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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 制作年 制作国 上映時間 CINEMA VIDEO
(28) 『 ビヨンド・ザ・マット  1999年 103分 '02.1/29
 
 監督 : バリー・W・ブラウスティン
 出演者 : テリー・ファンク  ミック・フォーリー  ジェイク・ロバーツ  …他

 
 : story : 作品概要
 ( ファンタジーは抱いて生きたいね )
 : review : 感想
 〜リングの外に脚本はない〜
 今のエンターテイメント路線を走るアメリカプロレスにとっては、こんな当たり前の言葉ですら必要になって
 くるのでしょうか。 流れる血も、骨折もエンターテイメントという悪魔によってかすんでしまうのか。

  ちなみに、この映画はアメリカのプロレス業界をとりあげています。 業界随一巨大な団体、WWFでの
 マネージメント。 娯楽を演出するためのシビアな現実。 事前に入念な打ち合わせを必要とする乱闘試合
 エンターテイメント路線にともなって、過激化するマット。
 妻子の目の前で試合をすることに罪悪感を覚えるレスラー。 (試合後、妻子の目の前で頭を縫い合わせる
 ミック・フォーリーには、マジで応えます)
 そして、ジェイク・ロバーツの話はマジで凹みます。 不幸な出生。
 栄光時代を築いた一方、娘に疎まれ家庭をかえりみなかった事に嘆く人生。 リング上のレスラーの姿からは、
 見る事のできない彼らの人生があまりにも生々しくて、ちょっときました。(苦笑)
 
  テーマがプロレスという事もあって、あまりメジャーな作品ではないかもしれませんが、
 はっきり言って秀逸の出来です。 一本のドキュメンタリー作品として、訴えかけてくるものが大きく、
 アメリカプロレスを知らない人にもオススメできます。

 ジャンル:ドキュメンタリー
  90点  鑑賞日:2002.1/29 
 

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