BMW  318ti(2003年式) 2010年2月12日購入


2010.1.9 318ti試乗(2回目の試乗は1.28)

 ニューパンダさんは気に入っているのですが、長距離走行ではエンジンがにぎやかで、結構疲れます。日帰り200kmほどのドライブをする機会が増えましたので、残り少ない車人生(汗)、そろそろ2台体制にしてもいいのでは、と思って、いろんな車を候補にしてみました。条件は大きめの車で、高速道路を長時間走行しても疲れが少なくて、しかも運転が楽しいものという贅沢な要望です。
 イタ車ファンで長年やってきましたので、当然アルファロメオも候補になります。エンジンがにぎやかなので少し辛いかなというのと、ニューパンダさんがあるのでもう1台は性格が違う車でもいいかなというのもありました。それを踏まえて、アルファ156ワゴンV6、BMW3シリーズ、VWパサート、ホンダストリームあたりが候補になりました。
 近所の正規ディーラー系中古車ショップにたまたま318tiがあったので試乗してみました。本当は6気筒2200ccあたりの官能的な音がいいのですが、4気筒だとどんなものだろうという興味もありました。
 1回目の試乗では重々しい想像上のドイツ車そのものの好印象はありましたが、エンジンの主張があまりにも薄いと思い、これはダメだと感じました。ペダルも右に寄りすぎていて違和感があったり、加速がよすぎたり、直進安定性がいまいちと感じたりと、本当にいい印象がありませんでした。
 しかしなぜか2回目の試乗をしてしまいました。同じ車でしたが、なぜかこの時は印象がよかったです。エンジンも3000回転ほど回せばいい音がすること、そして重厚感が気に入ったこと、ゆっくり走っても癒されること、など初回の試乗とは全く違った好印象でした。最近はバイクもそうですが、第一印象と第二印象が違うことがよくあります。

2010.1.30 318ti契約
 今回の車選びにあたって、家族4人+犬1匹が乗れること(セダンは犬がトランクに入ってしまうので無理)という条件があったため、ハッチバックかワゴンという選択になりました。318iツーリングとか325iツーリングとかという選択肢もありましたし、本来はこちらがいいはずなのですが、中古車というのは一期一会でありますし(乗っていない車を買うのはリスキー)、ワゴンは相当いいお値段がするということで、やや不人気ゆえリーズナブルなお値段である318tiコンパクトは非常に魅力的な選択でした。
 3ドアということで、家族4人が頻繁にドライブに行くには適しません。しかしこれは妻のポロで十分です。ワゴンにして数十万円のプラスになっても、あまりメリットはないでしょう(ちなみに325iツーリングだと80-100万円のプラス!)。
 問題は4気筒のエンジンで飽きないかということです。6気筒の官能的な音はすでに試乗で体験済ですが、BMW3シリーズの評価はこの6気筒エンジンだけのものではなく、4気筒エンジン搭載のバランスの良さとか、4気筒エンジンそのものの評価も高いです(音がいいということではなく、スムーズに吹き上がりパワーがあるという意味で)。
 BMWをトータルで味わうには、かえって4気筒の方が好都合ではないかと思いました。ましてや私の信頼する評論家である森慶太氏が、自分の車の評価基準はBMW318iセダンであると書かれています。私の買おうとしている318tiは、318iセダンとエンジンは同じでホイールベースも同じ、つまりは318iとほぼ同じということです。クルマ好きで318iに乗って感動しない人はいないとも書かれています。これは買ってみるしかないでしょう、と思いました。また契約後に知ったのですが、やはり私の信頼する評論家である福野礼一郎氏も、318tiを絶賛されていました。
 そんなわけで契約してしまいました。2003年7月登録なのですが前期型のスポーツサスペンション標準装備というのがかなり引っかかりましたが(後期型はノーマルサス標準装備なのでこちらが好き)、Mスポーツの乗り心地とは全く違うという説明で納得してしまいました。2回目の試乗で後部座席に乗って、結構きついなと思ったのですが・・・

2010.2.12 318ti納車(66103km)
 待ちに待った納車日です。待ちきれなくて納車前にケンウッドのUSB接続可能CDプレーヤーと15インチのアルミホイールを購入してしまいました(汗)。

 走行距離66103km、新車登録から6年半経過しています。今回の納車にあたってエンジンオイル+フィルター交換、フロントブレーキディスク+ブレーキパッド交換、パワステポンプオイル漏れ修理、フュエルホースに亀裂が見つかり交換、コントロールアームブッシュ交換、エアコンフィルター交換、ワイパーゴム交換、と結構整備をしていただきました。

 記録簿を見てみると、かなりまめにやっています。

2004年(1年後、11402km)で、さっそくパワステポンプの交換をしています。

2005年(2年後、25023km)では特に何も交換していないようです。オイル交換の時期のはずですが、その前に一度交換されているのでしょうか。

2006年の車検では(3年後、34583km)、フロントブレーキパッド交換、エンジンオイルのフィルターハウジング交換、ワイパーゴム交換、と書かれています。

2007年(4年後、46900km)では特に何も交換されていません。

2008年の車検では(56414km)、冷却装置サブタンク交換、クーラント交換、リアブレーキローター+パッド交換、ブレーキフルード交換、ワイパーゴム交換(3箇所)、M/F(多分マイクロフィルター)、サンフレア(発煙筒のことらしい)とあります。

いずれも広島市のバルコムモータースという正規ディーラーでの整備です。2009年の6年経過時点の整備がされていないだけで、完璧にやっています。これぞアプルーブドカーです。素晴らしい。

今から1年もしくは2万キロの保証が付きますので、大物部品については心配ないようです。そうはいっても、バッテリーがどうかとか、その他1年後にパワーウインドウとか壊れないかとか、半年後の車検にいくらかかるだろうかとか、心配はいくらでもあるのですが(汗)。


2010年02月25日 CDプレーヤー装着
中古購入時の318tiのオーディオは、MDプレーヤー+CDチェンジャーという構成でした。これでもまずまずいいのですが、CD-Rが使えないのではと聞いていたことと(未確認)、USBメモリーを使えばかなり快適だろうと思いましたので、交換に踏み切りました。

やはりMP3が使えると全く便利さが違います。アクセラではMP3対応CDプレーヤーがオプションであったこと、レガシィではさらにすごくてインダッシュ6連装CDチェンジャーでMP3再生可能、そしてニューパンダさんはカーナビにDVDが挿入できMP3再生可能と、最近は全然困っていませんでした。カーステレオ交換となるとプント以来で、8年ぶりになるようです。

至る所にE46のカーステレオ交換は難しいと書いてあります。実際やってみると予想以上でした。多分2-3時間くらいかかりました。しかも取り付け金具(カナック)の説明書を読むとさらっと書いてあるだけで、絶対無理でした。検索して見つけた、写真入りで解説してあるホームページがすごく役に立ちました。作者の方ありがとうございます。

実際の作業はインテリアトリムを外して(まずまず簡単)、ねじを外してMDプレーヤーを外して(簡単)、エアコンのコントロールパネルを外して(簡単だけどなぜこの作業が?)、グローブボックスを外して(なんじゃそりゃ)、接続した配線をグローブボックス側から引っぱり(やや困難、そうしないと収まらない)、CDプレーヤーを取り付けて(簡単)、グローブボックスを元に戻して(困難)、インテリアトリムを戻して終了という具合です。

ちなみに今回苦労したのは単純に慣れていないだけで、おそらく次回からは1時間以内で同じことができると思います。最初からグローブボックスを外していれば問題なかったことです。ただグローブボックスの再取り付けのコツはいまだにわかりません。壊してしまいそうです。

私の場合はさらに小物入れにUSBケーブルを引き出す手間がありましたが、これは小物入れの裏に穴を開けるのが大変だったくらいです。これによって小物入れの中にUSBメモリーを入れておけます。見た目もすっきりしていいです。

何はともあれ装着に成功しました。これでCD-Rに焼いたMP3ファイルも、USBメモリーに入れたMP3ファイルも聞けます。音の方はE46オーナーが不満を持つことが多いようでたいしたことはありませんが、車内で聞くのだと割り切れば十分です。もうCD-Rには戻れません。大満足です。


2010年03月06日 BMW318tiタイヤ交換前のフィーリング

おそらく今日タイヤが届いて、今日中に交換していただけるはずです。その前に今のタイヤでのフィーリングを書いておきます。

まず、乗り心地ですが、路面の凹凸を拾ってコツンコツンとなります。その場はそこまで不快には思わないのですが(慣れたかも)、あとでめまいが出ることが多いです。その場での不快度は妻のポロのタイヤ交換前の方がはるかに大きく、めまいはBMWの方が大きいという具合です。

いい路面を走っている時は、路面に吸いつくようなフィーリングが味わえます。車高が低いせいか、サスペンションがいいせいかはわかりませんが。

ハンドリングですが、低速域のハンドル操作はすごく重いです。またクイックではないので、少し切ったらスパーンと曲がるという、アルファロメオのようなタイプとは全く逆です。ハンドル切れ角自体は十分あって、小回りは割と効きます。鋭角に曲がる細い道では「よっこらしょ」という感じです。

ハンドルがかなり重く、女性だとかなり辛いだろうと思うくらいですので、こいつを運転してそのあと妻のポロなんか運転すると、ハンドルが軽すぎて不安になります。妻はこんなものだと言うので、おそらく軽さのギャップが激しいだけでしょう。

直進安定性は不満で、ハンドルに手を添えるだけでまっすぐ走る、という感じではありません。右にも左にも向こうとしますので、修正が必要になります。ニューパンダさんのタイヤ交換前の方がまっすぐ走ったと思います。EC202装着後は今の318tiと同等くらいでしょうか。

それから路面の悪いところでハンドルをとられるのも気になります。これが直進安定性に影響を及ぼしているのかもしれません。

今回妻のポロと同じエナジーセイバーに交換しますので、ポロで感じた静かさや乗り心地向上を期待しています。単純に古いタイヤから新品になったという効果と、インチダウンの効果を考えても、ベーシックタイヤで十分効果が出るのではと思います。

ただ、交換前のタイヤがTURANZAというコンフォート系のタイヤですから、もし4年経過していてもあまり性能が落ちていないという可能性がほんの少しだけあります。その場合は静かさや乗り心地がほとんど変わらないかもしれません。その場合は・・・かなりへこみますね。超コンフォート系タイヤか、ノーマルサスペンションに交換するしか手がなくなります。

さあどうなりますか。楽しみ7割、不安3割といったところです。


2010年03月07日 BMW318tiタイヤ交換直後インプレ

まだタイヤ交換をして20km弱しか走っていないので、これから印象が変わってくるかもしれません。しかしミシュランエナジーセイバーの195/65-15、今のところ好印象です。

(1)乗り心地: 角がとれたようなマイルドさです。これで満足できるかどうかは微妙ですが、おそらく大丈夫です。満足度55点→65点(60点がぎりぎり満足ライン)。
(2)直進安定性: 少しよくなりました。もう少しよくなってもいいとは思いますが、十分です。満足度50点→70点。
(3)ロードノイズ: 特に静かだとは思いませんが、よくよく考えるとエンジンの音がよく聞こえるようになりました。満足度60点→70点。
(4)ステアリングフィール: 空気圧が足りないのではと思っていたような変な重さがなくなり、自然になりました。重厚さは十分あります。満足度65点→80点。
(5)グリップ: 旧タイヤで未確認ですので評価不能です。

おそらく4年経過のTURANZAがほどほど性能が残っていたのだと思いますが、大きな変化は感じ取れませんでした。しかしながら確実にメリットはあります。逆にデメリットは今のところありません。ただ、せめて数百キロ走らないとタイヤの皮むきはできないと思いますから、後日正式なインプレをします。

ワインディングは旧タイヤで走っていないので、しまったと思いました。まあハードな走りはしませんし、ニューパンダさんの155/80-13タイヤで十分満足していたくらいですから(不思議と鳴かないのです)、私の運転でコーナーを楽しく駆け抜ける分には問題ないと思います。


2010年05月01日 BMW318ti 3か月後のインプレ

早いものでBMW318ti(E46、2003年式)を購入して3カ月が経とうとしています。タイヤをミシュランエナジーセイバー(195/65-15)に入れ替えて2か月という節目でもありますし、改めてインプレを書きます。

車体サイズは絶妙だと思います。長さ4265mm、幅1750mmは1シリーズとほぼ同じです。318セダンは長さ4470mmで、国産車でいうとカローラサイズになります。318tiはこのセダンからトランクを切り落としたような作り方になっています。

トランクを切り落とした弊害というのも実はありまして、容量自体はまあまああるのですがゴルフバッグが入りません。コースに行く時にはリアシートの片側を倒して載せないといけませんし、普段はドライバーを抜いて(長いスプーンも抜かないといけないかも)斜めに積んでいます。しかもゴルフバッグを積んだ状態でドライバーをトランクに入れようとすると入らなかったりします。

セダンだったらおそらくこの問題はないと思うのですが、私はトランクの出っ張りが嫌で(バックする時ぶつけそう)、ハッチバックが大好きなのです。ツーリングというワゴンだったら全てクリアできますが、大人気のため(tiは不人気)購入価格が大きく違います。

結局このハッチバックなのですが、やはり2ドアであり、またドアが大きく快適に乗り降りするには隣の車とのスペースが4ドアの1.5倍くらい必要なので、子どもを乗せるのは相当気を遣います。ファミリーユースにはお勧めしません。

メリットとしてはよく壊れるパワーウインドウの故障個所が4か所から2か所に減ることでしょうか(汗)。スタイリングについては私は結構気に入っています。クーペっぽく見えますし。全長がセダンより20cm短いというメリットは今のところよくわかりません。

市街地走行では15インチにダウンした効果か乗り心地は悪くありません。舗装状態の悪いところを通るともう少し、と思いますが、ボコボコするだけで不快ではありません。タイヤ交換前は通勤で乗って頭がふられたせいか職場でめまいが出ていましたが、現在は解消しました。

スポーツセダンだと思うと乗り心地も十分許容範囲です。サスペンション交換もしなくてもいいかなと思っているくらいです(それでもやってしまうかもしれませんが)。路面を滑るように、しっかり地面と接しながら走っているような感覚でいい感じです。

エンジンもいいです。さすがに6気筒と比べると官能性は全くかないませんが、回した時の音とフィーリングはすごくいいです。しかし街中では3000回転以上回すことは皆無なのが残念です。そんな具合にゆったりと走っていても心地よく、癒されると言ってもいいくらいです。

少し残念な点はミッションの滑り感とエンジンブレーキの弱さです。たまにアクセルを踏み込むとミッションが滑ったような感覚でワンテンポ遅れて加速します。まさか寿命寸前ではないと思うのですが。あとエンジンブレーキが弱いので、混んだ街中ではすぐにアクセルをゆるめて惰性で走ることになります。もっとアクセルを踏んで走るのが自然だと思っていますので。しかしこれはニューパンダさんのエンジンブレーキが強いという要素もあるかもしれません。

直進安定性もタイヤ交換でよくなりましたが、もう少しよければなと思います。ニューパンダさん+ピレリP3000に負けています。これはアライメントが狂っているのか、ゴムブッシュがへたっているのか、そのあたりの要素が大きいでしょうからおそらく改善可能です。ただ現状でもほとんど不満はありません。

静粛性はタイヤ交換で少しよくなりましたが、高速を走るとエンジン回転が普通のセダンより高めになりますし(100km/hで2500回転くらい)、もともとあまり静かな車ではないと思うのでそこそこという感じです。高速長距離走行でも疲れ知らずというわけにはいきません。おそらくレガシィに負けます。

ハンドリングはクネクネ道をまだ走っていないのでわかりませんが、市街地走行では重いステアリングの効果もあり重厚です。狙ったラインを正確にトレースできるような気がします。小回りはFRの恩恵があり最小回転半径4.9mと非常に優秀ですので(カローラは5.1m、シビックは5.4m)、Uターンも結構いけます。

燃費は高速半分市街地半分くらいでだいたい10くらいでしょうか。どちらかだけの燃費を一度計りたいです。

こんな具合で、なかなか気に入っています。想像上のドイツ車というイメージ通りのがっしり感と、走りの楽しさを併せ持ったなかなかない車です。以前アクセラスポーツとレガシィツーリングワゴンに乗っていましたが、いずれもこのBMWの路線に近いです。やはり走って楽しくないと私はダメですね。


2010年06月28日 BMW318ti車検完了

318tiの車検が終わり、戻ってきました。やはりカローラアクシオから乗り換えると素晴らしくいいです。

こいつは今年の2月に購入した時に、納車整備で結構いろいろ交換していただきましたし、何と言っても1年保証の期間内ですから、ほぼ基本料金のみで終わるだろうと思っていました。実際は数箇所オイル漏れがあり、また結構な整備をしていただきましたが、料金は基本料金のみの11万円ちょっとでしたので、かなりお得な車検となりました。

フィルターハウジングガスケット、バキュームポンプ、ヘッドカバーガスケットの3箇所でオイルがにじんでいたとのことで、オイルフィルターKPL脱着/シール/交換、バキュームポンプ脱着/交換(何と部品代47000円!)、シリンダーヘッドガスケット交換(部品代11000円)、という内容でした。

ちなみに半年前の整備内容は、エンジンオイル+フィルター交換、フロントブレーキディスク+ブレーキパッド交換、パワステポンプオイル漏れ修理、フュエルホースに亀裂が見つかり交換、コントロールアームブッシュ交換、エアコンフィルター交換、ワイパーゴム交換、というものです。

半年前と今回でこれだけ整備をしていただきましたので(多分普通にやると工賃込みで合計30万円くらいの内容)、2年間は安心して乗れそうです。問題は車検が来る前に売り飛ばさないかという方ですが(汗)。

BMW認定中古車は選びようによると相当お得ということがよくわかりました。6年半落ちで車両本体価格が70万円弱だったと思いますので、すでにほかのお店で車検2年つき50万円の車を買ったのと同じことになっています。あと半年でどこか壊れても保証、と思うと頼もしい限りです。

E46のように定期交換がたくさん必要な車で、しかも6年半経過した車にこの保証を付けるのは太っ腹です。ちゃんと今までディーラーで整備をしてきたという車しか適用しないはずですから、ある程度は採算がとれるのでしょうけども。ユーザーから見るとうれしい限りです。

今のE90とか、来年くらいに出ると言われている次期3シリーズとかでは、このE46のやや濃厚な味は望めませんから、欲しい方は今のうちに買いましょう。


2010年08月16日 BMW318tiの6ヶ月経過インプレ

318ti(E46)がやってきて半年になりました。本当に時が経つのが速くなりました。

イタ車のようにわかりやすいキャラクターではありませんので、一言で表現するのは難しいですが、現状ではかなり満足して乗っています。刺激的というわけではないのですが、乗っていて降りたくなくなるという感じで、近所に買い物に出かけると遠回りしたくなるというか、どこかへ行ってしまいたくなります。

エンジンが語られることは多いですが、存在感がないようであるという感じです。神経質なところはどこにもなく、スムーズで、ゆっくり走って癒され、回すとなかなか楽しいです。高回転まで回さなくてもOK。アルファロメオとドイツ車の中間という感じでしょうか。

そのエンジンを支えるのがトランスミッションとアクセル制御プログラムということになりますが。ミッションはちょっとダイレクト感に欠けるのが唯一の欠点で、すべり気味に変速するので変速ショックはないものの、マニュアル的に変速しようとすると物足りないです。VWのDSGのようなシステムだと完璧かもしれませんが、乗ったことがないのでわかりません。

しかしアクセルを踏んだ分だけ加速するという自然な制御は、それだけで貴重です。VWポロ旧型、レガシィ旧型、それから代車で乗ったカローラアクシオといずれも思った以上に加速してしまいますので、ゆっくり発進は難しいです。ニューパンダさんは合格。

ハンドリングは重厚です。というかハンドルが重いです(汗)。思った通りに曲がってくれるのは以前の愛車のレガシィもアクセラもそうでしたが、感触は318tiが一番いいです。乗り心地もまあ許せる範囲で、レガシィと同じくらいかもしれません。ノーマルサスペンションのスプリングを手に入れてもいいのですが、今のスポーツサス+15インチタイヤで満足できています。

燃費が一番だめそうですね。高速走行は先日の鳥取旅行でたぶん14km/Lくらい出そうということがわかりましたが、一般道、特に私の渋滞する通勤路ではたぶん6km/Lくらいです。ちなみにニューパンダさんは同じ道を通って実測11km/Lくらいです(燃費計は12.2くらい)。うまく流れる一般道だったらもっと燃費は上がりそうですが、渋滞には弱いです。

あと、やはりエンジンブレーキが弱く、アクセルを離してもいつまでも減速せずに走ってしまう感じがあります。、ニューパンダさんがマニュアルベースのオートマなので、結構エンジンブレーキが効くためそう感じるのかもしれませんが、妻のポロの方がエンジンブレーキは効きます。たぶんスポーツモードで走ればエンジンブレーキは効くのだと思います。

そういえば、皮シートが滑りそうで不安でしたが、ポロシャツ+チノパンといういつもの格好だと全く問題ありません。スーツだと少し滑りますが許容範囲です。布シートでも全く問題ないのですが、皮シートでないとシートヒーターは付かないようなので、本当によかったです。

まとめますと、たぶんこの味はイマドキの車では味わえないでしょう。ニューパンダさんに乗る時間がかなり減っています。ただ飽きるのが早くなってはいけないので、ニューパンダさんを週2-3回乗るようにしています。こちらもいいのですけど、最近は癒しの方を求めてしまいます。

私の318tiは2003年式ですので、車検が切れるころには新車から丸9年経過することになります。車検が切れる前に乗り換えると思いますが、次の車選びが難しくなりそうです。

森慶太さんが書いていた「ベンチマーク的な存在」というのが何となくわかります。この318tiに乗り慣れているうちにいろんな車を試乗すると、いろんなところがわかるような気がします。ゴルフ、ポロ、ベンツCクラス、このあたりは乗っておきたいです。たぶん買わないと思いますが。


2010年10月27日 318tiのシートヒーターと乗り心地

今朝は最低気温6度で、この秋で一番寒い朝です。犬の散歩は朝7時前なので結構辛く、真冬の散歩の格好で出かけました。

通勤にはBMW318tiを使いました。最近体感的な車幅が広くて安心できないのと、重々しい感触が疲労と1ヶ月半続く風邪で疲れた体にはきついということであまり乗っていませんでした。

かといってニューパンダさんでも乗り心地がきつくてこの体には辛いです。もっとも乗り心地の面では318tiも今は落第点です。通勤路は舗装状態が非常に悪い部分があって(交通量がそこそこ多い所なんですけども)、そこでドシンバタンと頭に響くのです。体調が悪くなければあまり問題ではないと思いますが、今は職場に着くとめまいがすることが多いです。

渋滞覚悟で通勤路を変えようかと、今ふと思いました(爆)。

で、冬になるとありがたいのがシートヒーターです。寒い日はすぐに暖房が効くわけではないので、かなり早く暖かくなるシートヒーターはいいですし、何より気持ちよさがエアコンとは比較になりません。

この素晴らしいアイテムがオプションで選べる日本車って、少なくとも小排気量車の中ではほとんどないでしょう。残念。


2010年11月28日 BMW318tiとお別れ (記事は2011.6.12のもの)

この日の朝318tiを新しいオーナーさんにお譲りして、その3時間後にデミオが納車という、ものすごいタイミングとなりました。318ti(E46)は古きよきドイツ車の味を残していて、短い間ですがオーナーになることができて幸せでした。E90だと日本車のようで、これとレガシィツーリングワゴンとを比較してレガシィに決めたという過去もありますし、今乗るとまた違う印象があるかもしれませんがE46とは全くの別物でしょう。

しかしややエンジンがやや薄味だったこと(常用回転域だとあまり楽しめない、6気筒なら最高)、乗り心地が悪かったこと(ダンパーを換えていれば解決か?)、着座位置のせいか車体が大きく感じて取り回しが不安だったこと、このあたりがネックになって手放してしまいました。

今はBセグメントの車がちょうどよくて、BMWを買うことはもうないかもしれませんが、いい思い出となりました。