足摺岬を回って高知泊というかなりの無謀な計画であったが、実はその前の計画では鹿児島まで自走で行って鹿児島泊というのもあったので相変わらず自分を知らないというか、ただのアホである。

何はともあれ、最小限の観光地めぐりと最大限のB級グルメ(値段だけB級で味はA級というのも含める)を満喫した、非常に満足度の高い一人旅となった。2 泊3日なので、このくらいの規模であれば年1回くらいはこれからも行けるかもしれない。次回も同じBREVA750で行けることを願おう。バイク買い替え病が再発しませんように。

総走行距離 258.0km+303.7km+126.9km=688.6km
総燃料消費 11.35L+13.14L+5.71L=30.20L
燃費    22.8km/L(22.7km/L、23.1km/L、22.2km/L)