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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 制作年 制作国 上映時間 CINEMA VIDEO
(71) 『 MATRIX : REVOLUTIONS  2003年 129分 '03.11/14
 
 監督 : ウォシャウスキー兄弟
 出演者 : キアヌ・リーブス  キャリー=アン・モス  ローレンス・フィッシュバーン
        ヒューゴ・ウィービング …他

 
 : story : 作品概要
 ( やり切って無い感と 描ききって無い感 あるものの、ひとつのSF世界構築おとぎ話 )
 : review : 感想
 え〜と... 何から話そうか、と。
管理人が密かに予想していたのは、『 MATRIXもザイオンも、実は全部ネオの
夢オチ。説 』
だったんですけどねぇ・・・。
(あんまりだー)
とにかく全世界を焦らしまくってた話題の三部作、堂々の完結…です。 ・・・ホントに? 
『 MATRIX : REBIRTH 』とか無いよね?(苦笑)
 

 話は『 RELOADED 』の続きなので、前日にDVD借りて見てから行った方が良いかと。
自分も、ザイオンのメンバーとかすっかり忘れてましたし。
 冒頭からネオは疲れきってます。 そりゃーねー、救世主でもないって言われたら凹むね。
どうもネオのキャラクター設定にはヒーロー観が感じれませんよ。 主人公なのに...。 
 前回はかなり見せ場満載だったモーフィアスも凹んでいる模様。 トリニティもただただネオの身を案じるばかり。
・・・暗い・・・暗いよ、冒頭。
 
 例のように予言者の所に相談に行く二人。 せっぱ詰まった二人と、予言者の護衛の三人で、
最古のプログラムのCLUBへ攻め入ります。 しかし、セラフって名は…。(汗)

 まずは最初のアクションシーン。 おぉっ! おーっ! コレだよ、コレ。 第一作のビル突入シーンのごとき
スタイリッシュさ。 ジョン・ウー風味の優美な銃撃戦。 コンクリを砕く銃弾。 避ける時は何故か側転。 
敵も天井に張り付いて走り回る。 てっ、天井?
 あんまりクドくならない程度の時間でアクション終了。 それが結構、好印象かと。 そして突入ー…
うへぇ、このCLUB、変態さんばっかりですやん。
 
 相変わらず偏ったフランス人のキャラ設定。 ほとんど今回出番無し。 よって、モニカ・ベルッチ嬢も出番無し。
んー、プロモだと銃持ってたシーンもあったような気がするんですが…。 あと、ツインズ(白い双子)はホントに
アレだけの役だった模様。 (がっかり)
 
 今回から登場のトレインマンって設定。 現実とプログラムの世界の狭間って何なんでしょうねー。
数的空間? 電気ケーブルの中? いまいち良く分かりませんでしたが。
 あと、ウシャオスキー兄弟は、何で宗教的な意味付けをしたがるんでしょうか。
なんでインド系なんでしょうか。 悪いってことじゃ無いんですけどねぇ・・・。
 
 すぐそこにまで来ている『絶望』に立ち向かおうとするザイオンの住人たち。 みんな男前だー。 
女の人も男前だー。  ザイオンに帰還しようとするナイオビ艦長(@ウィル・スミス夫人)も、もちろん男前だー。
 モーフィアス、今回ホントに出番無いのね・・・。
 
 防壁を破って進入してくるセンチネルの大群。 大群なんてもんじゃない数ですが。
迎え撃つザイオンの
パワードスーツ。 ここぞとばかりにはりきった!フィル・ティペット。(笑)
 重量感とか出すために、スゴイ動きがゴツい。 80年代SFの臭いがプンプンしますよ。 
ちなみに弾薬の装填は、これでもかってくらいアナクロ仕様。(汗)

 人間を襲う相手がメカなので、やりすぎなくらいの残酷描写。 んー言い方が違うかな〜。
 容赦無し?ってことかしらん。 『 スターシップ・トゥルーパーズ 』でもあったねこんな感じ。
 
 スクリーンのほとんどがセンチネルと銃弾で覆われて、何がなんだか分からないシーンもありますが
迫力があって良いかと。 
 
 『 RELOADED 』のネオたちと違って、今回のザイオンの人たちは保護される理由が無いので、
『 うわっ、コレ死ぬんちゃう? 』っていうシーンにドキドキハラハラ。
 やっぱり、前回に臨場感が無かったのは、主人公たちが守られてるからじゃないか、と。
そんな意味での今回は、アクションシーンの出来が良い仕上がりに。
 
 攻防戦最中の、センチネルの
・来襲は思わず笑いが出ましたね。
うひぃー。 センチネルの竜巻。 そりゃ勝てねぇー。
 
  物語は最終劇へと。 街を埋め尽くすスミス。
 この街はスミスタウンと命名されました。(嘘)
 
 西部劇よろしく対峙するネオとスミス。 雨の中の決闘。 なんかどっかで聞いたフレーズだなぁ…。
CG全開。 パワー全開。 空飛びまくり。 コンクリもめくれ上がる。
         『お前ぇつぇえなぁー。 オラァ、わくわくしてきたぞ。』
                             い、いかん…スミスが悟空に見えてきた…(苦笑)
 
 多分、物語的にはココが一番の見せ場にならないとイカンのですが…。
いかんせん、あまりにも概念的・飛躍的な演出で観ている こっちにはさっぱり届きません。
序盤、中盤のアクションシーンの出来に追いついてない印象。 
  結局、最後は反則ワザ炸裂。
          『 おい、やめろ!そんなのってないぞ ?! 』 
              スミスが僕らの
心の叫びを代弁してくれました。
 
 
  結局、この話はハッピーエンドじゃ無いです。
 ハッピーエンドに見せかけてるけど、誰も何も改善されてない。
 強いていうなら、スミスっていう侵食プログラムが消えただけ?
 ザイオンはマシンの来襲をまぬがれたけど、いつかまた襲われる可能性もあるんだし。
 そもそも、マシンが約束を守る理由(or メリット)が見当たらない、と。
 トリニティは救世主のために殉教したけど、殉じて死ぬのはハッピーエンドなの? 
 
  場面のいちいちに、宗教的演出があって。 しかもそれがキリスト教だったり、
 東洋思想だったり、と見境が無いのはあんまり好きになれません。
 MATRIXから、純粋にSF観とアクションシーンだけを抽出したモノを観てみたい今日この頃。
 
 
 個人的なMATRIX三部作への認識としては、 
     (1:MATRIX) 
 『 おぉー、なるほどねー。 日本アニメ的なSF観を実写にすると、こんな感じかー。
 ひょっとしたら新しいSFスタイルもできるんちゃうの? 』
     (2:RELOADED)
 『 あー、スゴイねー、お金を労力使い込んでるねー。 アクションばっかりなのに展開が
 ヌルいのはある意味新しいのかー?! 』
     (3:Revolutions)
 『 んー。 
力技。 見せ場はRELOADEDよりもあるかもね。
 っていうかSF映画じゃないやん、コレ。 思想?思想映画? 』
                                           と、こんな感じ。
 (補足:ANIMATRIX)
 『 ハァ〜。 才能と資金をつぎ込んで、こんなにもオタク臭いモン作らなくてもナー。
 意味ねぇー。 』
 
 
SF 85点       2003.11/14
 

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