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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 |
制作年 |
制作国 |
上映時間 |
CINEMA |
VIDEO |
(92) 『 ランド・オブ・ザ・デッド 』 |
2005年 |
米 |
93分 |
'05.9/15 |
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監督 : ジョージ・A・ロメロ
出演者 : ライリー … サイモン・ベイカー チョロ … ジョン・レグイザモ カウフマン
… デニス・ホッパー
チャーリー … ロバート・ジョイ スラック … アーシア・アルジェント
ビッグダディ Zombie … ユージン・クラーク 橋守 Zombie … グレッグ・ニコテロ
ナタ Zombie … トム・サヴィーニ …他 Zombieさん 多数
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: story : 作品概要
( “次なる萌えは ゾンビから” と、(非常に狭い)世界に向かって叫びたい )
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: review : 感想
「バイオハザード」、「28日後...」、「ドーン・オブ・ザ・デッド」と、映画界でのゾンビ好景気が感じられる近年。
いよいよ本家本元が登場! 偉大なる父、ジョージ・A・ロメロが20年ぶりに 世界に向けて放つ、核弾頭。
世界は原因不明のまま、死者の蘇る悪夢の世界に成り果てました。 果たして人間は、どうなってしまうのか?
………とかいう心配もどこ吹く風。 人間ども(笑)は、ちゃっかり生き残ってるのでありました。
富と権力を持つ者だけが、安穏と暮らす堕落した世界。 周囲を守られた、絶対的な支配者階級の為の楽園で。
この映画は、人間がゾンビを打ち滅ぼすさまを描いたものではありません。 ロメロが提唱するのは、
もっと社会に向けたメッセージ。 本当の人間性とは何か? 現在の、階級社会に対する問題提起。
***以下ネタバレ***
ゾンビたちに自我が芽生え、学習をし始めました。 一方、人間達は、進歩を止めて死んでいく。
富と権力の象徴であったタワー都市は、ゾンビ(消費者・一般大衆の象徴)の襲撃によって滅びました。
横暴な支配者は、ゾンビに…ではなく。 自分が虐げてきた者によって殺されます。(結局は爆死のようですが)
都市を滅ぼし、復讐を果たした後。 目的を見失ったゾンビたちは、いったい何をすれば良いのか?
助かった主人公たち。 “北へ向かう” そのことに意味はあるのか?
観ている方の印象として。 主人公とゾンビの指導者が、度々重なります。 どちらが正義でも悪でもない。
これはゾンビ映画であって、ホラー映画ではないのですが。 所々、"ビクゥッ”とさせられるシーンもあります。
物陰から、"ウワァ─ッ!”みたいな。 しかしそれ以上に、今作のゾンビたちは人間臭く、とてもコミカルです。
花火が打ちあがると、思わず呆けて見とれてしまうゾンビたち。 アァァ─… 花…火 …キレイィ…(みたいな)
銃を手に取り、"コレ良いじゃん?!”と。 便利だから、と他のゾンビにも教えます。 今までは、泳げないので
川の前で立ち往生してたけど。 よくよく考えたら、俺たち息しなくても良いンじゃん。 (←違うか・汗)
***とても斬新 & ロメロ 凄ぇ─ッ な演出。***
『ゾンビ目線カメラ!』 自分たち観客がゾンビの立場でスクリーンを観ているという演出。 脅威のゾンビ一体感。
『ゾンビがゾンビを見てビックリ!』 いや、あんたら… 仲間やんか…(笑) ゾンビの心臓も止まりそう。
『ゾンビガールが可愛い』 ↑のイラストで、こんなの描いてて言うのもアレですが……なんか可愛かったデスよ。
昔、バミリオン・プレジャー・ナイトという変なバラエティ番組があって…。 まぁ良いか、そんな話は。
ジャンル:ゾンビ 90点 鑑賞日: 2005.9/9
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