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(掲載番号) 『 作品タイトル 』 制作年 制作国 上映時間 CINEMA VIDEO
(8) 『 千と千尋の神隠し  2001年 日本 125分 '01.8/3
 
 監督 : 宮崎駿
 出演者 : 柊瑠美  入野自由  夏木マリ  菅原文太 …他

 
 : story : 作品概要
 ( エネルギーに圧倒されっぱなし )
 : review : 感想
 世間が騒ぐだけの事はあります。観ておいて損は無い。ていうか、観てーっ!(笑)
アニメ作品とか関係なく、見る人に『宮崎駿の世界』を見せつける作品。ホント、すごいよ。
オリエンタルな風匂う、世界観。 活き活きとした登場人物たち。 レベルの高い作品構成による説得力。
すべての点に妥協してないエネルギーがあります。
 夏休み映画一押し(映画情報誌こぞって)は伊達じゃないです。 劇場は常に満席状態。
観るのにかなり遠回りしたけど、観れてよかったです。(笑)
 
 前作『もののけ姫』は割と人間と自然界との関係・交流みたいな所が背景にあって、真っ直ぐドラマを演出
してた作品でした。(…笑えるシーンはなかった)
 今回の『千と千尋』は、よりエンターテイメント性が高くなってます。 笑える場面、ハラハラさせる場面、
思わず力が入る場面など、観ている人を飽きさせません。 人間の大きな主題である『成長』もうまく扱ってます。
特別な人ではなく、誰にでも向けられるメッセージなのではないのでしょうか。

 この作品が『不思議のアリス』と対比される記事も多いのですが、千尋がアリスと大きく異なるところは
『自分の持ち方』って点じゃないかと思います。 アリスは周囲のもたらす流れにさからう事ができないまま
転々と進む『登場人物』でしたが、 千尋は確かな主体性を持った『主人公』になれたと思います。
現代において数少ない『自分を持っている人間』。  それは私たちの誰もが欲している『自己像』とも結びつき、
より千尋に感情移入しやすくなっているのではないでしょうか。
 
 視覚的には背景がキレイです。 紫陽花ツツジが咲いている庭の場面が、個人的にすごくキレイでした。
全般的に絵はキレイなんですけどね。(ジブリ全般って意味も含む) ちょっと長くなってるけど、ストーリーには
触れません。まだ観てない人は観て。 それで必ず、自分なりに得るものがあると思います。
ファンタジー 95点 (100点でも良いんだろうけど、引きがちと弱かった気がするので-5点)  2001.8/3
 

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