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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 |
制作年 |
制作国 |
上映時間 |
CINEMA |
VIDEO |
(73) 『 KILL BILL (vol.2) 』 |
2004年 |
米 |
138分 |
'04.5/7 |
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監督 : クエンティン・タランティーノ
出演者 : ユマ・サーマン デヴィッド・キャラダイン
マイケル・マドセン ダリル・ハンナ ゴードン・リュー …他
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: story : 作品概要
( 血で血を洗う 愛憎物語 ここに完結。 実はスゴク完成度の高い作品なのかー?! )
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: review : 感想
~ 前作。 『 KILLBILL vol.1 』 から数えること半年。 ~
タランティーノのタランティーノによるタランティーノのための映画革命、ここに完結。(...と、思われますが)
いろいろと物議をかもした前作、“vol.1”と比べると、驚くほどマトモ(失礼な・汗)で、素晴らしく
完成度の高い作品になっておりました。 驚きました、普通に完成度の高い映画。 自分にとっての
『 KILL BILL 』
は。 前作 “vol.1” は面白かった反面。 “なんか、映画とちがうモノ”だったのですが。
今作 “vol.2” は“面白い映画”という印象です。
“vol.1”は上映途中で、そさくさとカップルが退場していったという話もあったのですが。(マジで)
“vol.2”は多少はエグさが緩んでるので大丈夫。 多少は、ね?(無いとは言わん)
復讐劇の舞台はアメリカ・テキサスの荒野へ、と。 乾いた空気が決闘によく御似合い。
今回の標的は三人。 バド、エル・ドライバー。 そして最終ターゲットである、ビル。
前作よりも人物描写が丁寧で、三人の性格背景もより詳しく描かれてます。 それにしても、魅力ある
キャラクター設定だ。 そんじょそこらの若造どもにはない、くたびれた風格も素敵な三人衆、ここに参上。(惚)
ビル … 背中が渋い、実はお茶目な金髪スキー。 そんな簡単に人を撃っちゃぁアカンでしょ。
エル・ドライバー … あぁぁぁ。 なんて素晴らしいビッチっぷり。 最期のがなりっぷりも最高。
バド … 実は結構良いヤツだったんじゃないか、と。 エグいですが。 あと、悲惨ですが。
前作 vol.1 が、ワイヤーアクション全開の痛快チャンバラアクション(バラエティ)(YES/NO?)だったのに比べ。
今回はじっくり、ねっとり、した戦いの展開に。 台詞のやりとりが精神に訴えかけてきます。
あー、良いなーこういうやりとり、個人的にすごく好きだー。(笑)
殺(ヤ)る側でも、殺られる側も、どっちとも良いなぁー。(苦笑)
正直。 KILLBILL全般的に配置された、タランティーノ的映画キーワード(ヤクザ。カンフー。マカロニ
ウエスタン。等々)は、リアルタイムで体験してないものなので、損してるんだろうなぁ、と感じる事も。
それでも、vol.2は満足できる内容でしたね。 派手なアクションに頼ることなく、大人なセリフで繋いでいく感じ。
ドラマ的な演出が上手いので、すんなり魅入ることができます。 なんとも自然で心地よい2時間でした。
~~以下、ネタバレ内容あり~~
今回の好きな場面 エル・ドライバーが悪~い表情(かお)してる場面、全般。(笑) タバコを持つ指や、
毒蛇攻撃を仕掛けた場面での、淡々としたセリフ。 あぁぁ、なんて悪女が板に付いてる
んですか? 地ですか?! ひょっとして。 ダリル・ハンナ、最高ですよ。
娘と初対面した時の、ブライドの揺れる表情。 ぐっと来ますねー。 ユマ・サーマン可愛いねー。
イスに座ったまんまの剣劇シーン。 決定打はともかく、かなり格好良いと思うんですが。
今回のエグイ場面 棺桶で“生き埋めの刑”にあわされてる時のブライドの嗚咽。 映画秘宝(だったかな)
では、あそこはエロスを感じる場面らしいのですが。 …うーん…まだまだ修行が足りま
せんでした…。 というか、あの暗闇は、かなり趣味が悪いと思います。(苦笑)
あと、ビルの育ての親(?!)の老人。 あぁ、こっちは加虐趣味ですか。 唇が。ギャー
今回も出してきた。 KILLBILL恒例(?)目ん玉抜き取り。 あ、足で…グニュゥ…ウヘェ。(汗)
今回の気になる場面 地中からの脱出はギャグですか? ズモモモーって。 タランティーノ的に。
あと、T-3に続いて、今回も便所アクションが。 偶然かーっ? ひょっとして流行ってる
のかー? バドさん、剣の達人とか言って、結局剣持ってるシーンは一度も無しですか。
問題のラストのキーワード いろんなレビューサイトで“訳わからん”と言ってる
「カササギは役に立つ鳥です。殺さないように。」。 そして「神様ありがとう」。
カササギは、ディズニー・ワーナーであった騙して信じさせる(暗示)パターンじゃないか、と。
人間に嘘の情報を与えて信じさせたら、その通りになるという、カササギの策略放送。
で、ベアトリクス(/ザ・ブライド)も、「大事な娘が生きていた。神様ありがとう。」と言うことで、
自分がこの先、行き続けても良い理由を、自分に信じ込ませていたんじゃないか、と。
最愛のビルを自分の手で殺したという自責の念に押しつぶされないように、ね。
まぁ、勝手に解釈しているワケですが。 深読みし過ぎ? 実際はどうなんでしょうかね。(謎)
ジャンル:アクションドラマ 95点 鑑賞日:2004.5/7
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