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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 制作年 制作国 上映時間 CINEMA VIDEO
(74) 『 CASSHERN  2004年 日本 141分 '04.5/13
 
 監督 : 紀里谷和明
 出演者 : 伊勢谷友介  麻生久美子  寺尾聰  樋口可南子  唐沢寿明  宮迫博之
        佐田真由美  要潤    大滝秀冶  西島秀俊  及川光博  寺島進
        …他(キャスト多っ&豪華過ぎる)

 
 : story : 作品概要
 ( 言うほど悪くない すごく良いとも言わないが キャシャーンを知らない世代には抵抗少ないか、と )
 : review : 感想

  言わずもがな、原作は『新造人間キャシャーン』。 1973〜1974年のTVアニメ。 うーん、見たことないです。
 …生まれてもない…。(笑) 言うまでも無く、監督は宇多田ヒカルの旦那で、最近の曲の
PVもこの人。 
 
  世界観設定。 選民思想や戦中・戦後のゴタゴタによって公害病等の、いらん問題が出てくるという、
 非常にわかり易いものですねぇ。 命の価値とか、エディプス要素は、ストレート過ぎますが。
  ストーリーの基盤を暗く・重くしたことで、登場人物たちを追い詰めることが容易になります。

 あとの展開はいかようにもできる、という流れですね。(ハッピーENDでも、アンハッピーENDでも好きなように)
 
  ただ、残念なことに紀里谷監督。 神憑り的なものに行っちゃったのが…。 あーもー…。
 いや、これは脚本の問題なのか…。 いきなりボーダーを取ってしまうと、何でも有りになってしまうので
 暗さ・重さが無くなるのですが。 まぁ、ラストは力技でした。 真相はうやむやに。

 
  ゴツゴツした帝国主義丸出しの舞台美術、色彩感覚は最高だと思います。 CGを使ってないシーンは
 皆無に等しいかと思われますが、しばらく見てたら慣れてきますね。 流石に。(汗) 

  スチーム・パンクなロボットデザインも好きな部類なので。 そもそも、メカデザインの.K.さんとこのHP
 知りました、この『CASSHERN』映画化。 ツメロボ、なるほどー、だから
ツメロボなのかー。(遅) 
 
  ストーリーのあちこちに出てくる、幸福感を匂わす場面は、個人的にいまいち…。
 というか、あんまり幸福に感じられないのですが。 宇多田ヒカルの
PVで感じれた幸福感は、宇多田の
 歌声によるもので、映像の力じゃー無いのでしょうかねー。 でも、『
FINAL DISTANCE 』 とか、かなり
 ググッと来るのですが。 
うーん、やっぱりCG使い過ぎなんでしょうか…。
 
  セリフのやり取りとか、ダークな雰囲気を匂わす場面は見ていてドキドキしたのですが。
 反面、アクションシーンの演出に、が。 動いてる場面は苦手なんでしょうか、紀里谷監督。
 止まってる場面を撮るのは得意みたいです。
 
  それにしても映画初監督にして、多額の制作費、豪華すぎなキャスト配置は凄まじいばかり。

 次回はぜひとも超常現象をオチにしない、MTV感覚映像作品を。 悪口じゃ、ないですよ。(汗)
 
  あぁ、点数評価が高めなのは、例によって麻生久美子嬢効果です。(笑) 

 
  ジャンル:SFファンタジー  80点  鑑賞日:2004.5/13 


 

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